第3回建設職人甲子園全国決勝大会

平成30年4月30日快晴

名実共の職人の祭典。

今日は東京。今回で3年連続、毎年参加しているすっかり職人の祭典として認知されつつある建設職人甲子園に参加すべく幕張メッセに来ています。つい先日、風の噂で、このイベントの前日にニコニコ超会議が開催されており、前日のイベント設営が出来ない、ボランティアスタッフの人数が足らなくて困っているというのを耳にして、鈴木理事長に「どーせ参加するし、なんか手伝いましょうか?」と尋ねたら、「是非お願いします!」と渡りに船の嬉しそうな返事が返ってきました。「困った時はお互い様ですよ!」とやり取りをする中で、「マジで困ってはってんねんなー、」という感じが伝わってきて、今回は観客ではなく、がっつり運営側スタッフとして早朝から会場へと向かいました。

2000人の子供達が集結!

開演前から、いつもお世話になっている安全用具メーカーの株式会社基陽さんのハーネスを装着して認知拡大のお手伝いをしつつ、まずはボランティアスタッフとして受付と案内のリーダーである山本太郎氏のお手伝いをしておりました。今回は通常のチケット販売だけではなく幕張メッセがある千葉市の地元の小学校全てに無料参加ができる旨のチラシを配布したとの事で開場前から続々と人が集まり出してみるみるうちに長蛇の列が出来ました。結果、来場者は5000人を超える大盛況で、子供の来場は2000人と、昨年から比べると倍増以上の人が集まり職人の祭典というマニアックすぎるイベントとは思えないほどの熱気となりました。運営役員さんたちの熱意と努力が報われた形です。

千歳棟、万歳棟、永々棟!

イベントが始まってからは大きな見せ場の一つである「スモールハウスの上棟」に大工の手が足らないと言う事で建前を手伝ってくれと言われており、なんと私を含めて大工は3名という少人数で二間×三間、2階建ての家の軸組を2時間程度で組み立てる事になっており、久しぶりに掛矢を振って汗だくになって作業に励んでしまいました。(笑)
気分はすっかり職人に戻り楽しみながら汗を流した後は、ゲストの石田純一さんと一緒に「千歳棟、万歳棟、永々棟!」の掛け声に合わせて祝い槌を打ち、階下に集まった大勢の子供達に向けて餅まきならぬお菓子まきを行いました。子供達に少しでも大工の仕事ってカッコイイ!と思ってもらえていたら最高です。

完成度の高いイベントに!

今回で3回目となるこの職人甲子園全国大会は回を追うごとに規模が大きくなり、それに伴ってイベントとしてのプログラムも内容の質も高くなっておりました。メインとなる全国の地区予選を勝ち上がってきた職人たちのプレゼンテーションと優勝を決める決勝大会ももちろんですが、それ以外にも前述の上棟体験のデモンストレーションをはじめ、壁塗り、木工、かんな体験などのワークショップも充実、また、、書家の先生によるデモンストレーション、民謡の舞台、前回に引き続いて出演された三木道三氏のユニットPICY CHOCOLATEのステージも大いに盛り上がり、また、前回の職人甲子園を見て手弁当でもいいから是非とも参加したいと言って来られたというよさこいチームによるダンスも大いに会場を盛り上げてくれました。

ほとばしる熱き想い、志。

もちろん、メインイベントである全国の地区大会を勝ち上がってきた職人さんたちによるプレゼンテーション大会は今年も素晴らしいものでした。ビジョンプレゼンというテーマで未来を標榜し、過去の反省に躊躇わず、「今できる事」に焦点を当てて自分たちが変わり、取り組む事で未来を作り上げていきたいという熱い想いをぶちまけるプレゼンテーションはどのチームも甲乙つけ難い程感動的でした。こんな熱い思いで建築現場に従事する人達が大勢いる事に大きな勇気をもらう事が出来たと共に、この輪が少しずつ広がって行く事で職人が意識を変えて、他の職種に比して不安定で低いと言わざるを得ない現状を打破して自らの社会的地位の向上に向けた行動を起こす火種になるのではないかとも感じました。優勝された株式会社輝龍の皆様、おめでとうございます。また、その他の登壇企業の皆様も熱い志を見せて頂きましてありがとうございました。

4つの目的

大会最後の理事長総括では鈴木誠理事長が改めて一般社団法人建設職人甲子園の4つの目的を明らかにされておられました。この大々的なイベントを一つの集大成として執り行われたのは間違い無いですが、この活動は煌びやかなお祭りのみに価値があるわけではなく、そこに至るまでのプロセスで職人たちが学び、気づき、切磋琢磨して研鑽することによって、周りの人を幸せにする喜びを知り、自分たちの仕事に誇りを持ち、未来に希望を持って生き生きと働ける様に変化することこそ価値があると思います。一般社団法人建設職人甲子園が「共に学び、共に実践、共に輝く」という理念、合言葉と共に掲げる4つの目的はこちら、素晴らしいと心から共感せずにはいられません。

  1. 職人達が技術だけではない人間としての学びの場の提供
  2. 学び、変わることによって職人の価値を高め、職人の社会的地位の向上を目指す
  3. 国のインフラを担い、街を作り、住まいを作る重要な職業である本来大きな魅力がある建設業界を世間に発信する
  4. 日本経済において大きなシェアを誇る建設業界を盛り上げることによって少子高齢化、世帯数減少で元気を無くしつつある日本の経済の活性化

大工なんかやめとけ、では国が滅ぶ。

私は自分自身が職人として厳しく苦しい時期を過ごした後、先行きも見えないまま大工として起業した際に、高校を卒業する従兄弟が大工になりたいから弟子入りさせて欲しいと言われたことがありました。大工の仕事は楽しく、やり甲斐もありましたが、怪我や病気で一瞬にして収入を失い路頭に迷う不安を常に抱えていた私は、その彼に「大工になるなどやめておけ、もっと堅い仕事についた方が良い」と断ったのですが、その時に大工をはじめとする職人は社会的にも絶対に必要な仕事であるにも拘らず、若者が就くべき職業になっていないことに気付き、深い悲しみと憤りを感じたのでした。それからずっと、職人の社会的地位の向上を果たせる様な会社を作ろうと胸に誓い、自社の職人の正規雇用や社員大工に対する技術だけではない教育、そして現場に出なくなったとしても稼げるスキルを身につけさせることに注力し、自社設計、自社施工の工務店の経営と共に現在、全国で職人をはじめとする建築現場実務者に対する研修事業を行なっている次第です。

謝辞

今回のイベントで大勢の子供達が楽しそうに職人さん達と触れ合う姿をみて、また、熱心にイベントを盛り上げておられた多くの職人さんを目の当たりにして、目指す目的を同じくする建設職人甲子園の活動をこれからも微力ではありますが、応援し続けたいと心から思いました。ゲストの石田純一さんが最後の挨拶で3K(キツイ、汚い、危険)と言われた職人という仕事がこれからカッコいい、心ある、価値ある職業になるであろうと確信したと言われてましたが、私たちがここで灯された火を大きくしてそれを牽引していく役割を背負っているのだと気を引き締めた次第。今回も素晴らしい体験を得ることが出来たことに運営の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。

今日のアタリマエ

  • 想いがあり、継続することで質も量も高くなっていく
  • 職人不足は国のインフラを維持できなくなり、災害への対処も建物の老朽化への保全も叶わなくなる
  • 職人を増やすには子供達がなりたいと思う職業に職人がならねばならぬ
  • 職人が活躍する場を作り、それを伝える場があってこそ、職人になりたい若者が出てくる
  • 職人の社会的地位の向上は職人が学び、実践し、輝くことから始まる。
  • お祭りだけでなく、平素から学び続け、実践し続ける環境を殿との得ることが重要。

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