サーバー不調の為、当分note緊急避難します!

令和3年2月21日

先日からのサーバーのセキリュティの更新の不調によりこのブログが非常に見にくくなっており、ご迷惑をおかけしています。

48時間待ちましたが改善しないので当分noteに緊急避難(引越し)します。
こちらからどうぞ→https://note.com/shokuninsinkaron

引き続きよろしくお願いします。

情報逆格差の時代 #気をつけよ

令和3年2月19日晴れ

三寒四温

3日寒い日が続いたので、4日目にようやく少し暖かい日差しが戻ってきました。今日は午前中は事務所でデスクワークをして、昼からは店舗のメンテナンスのご相談を受けての打ち合わせや中古住宅を購入されたお客様先で宮司さんによるお清めに同席したりと外回りに出かけました。少し天気が良くなって暖かくなるだけで気分は随分違うもので、機嫌よく車を走らせました。そう考えると、住宅の中の温熱環境はそこで暮らす人の機嫌を良くする目に見えない大きな効果があるのかもしれません。(笑)

耐震強度の可視化

事務所で黙々とパソコンに向き合っていると、取引先商社の営業マンがやってきて新しいサービスを始めるので聞いてくれと言われました。なんですか?と話を聞いてみると、ウォールスタットと言うソフトを使って、新築計画の木造建築物に過去の地震波を当てるシミュレーションを行って建物の倒壊や損傷の予測を可視化できるとのことで、要するに、構造計算を行った建物が実際にあった過去の地震でどのように耐えれるかを見えるようにするソフトとのことでした。

高額なシュミレーションの価値

確か以前にもどこかの大学でそのような研究をされていたと言う話を耳にした事を思い出して、それは面白いですねと興味を持って無料のサービスかと聞いてみたら、なんと400,000円の費用がかかるとのこと。そもそも、現在の新築の建物の構造計算は許容応力度計算、若しくは限界耐力計算のルートで確立しており、体重等級3の強度を担保するのがいまどき常識になっている時代に、過去の地震を波当てたケーススタディーのようなものにそんな高額の費用を出す人は誰もいないと思いました。即決で却下してお断りしたらその営業マンは悲しそうな顔して帰っていかれました。

〇〇に刃物のソフト

その後、設計スタッフのみまっちに聞いてみたら、彼女が通っている構造塾で佐藤実塾長が以前にそのソフトを紹介されていたとのことで、そのソフト自体は無料なので入力の仕方だけ講習を受けたら私でも使えます。との事でした。少し疑問に思ったので、佐藤塾長にも直接メッセージを送って、この高額サービスについて意見を聞いてみたら、「設定次第によって結果はどうにでもできるソフトなので(構造計算をきっちりできないならば)営業に使うのは微妙です。」とのコメントいただきました。構造計算の理屈がわからずに、丸投げでやってもらうものではないですね、せっかくスタッフが構造塾で学んでいるのでこれを機会に使えるようにして、お客様と耐震強度3の地震の際のリスクを共有できるようにしたいと思います。

情報の逆転現象

それにしても、今日この情報持ってきてくれた営業マンは自信満々で新しいサービスを始めますとチラシを大量に刷っておられましたが、全棟構造計算を行っている工務店が持つ情報量を全く理解されておりませんでした。むしろ、自分の知識の少なさと意識の低さを露呈してしまう結果になり、なんだか可哀想になりましたが、それもいまだに多くの工務店で許容応力度計算を取り入れてない会社が多いことを考えれば致し方ないのかもしれません。ただ、問題はこれから新築を注文建築で立てようとするお客さんは耐震等級3「相当」と言う言葉に敏感に反応するようになっており、構造計算を行わない会社に対して不信感を抱くのが珍しくなくなっています。要するにエンドユーザーの方が情報量が多い逆転現象を起こしており、いい加減、この事実を受け止めないとこの業界は大変なことになると思います。

情報格差が貧富の格差。

ちなみに、つむぎ建築舎のスタッフも塾生として学ばせていただいている佐藤実塾長の構造塾のYouTubeにはエンドユーザーのアクセスも非常に増加しているとのことです。住まい手にとっては一生に一回の大きな買い物ですから、できるだけ広く情報を集めたいのは当然だと思いますし、かといってネット上に氾濫している情報が全て正しいわけでもなく、情報集めるほど混乱してしまう状況になってしまっています。私たち建築のプロが正しい最先端の情報を把握して、ナビゲートしてあげることが今後の住宅業界において最も重要なことではないかと思うのです。情報格差が貧富の格差と言われる時代、私たちの事業に関わる全ての人たちに強く意識を持ってもらいたいものです。



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2030年問題に立ち向かう!ホットシートとノーマーケティング #第90回継塾

令和3年2月18日晴れのち曇り

 第90回継塾

昨日は毎月、株式会社四方継の本社で開催している月に1度の無料勉強会、継塾の開催日でした。今回は毎月参加されているメンバーの中からピックアップした事業者にホットシートと言う特別熱い席に座ってもらい、その人の現在のビジネスモデルのプレゼンテーションを聞かせてもらった上で、事業再構築のためのプランを全員で考えて提案するワークショップで、これは20年ほど前、世界ナンバーワンマーケターと言われていたジェイ・エイブラハム氏のセミナーで、高額チケットを購入した人が壇上の椅子に座りジェイ・エイブラハム氏から直接コンサルティングとアドバイスを受けることができた特別なサービスに由来しています。ジェイのアドバイスとまではいきませんが、原理原則系マーケティングを学び続けているメンバーが寄ってたかって知恵を絞るワークショップはそれなりにいい気づきや発見を与えてくれます。

 ホットシート

今回、その熱い席に座ったのは、2030年に世界中でガソリン車の製造が中止されると言う衝撃の報道に恐怖したガソリンスタンドを2店舗経営している藤岡社長で、これまでもハイブリットが車が増えたり、若者の車離れが話題になったり、また神戸の北西の端の押部谷という高齢化が進み免許証の返納が相次ぐ村で逆風の中戦ってこられましたが、これまでとは明らかにレベルが違う大きな時代の荒波に翻弄されないようにと、10年後のビジネスモデルをスタッフと一緒に考えるべく総勢6名のスタッフを連れて強い意気込みで参加されました。

 business model canvas

継塾で行っているホットシートは短時間でビジネスモデルを考え、まとめて発表してもらうのにビジネスモデルキャンバスと言うフレームワークを使っています。まず初めにホットシートに座っている人のプレゼンテーションを聞いた後、私が事前にアンケートを行った「50の質問」の内容を披露してその事業所が持つ強みやリソース、どのような思いでビジネスに向き合っているかなどを共有します。最後に参加者全員からの質疑応答を行い、6名〜8名くらいのグループに分かれてグループワークに取り組んでもらいます。それからおよそ1時間の間に新しくチャレンジするビジネスモデルを発表してもらうのですから、随分とハードルが高そうですが、フレームワークを使うことで(プランの精度は別として)それが可能になっています。(笑)

顧客の体験(UX)に焦点を置く。

このフレームワークでは、「顧客は誰か?」との質問からスタートして「その顧客に提供する価値」「チャネル(どのようにして伝えるか)」「顧客とはどのような関係になるか」「新たなビジネスで得られる収益はどのようなものか」と言う順番で思考とディスカッションを進めていきます。この後に「自社が持つリソース」「コラボできるパートナー」最後に「新規事業にかかるコスト」と進むのですがこの順番が非常に重要で、一昔前のマーケティング理論では現在持っている強みやリソースの中で活用できていないものを取り上げて、それをどのように使うかを考えることが主流だったのですが、最近は顧客の体験に重点を置いて、UXとUIから新たなビジネスモデルを探るように変化しており、一応、UXデザインの思考を取り入れて皆さんに考えてもらっています。

 ノーマーケティング

そもそも長年にわたり継塾で参加者の皆さんと共に学び続けているマーケティング理論とは一般的なそれとは少し毛色が違います。私達はマーケティングの定義を売り上げを作る方法論、金を稼ぐ手法と言う観点ではなく、ドラッカー博士が「マーケティングの究極の目的は一切のセリングを不要にすることだ」と言われたように、一切の宣伝広告と言う名の顧客への強制介入を排しても自然と顧客が集まり必要な売り上げ、利益が継続的に出来るような仕組みを私たちはマーケティングと呼んでいます。いわば、手法としてのマーケティングを排除するノーマーケティングの仕組み作りといったところです。

 信頼構築とイノベーション

私達が考えるマーケティングの定義とは自社独自の「市場の創造」であり、その市場とは生涯顧客の蓄積と、新規顧客の獲得から成り立ちます。そして、ライフタイムバリュー(生涯顧客価値)を引き受ける生涯顧客は信頼関係の構築であり、新規顧客の獲得は同業他社が行っていない問題解決(イノベーション)ができるかどうかにかかります。ホットシートのワークショップでビジネスモデルキャンバスを使うのは新たに取り組むビジネスにおけるイノベーションの種を見つけるのが主たる目的で、だからこそ顧客の設定をまず初めに行ってその次にその顧客に提供できるモノではなくコト、今まで体験した事の無い価値を考える順番が重要なのです。人(ペルソナ)が特定できないと 抱えている課題も問題もぼんやりしたままで、問題解決(イノベーション)の入り口が見えることはありません。

 イノベーションの種

昨日のワークショップの最後の発表を聞いていると、顧客セグメントを「免許証を返納する高齢者」「10代の若者」「ガソリン車の製造が中止された後も車に乗り続けたいと車好きの人」などなど、幅広い観点からそれぞれに提供するサービスを考え発表してくださいました。主役の藤岡社長に最後に講評を聞くと、発表されたビジネスプランの中にいくつも自分がイメージしていたサービスがあったとのことで、大きなヒントをもらえたと共に背中を押してもらえたと非常に喜んでいただきました。短時間のワークショップで出されたアイデアですから、もちろん完成度は高くありませんし、そのまま使えるプランではありません。しかし、少なからずイノベーションの種をお渡しする機会にはなったのではないかと感じた次第です。ご参加頂いた大勢の皆様には心から感謝いたします。

やり方では無く在り方

今回で第90回を迎えた元祖職人起業塾改め継塾では開始当時から原理原則系マーケティングの理論を学び実践を行なって来ました。今年で丸8年を超えて9年目に突入するのですが、スタート当時と比べて「マーケティング」と言う言葉に対する印象と認識が大きく変わったのを最近とみに感じています。YouTubeの発信の仕方やブログやメルマガの書き方、チラシの文言やSNSのハッシュタグのつける数までマーケティングと言うカテゴリーに分類されており、それらはやり方のオンパレードです。私達が学び、実践に取り組んできたのはあくまでも「在り方」を中心に据えた信頼構築とクライアントが抱える顕在的及び潜在的な問題解決であり、自律循環的な組織作りで表面的なやり方をこねくり回したい訳ではありません。私達が目指すのは売り込みを排するノーマーケティングな訳で継塾及び職人起業塾で行なっていることをマーケティングと呼ぶのに違和感を感じてなりません。しかし、しっくりくるカテゴライズが思いつかず悩んでいます。どなたか良いアドバイスをお願いします。(笑)



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学歴は才能ではない。#高校中退万歳!

令和3年2月17日晴れ

三寒四温

今朝も相変わらずいい天気が続きましたが、昨日までのポカポカ陽気はどこへやら、寒のもどりというか、三寒四温と言うのか妙に寒い1日になりました。昨夜は地元の木材活用の啓蒙活動を行っているひょうご木づかい王国学校の定例会があり、昨年末に兵庫県産木材のブランド、多可町町ヒノキで床と天井をリニューアルした弊社3階のショールームにお集まりいただきました。定例会の内容は、今年度初めての会合ということで、今年の事業計画とこの団体がスタートした時に私がメンバー向けに熱心に行っていた資金計画セミナーの進化版を若手工務店経営者のエースであり、職人起業塾の卒塾生でもある浮村社長に行ってもらいました。彼はこの2月から晴れて代表に就任して気力充実している真っ盛りで、木の家づくりを通して山と街をつなぎ、地域を活性化する事業への熱い想いと共に熱心に資金計画の講師を務めてくれました。

木を見て森を見ず

工務店や一部のハウスメーカーの中には自分たちは建築が仕事で、住宅ローン、金融のプロではないので銀行に任せています。と言われる会社が未だにあります。しかし、建築は幸せな暮らしを送るための単なる手段であることを考えたら、「その後の暮らし」を見据えた資金計画はどんな家を建てるかよりもずっと重要であり、資金計画なくして土地探しや家のプランを行なったところで意味はないと思っています。それくらい重要な資金計画ですが、はじめに取り組む事なく、ぼんやりと年収から銀行が融資してくれる上限を計算してそこに当てはまればそれで良いと住宅を建ててしまう人が未だに後を絶たないのは、顧客の暮らし全体を俯瞰して提案出来ていない建築会社に大きな問題があると私は思っています。

世代交代

弱冠30歳の浮村社長の資金計画セミナーは4年ほど前に私が伝えたロジックをさらに進化させて、お客さんにローンシュミレーターを使って参加してもらうワークショップなども取り入れるなど、素晴らしい内容になっていました。ネタ元の私が逆に勉強させて頂いたくらいです。(笑) ここまでしっかりと家づくりの流れを説明出来れば、業績も上がって然るべし、たいしたものだと舌を巻くとともに、そろそろひょうご木づかい王国学校の代表の座を譲るタイミングが来たのだと思わされる内容でした。勉強会の後の懇親会では、私からの動議で、期の途中にはなりますが、浮村社長の代表取締役就任祝いの席で一緒にひょうご木づかい王国学校の代表理事への就任も発表したいと申し出ました。浮村社長は快諾、これから運営委員に諮って、代表交代へと進めていこうと思います。

高校中退万歳!

話は変わって、今日のネットニュースで棋士の藤井聡太さんが高校を中退したとの報道がありました。なんでもこの3月に卒業の予定だったらしく、たった1ヶ月を残して退学し、最終学歴中卒になる判断をされたと聞いて不思議に思われた方も少なくなかったのではないかと思います。私としては、(理由は全く違いますし、比較するのもおこがましいですが、)棋界のニューヒーローが私と同じ高校中退、中卒の学歴になったのを嬉しく思ってしまいました。詳しい事情は分かりませんが、藤井棋士は自分の人生を俯瞰してみた時、高校卒業の学歴がなんの価値もなく、長い人生の中で考えればほんの一瞬とも言えるたとえ1ヶ月だけの期間であっても将棋に打ち込む方が良いとの判断をされたのは本当に素晴らしいと思います。

情熱に突き動かされる熱さこそ若者の特権

そういえば、と、30年以上前になりますが、私も高校を退学する決断をした時、(藤井棋士とは随分とレベルは違いますが、)だらだらと高校生活を送るのが勿体無く、こんなことに時間を費やしている場合ではない、世界は広く、早くその世界を見に行かなければ、と情熱に燃えて退学届を提出しました。結局、海外に出る前に日本をもっと知らねばと、信州に住んだり、東京から北海道までをふらふらとアルバイトをしながら放浪しました。今振り返ればその時間が本当に有効に使えたかはよく分かりません。しかし、情熱を持って人生を転換させる行動を取れたことは後々の私のキャリアを積み重ねるのに大きな力になったのは確かだと思っています。

積極的不登校の少年

今日は、毎月私が主催している原理原則系マーケティングの勉強会、継塾の開催日で夕方からオンライン、オフライン合わせて30名以上の人が参加されました。先月は女子高校生が参加されてましたが、今月は中学生の男の子がお父さんと一緒に来られました。その少年は、積極的不登校をされていて、公立の中学校に通っていないとのことでしたが、大人たちに混じってのワークショップではっきりと意見を言い、積極的に参加されていたのがとても印象的でした。実際、試験に合格することを主眼においている日本の学校教育に社会に出てから通用する力を身につけることは難しいと思っていますし、学歴だけがあってもなんの役にも立たないのを経験則でわかっています。しかし、日本が学歴社会でどんな学生時代を送ったか、どんな学校を卒業したかで見る目が変わるのは事実であり、無責任に学校なんかやめてしまえ、といえない現実もあります。

学歴は才能ではない。

とはいえ、私自身は建設業界で働く実務者向けの研修事業として一般社団法人の代表で講師を務める今の立ち位置で、学歴が誰よりも低く、学歴社会からドロップアウトしたけれども、社会に出てから勉強をして資格をとり、経営者となって20年間事業を続けてきたのは大きな強みであり、子供の頃に高校を退学する決断をして良かったと心から思っています。日本の学校制度に合わず、強靭な肉体を持って、寒い日も暑い日も現場で働く事が出来るのは間違いなく才能であり、少々試験でいい点数を取れるとか、有名大学を卒業したとかよりも生き抜く力は強いと思います。故米長邦雄永世棋聖が「うちの兄貴たちはバカだから東大に行った。私は天才だから棋士になった」という発言は有名ですが、決して負け惜しみではなく、学力よりも学歴よりも大事な事がこの世の中にはたくさんあると、若者に伝えていくのが私の使命ではないかと思っています。



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観念の恐ろしさ。#プラシーボ効果

令和3年2月16日快晴

毎日カレー

「もうすっかり春ですね。」との挨拶をついしてしまう位、暖かい日が続きます。今日も神戸では早朝から気持ちの良い青空が広がって何となく気分も上げ気味です。今日は夕方から、地元産の木材の裏活用を考え、実践する会、ひょうご木づかい王国学校の定例会があり、昨年末に完成した多可町ヒノキをふんだんに使った私たちのショールームにお集まりいただくことになりました。一応、まだ非常事態宣言中と言うことで懇親会は飲食店ではなくショールームに常設している造作キッチンで私がカレーを振る舞います。とつい言ってしまい、昨日に引き続き今日も早朝からスパイスカレーの仕込みに勤しみました。その流れで、昨日と今日と私はカレーとサラダ以外を口にしていません。(笑)

朝破格値の神戸牛すじ肉

昨日のランチミーティングでスタッフにA5ランクの神戸牛のすじ肉で煮込んだと説明して私の手作りカレーを食べてもらったところ、(カレーではなく)すじ肉を絶賛され、超破格値で仕入れていると話すと私も買いたいです!と次々に6名のスタッフが名乗りをあげて、大量のすじ肉を注文することになりました。そんなこんなで、今日は忙しい合間を縫って新開地の肉バルSOWさんに注文したすじ肉を取りに伺いました。期せずして肉の卸売業者のようになってしまいましたが、神戸牛の消費が落ち込んで、商品がだぶついていると嘆いていたSOWさんにも喜んでもらえたし、スタッフがそれぞれ自宅でおいしいすじカレーを作って家族と笑顔になってくれたらこんなに嬉しい事はありません。

衝撃の告白

実は、昨日も今日もカレー自体は私が全て作ったのですが、スジ肉の煮込みだけは私の実力を疑問に思ったのか、妻が煮込んでくれておりまして、今日、鍋に2回目のカレーを作る段になってになって違う肉だったと言うことがわかったのですが、昨日スタッフにまかないで振る舞ったカレーのすじ肉はSOWさんで購入した神戸牛A5ランクではなくて、違うお客様からもらってきたすじ肉だったのです。その肉も多分、国産の黒毛和牛なのでおいしいのは間違いないし、たいして変わらないのかもしれませんが、私のオーバートークに「さすが神戸牛の英語ランク!」と全員が喜んでくれていたのは少なからずプラシーボ効果だったようです。(笑)

プラシーボ効果

プラシーボ効果と言うのは医学的に何の効果も期待できないものを薬だと思い込んで飲むとその効果が現れると言う現象で、ひょっとしたらコロナワクチンもその類かも分かりませんが、病は気からと言いますが、思い込むだけで体調に変化がある面白い人間の特性が顕著に現れる研究結果が数多く残されているそうです。人間は観念に縛られる生き物であり、違う目線や立場から物事を見るのを嫌いますし、やろうと思っても簡単にできるものではありません。職人起業塾でコミュニケーション学の講師を務めていただいている横山恵子先生は「コミュニケーションの本質は相手の立場に立って物事を考えること。」と一貫して言われます。その理屈をわかっていても実際にうまくできないのは物事をありのままに見ることができない人が持つ観念が邪魔するからだと思っています。

人は先入観と観念に引っ張られる。

今日、後任の理事長を選出する委員会がスタートした日本オリンピック委員会の前理事長、森元首相の今回の辞任劇にしても、うっかり口を滑らした森元首相の言葉自体よりも、多くの人が彼に持っていた観念が強く現れて大きなバッシングにつながったのではないかと思っています。私自身、余計なことをしゃべるじいさんは好きではありませんし、森元首相に対してあまり好意的な印象は持っていませんでしたが、今回の失言は本当に理事長を辞任しなければならないほど重大なものだったかというとそんなことはないと思うのです。西欧諸国では公の人がいちど口にした言葉は撤回も謝罪も受け付けられることなく、どこまでも追求されると聞いたことがありますが、言葉に責任を持つ事は契約社会での基本であり、重要なこともよくわかった上で、うっかり口を滑らすじいさんを笑って許してあげる位の許容度が社会には必要な気がします。

無意識の詐欺まがい。

少し話がそれてしまいましたが、今回結果的に神戸牛ではない肉を食べさせて、大量の肉の注文をもらうといった詐欺まがいの行為をしてしまった自分に対して、深く反省したところです。プラシーボ効果が普段の生活の中でも大きな影響力を持っている事は認識を新たにしておいた方が良いのだと今回改めて気づかされたとともに、自分自身で手を下していない、エビデンスを持てない部分についてきっちりと調べることなく勝手な思い込みを持って人に話したり、説明したりすることは決してしないように気をつけなければと痛く反省した次第です。まぁ、昨日のカレーよりも今日作ったカレーの方が美味しくできたことだし、期待以上の商品を渡して喜んでもらえることになりそうなので、今回は結果オーライと言うことにしたいと思います。(笑)



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淡路島にて事業再構築。#結果は準備次第。

令和3年2月15日雨のち曇りのち晴れ

月曜日はカレー曜日

毎月、第2第4月曜日は昼前に設計メンバーとのミーティングを行います。今年から昨年末に完成したショールームに新設した造作キッチンで私がまかないを調理して振る舞う取り組みを始めておりまして、今日も早朝から慣れない包丁を握り締め神戸牛のすじ肉を使ったスパイスカレーと無農薬野菜のサラダを一生懸命作りました。今日はたまたま1階の作業場に工務部のスタッフもいたのでランチに一緒に誘いました。食べ終わってすぐに数名のスタッフに私のスパイスカレーの評価を聞いてみたところ、85点から100点満点とそこそこ高い評価をもらうことができて何とか一安心、手料理を喜んでもらえるのはなかなか嬉しいもので、すっかり次回(再来週)へのモチベーションを高めました。(笑)

頻繁すぎる淡路島訪問

ランチミーティングを終えた後は昨年、焼肉屋さんの店舗工事でお世話になったクライアントと新たな事業展開の計画立案に、淡路島の建築計画用地を一緒に見に行きました。このところ、毎週のように明石海峡大橋を渡り淡路島に打ち合わせや調査に通いつめており、引き寄せられているとしか思えないくらい、あまりにも淡路島とのご縁が多いので、帰りの道すがら、洲本市の中心部に鎮座している厳島神社にお参りに立ち寄りました。たくさんのご縁に感謝するとともに、ご相談をいただいた方々の期待に十二分にお応えできるよう精進しますと決意を表してきました。


事業再構築補助金

今日の淡路島での現地打ち合わせは、これまで飲食店やエステサロンを経営されてこられたクライアントが、神戸から淡路に拠点を移し、事業を再構築する計画を持たれたのが発端で、ちょうど3月から公募が始まるとされている経済産業省肝いりの事業再構築補助金を活用して拠点を作れないかとのご要望です。この補助金は建築や改装工事も対象になり、中小企業枠では最大6千万円まで給付される今話題騒然の政府の政策で、昨年からのコロナ騒動を機に、拠点を変えてビジネスモデルを作り直そうとされている方にそのままズバリ当てはまり、しかも総額1兆2000億円もの予算を組んでいることもあり、幅広く採択されるのではないかと巷で大きな噂になっています。

地域貢献と地方活性化

この事業はまだ詳細は発表されていませんが、この手の補助金は詳細が発表されてから公募期間が短いのと、予算が底をついたらそれで受付終了となることもあり、早めの準備をお勧めしており、私は事業計画のアウトラインのための建築費の試算、資金計画のお手伝いをさせてもらっています。今日、敷地の確認をさせてもらった後、再構築後の新しいビジネスの内容をヒアリングさせてもらうと、今まで培ってきたスキルやノウハウを活用しつつ、障がいを持つ子供達へのケアや就労支援を通して地域への貢献、淡路島の活性化も視野に入れた全く新しいビジネスモデルを創出しようと言う意気込みが伝わってきて、非常に感銘を受けるとともに、何とか計画が実行できるように出来る限りのサポートをしなければと思いました。

建築は目的では無い。

当たり前のことではありますが、基本的には助成金が出るから新規のビジネスを行うものではなく、そもそも新たな構想を練っている時にタイミングよく助成金が施行されたので使える。と言う流れが本筋だと思います。弊社では今年に入ってから新築住宅では既に3件も国交省の助成金を採択を受けましたが、それらは補正予算での公募が始まることを見越して昨年から念入りに計画を進めてきたから採択されたわけで、決して偶然で個人住宅に国からの補助がもらえるわけではありません。私はこの辺の情報を伝えるのも、計画に組み込むのも私たち建築会社の仕事の一環だと思っています。建物の工事を終えた後のクライアントの暮らしを良くするのが私たちの務め、建物を建てたらそれでおしまいではないと常日頃口にしているのを体現するために、最先端の情報収集には余念がありません、事業再構築補助金については既に数件のお問い合わせを頂いておりますが、採択してもらえるように万全の準備のお手伝いをしたいと思っています。

成果は状態次第、状態は準備次第。

ちなみに、この度の事業再構築補助金は電子申請が必須となっています。これは今後の行政サービスのデジタル化を推し進める流れを反映したもので、今回の補助事業に申し込まれない方も近い将来、gBizIDプライムアカウントを取得する必要が出てくると思われますので、この機会に登録を済ませておかれることをお勧めします。成果は状態によって生み出される。状態は準備段階で整えられるとの原理原則に則って、いざという時に慌てずに済むように、緊急性が低いうちに出来る事はやっておくべきだと思います。 まずはHP→ https://gbiz-id.go.jp/top/から登録して、メールで来る申し込み用紙と共に3カ月以内の印鑑証明書(原本)を郵送、ID取得までに2週間ほどかかりますのでお早目にアクションを起こすことを強くお勧めします!



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令和3年2月14日快晴

春到来。

真っ青な青空が広がり、暖かな日がサンサンと降り注ぐ日曜日。朝起きた時から気温は10度近くまであり、日中は20度に届くかと言う位、2月とは思えない汗ばむ陽気となりました。今日は日曜日と言うことで、いつもの朝のルーティーン、ショート筋トレ、職場の教養を読んでの感想のシェア、アイドル犬チャックの散歩の後、大蔵海岸の海沿いを10キロランの後、サウナで汗をかいてからラーメンでカロリー補給をする日曜日ルーティーンをこなした後、クリニックの改装工事の打ち合わせに奈良へと向かいました。天気の良い日は長距離ドライブも苦にならず、気持ちの良いものです。

久しぶりの日曜日ブログアップ。

2009年から毎日書き続けているこのブログは2年ほど前から日曜日はお休みにしています。なので、日曜日にブログを書くのはずいぶんと久しぶりなのですが、先週からスタートした九州での第17期職人起業塾の研修の中で、オブザーバー参加の奥津くんが30日チャレンジを私のブログを読んで感想をシェアするとの取り組みを発表されたので、この1ヵ月は私もそれに付き合って日曜日もブログをアップすることにしました。

同業の経営者の訪問。

昨日の土曜日は朝から晩までぎっしりと予定が詰まっており、新宿のご相談や、若手大工に任せていた店舗改装工事の完工引き渡しに同行したり、夕方からは神戸市議の先生と空き家問題についての意見を交換したりと非常に充実した日々でした。そんな中、午前中は珍しくあまり面識のない同業のリフォーム会社の社長の訪問を受け、1on1のミーティングを2時間以上も行いました。きっかけは私がFacebookに投稿した社員大工にデザインを任せた寿司店の紹介の記事で、「緊急事態宣言が明けたら一緒に寿司を食べに行く人を募集します!」と書き込んだら、名前だけは存じ上げていましたが、ほとんど面識のないリフォーム会社の経営者の方からコメントで申し出を受けました。その後個別にやりとりして、食事には行く前にいちど訪問したいと言われ、今回のミーティングに至りました。

ブログを読み続けて人生が変わった。

実は、定期的に工務店やリフォーム会社の経営者から話を聞いてみたいと訪問のオファーを受けることがあり、そのすべての方が毎日書き続けているこのブログを読んで、何かしら心に留めることがあったとの理由でお越しになれます。その中でも今回お越しになられた社長は独自の経営スタイルで成果を出されており、ほとんど同業者との横の関係を持っていない一匹狼的な創業者で、醸し出される雰囲気はすごいパワーを感じる強烈な印象の方でした。いろいろな話をした中で、その方が最後に口にされたのは「要するに、高橋さんのブログを読み続けてきたおかげで人生が変わりました、その感謝を伝えたくて今日はきました。」とのことで、びっくりするとともに、10年以上もコツコツと発信を続けてきたことが見えないところで人の役に立っているんだと知り、非常に嬉しく思った次第です。

同じことを繰り返す螺旋的成長

その社長曰く、私がブログに書き続けている内容は、全てやり方ではなくあり方を見直し、ブラッシュアップすることで事業もプライベートもうまくいくように進んでおられる。(ように見える)とのことで、20年前から学び続け、実践を心がけてきた原理原則論をこのブログにアウトプットし続けることで少しは体現できてきたのかと嬉しく思いました。ただ、外から見るのと実際の内情とはまた違うもの。実際のところは私もまだまだ道半ば、間違っても成功したとか、完成したとか言える状態ではありません。同じことを延々と繰り返しながら、それでも少しずつ前に進み続けることでヘーゲルの言うところの螺旋的成長、弁証法的な歩みになっているのではないかと思うのです。

志が全て。

昨日のブログにも書きましたが、心に決めたことをやり続ける習慣化に最も必要なのは目的意識であり志です。具体的に志を持つとは、目指すべき世界、理想とするあり方にたどり着きたいと言う一念をずっと持ち続け、思い続けることに他なりません。私の場合、11年ブログを書き続けるのも、10年毎週ランニングを続けるのも、20年以上本を読み続けるのも、書道や茶道の稽古に通い続けるのも、主催する勉強会を毎月行うのも、御朔日にお参りするのも、10年間毎年富士山や屋久島への霊場に登拝するのも、すべては自分だけよかったら良いわけではなく、周りの人みんなに良くなってもらいたい、その力を身に付けたいと思う一心です。

感謝します。

長年ずっと同じことを念じ続ければ、当然それは現実のものになりやすく、少しずつですが実現に向かって進み出します。結局大事な事は、忘れないことであり、そのために自分にリマインド効果がある習慣を持てるか否かだと思うのです。そんな観点から見るとブログの更新は習慣の見える化であり、アウトプットであり、そして自分自身へのコミットメントでもあります。実際このブログも人様のために描いていると言うよりも、自分自身のために描いている側面の方が辛いと感じます。そんな私のマスターベーションのようなブログでも、それを読んで影響を受けて、人生が、事業が良い方向に回り出したと言ってくれる方がいて下さるのは本当に嬉しいことで、かぎ続ける励みになります。ここまで読み進めてくださったあなたにも心から感謝申し上げます。今日も長文にお付き合いいただきましてありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。(^^)



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ストロータワーチャレンジと志。 #第17期職人起業塾@福岡

令和3年2月13日晴れ

春になれば・・

2月も早、中旬になり、日毎寒さが和らいでくるように感じます。昨夜、九州博多への出張から最終の新幹線で帰神したら、多分コロナの影響だと思いますが、地下鉄の接続が悪く、新神戸駅で30分も待たなければならなくなっているのを知りました。相変わらず新幹線もローカル線も電車はガラガラなので便数を減らすのは理にかなっているし、減らしたい気持ちもよくわかりますが、他の交通機関との接続は少し考えてもらいたいと思いました。緊急事態宣言の影響は表面的になっていない様々なところに出て来ており、経済に後から厳しいダメージを残すボディーブローを打ち込んでいる様に思います。あまり安全策をとって延長を長引かせるのは良くないのではないかと改めて感じた次第です。

後戻りはない。

昨日はおよそ1年ぶりとなる一般社団法人職人起業塾の第17期6ヶ月コース研修を九州博多でスタートさせました。昨年はコロナの影響で集合型研修の新規開講は見合わせておりましたが、冬から春に移り、暖かくなってコロナの感染が下火になるのを見越してこのたび再開に踏み切りました。とは言え、感染拡大に最大限の注意を払う必要が無くなるわけではなく、感染症への注意はこれからはずっと必要になると考えて、定員をこれまで20名から10名に半減させ、検温や消毒等の対策を講じて行っています。ここ最近は新規感染者の数も減少しており、そろそろ緊急事態宣言も解除されそうですが、もうコロナ前の元の世界に戻る事は無いのだと認識しています。

ストロータワーチャレンジ

この度第17期を迎えた職人起業塾の研修ですが、実は毎回少しずつのブラッシュアップを心掛けています。今期は初回の講座で総論を話す前に、半年間共に学ぶ仲間との横の繋がりを重視してコミュニケーションのキッカケにを提供するのと、学ぶ事の意義は問題解決の力を身につける事だとの認識を持ってもらえるように、アイスブレイクとしてストロータワーチャレンジを行いました。ストロータワーチャレンジとは、ストローとハサミとセロハンテープを使っていかに高いタワーを作るかをチームごとに競うワークショップで、はじめに5分間の作戦会議を行い、方針と役割分担を決めてから、15分間程度の時間内での作業に取り掛かってもらいます。

泣きの一回かよ。

大工や左官の職人、設計士や構造材を取り扱っているなど、建築の専門家が集まってのストロータワーチャレンジはどんな凄いアイデアが飛び出すのかと大きな期待をもってスタートしましたが、まさかの3チーム中の2チームが制限時間となり講評をする段になったらエアコンの風の影響を受けてか倒れてしまい、記録ゼロの不甲斐ない結果となってしまいました。あまりの不甲斐ない結果を受けて、泣きの一回という事でそれぞれのチームに成功要因と失敗の原因を分析、発表してもらい、情報の共有をした後、再度時間を短縮してチャレンジしてもらったところ今度は流石に3チームとも拮抗した成果を出しており、なかなかの盛り上がりを見せました。

原理原則を感じるワークショップ。

ストロータワーチャレンジのワークショップを終えた後、気づいたことを全員にシェアし合ってもらいました。そこでの塾生たちの気づきは非常にたくさんあり、これから半年間学んでもらう原理原則系のマーケティング理論の根本的思想である、成果は状態に由来する、成果を求めるならば状態を整えるべしとの考え方をメタファーとして感じてもらえた様でした。方針の決定などの事前の準備、役割分担が重要なのは自明の理ですが、それ以外にも土台をしっかりと作るべし、遠慮せずにコミュニケーションを図るべき、取りまとめるリーダーが必要、成功事例、失敗の原因を共有する事、時間と計画のバランスの重要性、チームが一丸となって取り組んだときにパフォーマンスは一気に上がるなど、チームビルディングや、個人のスキル向上にも通じる原理原則を感じてもらえたのではないかと思っています。

まだまだこんなもんじゃない。

ストロータワーチャレンジの後はいつものカリキュラムに戻って、まず自分のセルフイメージを書き換えて「やればできる」と一歩前に足を踏み出すことの重要さと、その新しい取り組みを継続することで建築業界で必要な知識や技術、人脈や人望などありとあらゆるものが手に入ると言う事実を繰り返し熱く伝えました。次回の講座はアクティブブレインセミナーのベーシックコースで160個の単語を一気に記憶の中に埋め込むワークショップを行ってもらいますので、その時に自分の無限の可能性に改めて気づき、本日私が伝えた「君たちはまだまだこんなもんじゃない。と言う言葉をすんなりと受け入れてもらえるようになると思います。1ヵ月後の来月27期生の皆さんと会えるのが本当に楽しみです。

志を以って万事の源となす。

講座の中で私が話した、どうしようもないクズのような少年期を送っていたのを、習慣の力で人生を立て直したと言う内容の自己紹介を受けて、ある塾生から「週刊生の力の凄さはわかりましたが、続けるコツは何かあるんですか?」どの質問を受けました。第1講の核心部分に触れる非常に良い質問で、私は状態管理の鬼の命をとったイチローの言葉を引用して、「習慣を継続するにはモチベーションの源泉を見つけることが必要だ。」との言葉を紹介するとともに、その源泉こそが志であり、自分がどう在りたいかと言う「あり方」に全て集約されると、塾生たちに仕事の目的、自分の役割と責任、最終的に目指す自分の姿をというか形でワークシートにその答えを買い込んでもらいました。今はまだ確固たる志が固まっているわけではないのが正直なところだと思いますが、この半年間の研修を通して大志を抱いてもらえるようになればと強く願っています。半年先の卒業検定を今から想像してワクワクしています。


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経営理念は必要か?

令和3年2月10日快晴

論語と算盤

火曜日に引き続き、水曜日も朝活の日。火曜日の倫理法人会はビジネス抜きで経営者としてのあり方を見つめ直し、姿勢を正す原理原則を学ぶ時間、それに比べて水曜日のBNIはメンバー間でがっつりとビジネスのサポートをしあう1業種1社限定の異業種ビジネス交流会との位置づけになっており、ひとえに朝会といっても全く逆のスタンスです。私は現在、大河ドラマで渋沢栄一が取り上げられるのを機に、論語と算盤を読み直しておりますが、まさに倫理法人会とBNIは両輪だと思っています。

 

Givers Gain

BNIなる朝の異業種交流会の理念はGivers Gain(与ええる者は与えられる)となっており、私もその理念に強く共感してかれこれ3年に渡って活動を続けています。本日ビジターゲストとしてご参加いただいたサードビジネスの提唱者であり著作家の清水ひろゆきさんは参加してみての感想で「ギブアンドギブのコミュニティーがリアルに存在する姿を見て非常に感銘を受けました。」と言ってくれておりましたが、まずメンバーに貢献する事を主眼に置いて活動することでメンバー間で信頼の話を広げ、それが全体のビジネスの発展に繋がっていく仕組みは非常に素晴らしく、信頼できるありとあらゆる専門家が揃うチャプターは実際、実業でも大いに役立たせてもらっています。

理念の共有

まさにGivers Gain。共に掲げる理念を深く理解し、実際の行動に移しているメンバーの姿を見ると信頼の絆が深くなり、紹介してあげたい、応援したいと心から思えるようになると同時に理念の共有の重要さを日々感じています。ちなみに、昨夜リフォーム業者の集まりであるTOTOリモデルクラブの「経営革新会議」なる勉強会で、小規模事業者に経営理念は必要か?と言う非常に根源的で深い問いが話題になりました。この勉強会は「やり方」ではなく経営者としての「あり方」を考え直し、経営を革新していこうと言う高い志から生まれた勉強会で、3人の経営者が「何のために事業を行っているのか」と言うテーマに沿って発表されました。

何の為に?との命題

3名の経営者は事業規模も創業してからの年数も様々でしたが、共通していたのは、経営理念を明文化して明確にしていない事でした。「何のために事業を行なっているのか?」との命題にに対する答えは顧客に喜んで貰いたい、従業員に幸せになってもらいたいとの至極真っ当なもので、職業人として、経営者として誰しもが持つ想いではありましたが、その実現に対して深く掘り下げて考えているという印象を受ける事はありませんでした。たしかに、額縁に入れて飾る経営理念が無ければならない訳はなく、上っ面の理念を掲げても意味はありません。しかし、何のために?と問われた時に答えに躊躇うのは大きな問題だと私は感じました。

当たり前過ぎて作る気にならない。

一人の社長曰く、「顧客の為とか、社員の為とか当たり前すぎてわざわざ掲げる気にならない」と言われていました。それは、そもそも社員20人以下程度の小規模事業者に経営理念が必要か?と言う問いであり、実際、そんな堅苦しい、面倒な事をしなくても事業は成り立ちますし、その方は私よりも長く事業を継続されています。私の場合は顧客接点でも、社員間でも、取引先とでもスタッフ全員が同じ判断基準を持ってコミュニケーションを取ってもらいたい、それは常にイマカネジブンではなく、他者貢献、本当の価値、未来を良くする選択です。

理念の必要ない組織

人は基本的に良心を持っていて、特に一緒に仕事をする仲間が悪い判断をするとは思っていません。しかし、人間はそんなに強い意志を持ち合わせていないのも事実だと思っていて、時間に追われていたり、忙しかったり、心に余裕が無くなると、本来選択すべきではない行動を取ってしまうことがあるもので、それが顧客や社員間や取引先との関係に深い溝を作ります。その現実に向き合った時、当たり前の事を絶対に忘れない様に当たり前のことを日常的に繰り返し、心に刻み込む必要があると思うのです。スタッフ全員、そして自分自身がが絶対に間違いを起こさないメンバーになった時、経営理念は必要無くなると思うのです。そんな境地にたどり着けるは甚だ疑問ですが、、

当たり前のことを非常識なレベルで。

私達、株式会社四方継は「四方良しの世界の実現」を理念に掲げています。自分達、顧客、取り引き先、そして地域社会の全てが良くなる選択をスタッフ全員と共に愚直に積み重ねていきたいとの私の願いでもあり、決意表明でもあり、ダイレクトに昨年新しくした社名に反映させました。いつか、もう経営理念など必要ないと言える組織を目指してスタッフと繰り返し、当たり前過ぎることを非常識なレベルまで取り組んで行きたいと思います。経営理念など要らない組織、心から憧れますし、目指したいと思います。


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幕末 戦慄の絆 #陰謀説は蜜の味

令和3年2月9日 晴れ

苦難福門

火曜日は朝活の日。今朝も夜明け前から神戸ポートピアホテルの会議室で神戸市倫理法人会のモーニングセミナーに参加して原理原則の勉強からスタート。窓の外で徐々に空が白くなり、夜が明けるのを感じながら、苦難は幸福の門、困難に直面するからこそ人は成長もするし、学ぶ機会に恵まれたりする。少し長い目で人生を俯瞰してみれば、問題があるからこそ良い人生を過ごせることが出来るのだと、講話者の宮田さんの赤裸々な体験を聴かせてもらいながら、理屈では分かっていても心底困難を喜んで受け入れる事の難しさを感じながら、その事実に向き合う時間を持ちました。今朝のモーニングセミナーも大変深い学びがありました。素晴らしい講話を聴ける機会をいただけていることに感謝です。

効率化の負荷

モーニングセミナー終了後、急いで出社してから、珍しく全く事務所から出ずに3階のショールームに籠りっぱなしで、コーチングのセッションや会計報告のmtg、zoomを使ってのオンライン会議やセッションを3件、その合間にスタッフとの打ち合わせをしながら、ひっきりなしに入ってくるチャットやメールに対応と息つく暇がない忙しい1日になりました。あちこちで歩かなくてもいろんな方とコミュニケーションが取れるのは素晴らしい事ですし、効率の面からいうとzoomの普及で格段に時間を有効に使えるようになったのは確かですが、なぜかやたらと疲れる気がするのは私だけでしょうか?便利な世の中は私の容量を超えてやたらと脳みそに負荷がかかっている様な気がします。。

毎日、締めくくりは非日常体験

最後のzoomでのオンラインmtgを終えて一息ついて時計を見ると10時を超えておりました。(あまり事務所で詰めてデスクワークをしていないこともあり)いつもならそのまま気にせず日付が変わるくらいまで仕事を続けるのですが、今日は既に集中力が続く状態になく早々に諦めてしまいました。こんな日は、長風呂に使って小説でも読んで、空想の世界に遊ぶに限ります。買い込んだ書籍の中から何を読もうかと考えただけで仕事どころではなくなって早々に切り上げる事にしました。毎日本を読む習慣はもう何十年も続いていますが、最近は特にビジネス書や実務書を読むことがめっきり減って、ほぼ小説を読む様になったこともあり、1日の締めくくりが波乱万丈の物語の中に没入する幸せで楽しみな時間になっています。

脱amazon活動継続中

私は書店経営者の息子として長年本屋を手伝って少年期を過ごしてことも有り、最近のamazonの代表される通販サイトに押されて街の本屋さんが次々閉店に追い込まれている現状を深く危惧しています。ネットでAIに次々に表示される関連のオススメ本を買うのではなく、本の醍醐味は本屋さんの書棚を眺めてタイトルや装丁に惹かれて手に取る偶然(なのか必然)にあると思っていて、その方がずっと刺激的で面白い本に出会えると自分自身の経験則から信じきっています。そんな想いもあり、便利すぎて離れられなくなりかけていたamazonから解放されるべく、定期的に書店に行っては一月では読みきれない数の本を買ってストックする様にしています。潤沢に読むべき本が積んであるだけで急いで本が欲しい状態から脱出したお陰で脱アマゾンに成功しました。(笑)

司馬史観を真っ向否定する加治史観

そんな積み上げていた本の中から最近手にとったのは、昨年読んだ本の中でベスト3に入る衝撃作、加治将一氏の「幕末 維新の暗号」の続編「幕末 戦慄の絆」でした。よく、歴史小説の大家、司馬遼太郎の小説に影響を受けて彼の小説を史実だと信じていることを「司馬史観」と言いますが、加治将一氏のこの二作品を読むと「加治史観」が埋め込まれてしまうのではないかと思うくらい、その内容は強烈で、私が尊敬する多読家の岡橋社長の推薦で二冊を購入しておりましたが明治天皇すり替え説を事実と物語を混ぜ合わせて延々と書き上げられている「幕末 維新の暗号」を読んだだけでお腹がいっぱいになり、続編を読まないまま放置しておりました。

近代史観がひっくり返る。

この度改めて手にとった理由は、先月、大いに盛り上がったアメリカ大統領の交代劇で陰謀論が席巻し、フェイクニュースが溢れかえってどれが本当か誰が正義か、さっぱり分からなくなった際に、人は(もちろん私自身を含めて)本当に陰謀論が好きなのだとつくづく感じたからで、超弩級の陰謀論(既に加治史観に侵されて真実かもしれないと思ってしまっている)の解説書の位置付けになっている「幕末 戦慄の絆」をつい手にとってしまいました。あらゆるものは角度を変えて見てみるべきと言いますが、この本に書かれているのは、明治天皇はクーデターによるすり替えで吉田松陰先生は南朝派のテロリストの頭で伊藤博文は刺客で大久保利通と岩倉具視はフリーメーソンで榎本武揚は鼻から新政府のグルで池田屋事件は内ゲバだったと、司馬史観を片っ端からひっくり返す勢いの凄さで、これがノンフィクションだと日本の近代史はとんでもない事になると思う様な内容です。

事実は一つ、真実は無限。

加治将一氏はノンフィクション作家だと自称されているので、丁寧な調査を重ねて事実を積み上げた上で見解を書かれている以上、これを歴史の真実だと世に問われている様ですがその是非に関わらず、とにかく歴史の裏側というか、陰謀説は蜜の味だと改めて思える面白さでした。だからこそ、先般のバイデン大統領が就任式を迎える際にアメリカでクーデターが起こるとか、カナダとメキシコの国境を超えて軍隊がアメリカ国内に入ったとか、ローマ法皇が逮捕されたとか、様々な真偽のほどが掴めない情報がネットの中で拡散されまくったのだと思います。事実は一つ、解釈は無限なので受け取る側によって真実は変わると言う側面があると思うし、これから益々何が本当か分からない情報が錯綜する時代が加速する事を考えれば、非常識と思えるくらい、違った視点で物事を見て免疫をつける必要がある様に感じます。「幕末 維新の暗号」と「幕末 戦慄の絆」の二部作、ご一読される事を強くオススメします。(笑)

 


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人事制度改革WS、いよいよ今週木曜日、九州で開催します!

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