令和の本当の出典は聖徳太子説。

令和元年5月1日雨のち曇り

新たな歴史の1ページ。

日本中が待ちに待った歴史的瞬間、平成から令和への改元の日がやってきました。天皇陛下が上皇となり、その位を生前に譲位され、皇太子殿下が天皇に即位するなんて事は、歴史書の中では何度も読んだことがあっても誰しも実際に経験したことがない、まさに歴史が新たな1ページを刻むのに立ち会った瞬間であり、歴史好きの私としてはそんな風に考えるだけでなんとなくワクワクしてしまいました。ただ、元号が新しくなったからといって別段何か大きな変化があるわけではなく、結局今、日もいつも通りの日常を過ごすことになりましたが。。

出典は聖徳太子説。

さて、ひと月前に新しい言語は令和に決定したと発表されてから様々な人がいろいろと意見や感想を述べられていました。その出典とされる万葉集は書店に行くと関連書籍が平積みで陳列されているという、今まで見たこともない光景になっておりました。以前にもこのブログに書いておりますが、私は令和と言う元号は万葉集に詠まれていた清々しい風情を出典としたのではなく、もっと深い意味と新たな時代に向き合う決意のようなものを感じており、万葉集のような詩歌などでは無く、日本で初めての憲法である17条の憲法を定め、律政治の礎を作り上げた聖徳太子にあやかっているのでは無いかと思っていて、国内にも厳しい問題を抱え、国際情勢も予断を許さない今こそ、17条の憲法の第1条「を以ってもって貴しとなす」の精神を尊ぶべし。との思想を持って決定されたと思っています。

令に律し、和を重んじる。

令和の出典が聖徳太子である。との説はあくまで私の私見で、本当のところは違う(菅官房長官はきっぱりと万葉集と言ってました、笑)のかもしれませんが、聖徳太子が日本の国を法治国家へと変わる基盤を築き、隋と対等の国交を開き遣隋使を派遣して、国内外の体制を整えたことを考えれば、私たちは今一度、その偉業にあやかって令に律し、和を以って急激な変化を遂げる混迷の時代を乗り越えていくべきではないかと思うのです。そんな新たな時代に向けての心構えを私なりに考えて、隔月でお客様にお届けしているニュースレターの今月号のコラムに書きました。今日のこの日の記念と言うわけではありませんが、自分自身への備忘録も兼ねて以下にその内容を転載しておきたいと思います。

令和に寄せて。

今年の冬は暖冬だったこともあり、春も早くやってくるのかと思いきや、4月になって桜が開花する頃になっても寒い日が続き、まさに花冷え、気温の乱高下に悩まされました。それもようやく落ち着いて、うららかな春らしい日が続く今日この頃、もうすぐ薫風香る一年で最も爽やかな季節がやってきます。皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

令和元年。

5月になっていよいよ新元号令和の時代がスタートしました。日本中の国民が興味津々、息を飲んで発表を見守った新しい元号は「令和」と決まり、私としては少しピリッとした印象の漢字になったのだなとの感想を持ちました。官房長官の記者会見では万葉集の一節から引用したと言われてましたが、世の中は建前と本音が混在するもの。大化の昔から元号は時の天皇が「こんな世にしたい」と万感の想いを込めて定めて来たことを鑑みれば詩の一節と言うのはいかにも軽く感じます。

聖徳太子への回帰

あくまでも私見に過ぎませんが、令和という新しい元号には実はもっと深いメッセージ性があるのでは?と考えてしまいました。令という字を辞書で調べて見ると①いいつける。命じる。いいつけ。との定義がはじめに書かれています。決まり事、ルールを守りつつ、和を以て貴しとなす、聖徳太子が定めたとされる世界最古の律令政治を司った17条憲法への原点回帰という意味が実は込められているのかな、なんて勝手に想像を膨らませました。聖徳太子の大きな功績の一つに「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや。」と書簡を送り、隋の冊封体制から離れて対等の関係を構築したことがあります。安倍総理は平成時代に戦後は終わったと口にされましたが、新しい時代では対外的にも毅然とした態度を取る意思表示もあるのかも知れません。

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新しい時代に合った元号。

新しい時代、元号が改まったと同時に世界は今まさに急激な変化を遂げており、狩猟生活を送っていた人類が農業革命、工業革命、サービス革命と、これまでその生業の中心を変化させてきた進化をこれまでにない位に加速させ、IT、情報革命はこれまでとは全く違う世界に私たちを誘っています。そんな現代において人間として令を尊び、和を以て社会を形成するのは非常に重要だと思うし、その意味ではとても良い元号になったのではないかと思っています。

適法でも非難される時代。

誰もが常時カメラを持ち歩き、世界に向けて発信できる昨今、あらゆる情報が白日のもとにさらされるようになりました。私たちは法治国家に暮らす以上、法令遵守は基本中の基本ですが、今のネット社会で炎上している事例を見ると、単に法律を破って非難を浴びるだけではなく、人としての「あり方」を問われていることが少なからずあると感じます。象徴的だったのは、舛添元東京都知事が退任するときに口にされた言葉で「適法だけど、不適切」で退陣に追い込まれたのには今の時代の特徴が集約されているのではないでしょうか。

令和の時代の歩き方。

そんな令和の時代を生き抜くために必要なのは、法に縛られなくても正しい道を進みたいと思う原理原則に基づいた人として適切な判断を積み重ねること、人に向き合い、調和を重んじることではないか、なんて思います。今までの延長線には無いこれからの時代を生き抜くヒントを、元号が密かに教えてくれているのではないかと思った次第です。私もすみれのスタッフ共に自分の良心に素直に向き合い和を乱さぬように心がけて参りますので令和の時代も引き続きよろしくお願いいたします。

令和時代も引き続きよろしくお願いします!

そんなこんなで、昭和生まれ、昭和どっぷりの世代の私が平成の時代に11年続けて来たこのブログ、まだまだ気張って更新を続けて参ります。新しく幕を開けた令和の時代も引き続きよろしくお願い致します。


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