大工に寿司屋のデザインを任せたらモールテックスのカウンターに仕上がっていた件。

令和3年1月7日 曇り時々雪

寒波襲来。

またもや強い寒波が日本列島に押し寄せてきて、厳しい寒さに震える一日になりました。今日は京都の顧問先の初出社の日と言うことで私も上賀茂神社への参拝と全体会議、そして社員大工育成と工務部の業務改革ミーティングに参加しました。顧問先の事業所がある京都の紫野という大徳寺近くの北のエリアでは夕方の時点で既に氷点下になる寒さで、昼から小雪が舞いました。京都はほんとに寒いところです。その事業所の工務メンバーとは年末にも8時間に及ぶ長時間のミーティングを行いましたが、その内容を踏まえて今日もガッツリと長時間の話し合いの時間を持ちました。非常に実践的な計画を立てる良いミーティングができたと思います。時間とミーティングの質が整合するとは思えませんが、しっかりと時間をかけて丁寧にコンセンサスを取るのは非常に重要だと感じた次第です。

お任せ工事

そんな寒かった今日、朝一番は大工の大ちゃんと一緒に、昨年末に着工し、ほぼ完成に漕ぎ着けた寿司屋さんの現場に完工のチェックに向かいました。1月中旬、もうすぐ新規オープンを予定している三宮のメインストリート、北野坂で工事を行なっていた「鮨竜」さんは隠れ家的なカウンターだけの小さな寿司店で、日本の食文化の頂点(だと私が思っている)の寿司を洗練された大人っぽい空間で食せるお店を目指されています。落ち着いた黒っぽい感じのインテリアデザインのイメージと予算だけをオーナー様から指示されて、「後はまかすので、自由にやってもらって良いです。」とご注文をいただきました。私もここは大工工務店の腕の見せ所とばかりに担当大工の大ちゃんに意匠から収まりまで全て任すと一任し、後は打ち合わせはおろか現場にも顔を出すことなく任せた物件です。

モールテックスとセンの無垢一枚板

年明け早々、そろそろ完成引渡なので見に来ませんか?と大工の大ちゃんに誘われて、今日久しぶりに現場を訪れたのですが、私が想像していたよりも、オサレな洗練されたお店になっており、大工としてのセンスを遺憾なく発揮されている仕上がりに(手前味噌ながら)これならお店の大将にも、オーナーさんにもご納得頂けるのではないかと自信を持ちました。特に、寿司店では珍しいモールテックスという左官仕上げのカウンターと花板さんが立つバックのタイルの統一感の中に現場造作で作った無垢材のセンの一枚板の建具を配した収納が存在感を示しており、なかなかやるねーと、素直に大ちゃんの実力を認めました。

大工デザインの意味

その他にも、カウンターに出される寿司を映えさせるカウンター上からのピンスポットのダウンライトの配置と、シンプルな中にも和風の雰囲気を醸す多可町産ヒノキの節が少ない羽目板の下がり天井、通路に余分な照明器具をぶら下げない間接照明の配置など、照明計画、建築照明にも細かな配慮がなされていたり、コストを抑えるのと意匠性を高める両方をバランス良くまとめており、玄関建具はコストカットの為に既存利用しようとの話もあったのを覆して、寿司店らしい無垢のガラス格子戸を作り直したり、必要な部分に費用をかける予算の配分も出来ており、デザイン、予算編成、顧客とのすり合わせ、施工をまとめて大工に任せる意味というか、価値を十分感じさせられる仕上がりになっておりました。

大工工務店のブランディング。

私達つむぎ建築舎は二十年前に大工集団として起業してからこれまで、自社の社員大工での施工、若手の職人の育成にこだわり続けて来ました。私の考える大工とは、単なる木工作業員では無く、現場全体を取り仕切り、顧客の要望をカタチに作り上げるプロデューサーであり、長年の使用に耐える耐久性と美しい仕上がりの高い品質を担保する現場管理者であり、数多くの現場経験を生かして、図面上の2Dでは無くリアルに空間イメージを3Dで想像出来るデザイナーであり、厳しいコスト管理を行い、顧客、自社、協力業者そして出入りする全ての職人さん達に納得して喜んで貰う現場経営者であるべきだと考え、無茶振りだとか、キツすぎるとか、こんなの大工の仕事じゃないとか、社員大工の面々から文句や泣き言を言われながらも「大丈夫、出来るって」と厳しい負荷をかけ続けて来ました。その長年の取り組みが大工工務店としてのブランドを作ると信じていますし、今回の「鮨龍」さんの物件のようにデザイナーも詳細設計を行う事無く、余分な費用をかけずして最低限のコストで良いモノづくりを実現する力を身につけてくれているのではないかと思っています。鮨竜さんのオープンに合わせて、お店にお邪魔しますので、私と一緒に大工デザインのお店で鮨を食したいと思われる方はお気軽にお声がけください。(笑)


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風の時代、オレの365チャレンジ。#inside out

令和3年1月6日 曇り

年始一発目の朝活!

一昨日までのお正月気分は何処へやら、全くの平常営業モードに戻っています。1日中事務所に籠り、お年賀でお越しになった来客に挨拶をしながら、メール、メッセンジャー、LINEで次々に来るメッセージに数が分からないくらい黙々と返事を書き続けました。本当は現場周りに行きたかったけどそれどころではなく、工務店経営者の仕事内容も変わり果てたものだと時代の流れにため息をついてみたり、、とにかく忙しい1日でした。そんな仕事始め2日目、早朝は水曜日という事で朝活の日。新春一発目と言う事で、ビジターを呼ばずに内輪だけでのmtgでしたが、昨年新しく入会された新規メンバーによるプレゼンテーションがあったり、役員や運営チームの代表からの所信表明的なお話があったりと、新しい年を迎えた初回に相応しい良いmtgでした。圧倒的他者貢献を一緒にやろう、と同じ志を持つ仲間がいるのは本当に良いものです。

日本人の消費に対する問題提起。

今朝の朝活で新規メンバーのDIYer山中君のプレゼンテーションで、グローバル化による安価な外国製品の国内流通への問題提起がありました。貿易協定により関税が次々に撤廃された影響もあり、低い賃金の国の安い労働力から生み出される製品により国内製品の競争力が失われ、日本の労働者の賃金がさらに低下して、所得が低くなるが故に更に低価格の外国製品を買わざるを得なくなり、更に国内産業の景気が悪くなる・・、そんな負のスパイラルに陥ってしまっているのではないか、との事でした。山中君はそんな低賃金に喘ぐ人達の暮らしを少しでも楽にするには、出費の大きな割合を占める住宅費を抑えることが必要ではないかと、空き家をDIYでリノベーションして、費用を抑えて自分好みの住宅に住める手伝いをしたいと言う、とても心根の優しい、志の高い若者で、朝からとても感銘を受けました。

グローバルからローカルへ

そんな素晴らしいプレゼンテーションを聞いた後に、感想を求められて、私は、一概に労働力の安い外国製品を拒絶するのではなく、国を超えて分かち合いの心を持つことも大事ではないか、問題はそのビジネスで潤うのが巨大資本のグローバル企業であり、発展途上国に非があるわけではないと言うようなことを述べました。本来は地域ごとに循環型の経済が回り、余剰生産したものを輸出なり他の地域に販路を拡大する、もしくは地域ごとの特産物を交換するような経済の仕組みになるのが一番良いと思いますが、世界がカップリングし全ての国も地域も資本主義社会に飲み込まれた今となってはそんなローカル経済論は容易く実現しそうにありません。しかし、コロナの影響で実質、世界中が鎖国してしまっており、また、パンデミックが収まりかけたら次の変異種が生まれ、ひょっとしたらずっとワクチンや治療薬と感染症の鬼ごっこが続くかも知れない時代になった今、もう一度、循環型社会の構築を考えてみる時が来たように思います。

問題は常に内にある。

そんな、深く考えさせられる議論もあったりした朝会の後、山中君とLINEで「ちなみに私は愛国主義者なので日本人は(少々高くても)出来るだけ国産の製品を使うべきだと思っています。そのためには海外製品に負けない価値を生み出すことが必要で、ブランディングやマーケティングの理論を深く理解してアップデートを繰り返さなければいけないと思ってます。脱アマゾン活動をする位、アンチグローバル企業の私ですが、問題は常に内にありだと考えるようにしています。」なんてやり取りもありましたが、それこそが私が職人相手にマーケティング理論を教える私塾を長年継続している最も大きな理由です。守られる人は、守られるべき人になるべきで、そこには絶対に自助の精神があるべきですし、それが無ければ弱肉強食の資本主義の世界では生き残ってはいけません。

論語読みの論語知らず

問題は常に内にある、問題を解決したければコントロールできない外部に働きかけるのではなく、自分の内側から変わる努力をすべきだ。と言うのは、有名な「7つの習慣」の中にあるInside Outの概念です。理論や概念を知っている、頭でわかっているような気になっていても、実際の行動に反映させるのは一筋縄ではいかないのは誰もが納得するところだと思いますが、私もその例にもれず、20年前から7つの習慣に書かれている原理原則に取り組んできたつもりですが、実際のところはまだまだできていないことがたくさんあります。いわゆる、論語読みの論語知らず状態です。そんな反省をしょっちゅうしているのですが、今年に入り、本格的に風の時代になったと言うことで、今までと根本的に考え方を変えて取り組もうと決意したことがあります。それもやっぱり、今更ながらInside Outの原則に立ち返ってと言うことです。

全ての元凶は我にあり。

私が今年、出勤日(ほぼ365日)に必ず行うことに決めたのは社員全員とのチャットを使っての毎朝のコミニケーションです。「おはようございます!」の挨拶はもちろんですが、倫理法人会の会員企業に配られる「職場の教養」と言う小冊子の日めくりページを読んでその感想を一言添えて全員のチャットに送ることにしました。本当なら、スタッフにもその冊子を読んで感想を返してもらいたいところですが、風の時代はトップダウンはダメとの事なので、そこは強要せずに「返してくれてもくれなくても、どちらでもいいよ。」と言うスタンスで半ば一方通行で送っています。慣れない(特に人に言われた)習慣を新たに始めるのは人間誰しもあまり積極的にはなれないもの。なのですが、中には熱心に職場の教養を読んで感想を送ってくれるスタッフもいて、密かに喜んだりもしています。なぜこんなことを始めたかと言うと、その理由は明快で、社内でずっと問題視されてきたコミニケーション不全を解消するのが目的です。そもそも、女性の設計士と大工とは水と油。これまでスタッフ間のコミュニケーションがうまく取れないのはそれぞれ個々の問題であり、私の責任ではないと逃げておりましたが、電柱が高いのも、ポストが赤いのも全て経営者の責任だと言われるように、私が自分を変えなければいつまでたっても何も変わらないと今更ながら気づき、チト大変ではあるのですが長年の課題を解決すべく一念発起して取り組みを始めた次第です。

コミュニケーションが世界を変える。

世界をよくするアイデアをプレゼンテーションする世界的なイベント、TEDで30日間チャレンジで人生が変わる!というものがありましたが、365日続ければ絶対に無理だ、と諦めていたこともきっと何かが変わる、もしくは変わるきっかけぐらいは掴めると思うのです。あくまでも人が変わってくれるのを期待するのではなく、自分が変わった効果がそのうちきっと現れることを信じて毎朝続けていきたいと思います。人間が抱える問題や課題は全て人間関係にある。とは心理学の巨人、アドラーの言葉、コミュニケーションがその解決の唯一無二の糸口だと信じて取り組んでみます。スタッフの皆さん、気が向いたら返信ください、よろしくお願いします。(笑)


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てんがらもんの教え。#追悼三浦春馬さん #天外者

令和3年1月5日 晴れ時々曇り

令和三年始動。

今日は令和になって2度目の新年を迎えた令和3年の初出の日。年末に決算を行う私達、株式会社四方継では21期目のスタートです。毎年、新春の初日、一発目は全体会議を行い、経営計画の発表と、スタッフと一緒に近所の氏神さま惣社にお参りして1年間の安全を祈念しています。今日も例年通り、朝9時から全員集まってミーティングをスタートさせましたが、いつもと違うのは今回は計画を私が立てて発表するのではなく、スタッフ全員に話し合って決めてもらったことです。結果的に、トップダウンではなくボトムアップ、個々の力を最大限発揮させることが重要で、ヒエラルキー型組織では通用しないと言われる風の時代に対応した形になりましたが、昨年から組織図を解体し、上下関係のないシームレスに横のつながりを強化する組織づくりを目指してきておりましたので、わたし的にはごく自然な流れでした。

計画は実行者が立てるべし。

事業計画とはそもそも、事業(仕事量)を期間を決めてどのように進めるかの予定の組み立てであり、既に私が引退するまでの7年間で目指す大枠の中期計画を策定して示している以上、単年の計画は実際に業務を遂行する実務者に対して、私は事業所が持続、継続するに必要な仕事量(利益量)を指し示すだけで、それを誰が、どのように進めるかについては実際に業務を遂行する者が責任を持って自分達の能力や都合に合わせて計画し、実行してくれればいいと思っています。今年度も新型コロナの影響は日本だけではなく世界経済に非常に厳しい影を落としており、先行きが見えにくい環境ではありますが、私たちは昨年からブランディングをやり直した成果もあり、ありがたいことに、今年1年間に必要な仕事量の3分の2以上をもうすでにお申し込みをいただいており、後はその案件+必ずあるお声がけされる案件を決算までの期間内に、どのように高い品質を担保し、圧倒的な満足をいただけるように進めるかのみを計画すれば良い状態になっています。本当にありがたいことです。

複数年の事業計画を俯瞰する。

今日のミーティングの冒頭には、時代の潮目を明確に認識してもらえるように、風の時代の特徴を丁寧に説明するとともに、この2年間我々が準備してきたことがいかに時代の変化を予見し、新しい時代に則した事業体制を整えてきたかを共有しました。人は歳をとり、大人になればなるほど変化を嫌うもの。社名も、事業ドメインも組織の運営体制も事業所の在り方も大幅に変更を繰り返してきたこれまでの数々の変化に対して、初めからスタッフ全員が前向きに、積極的に受け入れてくれたわけではないと思うし、何のためにこんな面倒なことをするのか?と疑問を呈されたことも少なからずありました。しかし、2年、3年と少し長い視点でそれらの取り組みを俯瞰した時、その意味や必要性が理解してもらえたのではないかと思います。今年は現在お申込みを頂いている注文を丁寧に、確実にこなしつつ、すでに来年以降の仕込みをする状態になっているのは明らかにこれまでと違うステージに一歩進めた実感がありますし、スタッフの皆もリブランディングの効果について認識をしてくれたのではないかと思っています。

混乱期ほど強く立ち向かうべし。

今日のmtgの中で、意識の共有を図るために現在映画館で封切られている「てんがらもん」の中で先日、自死により急逝した三浦春馬くん演じる五代友厚のセリフを引用しました。昨年末に朝活メンバーの野村さんから「すごく良かったですよ」と紹介されていたこともあり、正月休みの間に少しの時間の合間を見つけて映画館に足を運んでみたのですが、ラストシーンで非常に印象的な言葉が2つ語られ胸を熱くしました。それは、大阪商工会議所の立ち上げで、五代友厚が初代会長に就任する際、薩摩出身の五代友厚が政府の力を利用して自分だけ私服を肥やしていると大阪商人たちに嗷嗷たる非難を受けていた彼が発した言葉で「利益を上げれないものは商売人たる資格がない」と明治維新の混乱期で商いがうまくいかないと嘆く大阪商人たちに対する強い叱咤です。利益なくして事業が継続できないのは自明の理ですが、先行き不透明な混乱期こそ、強い気持ちで事業を継続発展させる為の収益を上げることに意識を置くべきだと改めて感じさせられました。

目的が事業の全て。

もう一つはラストシーンで真っ黒な画面に白抜きの文字で書かれた「地位か名誉か金か、大事なのは目的だ。」と、金儲けは目的があってこそ必要になるし意味がある、イマカネジブンの価値観ではなく、世のため、人のため、次世代を担う子供達の為、より良い世界を残すことに尽力されたとされる五代友厚の強烈な生き様が凝縮された言葉でした。何の為に仕事をするのか?その設問に正面から向き合い、心底納得できる答えを見出す事こそ、後世に語られ続け、影響を与え続ける力を与えてくれる原動力になると腹にドスンと響きました。そして、これは映画や小説の中での絵空事ではなく、いつの時代も変わらず通じる原理原則であり、この当たり前過ぎる「理」を深く理解して、日々の行動の基準として持てる集団こそが荒れ狂う時代の荒波を乗り越えて事業を継続し、生き残る資格を得られるのだと感じた次第です。今年も1年間、何の為に?と自分とスタッフに問い続けたいと思います。天外者(てんがらもん)非常に良い映画でした。強くお勧めします。^ ^


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アップデートしてこそ人間。 #GACKTの名言

令和3年1月4日曇りのち晴れ

新春コンペからスタート。

正月三賀日を終えて今日からぼちぼちと指導。今日は日頃から何かとお世話になっているオリンピックゴルフクラブの速水さん主催の新春ゴルフコンペにお誘いいただき、例の如く夜明け前から自宅を飛び出してゴルフ場へと車を走らせました。ここからいつもの朝夜ハイブリット型生活のスタートです。年明けの三日間は昨年、一昨年と現場作業に勤しんでおりましたが、今年は現場に出ることもなく、いつになくゆっくりとさせてもらい、初詣のお参りと実家へのお年賀以外は本を読んだりNetflixで見逃していた映画を片付けたり、正月特番のお笑い番組を観たりしながら昼風呂と昼酒を楽しみました。たまにはゆっくりと完全オフの日を持つのもいいものです。

お笑い番組は時間の無駄ではない?!

正月に限らず、自宅にいるときはできるだけくだらないテレビ番組を見ないように心がけてはいるのですが、普段あまりテレビを見ない暮らしをしているとたまに見るお笑い番組や、バラエティーはずいぶん面白くてつい見入ってしまいます。特に、年末年始は延々とお笑い芸人が画面に現れてくることもあり関西人の性といいますか、お笑い好きの私としては時間の無駄と思いつつも随分とのめり込むように見てしまいました。ただ、関西人にとっては流行のネタを知っておくことも、笑いのセンスを磨く事も生きていく上で非常に重要なことであり、ある意味大いに勉強もさせてもらいました。(笑)

ミスターパーフェクトの冷や汗。

そんな感じで、年末年始の特番にはあまり興味がない私ですが、唯一(たまたまタイミングが合えば)前のめりに見てしまうのが、芸能人格付けチェックです。今年も結局見てませんが、(どっちやねん、笑) 再放送前の番宣でGACKTのインタビューの映像が流れていて、ミスターパーフェクトの名声を欲しいままに10年以上にわたって完璧な回答をし続けている秘訣的な話をされていました。GACKT曰く、今まで最も自信がなく、偶然正解で命拾いをした問題というのが1億円の盆栽と和菓子で作った盆栽を判別した時とのことで、その苦い経験からその年の収録が終わった後、盆栽の勉強を熱心に続けられているとの事でした。

GACKTの名言。

さすがだなぁ、と私が唸ったのは、GACKTが語った「人間はアップデートしていかなければ長く生きる意味がない。」そして、「知識は誰にも奪われることがない私だけの財産だ。」と言う言葉で、一流の人間の思考を端的に表した素晴らしい名言だと思いました。金も地位も名声もあり誰もが一流だと認めるGACKTでさえ、自分が知らない世界に触れると、素直にその世界について詳しい人に教えを乞い、文献を読み漁って学ぶ謙虚な姿勢は素晴らしいの一言で、その貪欲さこそが長きにわたって一流たる所以だと感じた次第です。

目標ではない1年の計。

1年の計は元旦にあり。と古代中国の故事を引用して、この年明けの時期によく耳にします。1年のスタートにあたり今年の目標設定をしようと多くの人が考えられると思いますし、私もその例に漏れず今年の目標をどう設定しようかと正月三が日の間ずっと考えておりました。ただ、思いつく目標設定は今現在の自分の枠組みの中でしか考えられず、やるべき事がそもそも決まっている以上、いまいちピンとくるものが頭に浮かびませんでした。GACKTのその言葉を聞いて、仕事の上で達成すべきタスクとは別に、全く違う軸で今まで触れてこなかった世界に飛び込み、知らない世界に触れることで人間としての幅を広げること、知識と言うよりも感性のアップデートを意識しようと思いました。考えるより感じろが風の時代の大きなテーマ、積極的に新たな刺激をもらえる場に足を運びたいと思った次第です。このブログを読んで、何かお勧めがあれば、誘っていただければ幸いです。(笑)


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謹賀新年 〜令和三年年始のご挨拶〜

令和3年1月1日晴れのち曇り

謹賀新年

平成から令和に元号が改められて2回目の新年を迎えました。新年あけましておめでとうございます。2007年の開始から14年を超えて昨年も日・祝以外の毎日更新を続けて参りました拙ブログ、本年も相変わらずの更新を続けて参ります、何卒お付き合いのほどよろしくお願いいたします。私は昨年も、一昨年も年末年始にかけて現場で工事をしており、元日も朝から作業服を着込んで職人として働いておりました。ゆっくりとした正月を過ごすのは3年ぶりな上に普段から完全オフで家にいることもなど全く無いこともあり、たまにはいいものだと思いながらも、なんとなく物足らないような気持ちもあったりと、元日の今日は落ち着くような落ち着かないような1日を過ごしました。つかの間の平和を満喫、と言ったところでしょうか。

一年前の元旦を振り返る

令和になってはじめての新年を迎えた昨年のブログを振り返ってみると、世界が大きく変わることに適応すべく昨年スタートさせたリブランディング、社名変更を伴う事業ドメインの革新を体現する事業所の改装工事を正月休み返上で行いながら、新たなチャレンジへの意気込みを熱く語っておりました。それから1年、その当時、具体的に新型コロナによるパンデミックが世界を襲うとは夢にも思っておりませんでしたが、結果的には想定していた通り、今までの価値観が全く通用しない、パラダイムシフトを経験することになり、先手を打って単なる建築請負業ではなく、地域に根ざすローカル企業として本質的な価値創造、価値提供を行う会社への取り組みをスタートさせていたのは本当に良かったと思うというか、ツイていたと思いますし、手応えも感じています。

Re Strat!

建築請負業の工務店から地域コミュニティー事業への転換を標榜したリブランディングですが、20年間続けてきていた事業ドメインを大きく転換させるのには1年間と言う時間はあまりに短く、社内でも理解と協力を得るのには時間が必要でした。結果、昨年1年間でできたのはせいぜい準備程度で、今年になって本格的なスタートラインに立てたというのが実感です。それでも、今年ではなく去年から取り組みをスタートさせた意味は大きく、コロナによって激変した世界に対処するのではなく、前もって予防的に準備ができていたことで今年以降の我々が進んでいく道筋が明確にあり、昨年策定した中長期の事業計画を粛々と進めていく状態にあるのは大きなアドバンテージだと前向きに捉えています。

ロジックと直感。

昨年、新型コロナの爆発的な蔓延によって世界中に巻き起こったパラダイムシフトに先駆けて一昨年から準備を進め、昨年の1月にスタートさせた我々のリブランディングと事業ドメインの変革はもちろん偶然ではありません。社運を賭けたブランディングに踏み切った最も大きな要因は、4年前から熱心に学び続けたUXデザインの学校で、日本だけではなく世界のビジネスシーンが劇的に変化している全体的な流れを知ったことです。もう一つは、理論だけではなく、直感的にこれからはこれまでの延長線上ではないと言うのを深く感じて、強い危機感と焦燥が芽生えたからに他なりません。言うなれば、半分はデーター分析とロジック、半分は直感です。同じ情報を得ても社名や生業を変えた人はそんなに多くはなく、思い切るには理論だけではなく勘を信じる勢いが必要でした。

風の時代に

令和3年はこれまで250年間にわたって続いてきた地の時代から風の時代に移ったといわれています。昨年世界中で沸き起こったパラダイムシフトもその前兆であり、今年からいよいよそれが本格化すると。風の時代の定義は諸説ありますが、私なりの解釈で乱暴かつ超簡単に言ってしまうと縛られていたものが解き放たれる時代であり、もっと言い換えるとあらゆるものが自由になる時代だと思っています。そして自由とは人間の根源的な欲求であるとともに、手に入れるのが困難な非常に難しい概念で、思い通り気ままに生きられる反面、拠り所を失い不安定な状態になる事を示唆しています。自由に生きるとは強くあらねばならず、その強さを身につけることができるか否かでこれからの時代を謳歌できるか、失意の中で過ごすのかが分かれると思うのです。

四方良しの世界を実現する。

今年、引き続き私たちが目指すのは昨年から取り組んできた生業の変更で単に顧客の要望を形にしたモノを作る建築請負業ではなく、その先の求められている若しくはまだ顧客が気づいていないさらに本質的なコトを提案、提供しオンラインとオフラインをシームレスに繋げて地域に安全で安心できる環境を整えるコミュニティーを構築することです。目に見えるものから見えないものへ価値観の転換が進むと言われる風の時代に合った新しい地域工務店のビジネスモデルの構築を標榜しています。私個人としての取り組みとしては自由を手にする強さとは何かをスタッフと共に感じ取り、ロジックと感性の両面から私自身を含めて個々の人間力を高めるサポートをすることだと思っています。固定概念に縛られることなく、柔軟に新しい時代に立ち向かい、目的に対して素直に向き合うことで本質的な価値を創造し、存在意義を認めてもらえる事業所へと発展する足がかりの一年にしたいと思います。どうぞ本年もつむぎ建築舎、つない堂をよろしくお願いいたします。


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