絶対エース量産論。

平成30年4月17日曇天

火曜日は朝活の日。

今日も夜明け前に起き出して、神戸市倫理法人会のモーニングセミナーに参加、背筋を伸ばし原理原則を唱えて気合を入れました。午前中は月に1度のビジネスコーチとのセッション、昼からはご近所の飲食店さんの改装工事のご相談に伺ったり、、保険が適用となった先の強風の際に屋根板金が飛んだお宅の修繕工事の段取りをを若手大工レン君に引き継いだりと建築実務に励みました。

大工による現場精算。

昨夜は月に1度の工務部の月次生産のミーティングがあり、社員大工のメンバーを集めて、担当現場の収支報告を行ってもらいました。すみれでは担当の大工に予算を預けてその範囲内で現場でのお客様へサービスできる権限を任せており、毎月完工現場ごとに報告をしてもらっています。何の事は無い毎月の行事ですが、今月は新卒3年生、4年生の若手大工が自分の担当現場の収支報告を数多く提出しており、きっちりと実行予算通りの収益を上げておりました。決して難しい工事、大きな現場を担当してもらっているわけではありませんが、それでも責任を持ってお客様に向き合い予算の管理をしてくれるようになったのは事業所にとっては大きな力ですし、本人も次のステージに上がれるきっかけをつかんだと思います。

技術なんか当たり前。

職人と言う技術職はとにかく現場で経験を積み、知識と技術を身に付けることが最優先課題ではありますが、言われたことをやるだけの、決められたことをその通り行うだけの職人では、急激な進化をとげている今の時代において、生産性と言う面から見ると非常に貧弱で時代の流れに取り残されると思っていて、技術を身に付けるなんて事は当たり前で+ αの付加価値を見出してこそ他の職種と見劣りしないキャリアに上げていけると思っています。そしてそれを実践できるようにすみれでは大工に資格取得を推奨し、施工管理をする知識を身に付けてもらうとともに、コミニケーションスキルやマーケティング理論を叩き込んでおり、それが職人起業塾と言う全国で展開している研修事業の元になっています。

業界全体を俯瞰する視点。

このような職人の育成理論を工務店経営者に話すと、「そんなことまで職人に教えると独立されてしまうから困る。」と言われる方がたまにおられます。私としては、単なる1人親方の大工としての起業は薦めませんが、資格を持ちコミニケーションのスキルや経営にまつわるマーケティング、マネジメントの知識を持って事業を起こしてくれるのは大歓迎ですし、できることならパートナーとして独立後もお互いに助け合って事業を行える関係を築きたいと思っています。そもそも、圧倒的に若者が建築業界、特に良い職人になりたがらないこのご時世で若者を育て伸ばし、稼げるようにしなければ建築業界は衰退の一途を辿ります。そんな意味からしても若者の成長を阻む様な視点を改め、業界全体を俯瞰して職人の稼ぎを上げるための労働の効率ではなく効果性を高める思考が今の工務店には絶対に必要だと思うのです。ちなみに、マネジメントの神様と言われるドラッカー博士はその著書の中で「経営責任を負う人材の育成が必要である」と書かれています。

ドラッカーの責任労働者・経営組織論

誰もが,自分を『経営者』とみなして,基本的には経営責任 である重責を全面的に引き受けるというような組織 をつくりあげて指導していく課題もあるのである。
基本的な経営責任というのは,自分自身の職務や仕事仲間に対する責任,組織全体の業績と成果に対する自分自身の貢献に対する責任 ,職場社会の社会的な課題に対する責任 のことである

絶対エースのコピーを量産。

私たちを始め多くの中小零細工務店では売り上げを作る力を持っているのはなんといっても経営者であり、営業として絶対エースの役割を担っています。そして、それらの経営者たちは営業スキルが高いわけでも、口達者な訳でもなく、おまけに見た目も職人気質のいかつい人が少なからずおられます。しかし、皆さん立派に仕事を獲得してこられます。それは、経営者と言う肩書きはもちろんですが、全ての責任を負うと言う覚悟がお客様に伝わるからで、そこに信頼が生まれていると思うのです。そんな、経営者と同じ価値基準を持ち、同じ判断ができる従業員が顧客接点に立てばこれ以上強い事は無いのは簡単にわかることで、そのような従業員の育成をやはりわれわれは目指すべきだと思うのです。ドラッカー博士が言われた通りですね。いつ起業してもおかしくない位の実力を全ての現場実務者に。職人起業塾の名前の由来通り、職人達を守り育てたいと思います。

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