「去年今年貫く棒の如きもの」

 

雲一つない青空が広がりました。
伊川沿いの桜は未だ3分咲きといったところですが、神戸ではあちこちでお花見の宴が催され、まさに春爛漫の日曜日となりました。
私はというと、日曜日はお仕事の日ということで、朝から全面改装のリフォーム物件の完工引き渡しに立ち会ってきました。
今回、内装の下地から、断熱工事、サッシ工事、外装とまるで新築というより躯体以外は新築同然のリフォームを行ったのは建て替えるか、リフォームするかの選択を慎重に判断した結果です。
お施主様のライフスタイルに一番合った、最適なご提案と工事が出来たと思います。
K様、今後とも、末永いお付き合いのほど、よろしくお願い致します。
朝一番のお引き渡しが終わったあとは一旦お仕事を離れ、毎週日曜日の習慣であるランニングに海まで行ってきました。
冬の間に故障した膝の調子もだいぶん良くなって、海岸までのアップダウンの激しいコースを難なくクリア出来るようになりました。
出掛けようとすると遊びたい盛りの愛犬チャックもついてく、と言って聞かないので一緒に、(笑)
初めての海に興味津々です。
うれしそうにはしゃぎ回っておりました。
お題目はそんなさわやかな海を見て、思い出した虚子の一句から、

「春風や 闘志抱きて 丘に立つ」

高浜虚子の詠んだ句です。
兵庫県にも縁があるということで、芦屋の海岸沿いに虚子記念館がありまして以前立ち寄った時に一番印象に残ったのがこの句。
それからは海からの爽やかな風を受ける度にこの句を思い出し(なぜか)闘志を燃やしてしまうのです。(笑)
そもそも、私の場合俳句がそんなに好きとかではなく、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を詠んで正岡子規の生き方を通して明治から昭和へと移って行く時代の描写をされているのを見て興味を持ったのですが、写生というくらい風景をありのまま言葉に移しながら心の中の情念を織り交ぜるという手法は記憶の奥底にイメージとして貼付けられるのだということにずいぶんあとになって気がつきました。
いわゆる記憶法の基本と同じなのですね。
だから春風を受けると闘志が湧く。(笑)
その虚子が晩年になって残したのがお題目の言葉でして、
「去年今年貫く棒の如きもの」

とても好きな句というよりも考え方です。

穏やかな春風を受ける度、アグレッシブにモチベーションを上げれるようになる句を詠んでくれた清さんに感謝することことしきりです。
どうやら伊川の千本桜はお嬢の入学式に足を合わせてくれている様子でした。
私たちすみれ建築工房は
『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、
『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。

EM珪藻土山崎の無垢杉材を使った自然素材の新築住宅。
女性コーディネターとつくる想いを叶えるスタイルリフォーム。
21日完工システムでこだわりの繁

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