台北に来ています。
いろんな方にお手伝い頂きながら、紆余曲折はありながらも新しいチャレンジは少しずつ前に進んでいます。
ある程度の予想はしていましたが、海外での事業の展開はやっぱり簡単ではなく、難しいと腰を引いてしまうとそこで止まってしまいます。
久しぶりに出来るか、出来ないか、とドキドキしながら仕事に取り組んむ毎日はとても刺激的で、親日の国とはいえ、アウェーでの戦いは、自分達の持つ強みや価値を見つめ直す良い機会である事は間違いないと思います。
新しい取り組みがすぐに採算に乗るかと言うと、世の中そんなに甘くはありません。
ただ、今までもですが、これからも目先の利益だけを追った仕事をする事は絶対に慎もうと思っており、まず私たちがすべきはご縁を頂いたご恩を忘れること無く義を果たし、求められるあらゆる事に対して誠実に取り組む事だと思っています。
幕末の激動の時代に活躍した人物に山田方谷という人がいます。
備中松前藩の破綻しかけた財政をたった8年で立て直したという上杉鷹山にも並ぶような手腕を発揮された今で言うとやり手のビジネスマンの感覚を持った官僚といった感じの人です。
陽明学、儒教を深く学んでその精神を藩政に落とし込むことで、危機的な状況を劇的に改善したとのことで、その山田方谷が繰り返し言い続けたのは、
事の外に立っ ていて、事の内に屈しない、 利は義の和。
ということでした。
目先の利益を追うのではなく、義を積み重ねる事で最終的にそれが利となって帰ってくる。
その思想を自ら率先垂範する事によって卓越した功績を残すことが出来たと言うのです。
古典の思想書に書かれてある事が全て真理かというと決してそんなことは無いかも知れませんが、長い歴史の中で繰り返し実践、検証されているものも多く、だからこそ今なお読み継がれているのだと思います。
事業として取り組む以上、利益を上げる事は絶対に必要ですが、それを目的にしてしまう事だけは無いように、事の外に立ち、誠実に義を果たす事に注力したいと暖かい風が吹く台北の街で改めて思いました。
利は義の和。
今一度、心に刻み込み今月のテーマである、初心に戻りたいと思います。
すみれ建築工房の目指すサイクル
創業時から変わらない私達の“想い”
建築のプロとして周りの人々にすこしでも笑顔になってもらいたい。
建築の仕事を通して健康や安全をお渡ししたい。
そして、地域社会に必要とされる企業となりたい。
おまけ、
屋台の小籠包、サイコーでした。