平成30年12月27日 晴れ
年末に行うべきは来年への布石。
東京への今年最後の出張を終えて弾丸新幹線で午前中に帰神、昼から年内に伺うと約束していたお客様宅へのメンテナンス訪問に設計スタッフとの個人面談3連発、日が暮れてからは大阪に移動してXデザイン学校の研究生メンバーと今年のテーマ「豊かな暮らし」を提供するサービスデザインのアイデアまとめと息つく暇も無い1日を過ごしました。帰りにクラフトビールを煽って夜中に自宅にたどり着くと流石に消耗感ハンパないって感じでしたが、迷走を続けてきた住宅の所得に全く興味を示さない、ポスト平成の建築市場の主役となるミレニアム世代の若者向けの建築業者としてのサービスデザインとビジネスモデルのアイデアが漸く形になる方向性を見出すことができて、私が代表を務めている工務店支援の任意団体で具体的にサービス展開をする目処がついたことは大きな収穫でした。チーム1st placeメンバーの皆様、年末の慌ただしく、お忙しい中ありがとうございました。来年の発表、楽しみにしております。
第11期職人起業塾最終稿
さて、昨日の今年最後の出張は東京での第11期職人起業塾6ヶ月講座の最終日でした。半年間もの長きに渡る研修の成果を確認、検証する日ということで、気合を入れて始発の新幹線に飛び乗り、朝から晩まで塾生さん達に熱く語り、厳しく問いかけ、そして魂を注入するかの様に「君にはできる、必ずできる、絶対叶う」と激しく励まし続けました。オブザーバーで参加して下さっていた建設職人甲子園の前理事長で那須塩原で7千坪の敷地に作った職人育成機関である「職人道場」を立ち上げられた小山社長も、塾生たちの具体的で実践的、そして真摯な現場実務、顧客接点強化への取り組みに賞賛の言葉を下さっておりました。研修の終わりは実務のスタート、卒塾生達が今日から早速、半年間の研修で学んだ原理原則に基づいたマーケティング理論を駆使して実践に取り組まれることを強く願っています。
7つの概念。
一般社団法人職人起業塾の6ヶ月コースの研修の最終講ではいつも2本の動画を紹介して観てもらっています。まず1本目はTEDxSapporoで登壇され、日本で最も有名なTED動画とも言われて大きな支持を受けている植松努氏の「どーせ無理」をなくそうという動画です。この動画を通して研修の中で学んだことは何ら特別なことではなく、誰もが知っている、でもその通りに行うのが困難で、「知っているけど、できていない」の大きな壁を乗り越える練習だったことを再認識してもらえる様にしています。植松努氏がプレゼンテーションの中で語られる言葉を概念化すると、職人起業塾のカリキュラムに組み込まれている同じ考え方が7つあり、それを考えることで、事例と概念の相互転換を行い、学びを脳に定着して身体化してもらおうとの意図です。
植松努氏との共通項。
植松努氏のプレゼンテーションと職人起業塾での学びの共有点とは、
- 目的と手段を履き違えない
- 読書をして先人の経験を間接的に体験して学べ
- 自分が変化することが仕事を生み出す
- ご縁が全てを生み出す、ご縁を大切にする
- マイナスの言葉を使わない
- 想いは招く(思考は現実化する)
- 次の世が良くなる様にと高い志を持ち、実践する。
となっており、現在、日本中の教育機関やPTA団体から子供達に植松さんの講演を聴かせたいと引く手数多な植松さんが伝えていることの殆どを塾生は研修を通して深く理解して、実践に取り組んだ訳で、その内容を実践することが出来れば自ずと多くの人から共感され、理解されると論理的に理解してもらう様にしています。これまで、長きに渡り世間の常識、意識レベルから大きく乖離していると言われてきた建築業界に従事する人たちが、一般ユーザーと同じ世界観、同じ価値観を持って、建築現場での業務に従事するのは新しい世界に一歩踏み込んだと言っても過言ではない、大きな進化だと認識してもらう様にしています。
フォロワーの大切さ。
もう一本の動画はデレク・シヴァーズの有名なTEDトークで「社会運動はどうやって起こすか(how to start a movement?)」というムーブメントの起こし方についての動画です。この動画では公園で一人の裸踊りをしている青年をフォローして一緒に踊り出す2番目、3番目のフォロアーの存在の大きさを映像で紐解きながら、ムーブメントを起こす場合のリーダーの過大評価とフォロワーの過小評価を見直す様に提言をされています。私たち、職人起業塾が行なっているのは、これまで誰もやってこなかった、職人や施工管理、リフォーム営業といった現場実務者にマーケティング理論を教え込み、経営者と同じ感覚でものづくりに向き合うことで未来を作るという取り組みで、「なんてばかなことを、」と多くの業界関係者から批判というか、嘲笑を買いました。いわば、公園の広場で一人で始めた馬鹿踊りです。しかし、私たちの志、理念に共感し、私が苦手な事務処理や厚生労働大臣の助成金の手続きを買って出てくれる人が現れ、私が出来ないコミュニケーションや接遇、可能思考、問題解決の研修を快く引き受けてくださる研修講師の皆様のおかげもあり、全国で社員を是非研修に参加させたいと言ってくださる経営者の方々が続々と現れて、今年は仙台も開講して全国5カ所で展開する今に至ります。
感謝と祈念。
私の馬鹿踊りを見て、一緒に踊って下さった方々のおかげで日本全国で職人をはじめとする現場実務者が意識を変え、現場実務を変え、資格取得に励み、顧客の幸せを実現することで自らのビジネスを好転させようと熱意を持って取り組んでくれる様になりました。それは、私だけではなく、参画下さったそれぞれの企業で、社内では社長が、現場で職人が一人で裸踊りを始めることであり、共に馬鹿踊りをしてくれる仲間を尊重することで、大きなムーブメントを起こし、建築現場で顧客からの圧倒的な評価を得ることで、建築業界が抱えてきた多くの問題を根本的に解決できる糸口が掴まえられる様になると思っています。兎にも角にも、この度の2回目となる東京での職人起業塾にご参加頂き、私の裸踊りをフォローして一緒に踊って下さった皆様には心から御礼を申し上げると共に、塾生の皆様には半年間の学びを元に、自分の人生を切り開き、会社に大きく貢献していただけますことを心の底から祈念申し上げます。半年間、お疲れ様でした。ありがとうございました。卒塾時の高揚感、達成感を忘れることなく毎日地道に気張ってください!
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