昨日、子供の頃に喪った親友の墓参りの後に突然飛び込んできたここ数年私が師匠と崇め続けてきた経営者の訃報の衝撃は段々と時間が経つに連れて悲しみに変わり始めました。
まだまだこれから働き盛りといっても過言でないくらいエネルギッシュな52歳。
立派な理念とビジョン、そしてそれを現実のものとする戦略と戦術を持ち、卓越の経営を具現化されており、憧れて止まなかった文字通りスター社長の突然の死は、非常に可愛がって頂いていた私にとって、とても厳しい現実でした。
胸の奥に暗く重いものがずしりとのしかかりそれが固まったまま動きません。
それでも『日常』は容赦なく襲い掛かってきます。
残酷ですが悲しみに打ちひしがれて、じっと机に突っ伏したまま過ごす事は出来ないのです。
そして、なんと今日と明日は何ヶ月も前からお嬢と約束していた東京旅行の日となっておりました。
この沈んだ気持ちを引きずって、どんな顔をして行けばいいのか、、と我ながら考え込んでしまいましたがずっと楽しみにしてきたお嬢を見ると今更なんとも言えるはずもありません。
あとは、お題目にある、素晴らしい人生を送る20の法則の中の一つ、
『いまをいきる』=過去を振り返り悔いるのではなく今、出来る限りの事を行う事に集中する。
という教訓が脳裏に過ぎった事もあり、予定通りに旅行に出る事にしたのです。
そんな訳でまだ暗いうちから朝早起きして空路東京へ、
折角楽しいはずの旅行ですが、口数も少なめ、表情も固めのまま予定のコースをまわっていきました。
気分を切り替えて、
とはなかなか行かないものですよね。。
今回の東京行の最大の目的はAKB48の公演を秋葉原で見ること、その前に原宿をぶらぶらする事、ということで完全にお嬢の希望の為だけに時間を割いて来ています。
なんて過保護な馬鹿親が、という声が聞こえてきそうですが、今まで本当に盆も正月も仕事という事が殆どでお嬢にはろくに構ってあげた事がないという事に去年気付いて、その罪滅ぼしのつもりで、希望に応える約束をしていたものでした。
それが東京での生AKB48!だったという訳です。
結局、生のAKB劇場は抽選で外れて見れませんでしたがアキバ駅前のシアターでビデオライブを堪能、なんとか満足してもらえたようでやれやれでした。
(一見)こんな馬鹿馬鹿しい事にどうして泊りがけで付き合っているかというと、昨年あるセミナーに参加して大きな気付きをいただいたからです。
構造不況といわれる建築業界で無一文から起業した私はこの十余年、事業の安定をひたすら目指して走り続けてきました。
そしてその間、私を支えてくれている家族を完全におざなりにして来た訳でして今更ながらその己の罪に気付かされたことに起因します。
なんと!この春中学生になる娘は今まで飛行機に乗って旅行した事が無かったのです!
いつも忙しいと言い続けてまるで家庭を振り返ってなかった自分に気付き、謝罪すると共に、冬休みには必ず行きたいところに連れて行ってやる、と約束をしていた次第です。
AKBシアターでは2時間に渡ってくだらない元気いっぱいの女の子の歌を聴き続ける訳ですが、うれしそうなお嬢の横顔を見ながら、このきっかけを下さったのも昨日訃報を受けた師匠と崇めた嶋田社長だった事を思い出し、涙が止まらなくなりました。
そう、その師匠の勧めで参加したセミナーがきっかけで今東京に居るわけで、今までさんざんないがしろにしてきた家庭をぎりぎりのタイミングで修復しようとしています。
しかし、そのお陰であれだけお世話になったその方の明日のお通夜に参列できないというこの皮肉な状況にただひたすら涙を流すしかありませんでした。
ま、カフェっ娘と呼ばれるシアターのスタッフにはものすごいAKBの熱烈ファンのおっさんがいるもんだ、と思われていたのだと思いますが、、(涙、)
いくら過去を振り返っても亡くなった方は生き返りません。
私達はやはり今すべき事に集中してしっかりと『いまをいきる』ことが何よりも大事なのだと思います。
この法則の学びも元はといえば、前述のセミナーと同じように頂いたご縁でした、(涙、、)
生前にお返しできなかったご恩はどのような形にしてお返しするかこれからじっくりと考えたいと思います。
嶋田社長、心からご冥福をお祈りいたします。
何から何まで本当にありがとうございました。
イマヲイキル。
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