投稿者「高橋 剛志」のアーカイブ

まだまだこんなもんじゃ無い。の力 〜Always Love&Smile〜

令和2年11月24日快晴

他社貢献こそが人生の目的。

私はあまり関係ありませんでしたが、世間様では3連休明けの火曜日。今週で11月も終わり、これから年末に向けてなだれ込んでいく予感を感じる朝でした。私は今朝も気合を入れて朝活、神戸市倫理法人会のモーニングセミナーに参加してきました。今日の講話はBNIでも一緒に活動している建築美装業の香園尚明さんで、BNIドリームチャプター で目指す先、ビジョンに掲げている「圧倒的他者貢献」をご自身で体現されたような素晴らしい体験談を話してくださいました。心理学の大家、アドラー博士はマズローの人間の5段階欲求の最上位、自己実現の先にあるのは他者貢献であり、それこそが人の真の幸福と心の安らぎ、豊かな人生を送る源となると言われましたが、香園さんの人に対する思いやりと、圧倒的な行動力を常日頃から感じている私は、彼の話を聞くだけでも胸に染み込み、心を奮い立たせてくれます。早朝から本当に良い時間を過ごさせていただきました。

まだまだこんなもんじゃ無い!

香園さんの体験談とは、超乱暴に要約してしまうと、ALSと言う難病にかかった友人をサポートして、不可能だと言われていた飛行機での移動を実現し、沖縄旅行に連れて行った。と言う話なのですが、すごいのは「まだまだこんなもんじゃない」とそれだけで満足することなく、沖縄旅行に行くだけでは無く、サプライズを用意したり、この旅行をきっかけに毎月のように様々なイベントにその彼を連れ出し、かけがえのない1度きりの人生を謳歌する手伝いを、自分のことををなげうって継続されたことで、極め付けは奇跡とも言われた人工呼吸器をつけたままでの沖縄旅行に再度、ALS患者の岡本さんを連れて行かれた事。そのエネルギー量と行動量には圧倒されるばかりです。ご自身でも、アンパンマンのような生き方をしたいと心底思っている。と述べられておられましたが、言葉の上で「世のため人のためになりたい。」と口にする人は数多くいれども、まさにそれを実践していると感じられる人はそう滅多にお目にかかれません。そんな人と一緒に、GiversGain(与えるものこそ与えられる)を理念に掲げ、圧倒的他者貢献ができるチームを作ろうと一緒に活動できている事は本当に嬉しいことで、日々多くの刺激をいただけています。

感じろ、そして感じさせろ!

先日、森信三先生の教えを実践する人の集まり、「実践人の家」の秋季研修会に出席した際、行徳先生が改めて、「今まさに感性の時代になったのだ」と宣言をされておられました。考えるのではなく感じろ。とはよく耳にする言葉ですが、実際に行動に移さなければどんな素晴らしい学びも一切の価値を持たず、実践だけが実存としてこの世に価値をもたらします。そして、私たちが実践に導かれるのは感動した時だと思います。間違いなく人が動くときは感情に突き動かされるわけで、人に行動を促すには考えさせるのではなく、感じさせなければならないと言うことになります。そして、人が感情を揺さぶられるのは常に、想像を超える時であり、これが限界かと思った時に、「まだまだこんなもんじゃない!」と次のステップ、さらなる高みを目指す姿に人は感動し心を揺さぶられると思うのです。今日の香園さんの話はまさに心を揺り動かされるお話で、このような体験が「俺もがんばらねば」と行動に、実践につながり人生を変えていくきっかけになるのだと感じた次第です。香園さん、本当に素晴らしい話をありがとうございました。私ももう少しがんばります。


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学生を職人に誘うならお前がなれよ。〜建設職人甲子園インターンシップ生への叱咤と激励〜

令和2年11月21日 晴れ

実践人の会

今日は博多駅前のホテルで目を覚まし、少しゆっくりして午前中に帰神。連日夜明け前に起き出して、朝1番に移動、日中は熱く語り続け、夜もがっつり飲みながら様々な人たちと懇親を深める忙しく、充実した九州出張の余韻を若干引きずりながら神戸に戻ってきました。今日は午後から、国民教育の父と言われ、没後30年近く経った今なお、その教えを守り、実践する人が全国に数多くおられる森信三先生の教えを忠実に守る「実践人の家」の秋季研修会に参加させていただきました。コロナ第3波が襲来し、メディアでは連日5名以上の会合は控えましょうと感染防止のために、大勢の人と集まるのが罪だと叫ばれている中、コロナに負けるかとばかりに100人もの人が集まり熱心な学びの時間を持っておられました。

心が動く講演会。

今回私は、あんな風に歳を重ね、かっこいい老人になりたいものだと以前からあこがれの的である行徳先生が登壇されると聞いて、一も二ももなく参加させてもらうことにしたのですが、講演をされた、松井秀喜をを始め多くの名選手を育てたとして高名な星陵高校野球部の山下監督と、森信三先生をして教育の奇跡を起こしたと評された立腰教育の草分け、福岡の仁愛保育園の古賀理事長のお二人のお話は久しぶりに素晴らしい講演を聞かせてもらえたと思える感動モノの講演会でした。そして、そのお二人と共にパネルディスカッションに登壇された行徳先生はファシリテーターからの質問や振りなど全く意に介さない独壇場で、同氏がよく引用される野鴨の話を迫力満点で話されて私の期待に応えてくださいました。(笑)
衝撃的に感動した研修会の内容についてはまた改めてまとめをこのブログで紹介したいと思います。

建設職人甲子園九州支部

話は変わって、、昨日は筑後での若手大工育成Pの講師を務めた後、博多の赤坂に立ち寄って、建設職人甲子園九州支部の例会のイベントに参加しました。これまた初めての参加でしたが、以前からサポート会員として関わっている建設職人甲子園の活動の中で、九州支部が非常に活発な活動を繰り広げられているとの噂を聞いていたのと、一般社団法人職人起業塾の福岡クラスに参画されている左官集団、道下組がその活動に熱心に関わっていると聞き及んでいたこともあり、丁度筑後の研修から帰る日とイベント開催が重なっていた事をこれ幸いと参加表明した次第です。森信三先生の遺訓に「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。」との言葉がありますが、通りすがりに立ち寄っただけでご縁が広がり、倫理法人会繋がりで話が盛り上がって、なんと、来年2月に福岡市倫理法人会のモーニングセミナーで講話をさせてもらう事になりました。ご縁がご縁を生み、広がっていくいつもの感じ、これだから思いつきでの行動はやめられません。(笑)

コロナを言い訳にした反省と代替活動

そんな副産物?もあった建設職人甲子園九州支部のイベント、随分と楽しい時間を過ごさせて頂きました。コロナ第3波の襲来が取りざたされる中、理事長の高良さんは、「今年のイベントをコロナを言い訳にして中止にしてしまった事をすごく悔やんでいる、来年は何が何でも例会も、甲子園イベントも行います!」と熱く語られていましたし、今年のイベントの運営ありきでインターンとして参加していた(と思われる)福岡大学の学生さんはイベントには携われなかったけど、その代わりに建設業が抱える職人不足、若者離れを食い止めるべく、高校の卒業生などの若者達に建設業に興味を持ってもらい就職してもらえるようにと一所懸命に学校巡りをして、職業体験や建設業経営者による出前講座を売り込んでいるとの事でした。そして、その経験を元にビジネスモデル刷新のプランをまとめ、年末のビジネスプランコンテストに登壇して入賞したいと鼻息荒く話されてました。産学コラボしての取り組み、本当に素晴らしいと感心する事しきりでした。

無責任な就職支援活動。

イベントも終わりに近づき、お酒も少し入って場に馴染んできた私は、学生さんたちにせっかくなので、ビジネスプランコンテストで認められるようにアドバイスをしておこうと思い、数名の学生を捕まえて話をしました。「学校を回って建設業に、職人として就職しませんかとPRをされているのは我々受け入れ側にとっては非常に嬉しいことではありますが、新卒で就職する学生さん達にとって本当にそれはいいことなの?」と少し意地悪な質問をしてみました。実際、彼ら福大生は卒業してから誰1人として建設業界で働くことを望んでおらず、逆に言うと、高校生たちに建設業に来ないかと誘ってはいるけれども、それは人の人生なので自分には関係ないと、自分たちはそこに飛び込む気はさらさら無いけど、人手不足で困っているから行ってあげたら?的な無責任極まりない活動ではないのかと厳しい言葉を投げかけておきました。学生さんたちは、建設業のおっさんに感謝されるはずの活動をしているのに、まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかったようで、神妙な顔をして私の言葉を聞いておりました。

建設業が若者に忌み嫌われる理由。

私としても、少し厳しいことを言い過ぎたかと思いましたが、せっかく大学に在籍している中で社会との関わりを持ち、問題解決に取り組んでいるのだから、上っ面の対処ではなく、根本的な問題解決につながるような活動をしてもらいたいと思うのです。学生チームのリーダーに聞くところでは、高校を訪問して先生方に建設業への就職を増やせないかと相談すると、どうしても学生は大手や中堅どころの製造業を選ぶと答えが返ってくるようで、要するに安心して就職できる安定した労働環境が整った就職先を高校生は求めており、建設業はその部分が他業種に比して圧倒的に遅れている現実が如実に反映されていると言う事です。ただ、私達(つむぎ建築舎)もそうですが、建設職人甲子園九州支部に参加している左官の職人集団、道下組さんなど、職人の正規雇用とキャリアアップシステムの構築に注力されておられる会社も中にはあります。そのような会社をピックアップして、建設業でも心配なく就職できる、そして技術を身に付けることで会社に頼らなくても生きていける力を身に付けられる。そんな人生全体を見据えた観点で、高校を卒業する学生さんたちが魅力に感じるところをしっかりとアピールする活動をしてもらいたいと思うのです。

 

甘えと諦めがイノベーションの芽を潰す。

これから建設業界は圧倒的な人材不足を迎えます。福大の学生さんたちが、若者に見放されて久しい建設業が抱える根本的な問題に焦点を合わせ、それを解決するスキームを考え出して、建設事業者と学校の橋渡しが出来る様になったなら、ビジネスプランコンテストで優勝する事も夢では無いし、なんなら学生ベンチャーで起業しても大きなビジネスチャンスがあると思っています。学生さんがインターンシップで企業に入り込んでプロジェクトに取り組む事は良くありますが、格好いい商品を開発するとか、認知を広げて購買を促進するとか、上っ面を滑る、対処を繰り返すだけの子供騙しの取り組みだと感じることが少なからずあります。ま、所詮子供の勉強の一環だからしょうがないね、という目で見て、すごいねー、いいねー、かわいいねー、と忙しい大人達は差し障りなく流してしまいがちですが、それではお互いの為にならないし、どちらかというと、学生はこの程度で認められるのかと勘違いするし、大人は所詮若者では使いもんにならん、と諦めてしまいます。私は若者だからこそ出来ることもあるし、鍛えてやれば一気に花が開くこともあると思っていますので、嫌ごとのような厳しい言葉を投げかけてでも、彼らの可能性を引き出したいと思うのです。福大建設職人プロジェクトチームの皆さん、頑張ってください!(きついこと言いましたけど、)応援してます!(笑)


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脱指示待ち職人育成法 #若手大工育成P

令和2年11月20日 曇り

今日は筑後。

昨夜は熊本にて講演の後、コロナの第三波の影響で懇親会が中止になったのを受けて熊本震災の際に陣中見舞いに伺った以降、仲良くさせてもらっている村田社長と、職人起業塾へ参画頂いている堺社長にお声がけして情報交換を兼ねた少人数の飲み会となり、夜中の締めのラーメンまでガッツリお付き合い頂きました。7月の熊本豪雨災害からの応急仮設住宅の建設など、生々しい体験の貴重なお話を伺う事が出来て、熊本出張が非常に意義深いものになったと喜びました。お二方、深夜までのお付き合いありがとうございました。今朝は半年に渡って講師を務めている福岡の工務店団体「人にやさしい家を考える会」主催の若手大工育成研修の第10回目の講義で、やっぱり暗いうちに起き出して熊本から5時半初のローカル線に乗って移動、朝起きのおかげで行動範囲は広くなる一方な上に1日が長いです。(笑)

若手大工育成プロジェクトday10

今年の夏からスタートした筑後での若手大工育成プロジェクトも今回を終えると残すは後2回のみ、若者たちに自分達で段取りを考え、失敗しても良いからと建てさせた小さな実習棟も今回と次回の半日で内部造作工事を行い、残りの1日半の日程で解体工事を行う予定になっています。今回、事務局の方から熱心なお声がけを頂いて、はるばる筑後での実習研修の講師を初めて勤めることになった私は、開催前の段階では、正直なところ、ほぼ素人集団での建物の建築は一体どうなることか、と思っていました。しかし、やってみればなんとかなるもの、失敗や上手くいかない事、大幅に予定より時間を費やすこともありましたが、それなりの建物が出来上がりましたし、(上手くいかなかったことも含めて)参加者にはとても良い経験になったのではないかと思っています。

失敗OK!での学び

今回、内部造作の段階になって私が改めて感じたことは、躯体工事や外装工事は未経験者の素人集団でも、事前にしっかりとレクチャーをすればそれなりになんとかなっても、内部の下地、仕上げ工程になるとどうにもならんということです。失敗OKの実習棟だから笑って済ませておりますが、実際の現場ではどんな簡単な工程でも失敗は許されない訳で、枠や建具などの化粧材だけでは無く、断熱材の充填、気密シート貼り、天井下地なども任せっぱなしでやらせることはできないのだと(当たり前ですが)改めて感じました。ただ、闇組に全ての作業に干渉し、事細かに指示するのでは無く、作業前に内容をレクチャーして、自分でこれから行う仕事のイメージを作らせ、時間の目標設定を立てさせてから作業に取り掛からせることで若者達は意欲的に考えて動くし、自分で立てた目標に対して執着心を持って頑張るのを目の当たりにして、若手職人の育成には教育係との細やかなコミュニケーションが必要なのだと感じた次第です。

ラッキーボーイズ

それにしても、、(若干、手前味噌になりますが、)今回の若手大工育成プロジェクトは当初私が想像していたよりも随分と良い、充実した研修になったと思います。半年間の期間で実際に小さな小屋を建てて取り壊す体験学習は単なる実務研修だけでは無く、一つずつの工程で、最新の住宅事情に合致した情報を得ながら、新築住宅の全体の作業を実際に体を動かして作ってもらいました。国交相が全国で一斉に開催した省エネ技術者施工研修などと比べると圧倒的に吸収の度合いが違うと思います。また、一番初めの講義の際に、社会人としてのあり方、職人として建築の専門家としてどのように在るべきで、どんな心構えが必要か?と、技術一辺倒ではないカリキュラムとなっており、半年間の研修を通して、習慣に取り組んでもらったことも非常に大きな学びにつながったのではないかと思います。そして、この受講費用の殆どを国が負担してくれているのは、受講者にとっては幸運以外の何物でもありません。

指示待ち人間を作らない育成法

ラッキーだったのは、受講生の若者だけではありません。講師役の私にしても、現場で最後に若手大工を指導したのはいつだったか思い出せないくらい前で、現在は新人の教育は若手に任せてしまっています。失敗が許されない現場では、新人にするのに作業を細分化、簡素化して誰でも出来る単純作業をやらせます。その作業に全体的な観点から見た位置付けや意味を説明することなく、これやっとけ的な指示をしていたのですが、今回、実習棟の研修では初めに注意点や方法論を伝えて、段取りや役割分担、時間の目標設定を自分達で考えさせたのですが、それは楽しそうに作業に取り組んでおりましたし、自分達で考えてから質問に来る様になりました。見習い大工の育成の方法を考え直してみるべきだと気付かされたのは、役得だったと大いに喜んでいます。そんな研修も泣いても笑ってもあと二日、皆んなきばりやんせ!(^^)


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マーケティング理論からみた職人育成 #熊本の未来の住宅を考える会

令和2年11月19日 晴れのち雨

今日は熊本へ。

昨夜、宍粟市の顧問先の全体ミーティングに出席して神戸に戻ると10時をすっかり回っており、少しゴソゴソしてたらあっという間に日付が変わっておりました。今朝は熊本への出張前に、クライアントのBarのオーナーからスープを中心としたランチのお店に改装を考えているとの連絡が入り、朝一番にお店で打ち合わせを行ってから昼からの講演に間に合う様にと新幹線の駅へと急ぎ向かいました。相変わらず毎日、貧乏暇なしの夜朝ハイブリッド型の毎日が続きます。今回の熊本での講演は以前に久留米で私が登壇したセミナーを聴かれた熊本の老舗材木店の役員の方が、自分達が主催する工務店の勉強会でも話して欲しいと申し出て下さいまして、今回の流れになりました。実は、講演やセミナーに登壇したら数珠つなぎ式に次の講演を依頼されることが少なくありません。大体、工務店の経営者は皆さん反応が薄いので、大丈夫だったのかな?と講演を終えた後に不安になる事が多いのですが、そんな結果を見たらそれなりに伝わっているのだと勝手に思い込む様にしています。

カネの問題。

今日の講演のテーマは「マーケティング理論からみた職人育成」となっており、私の持論である建築業のマーケティングと人材育成の一体論をたっぷり3時間かけて熱く語らせて頂きました。講演はいつもと同じ様に現状認識からロジックを組み立ててお話ししましたが、若手の職人が入職しない、もしくは離職する、職人の高齢化と人手不足は改めて私が話すまでも無く、解決すべき喫緊の課題だとの認識は皆様持っておられる様でした。しかし、積極的に職人育成に取り組まれている会社はごく稀なのは相変わらずのままで、分かっているけど進まない現状は何ら変わらないままです。その原因の中で最も深刻な問題は数年にわたって先行投資としての育成をしなければならない若手職人の雇用、その前に人事制度を整備して職人の正規雇用に踏み切る際に大きなコストがかかる事だと思っています。要するにカネの問題なのです。

現場マーケティングの必要性。

職人の社会的地位の向上をミッションに掲げる私たち一般社団法人職人起業塾が現場での顧客接点に焦点を合わしたマーケティング理論に基づいた研修を行っている理由も、結局お金の問題を解決する道筋をつけなければ、職人の所得を上げることも、社会保障をつけた雇用環境を整えることもできないからです。「天は自ら助くるものを助く。」と言う有名な言葉にある通り、建設現場で余分なコストがかかる職人の正規雇用は、職人自体が稼ぎ、そのコストを現場で賄うようにならなければ絶対に改善されません。現在現場で活躍している職人や、現場監督等の実務者が、自らの働き方を変えていかなければ、この30年間、一向に改善されず、どんどん深刻さを増した職人不足の問題は根本的に解決される事はないと思うのです。

グレーゾーンの人事制度との訣別

いつも私が講演の際に提言する、現場実務者が意識を変え、決められた作業を決められた通りに行うだけではなく、自分の頭で考え顧客の立場に立ち、真の顧客満足を現場で勝ち取れるように働くようになれば、おのずとリピートや紹介での受注が増えて、売上利益に寄与することになります。そ延長線上で生涯顧客を蓄積していけば、未来の売り上げが読めるようになると言う理論は非常にシンプルで、実は工務店経営者ならば誰もが知っています。それが機能しない最も大きな理由は人の問題、人事制度が整備されていないことにあると思っています。今日の講演では、社労士でもないのに、人事制度構築の基本的な話を1時間ほど時間をとってお話しさせていただきました。以前にもこのブログに書きましたが、職人の働く携帯は労働基準法に適合しないと思い込んでいる経営者は非常に多く、それが原因で人事制度の構築を諦められているのを散見します。先ずは従業員に胸を張って、労働法に完全遵守していると言える状態を整えて貰う事が全てのスタートだと思うのです。

カネ、ヒト、情報

面倒で複雑に感じる労働法ですが、遵守するつもりで取り組んでみると、実はそんなにややこしい訳ではありません。特に我々建設業は特定業種として残業時間の上限が切られておりません。(時限措置であと4年ですが、)現場実務者の実態に合わせた形で整備をして、残業代で調整すれば全ての事業所で完全適法の運用が出来る様になります。グレーゾーンから抜け出して陽の当たる場所に出られれば、人材開発、人材育成の為に用意されている国からの助成制度の活用も積極的に行う様になると思いますし、大きなコストがかかる若手の育成の負担もかなり軽減されるのです。現場を最も重要な顧客接点だと定義して、現場顧客満足を積み重ねるストックビジネスへの移行、それを支える現場人材の育成の為の人事制度の整備、そして国からの支援制度の活用とこの3つをセットで取り組む事で職人不足問題の根本的解決への足掛かりが出来ると思っていますし、私達はそれを15年間続けて、一切の宣伝広告を行わないビジネスモデルを作って来ました。決して難しい事では無いので、モノづくり企業の経営者の方には改革への一歩を踏み出して貰いたいと思います。そんな感じでカネ、ヒト、情報の切り口で今日は熊本でいつもにも増して熱く語りました。お集まりになられた方に少しでも参考にして頂ければ幸甚です。


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宮大工工務店のマネジメント革命。

令和2年11月18日快晴

ご縁は宝。

水曜日は朝活の日。今日も早朝から起き出して、ズームを使ったオンラインでビジネスミーティングを行った後、先週、私主宰の株式会社四方継ゴルフコンペで惜しくもハンディキャップの差で優勝を逃されましたが、見事ベスグロの成績を収められた森田社長主催のゴルフコンペ、モリタカップにお招きいただき、加東市のゴルフ場へと車を走らせました。今日も日中は汗ばむ位の絶好のゴルフ日和で、(スコアは相変わらずグダグダですが)森田社長のお知り合いの方々と気持ちよくグリーンコミニケーションをさせてもらえました。あまり得意でも上手でもないゴルフですが、こうやってゴルフコンペに参加させてもらい、いろんな方とのご縁をいただき、交流この場をいただけるのは非常にありがたく、嬉しいもの、ご一緒いただいたメンバーの方々には感謝するとともに、今後ともお付き合いいただければ幸いです。

人事制度とマネジメント改革。

ラウンドを終えた後は、そのまま帰路とは逆の西の方向へと車を走らせ、山崎の山へと向いました。日がとっぷりと暮れた頃から、宍粟市の顧問先のミーティングに参加して3時間以上にもなる熱い話し合いに立ち会わせてもらいました。顧問に就任しているといっても、私の場合、別に経営全体のコンサルティングを行っているわけでなく、職人中心の事業所の新たに導入した人事制度の運用と、理念の共有や、職人の意識改革等のインナーブランディング、それらをマネジメントに実務に置き換えて、会社の収益とともに職人さん達の所得の向上に絞ってお手伝いをしています。一般社団法人職人起業塾の研修を受けた卒塾生には、私の座右の銘でもある一期一会の精神に則り、「半年間の研修が終わっても、付き合いは一生続くんやで。」とよく話しますが、それがリアルにそしてディープになった形です。(笑)

職人マーケティング理論

今日のミーティングの最後に、私が申し上げたのは結局、職人起業塾の研修中に繰り返し言い続けた「最も濃密な顧客接点である現場で、圧倒的な信頼関係を築くことが自分たちと会社の未来を切り開く、現場実務者がその役割と責任を負っている。」と言うことでした。社員大工が会社の代表として、責任を持って真の顧客満足を追求し、コミニケーションをとりながら丁寧な仕事をすれば、絶対にお客様に喜ばれるし、信頼を勝ち取ることができます。当然、紹介やリピートで次の仕事にもつながるわけで、それを大工が自分の役割だと認識し、責任を全うすれば最強の営業マンになることができます。そもそも社寺建築もできる位の技術を持った宮大工の工務店さんなので、今までも充分丁寧な良い仕事をしているのは私も理解していますが、もう1歩踏み込んで、顧客に感動を与えてもらいたいとお願いしました。要するに一般社団法人職人起業塾で教えている職人マーケティング理論の実践です。

役割責任の再分配

もう一つ、私が熱を込めて語ったのは、今までの大工の役割を超えて、社長が担っている仕事の一部を引き受けて、進めて貰いたいという事です。同社の経営者には、現在進行中のマネジメント革命研修に参加してもらっており、自社のあるべき姿を具体的にイメージし、その理想を現実化する為に必要なタスクを全て洗い出すワークショップで経営者としての役割と責任を詳らかにしてもらっていまして、そのやるべき事の膨大な量のタスクに向き合ってもらって貰いました。大きく分けるとマネジメント(人材採用、育成、組織作り、仕組みづくり)とマーケティング(売り上げ、利益の確保とその状態管理)、そしてブランディング(社内外からの圧倒的な求心力)になりますが、人事制度の構築や社員のモチベーションアップから、最新の工法や助成金などの情報収集、顧客や協力業者との関係構築、HPやSNSを使ったプロモーションまで全ての責任を背負っている訳で、どう考えても全部を完璧にこなせる訳がありません。

マネジメント革命

今日のmtgでそのチャートを社長から説明してもらい、緊急性の高いタスク、毎月の売り上げ、半年先くらいまでの受注などに注力している現状を鑑みると、未来に向けた取り組みになかなか手をつけられていないのもしょうがない事を理解して貰いました。企業は経営者の器までしか成長しないと言われますが、中国の古典、貞観政要には人の器がそんなに簡単に大きくなる訳が無いとの厳しい現実と、その解決にはリーダーの抱えている役割や責任を部下に委譲して器を空けるべきである。と書かれています。私達が取り組んでいるマネジメント革命はまさに、経営者が担っているマネジメントを社内全体で再配分して、中長期の計画を持って、緊急性の低い重要なタスクを遅滞なく確実に進めることができる状態を作ってあげることを目指しています。これまで作業員に成り下がっていた職人が経営層に入ってマネジメントに取り組む=革命事こそ、職人会社のブランディングを本質的に形作ると思っています。いよいよ来月のmtgでは本格的に革命の狼煙を上げる事になりそうで、私としても楽しみでしょうがありません。松本社長、気張って参りましょう!(^ ^)



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「企業は人なり」の基礎。

令和2年11月17日快晴

人事制度改革個別WS

今日は遠路はるばる静岡県富士宮司から職人起業塾に参画いただいている工務店の経営者が来神され、人事制度、キャリアプラン構築についての個別ワークショップを開催。一般社団法人職人起業塾では、今年度コロナの影響もあり、集合研修を取りやめてその代わりに人材育成を担う事業所の仕組みづくりのサポートを繰り返し行ってきました。今年は第5回まで繰り返し行い、来年以降も継続して開催の予定をしておりますが、富士宮の熱心な社長はそれまで待たず、出張のついでに神戸に立ち寄って個別に制度作りをして帰りたいとのご要望で、私も意気に感じて半日時間を割きました。帰られる時には晴々とした顔で、これで一気に人事制度の改革が進みます!と力強く言われており、私としてもとても嬉しい気持ちになりました。山崎社長、職人に未来を見せる制度作り、頑張ってください。

人事制度こそ事業の基盤。

企業は人なり。とはあまりにも有名な言葉で、経営者であれば誰もが1度はその言葉を耳にしたことがあると思います。その意味は人材育成こそが企業が存続、発展するには絶対欠かすことができない重要なファクターであり、それを支える人事制度こそが企業がまず整備しなければならない最重要課題であると言う意味だと私は理解しています。ちなみに、人事制度とは「賃金規定」「等級制度」「評価制度」を柱にした就業規定の策定のことであり、中小零細企業、特に建設業の経営者にとってはこれらを労働基準法通りの完全適法で運用するのはなかなか一筋縄ではいかない難しいことのように考えられているのが現実です。

お飾りの就業規則。

ほとんどの事業所は労働法の運用の専門家である社労士にサポートをしてもらい、社労士が提供する雛形をもとに自社にあった形でアレンジしてその運用を始めますが、建設業界、特に職人の世界では一般的に流通?している就業規則の雛形が実情とうまく噛み合わず、有形無実の飾りのような就業規則になってしまっていることが少なからずあります。起業当初の私も全くそうでしたが、本来、事業を支える根幹の最重要の仕組みであるはずの人事制度が全く機能せず、行き当たりばったりの昇給や評価、キャリアプランの提示もなく、職人は全く未来の展望が見えないまま、目先の仕事だけに追い回されるような働き方になってしまいがちです。これでは人も続かず、成長をすることなく、若者も集まる訳もなく、事業所も衰退の一途を辿ってしまいます。

職人不足問題の根本。

特に、建設業界の場合は就業規則の運用を完全適法で行えていると胸を張って答えられる経営者が非常に少ない現状があり、これでは人材育成どころか退社した社員に残業未払いなどの損害賠償で訴えられるのがオチ。全くもって話になりませんが、そもそも親方に弟子入りして仕事を教えてもらうことで独立する力を身に付けるといった職人の世界に完全適法の人事制度を整えなければならないような意識はありませんでした。職人の親方は個人事業主であり企業ではないのですから当たり前かもしれませんが、高校への進学率99%、少子化のあおりでどの業種も人材不足が叫ばれるようになり、若者が就職する先を自由に選べるようになった今の時代、そんな不安定でブラックと言われる様な職業につきたいと思う若者は皆無であるのが現実で、これが深刻な職人不足を引き起こしている根本的な原因だと思っています。

完全適法の労務管理のコツ

労働基準法をしっかり理解しておれば、完全適法の就業規則の運用はそんなに難しくはありません。基本的に守るべき事項はそんなに複雑に決まっている訳ではなく、意外とシンプルです。職人を雇用している方で、就業規則をキチンと整備しなければならないと思いながらも、職人の働き方は法律通りに収まらないと諦めてしまったままになっている方が少なからずおられるともいますので、そんな向けに、誰でも適法の雇用が出来ることをご理解頂けるように、以下に完全適法の賃金規定策定と運用の要点をご紹介しておきたいと思います。

守るべき5つの条件

まず、労働法にある基本事項、前提条件ををかいつまむと、
①労働者は最低限1週間に一度の休暇を与えること
②1週間の労働時間は40時間を超えないこと
③1日の労働時間は8時間までとすること
④半年以上雇用すると5日以上の有給休暇を取得させること
⑤規定就業時間を超えた労働に対しては残業代を支払う事
以上の5点に集約されます。

週休2日にしなければならない。訳じゃない。

一年は約52週、週あたりの労働時間40時間を上限と考えれば、2080時間が年間労働時間の上限となります。また、建設業は特定業種に指定されており、繁閑の季節変動があることから残業時間の上限が定められておりません。(時限措置)なので、上記の条件を満たした就業規則を策定して、はみ出した労働時間について全て残業代を支払えば完全適法ということになります。一日の労働時間を一般的な職人の働く時間8時〜17時とすると休憩時間を2時間引いても7時間となります。これでは「1週間に40時間」を守ろうとしたら、隔週週休二日(2週で77時間)にしなければならず、実質、日曜日だけが休みになっている職人の場合、隔週で休日出勤をすることになります。もちろん、休日手当をつけて残業代を払えば全く問題はありません。

簡単に適法になる就業規則の作り方。

もう少しシンプルに考えれば、規定就業時間を8時〜16時30分にして、6.5時間/日+残業1.5時間(残業36時間/月)にすれば、「1週間に40時間」も守れるし、残業の一般的な上限にも適合します。また、毎週1日の休日は年間休日52日(労働日数313日=年間労働時間2035時間)であり、週休1日=年間52日+正月、GW、盆、祭日で有給消化が簡単にクリア出来るようになります。通常の労働時間で規定残業時間(40時間)をほぼ使い切り、残業ができなくなるのではないか?という危惧は「特定業種は休日出勤、残業代を払えば完全適法」の観点からさほど問題ではありません。ただ、これは時限措置で残り4年となっておりますので、4年の間に残業をしなくても業務が回る様に整備を行わなければなりませんが、時間的には少し余裕があるのでその間に労働環境に改善に取り組むのはそんなに難しくないと思います。

労務管理サポートを行う理由。

私は大工上がりの工務店経営者であり、労働法のプロでも何でもありません。就業規則や賃金規定の策定や運用のアドバイスは完全に畑違いではありますが、職人の働き方は一般の業種に比べて特殊だったこともあり、働く人の当然の権利である労働基準法の遵守を行うのにずいぶんと苦労してきました。私自身も創業当初は当時の顧問だった社労士さんにもらった雛形をもとに就業規則を作りましたが、全く笑に描いた餅的な位置づけになり、「企業は人なり」の原則に全く準じていない、人材育成、人材の成長と全く関係のないものになってしまっていました。蛇の道は蛇と言いますが、建設業には建設業に則した就業規則の策定が必要で、自分が苦労した分、まっとうな経営を行いたいと思われる方には、出来る限りのサポートをしたいと思っています。一般社団法人職人起業塾では就業規則の見直しを皮切りに、キャリアプラン、等級制度、評価制度とその運用のサポートも行っておりますので、労務管理を見直したい、けどなかなか進まないと思われる方はお気軽にお声掛けください。お手伝いします。


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知識のパラドックスと茹でガエル。#逆転の時代

令和2年11月16日晴れ

習慣を継続するには執着心がいる。

昨日の日曜日は朝10時から2時間おきに4件の新築やリノベーションのお客様との打ち合わせやワークショップの予定がぎっしりと埋まっており、年間通して予定を入れている、日曜日のルーティーンである午前中のトレーニングの時間さえも取れないとあきらめる忙しさでした。大体、平日はずっと研修事業の出張やら会合で事業所にいないこともあり、どうしても建築実務は週末にまとめてしまいがちで、それも致し方ないのですが、こんなことでトレーニングを諦めていては体調管理などできるわけがないと、今朝は少し早起きをして出社前に昨日のツケを払うべく、10キロ程度のランニングをしておきました。これで今週も飲み放題食い放題の生活を送っても大丈夫です。(笑)

コロナで活性化している不動産業界。

実はこのところ、新築を建てたり、中古物件を購入してリノベーションしたりして住み変えたいと言われるお客さんが非常に増えており、土地や物件探しのお手伝いをすることが非常に増えています。神戸ではどうやら、不動産市場全体がやたら活性化してて、1年前までよりどりみどりに物件が売りに出ていた地域でも、今は非常に品薄になりちょっとした物件争奪戦の様相を呈しています。これもコロナの影響でおうち時間が増えた影響なのか、政府のバラマキ政策で、所得が減少していない層の人たちの預貯金が増えたからなのかは分かりませんが、とにかく消費税増税前かよ?と思える位の活況ぶりです。

行列を見ると並びたくなる。

先週末、近江八幡を訪れた際、クラブハリエに立ち寄って普段食べることのない生大福を私もつい食べたのですが、それはあまりの人気ぶりに興味をそそられたからでした。行列ができているところに人が集まるとよく言われますが、同じ心理かどうか分かりませんが、とにかく神戸市内の売り土地は新しく出た側から次々に売れていく有様で、買い手側としてはじっくり検討する時間もままならない位焦ってしまうような状況です。私たちつむぎ建築舎は不動産事業を行っておりませんので、土地探しの手伝いといっても、提携している信頼できる不動産業者をご紹介する形になるのですが、最近とみに明らかになったのは、レインズと言われる不動産業者専門の情報バンクとインターネットに公開されている情報がほぼ同じ、と言うよりも一般の人が見れる不動産サイトの方が物件が多かったりする現象まで現れていると言うことです。

情報革命で生まれたパラドックス。

熱心にインターネットの情報をチェックすれば、不動産業者と変わらない位の情報をユーザが手にできるようになった時代、不動産会社の存在意義は物件探し、提案よりも取引の実務に重心が移り、非常に薄くなってしまいました。とは言え、先日このブログで書いたように、「自分たちの息のかかった建築会社でリフォームしないとその費用は住宅ローンに組み込みません。」などと、自社の利益を優先して無茶苦茶な嘘の情報を流す業者もおりますし、個人のユーザーが直接問い合わせをして、個人情報を渡してしまうとそこ以外の仲介業者が取引に入れないようになるなどおかしな慣習が残っている業界ですので、物件が探せるからといって闇雲に問い合わせするのは危なかっしいですが、それでも基本的な情報収集ぐらいは個人でも簡単にできてしまうようになりました。もう、個人と専門業者間の「情報の隔たり」はほぼなくなったと言っても過言ではありません。むしろ購入者の方が一生懸命検索することを考えれば逆転してしまっている可能性もあります。

情報リテラシーの変化

一般ユーザの方が専門業者よりも情報量を多く持っているようになると専門家としての存在意義がなくなると書きましたが、それは不動産業界だけにとどまらず、あらゆる業界に置き換えることができると思っていて、特に情報が閉鎖的だった建築業界ではその傾向が顕著に現れるのではないかと思っています。さすがに、世界一厳しいと言われている日本の建築基準法の内容すべてを一般ユーザが把握される事はないと思いますが、それでも施工や行政の手続き、不具合があった際の瑕疵保証など、カテゴリーを絞って検索すれば、1日あればプロと同じくらいの知識を身に付けられるようになっていると思います。もちろん、インターネット上にある情報が全て正しいわけはなく、情報配信者のポジショントーク的なロジックをさもエビデンスのように公開しているサイトもあるので注意は必要ですが、数多くの情報を収集して比較検討すればおのずと正解は見えてくるもので、そのレベルの知識や情報は我々プロの立場の人間は全て把握しておけなければ話になりません。最低限必要な情報に対するリテラシーが大きく変わったのです。

茹でガエル達。

上述のような逆転現象は紛れもなく情報革命の産物で、店舗や商業施設への魚の卸売を行なっている会社がHPを立ち上げて、消費者に直売を始めたら連日大行列ができる盛況ぶりで、コロナ前の売上よりも伸びたとのニュースに合ったように、世の中の変化に適応できた事業所にはビジネスチャンスがあるし、そうでない会社は飲食店の没落と一緒に心中するしかありません。このところヤバイな、と感じるのは、建設業界(不動産業界も)で働く人(自社の社員も含めて)があまり危機感を感じられていないことで、茹でガエルの故事のように鍋の下に火がついているにもかかわらず、熱湯になって大火傷をするまで鍋から出ようとしないのではないか?という危惧です。未来を作るというのは、未来のリスクを叩き潰す状態管理を繰り返すことであり、執着を持って習慣に取り組む姿勢がなければ、アップデートされないサービスも組織も陳腐化して滅びてしまいます。今一度、現状維持は緩やかな破滅への道だと認識を新たにするべきだし、熱く伝えていきたいと思います。


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天秤の街で感じた明るい未来。#四方良し

令和2年11月14日快晴

コロナ慣れ?

昨日は筑後での若手大工育成プロジェクトの講師を終えた後、博多に立ち寄り西新にあるクライアントのお店にメンテナンスの打ち合わせに立ち寄りました。コロナの影響で飲食店はどこも苦戦しているとの印象だったのですが、行ってみるとまさかの満員御礼。焼き台の上にびっしりと焼き鳥が並べられ、大将は額に汗をかきながら黙々と鶏を焼いており、話をするどころではない状態でした。繁盛していて何よりです。と、とりあえず声をかけ、落ち着くまで私もカウンターに座ってビールを飲むことにしたのですが、次々と追加オーダーが入りなかなか大将の手が空きません。このままでは最終の新幹線に乗り遅れると若干焦りましたが、あわやのところで何とか打ち合わせを終えて無事に帰神することができました。11月に入り北海道を始めとしてコロナ第3波の襲来がささやかれておりますが、意外と皆さんコロナとの共生する暮らしに慣れてきたのかもしれません。

観光業応援イベント!

今朝は朝早くから紡ぎ手(社員大工)スタッフとのコーチングを行い、その後そそくさと事務所を飛び出して、コロナの影響で壊滅的な打撃を受けた観光業の方への応援イベントとして企画された近江八幡へのバスツアーに参加しました。ツアーを取り仕切っておられた旅行代理店さんは、私もコロナ騒動が勃発する前までは、毎月の出張で大変お世話になっていた方で、少しでもお力になれればと思いこの度のツアーに参加しました。今時、旅行や出張の予約は誰でもインターネットで簡単にできる時代になりましたが、情報が溢れすぎており、何がいいのか判断を下すまでに随分と時間がかかるようになってしまいました。そんな中、信頼のおける旅行代理店さんの存在は非常に貴重で、行く先と日程を丸投げするだけで確かな旅(出張)を手配してくれます。GOTOキャンペーンもまだ継続されるみたいですし、これを機に観光業界の皆様のご商売が上向きになってくれることを願うばかりです。

近江商人の街

今回、ひょんなご縁で久しぶりに近江八幡の街を散策する機会に恵まれて、建築家ヴォーリズの足跡を辿りながら改めて感じたのは近江商人と言うブランドを街の人達がとても大切にしている事と、きっとその基盤があってのことだと思いますが、街全体がとても豊かに見えました。世界に誇る日本的経営の代表格と言われる三方良しの本家本元は、そこに住まい商いを営まれる人たちが皆、売り手よし、買い手よし、世間よしになるような思考を持っておられ、おのずと良いコミュニティーが出来上がり、商いも活発になって、経済的にも良い街になり、そこに住まう人たちも豊かな暮らしを営まれているのではないかとの仮説を立ててしまうほど、非常に良い気に溢れた街並みでした。

四方良しの世界

私たちは昨年、リブランディングを行う過程で、授業の目的をもう一度見直し、スタッフとのディスカッションやヒアリングを繰り返しました。その結果、信頼できるクライアントと価値の高い良い仕事がしたいと言うスタッフの共通した想いを抽出し、信頼の輪を広げる事でそれを実現したいと事業理念として定め直したのが、「ひと、まち、暮らし、文化を繋ぎ四方良しの世界を作る」の一文でした。その理念に従って常に思考をめぐらし、全ての判断をできるように、社名も株式会社四方継と変更した次第です。近江八幡は長い歴史を積み重ねた上で、豊かな街とコミュニティーが形成されていったと思いますが、私たちも身近にご縁があった方から、四方良しの考えをもとに商売をしている旨の理解を得られるように地道な努力を積み重ねることで、いつか地域に良いコミュニティー、良い街が出来上がるのに寄与できるのではないかと思っています。久々に訪れた近江八幡の街で、とても良い刺激とともに我々が目指す世界に対して力強く背中を押していただいたような気がしました。近江八幡を見習って四方良しの世界を少しずつではありますが確実に作り上げていきたいと思います。本日は、素晴らしいご縁をありがとうございました。


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値決めが出来る職人になれ! #若手大工育成P

令和2年11月13日 晴れ

筑後の朝

昨日の早朝、神戸を出発した時の気温は4度、鹿児島に着いたらいきなり暑いくらいで、着込んでいたダウンベストを脱いでカバンに押し込みました。夜は定宿のある筑後の羽犬塚に帰ってきましたが、あまり冷え込んだ感じもなく、今朝も暖かいのだろうとタカを括っていたら意外に冷えてました。気温は10度を切るくらいだったと思います。今日は筑後で若手大工育成プロジェクトの講師を務めておりましたが、気温は20度近いはずなのに風は少し冷たくて、同じ九州でもえらい違うものだと南国鹿児島が恋しくなりました。今週は随分と天気は良いみたいで、冷え込みも緩むとの予報ですが、やっぱり少しずつ苦手な冬は近づいてきているようです。。

断熱気密施工の難しさ

さて、筑後で開催している、実際に実習棟なる小さな家を1〜3年生の若手に自分たちで建ててもらう若手大工育成プロジェクトも今日で9日目、全12回と言いながら、最後の2日は解体工事を行いますので、実質今日と次回で一旦完成までこぎつけなければなりません。今日のカリキュラムは断熱、気密の施工で若手達は狭い部屋に大勢が入ってあーでもない、こーでもないと、作業に取り掛かる前に聞かされた私からのレクチャーを思い出しながら楽しそうに作業を行っておりました。結果的に、グラスウールの充填と気密シート貼りは施工不良と言っても過言でない垢抜けない仕上がりになってしまいましたが、作業終了後に早朝から駆け付けてくれた断熱メーカーの朝日グラスファイバー株式会社の中山さんに不具合点を指摘され、簡単に思えるし誰にでも出来そうな断熱材充填の作業でも、完璧に行う事の難しさを実感してもらえたようでした。

断熱気密の重要性

講座の冒頭に、この10年で住宅施工は大きく変わり、ニュースタンダードが確立されているんだよと話しました。国土交通省が全国一斉に開催している「省エネ技術施工マニュアル」の施工基準が業界の最低基準のスタンダードになっているのと共に、ネット上には断熱性、気密性の重要性を強く訴えるサイトや動画が溢れかえり、ユーザーはそれを目にしてから工務店を訪ねるし、施工現場を見に来る旨を皆に伝えました。断熱、気密の施工不良はそのまま住宅のランニングコストや呼吸器系の疾患、ヒートショックなどの健康に直接影響を及ぼす重要な部分だと繰り返し、この理屈が現場で体現出来なければ顧客からそっぽを向かれ、相手にされないくらい、今どきの住宅建築では最重要な部位であると繰り返し訴えました。

時間を計れ!

ワークショップは終わる事が大事。だと、昨年まで通っていたXデザイン学校の浅野先生に繰り返し教わりましたし、私も常日頃からワークショップを行う際は精度よりも時間管理に重点を置く様にしています。しかし、残念ながら今回も予定の工程までは届きませんでした。終了のホイッスルを私が吹くと、もう少しやらせて下さい〜、と未練がましくプラスターボードを貼っているメンバーもおりましたので、自分達が立てた予定通りに作業が進まないのが悔しいと思い始めた様でした。悪くない傾向です。(笑) この実習研修では、開始当初から、その日に行う作業を小割りにして、どれくらいで終わるかのの予想を実習生自身に立てさせて、制限時間の目標を持って作業を進める様に指導してきました。それは、建築業にとって工程を組み立てる力が非常に重要で、精度の高い工程表を作れる人材があまりいない現実を鑑みてのことです。

値決めは能力

実は立派に仕事をする一人前の大工でさえ(情けない事ですが)細かな工程を組み立てられない者が少なからずおられます。これでは成り行きまかせの工事の進め方になる、もしくは他人が立てた予定で支持された通りに動くだけの作業員に成り下がってしまいます。そうならない為には、普段から自分を含め、周りの職人の施工速度を予測、計測、検証する習慣が必要で、実習研修を通してその難しさを体感して貰う様にしているのです。今日の講座の冒頭でも皆に話しましたが、あらゆる仕事、商売で最も重要なのは「値決め」です。建築業界で例を挙げると、職人が一人働く時間の単価から、建物、ビルの建設の見積もりまで、低い価格に設定するといくらでも仕事は受注できますが、低すぎると赤字になり破綻してしまいます。それでは商売にならんと値上げをしてたっぷりと利益を見込んでところで、高すぎたら誰にも相手にもされません。逆に売り上げは全くなくなります。要するに商売とは提供する価値と値決めとのバランスで全てが決まります。絶妙なバランスで値決めをするには、工事にかかる人数と期間を正確に割り出す能力が必要で、これはそのまま工程表を作る力になります。値決めは能力であり、身につければ大きな財産になるのです。

職人の生き方改革の入り口。

私が考える職人育成の根本は、職人の役割としての多能工化です。創業時からの私のミッションは職人の社会的地位の向上であり、これはただ単に社会保障が付き、しっかり稼げれば良いというものではなく、職人という生き方が多くの人に尊敬され、本人も仕事へのやりがいと生きがいを感じる職業にしたいとの想いです。これを実現するのに行うべきは、職人を単なる作業員から脱皮させ、様々な役割を担わせる事、その能力を身に付けさせる事であり、現場での施工以外でも、施工管理や営業、設計、そして事業所のマネジメント等々、幅広い価値を発揮してもらえる力を備えてもらう事です。その為の一番初めの入り口が、自分がこの作業を行うのにどのくらいの時間を要するのかを明確にイメージできる事からだと考えており、この研修でも耳にタコが出来るくらい時間についての意識と目標に対する検証を行えと言い続けており、時間の観念を備えた実務者をきっと輩出出来ると思ってます。皆んな頑張って!大いに期待してます!(^ ^)


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高千穂シラス採掘場に行ってみた。#新二毛作

令和2年11月12日 快晴

都城へ工場見学。

久しぶりに朝一番のフライトで鹿児島に飛びました。相変わらず夜明け前から起きだして自宅を飛び出して、鹿児島経由で特急霧島に乗って昼前には生まれて初めての宮崎県の都城駅前に到着しました。朝起きすると日本は狭い、北海道だろうが九州の南端だろうが少々アクセス悪いところでも午前中に移動できるのは本当にありがたいと文明の利器に感謝することしきりでした。今回、都城を訪れたのは塗り壁材メーカーの高千穂シラス社の会社訪問が目的で、シラスと呼ばれる火山の噴火の際の火砕流が固まり堆積した土の採掘場と完全自然素材を売り物にされている塗り壁材の生産工場の見学でした。現在、私が担当している若手大工の育成講座を主催されているJBN傘下の福岡の団体「人にやさしい家を考える会」の事務局を務められている株式会社徳永産業さんのイベントにお誘いいただき、ちょうど久留米での講座の前日に日程を設定して貰えたのを良いことに参加させて頂きました。

高意匠、高性能、高単価の壁材。

高千穂シラス社といえばメンテナンスフリーの外壁材、そとん壁が有名で、掻き落としや櫛引、抑えなど、左官の技能で様々な表情のデザインを生み出せることから、デザイン事務所や工務店のモデルハウスなどでもよく採用されています。弊社でもこれまで何度も採用仕掛けましたが、結果的に未だ採用実績がありません。カタログや展示会での説明を聞くと、自然素材の力を最大限に引き出し、防水、調湿、化学物質の分解など優れた性能を示されており、デザイン性だけではなく機能面も優れていることは私も認識しておりました。しかし、今ひとつ踏み切れて無かったのは、新しい商品にすぐに飛びつくのに慎重になっているのもありますが、同業他社の同じような商品と比して、若干、費用面でコストが上がるのが大きな理由であるのは間違いありません。今回の訪問はその辺りのわだかまりというか、疑念?が晴れたら良いなと思い参加させて頂いた次第です。

大地の圧倒的な力。

都城駅前で集合し、地元の有名行列店で意外にあっさりしたラーメンをご馳走になった後、昼一番から高千穂シラスの採掘場へと向かいました。Wikipediaによると、阿蘇カルデラ(あそカルデラ)阿蘇山。現在も活発な中央火口丘を持っている。直径は約25×18kmであり、カルデラ内に多くの人が住み鉄道や道路が走っている。阿蘇カルデラの大噴火は調査によれば4回あったと推定されるが、一番、大きかったのは9万年前に発生した4回目の噴火である。このときの総噴出量は富士山の山体体積を上回る600km3に達し、火砕流は九州の半分近くを覆い尽くし、火山灰は日本全国に降下した。宮崎県の高千穂峡谷はこのときの火砕流堆積物(溶結凝灰岩)を河川が侵食したものである。
とのことで、シラスとは即ち、この火砕流が堆積して出来た地層であり、大地の力の結晶です。ちなみに、この噴火で九州全域の縄文文化は壊滅的な打撃を受けたらしく、悠久の歴史というか大地の力の片鱗を見せられた気がしました。

徹底的なローテク工場の理由。

そんな採石場から採取されたシラスはビニールハウスの乾燥場でトラクターで引っ張るレイキで攪拌、、太陽光で乾かされるというローテクな工程を経て、篩にかけられて粒度を揃えられてから工場で加工されます。この工場がまた、昭和かよ、とつい口に出てしまいそうなくらいのローテクぶりで、、左官職人が使うドラム式のミキサーを回して一袋ずつ丁寧に袋詰めされていました。更に驚いたのは、主力製品であり、同社のフラッグシップでもあるそとん壁の生産は工場ではなく、すべて近隣の農家さんに兼業で委託されているとのことで、高齢化して限界集落になりつつある都城の農村に雇用と仕事を創出しているとの事でした。見学に伺った先の農家さんでも、元は牛小屋だった風の小屋で工場から出荷された原材料をミックスして製品を作られており、その袋に生産者の名前が印字されているなど、誇りと自信を持って高千穂シラス社の製品づくりに携わっておられるのがよくわかりました。

新二毛作。

生産効率、利益追及を考えれば、設備投資を行って、大きな機械を入れれば、きっと、もっと価格競争力も増すことができるし、事業規模も拡大できると思います。大概の経営者ならば、商品がそこそこ売れ出したらそうしようとしますし、その方が当然の選択だと思ってしまいそうですが、高千穂シラス社はあえてその道を選択することなく、徹底的なローテクで利潤を地元に還元する仕組みを構築されています。また、この地が出身地だと言われる経営者の、のどかで美しい風景を守りたいとの想いもあって大きな工場に拡張するのをやめたとのエピソードも案内してくれた社員さんが誇らしげに話されていました。もちろん、商品の事も学ばせて貰い、高い防水性、多孔質物質による消臭効果、水は通さないが空気を通す抜群の通気性能を誇るなど、なるほどと性能の良さにも大きく感心はしましたが、そんなことよりも「新二毛作」と名ずけられた農家さんとコラボしての生産体制の仕組みの方がずっと心を打たれました。その志や潔し。です。

大切なのは目に見えない価値。

ちなみに、同社は採掘場からもう少し山に分け入った自然豊かな中腹に分譲住宅用の宅地開発もされておられました。「収入付き分譲宅地」と命名されたその土地は、入居した方がそとん壁の袋詰めや、すぐ近くで同社が運営している牧場の世話をするなどの仕事がセットでついており、元気に働きながら気持ちのいい森の中で暮らすことができる画期的な素晴らしいプランの分譲地となっておりました。そこにはそとん壁の開発にも関わられた建築家の伊礼智先生が設計された物件もありましたが、既に売却済で、関東からの移住者が二組ほど住まれているとの事、美しい森の風景と相まって私としてはなんだか理想郷を見せられたような印象を受けました。とにかく、株式会社高千穂シラス社の目指す方向性や現時点での姿勢や方向性に大いに共感すると共に感銘を受けて、今後は是非共、特に外壁仕上げ材で同社の材を積極的に採用して行きたいと心に刻み込みました。人の心を動かすのは目に見えるものよりも目に見えないもの。その真理を体感させられる工場見学ツアーとなりました。素晴らしい機会を与えて下さった株式会社徳永産業さんには心より感謝申し上げます。ありがとうございました。


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