千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。

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今朝の神戸も清々しい青空が広がりました、昼からは梅雨らしく厚い雲に覆われてしまいましたが、朝の爽やかなイメージを脳裏に刷り込んで今日も一日全力疾走で駆け抜けました。(笑)
朝一番に事務所を飛び出して大阪は本町にあるTOTOテクニカルセンターに新築事業部の設計スタッフと一緒に新商品のプレゼンテーションを受けに行って来ました。
サザナというシステムバスのモデルチェンジという事で発売前にいち早く実機を見せて頂いて現在進めている案件での採用の検討を分かりやすく出来るようにというで細かなディティールの確認をさせて頂きました。
実はこのサザナ、すみれで新築をご検討頂くお客様に分かりやすいようにと標準仕様としてご提案している企画住宅『sumika+』に採用させて頂いているのですが、モデルチェンジと共にデザインが一新してとてもスタイリッシュになったという事でこれから着工の予定を頂いているお客さまにはきっと喜んで頂けると思います。
新しくゆりかごのような形状になったバスタブは(疲れて帰って来たお父さんにとって)極上の癒しの空間になるのでは無いでしょうか。(笑)
ご期待頂きたいと思います。
ついでに?商業施設向けの機器の展示をみたり、
商品開発のコンセプトや現在のマーケットの傾向と対策についてのレポートを聞いたりと、とても有意義な時間となりました。
帰りには少し寄り道をして以前からどうしても行ってみたかった大阪市立東洋陶磁美術館に立ち寄って有名な『油滴天目茶碗』を見に立ち寄ってみました。
(たまたま)マイセン展が開催されており、すこし急ぎ気味ではありましたがマイセン300年の歴史を垣間みる事が出来ましたよ、
期せずして、すみれママ☆と二人きりでの美術館デートとなりました。
(20年ぶりくらいかも、、)
モチベーションが高いといろんな良い事が起こるものですね、、(笑)
夕方帰社してからも求人広告に打ち合わせなどの予定がぎっしりで、結局、夜中遅くまでゆっくりとデスクの前に落ち着く間も無いままとなってしまいました、、(苦笑、)
さて、お題目は月に二回のペースでゆるりと開催している書道教室で本日先生に教わった学びからです。
『千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。』
剣豪、宮本武蔵が剣の道の極意を記したとされる『五輪書』からの一文です。
そこに書かれている極意とは決して抽象的な事ではなく、構え方、視線の置きどころ、相手の隙のつき方など非常に具体的なものであり、その一つひとつが『能く能く吟味有るべきもの也』、『能く能く鍛錬すべし』といった言葉で締めくくられているとの事です。
武蔵は具体的な思考・吟味と鍛錬を経験的に蓄積して行く、実に合理的、実際的な人物であったようですね、
そして、その鍛錬という言葉を分解して具体的の時間を組み合わせているのは、千日(三年)の練習を経た動きは一生の技として身に付き、万日という十年単位の稽古が積み重なると千日の稽古で得たものよりも格段に質の高い技と認識を得る事が出来るという強烈な示唆であり、同時に愚直に習慣と見える化に取り組む私たちのような(コヴィー博士の)原理原則論の信奉者を勇気づけてくれる本質的な教えでもあります。
それはやっぱり、金の卵を得る事に重きを置く事無く、金の卵を産むガチョウをじっくりと育てることであり、目先の緊急な事柄に対する対処はしながらも、常に緊急性がない、しかし事業全体にとって、もしくは自分の人生にとって重要な事を習慣と言えるレベルまで落とし込んで愚直に続け、積み上げることを説いているのだと思います。
『7つの習慣』を初めて手にしたとき、とても日本的な思考だな、と思った覚えがありますが、こんなに宮本武蔵の記した極意と重なっているとは思いませんでした。
自然の摂理に基づいた原理原則に洋の東西を問わず、というところでしょうか。
それにしても大山先生には毎回素晴らしい教えを頂き、心から感謝するばかりです。
いつもありがとうございます。
そして教室では今日から毛筆のお稽古が始まりました。(文字通り、能く能く吟味をしつつ)一から学ばせて頂きたいと思います。
深謝。
あ、書道教室は随時生徒を募集しております、ご興味が少しでもある方はご連絡頂ければ幸いです!

私たちすみれ建築工房は
『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、
『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。

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