生物多様性年の終わりにダーウィンの進化論を思う。

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神戸の西のはしっこで農耕型?建築工事会社を営んでいるオヤジの日記です。

昨日で現場も事務所も仕事納め。
今日は役員数名のみで残務処理を少々、私も早く片付けて家の大掃除に取り掛からねばと尻に火がつき始めましたが、日課のブログだけ更新して帰ります。
年の終わりと言う事で多分に身内ネタです。ご興味のない方はすみません、飛ばしてください。

すみれでは今年は大掃除らしきものをを全くしませんでした。
それは『習慣化と見える化』を会社の風土として定着させる為に
『7S活動』に全社員で取組んで来た結果に他なりません。
各現場の隅々まで浸透しているかというとまだまだ至らない点も数多く見られ、こんな事を大きな声で口にするのも今はまだ憚れるのですが、とにかく社屋内は事務所も倉庫も大掃除の必要がないくらいにきれいに掃除が行き届いている、もしくは出来ていないところはまた1年間かけて隅々まで磨き倒す日々の中で行き届くようにしたいと思います。
そしてそれは全社員の関わる全ての現場、車両、またその周辺に長い年月をかけてでも浸透させていくことを誓った決意の結果のアクションでした。
これは私達が(適応せざるを得ない)時代の要求に応える変化に対し能動的に取組む事で進化を遂げるはじめの一歩でした。
大きな変革をもたらした産業革命。
重工業化を果たして人々の暮しが大きく変わって以降の世界経済をもう一度根底からひっくり返す大きな変革の時期に今の世界は差し掛かっているとドラッガー博士の言葉でもありました。
その情報化時代で必要な適応とは、全てを見られる事への準備だと考えます。
いくら隠しても隠し切れない全てを飲み込む巨大な情報の網をくぐって逃げ延びるか、正々堂々と網に掛かって、そのままの自分たちを見てもらうようにするか?そのどちらを選ぶのか。
私達はアタリマエのことをアタリマエに出来るようになることで、何時、何処で、誰に見られても恥ずかしくない会社になりその情報化社会の網に身を委ねようと決意をしました。
しかし、もともとアタリマエの人生を歩んできていない建築業界の現場で働くもの達が世間様並の事を出来るようになるには大きく、はるか高いハードルが待ち受けていました。
何年もかけてゆっくりと、じっくりとその障壁を取り除く事に注力してきましたが、そんなに縛られてまで建築業界で働きたくないという職人も多く、今まで沢山のスタッフが会社を後にしました。
それも一段落、このところ離職者も落ち着いて来てより高みを目指して今年一年前に進んできましたが、それは今まで以上に加速度的に厳しいものになりました。
そして、この年末をもって創業時から一緒に歩んできたスタッフ、ユウジが退職します。
彼には彼の良いところがたくさんあり、お客様にも沢山かわいがってもらいました。
厳しいトンネルを抜けた今になり袂を分かってしまうのはとても残念でしょうがないですが、彼にもっと合ったステージがわが社以外にあるのだと、引き止める事もなく送り出すことにしました。
それにしてもまだ住宅メーカーの下請けをしていた頃から考えると13年くらい。
一緒に苦しい時を共にしてきた部下を最後まで面倒を見てやれなかったことに対する自責の念は大きいのが正直なところです。
苦しかった時、それは学歴もコネもなく、結局肉体労働者くらいでしか生活していく道がない私達が不況の荒波が荒れ狂う大海に放り出されて、木っ端のような小船を漕いで何とか岸までたどり着く為には弱いもの同志、寄り集まってがむしゃらに24時間364日オールを廻し続けるしかなかった時のこと。
それは人らしい暮しとは程遠く、家族も子供も見向きもせずに、ひたすら将来の不安をかき消すために必死になって昼も夜もなく働き続ける毎日でした。
実際、皆が家庭を壊してしまったし、壊れてなくても深い傷が今も残っているのも事実だと認識もしています。
それほどまでに必死になって仕事に向き合わねば新規参入の木っ端工務店は成り立たなかったのか、と聞かれたら、今でも私は迷わずにそのとおりだ。と答えます。
しかし、払ってきた、いや、無理やり払わせてきた犠牲はとても大きく、その償いをしたいと思うのが今のすみれのビジネスモデルの根底にある『土方や大工の地位向上』というミッションになっているということでもあるし、その過酷な毎日を経営者ではなく(皆同じように職人だったが、)従業員として付いて来てくれた事は本当に感謝していますし、その犠牲の上に今のすみれがあるのもよく判っています。
でも、結果は(また)守れなかった。
守る為に進む事が守れない事になっていくジレンマがここに大きく横たわっている。
たった一つ、アタリマエのこと。
土建屋という閉鎖された世界で世間様の常識と関係ないところで生きて来れた時代はとうに終わっている。
この認識から始まったすみれの取り組みは結局アタリマエのことを当たり前に判断できる者の集まりになる事だけを目指してきた。
それはアタリマエの世界に住んでいなかった者には大変な苦労と努力を要する事だったが何年もかけて徐々にその成果が出てきてやっと今、新しいステージに上がれる所まで来た、というのが今の状態だと思う。
その成果とは、見える価値のこと。
世間様は見えることでしか判断ができない。
ビジネスの世界では観念的なことへの評価はなく、見える成果にしか価値を見出してもらえないのが現実であり、片田舎の小さな工務店といえどもそのマーケットの原則から免除してもらえることは無いということ。
スタッフにこの10年間言い続けたのは、
『問題は外にあるのではなく、全て自分自身の中にあるのだ。』(7つの習慣より)
たったこれだけのことを10年間かけても理解してもらえないのは私の不徳というほかない。
今まで頑張ってついて来てくれたゆうじに感謝しつつも、すみれは躊躇なく次のステージに進みたいと思います。
環境に対応して変化、進化できるものだけが生き残る。
生き残るのは強い者でも大きい者でもなく、変われるもの。(BYダーウィン)

達者でな、ゆうじ。
人生は沢山の選択肢の上に成り立っていく、君は今、まさに多様性に富んだ人生に今また踏み出すのだと思います。
自分に合った最善の選択を重ねていかれる事を祈ってます。
そして、今までありがとう。
今日のECO=独りなら照明暖房 いらねえや
今年のテーマは『橋』

363個目の架け橋=付き合いが 消えてなくなる わけでなし。
さてランキング、現在は3位に転落中!

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「生物多様性年の終わりにダーウィンの進化論を思う。」への2件のフィードバック

  1. 牧野眞一です。お世話になります。
    本当に、内容てんこ盛りですね。
    大掃除をしなくていい会社、素晴らしいです。
    長年一緒に仕事をしてきた仲間を失うのは、とても辛いです。
    出逢いがあれば、別れもありますね。
    今年も、別れと出逢いがありました。
    ありがとうございました。

  2. 牧野さんこんばんわ~
    今年はいろいろとお世話になりました。
    お忙しい中たくさんのコメントありがとうございました。
    来年はより深いお付き合うができれば思っておりますのでよろしくお願い致します。
    よいお年をお迎えください。

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