拝啓 嶋田 一夫様 

拝啓 嶋田一夫様
正月の松の内も明けぬ内にあなた様の突然の悲報を聞いて驚くどころか茫然自失の状態です。
あっけないというにはあまりにも唐突な人生の幕引きにはどうしてもあなた様の意志が反映されているとは思えずに、言ってはいけないのかも知れませんが無念の文字が頭にこびりついて離れません。
卓越したマーケティング戦略をもって常に業界を引っ張って行くほどのオンリーワン経営を実現し、私のような若く未熟な経営者を無償の勉強会などを主宰して根気よく導き、そして、仕事以外でも様々な分野でご活躍されながらご家族ととても仲良くされているのを見て、理想の経営者像を映して見ていたのは私だけではないと思います。
私としては、本当に師匠の様にお慕い申し上げていましたし、それ以上に可愛がって頂いたと思います。
今年は来週のマーケティングの勉強会を皮切りに、スキー温泉旅行、富士登山と学びを得ながら楽しくお付き合い頂ける予定が満載であり、とても楽しみにしておりました。
そんな年の初めに全く予期ぬ突然の訃報。
何度聞いてもわが耳を疑って止みません。
あなた様は意志の力で人生をコントロールできると私に教えて下さいました。
やると心に決めれば周りの人が如何に不可能だと言っても出来るものだと。
また、人生において本当に大事なことは何なのか、を考え直すきっかけもくださいました。
あなた様に導かれて毎月自分の理念について向き合うようになったこの3年間で私は大きな変化と成長を遂げることが出来ました。
ただ、手を放して頂くには未だあまりにも未熟です。
この先10年、20年と学ばせて頂いたその先に何かしらのご恩返しが出来ればとぼんやりと考えていた私のおめでたさにあきれて今は涙も出てきません。
あなた様が突然迎えられて、私たちに突き付けられた『死』という事実を今はどのように理解して、どのように受け入れるべきかこれから少し考えるお時間を頂かないとなんとも整理が付きません。
今はただ、あなた様のご冥福を心よりお祈りしつつ、誰にでも平等に与えられている『死』と一切の平等がない『時間』というものについて認識を改めたいと思うばかりです。
嶋田社長、お世話になりました、本当にありがとうございました。
                                敬具

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