予習復習、習慣、自省。@成長の源。

平成30年3月29日快晴

3月の夏日

今日の天気予報では最高気温は20度越え、3月末にして一気に初夏の暖かさになったようです。毎朝の散歩で歩く伊川の河川敷の千本桜もほぼ満開。例年よりも1週間ぐらい早く開花を始めたように思います。満開の桜を見ると年甲斐もなく子供の頃の入学式を思い出します。桜が咲き誇る中、新たな生活への第一歩踏み出した期待と不安が入り混じった感情が強烈な映像となって記憶に残っているのですが、記憶って言語ではなくイメージなのだと改めて感じます。今年の新入生の為に小学校の入学式まで持ってくれたら良いのですが、、急に暖かくなるのも考えものです。

今日は1日中、建築士定期講習で三宮の研修施設に缶詰。3年に1度の定期受講と、私の場合はそれに併せて設計事務所の開設者として管理建築士の定期講習があり、何度も重複して教えられる建築基準法、建築士法の改正項目に若干うんざりしながらも、スタッフも同時期に大勢受講をしていることもあり、恥ずかしいことができないと、久しぶりに受ける考査に真剣になってしまいました。

 

集中と習慣。

今日の建築士定期講習の会場は日建学院の神戸校で行われ、ここはキャリアアップを志す建築士の資格取得を目指す若者が数多く通われている教室です。壁面には受験勉強するにあたっての心がけなどが数多く張り出されており、20数年前に必死になって受験勉強していた頃を思い出してしまいました。全くの異業種から全く建築関係の仕事に未経験で大工の見習いに入ったあと、同年代の職人達への遅れを取り戻したいと思い、必死になって仕事も覚えましたが、同時に資格取得を目指して勉強したのは随分と昔の事ですが、その当時、何の取り柄も技術もない私は建築士資格の取得をきっかけに人生を切り開くんや!と強く思い、日中はハードな肉体労働をしながらも大好きだったビールを断ち、一年間集中して子供の頃から好きでもない、慣れてもいない勉強に没頭したのでした。今振り返るとこの当時の集中力、勉強の習慣を持てた事が確かに人生を大きく変えて切り開いたように思います。

 

 

予習復習が成長の源

その日建学院の教室に貼り出されていたのは「予習復習無くして合格無し」という子供の頃からよく耳にした言葉。これは私が主宰している一般社団法人職人起業塾の研修でも、勉強ではなく実務において何より必要だと塾生たちに耳にタコができる位、繰り返し言い続けている言葉です。特に若手の職人や施工管理を行う実務者には厳しく言い聞かせていますが、それだけではなく、営業として顧客との折衝に携わる人にもその必要性をくどいくらいに訴えており、とにかく予習復習を行う者とそうではない者とでは時間の経過とともに圧倒的な差が開くのだと自分自身の経験談を通して教えています。
建築の仕事は段取り八分と言われますが、それは如何に綿密に準備が出来るかであり、同じような工事でも細かな部分では毎回違う建築現場で経験を生かして完璧な段取りをしようと思うと以前の成功例、失敗例に学ぶことが何より重要で、それは日々の業務の中にあって起こった出来事を自分なりに咀嚼して振り返りをアウトプットしておかなければ小川のせせらぎのようにサラサラと流れ去ってしまいます。日記でも業務日報でもブログでも何でもいいですが、経験値として焼き付ける作業=復習をせずして記憶に貼り付けることはできません。

 

予習とはイメージ力

そして、日々復習を行う習慣を持って、経験値を積み上げるようになれば、次はそれを生かして新しい現場に反映して、今までよりもスムースに工事を進め、高い品質で短い工期へと変化させなければ意味はありません。その為には事前に如何に細かな部分までイメージを作ってシュミレーション出来るかにかかっています。ちなみに、私の場合は大工として一人で現場を任せてもらい出した頃、(まだ自信がなく、不安に駆られていたこともあり)毎晩、寝る前に明日の仕事を現場に到着してから作業を終えて現場を後にするまでの事細かな作業を思い浮かべる習慣がありました。その習慣がすっかり定着するとわざわざ考えなくてもベッドに入って眠ると翌日の作業の夢を見るようになり、朝起きると一日の作業を終えて充実した気分を味わいながら現場に向かっていました。当然、現場に到着すると夢の中でついさっきまで行っていた事をなぞるだけ。作業効率もそれに伴って技術面も格段に進歩したのを覚えています。ちなみに、職人起業塾の研修のカリキュラムにはイメージ力を圧倒的に鍛えるアクティブブレインセミナーを組み入れています。

 

イメージする熱意が生み出すモノ

個人事業主の大工から起業して、元請け化を図った後は職人だった私が事業所の売り上げ全てを担う営業マンになりました。建築営業などやったことがないし、見積もりさえ作ったことがないスキルゼロの私が、一人だけの営業で3年ほどで3億円くらいの売り上げを作れるようになったのは職人時代の経験がモノを言ったと思っていて、これもやっぱり予習復習の成果でした。お声がけを頂いたお客様宅に向かう前に到着してからのシュミレーションを綿密に行い、未だ見ぬお客様のニーズを如何に汲み取るかに心を砕きましたし、プランや見積もりの提出の際にも相手の気持ちを考えながら、細やかなやりとりまで綿密にイメージを膨らませて、期待に応えられるように、例えば何通りもプランを作るとか、お客様の予算に合わせた見積もりや打ち合わせ時には話に出なかったが、気になっておられそうな箇所の見積もりを余分に作るとか、慣れていないし、スキルも低いなりに熱心に準備をしたからで、その熱意がお客様に伝わったからだと思っています。

 

自省の心

建築工事の実務も営業も成果を挙げるには要は準備、段取りが全てという事になりますが、その根底にあるのは自分自身に対する慢心を諌める心の持ち様で、復習とは即ち自分自身を省みる「自省の心」です。それは今は亡きメンターとして慕っていた先輩経営者が10年前に私に下さったシンプルで奥深い薫陶で今尚「自省無くして成長なし」という言葉は耳の奥にこびりついたまま離れません。その自省の心を刻み込んでおけば、日々いかなる時も危機感を持ち、仕事の上での評価を得られる様に常に細かな部分まで気を配り、相手の事を考えて準備、段取りを怠る事なく成長を続けることが出来るのではないかと思います。日本を代表する名映画監督の黒澤明氏が映画づくりの心構えとして、「悪魔のように細心に!天使のように大胆に!」と言われたのは有名ですが、ものづくりに従事する私たちは建築工事を通して、最終的にお客様に感動を与える事を目的とするならば、現場作業時やお客様との対面時の気配り、心配りだけではなく、戦略的とも言えるくらいの細心の準備(=予習)が必要だと思うのです。そして、それは習慣が支える事を(絶賛試験勉強中のスタッフへの資格試験合格へ道)と共に、すみれのスタッフや職人起業塾塾生さんたちにこれからも繰り返し伝えて行きたいと思います。

 

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