「令和感」を醸し出す3つの風潮。

令和元年7月20日曇り

梅雨明けはまだか?

ふと気付けば7月も終盤戦、さすがにそろそろ梅雨も明けるのかと思いきや、九州方面ではまた避難勧告が出るほどの豪雨が降っているようで、私の名代として屋久島に向かってくれた大塚社長は結局、調印式に間に合わなかったとのこと。天は梅雨入りが遅くなった分、まとまった降雨量でバランスを調整しているのか?なんて考えてしまいます。雨が降らないと人の営みはできません、必要な量だけ雨が降って、降りすぎて災害にはなりませんように!と願うのは自然の摂理に逆らった人間のわがままでしかありませんが、何とか程々ににしてもらえればと思います。

令和感。

話は変わって、明日は参議院選挙の投票日です。良識の府と呼ばれる参議院の半数の改選は国の未来を左右する大きなイベントですが、いまいち盛り上がりが欠けているような気がします。投票に行こう!と言うキャンペーン(投票証明書を持っていくと割引サービスが受けられる) を行うお店が全国で800店を超えたというニュースを目にしましたが、その割には今日のネット上の話題はどちらかと言うとお笑い芸人の闇営業問題でもちきりでした。 UXデザイナーの堤さんがfbで「令和感ハンパない」と表現しておりましたが、少しおかしな世の中になっているような気がしてなりません。
こちら→https://abema.tv/channels/abema-news/slots/EBKBgvh5xW4x87?utm_campaign=slot_share_tw&utm_medium=social&utm_source=twitter

そこはかとない違和感。

日本中のメディアの話題をさらっているお笑い芸人の闇営業問題と、謝罪会見で会社との軋轢を生生しく語った宮迫さんと亮さんの言説から、今度は吉本興業批判に飛び火したり、沈黙を守っていた先輩芸人が会見に呼応するように行動を起こすとつぶやいて話題になったりと、まるで蜂の巣をつついたような大騒ぎになっています。一連のニュースを見ていて、私としては、そこはかとない違和感があり、これが「令和感」なのかとしみじみ感じています。ほんまにややこしい、生きにくい世の中になったなと思います。とても象徴的な出来事なので個人的な見解で留意点を取り上げ、令和の時代への適応を考えてみたいと思います。

1.人格否定が全てを飲み込む。

まず第一に、芸人が5年前に闇営業したことに対して、そこまで世間が追求し、芸能界から追放するほどの問題なのかどうか?と言うのことに大きな違和感を感じます。元々、芸人が会社を通さずに小遣い稼ぎ的にギャラをもらうなんて暗黙の了解があったと思いますし、(これが昭和の価値観か?) どちらかというと、問題は闇営業ではなく、反社会的勢力の詐欺グループからの金銭の授受にあるのではないかと思いますが、 2つの論点がワンセットになってしまっているのが怖いと思うのと、とにかく問題が発覚した当初に、週刊誌のリポーターから突撃取材を受けて「金銭を受け取っていない」と嘘をついてしまったことが問題の個別の論議をすっ飛ばしてしまい、ウソ、ごまかし、取り繕いを許さない今の風潮で、人としてどうか?という人格否定で議論を終わらせがちなのが令和感なのではないかと思います。

2.世界は圧倒的に変わったのに気づかない体制側。

2番目は亮さんが「今の時代を会社は分かっていない」と吉本側が謝罪の記者会見を行うことを拒んだことに対して苦言を呈したことで、本人も問題発覚の時点ではネット社会の情報拡散と追求の厳しさを舐めていたと思いますが、会社側から「会見は傷口を広げるだけ、静観すればいい。この程度で引退などない、」と言われた事に危機感を感じた事が今回の吉本興業批判とも取れる謝罪会見に繋がったとのコメントです。今を含め、これからは今までと全く違う世界になっているという認識を持っていない人がいかに多いかを、先の日大アメフト部の事件?でも感じましたが、今回も必要以上に騒動が大きくなっている根本がそこにあるように感じます。

3.弱者が力を持つ時代。

最後は、涙の会見を行った二人が、引退ではなく吉本興業との契約解除で今後も頃合いを見て芸能活動を続けて行くとの結論を話されていた事で、今の段階で言葉を濁さずにそんなふうにきっぱりと口にされたのに驚きました。それは、完全に自分たちの非を認めて、責任を取るといいながらも、記者会見が遅くなった責任は吉本興業にある、また主要テレビ局は吉本興業の株主だから云々と、暗に吉本批判の会見を行ったことによる責任転嫁が根本にあると感じました。実際、世間の批判の矛先がぶれたのは事実としてあり、嘘をついたことに対して、「それは僕の保身です。」と男らしく非を認めたが、実は事の重大さに気づいていなかっただけ、つい反射的に答えてしまった嘘を言い直すタイミングが遅くなったのが問題で、それは吉本興業の指示だったという(本当か嘘かわからないが)結局言い訳をしているのを見て、日大のアメフト部の学生の監督を告発した謝罪会見と同じパターンだと思いました。責任を負うべき者が、その原因を告白することにより同情を買うのは、権力に対して批判をするのが美徳であるような風潮なのではないかと思うのです。

まとめ 〜令和時代の3つの風潮〜

以上、今回の騒動の報道を見て、実はかなり前から私がなんとなく感じていた令和の時代の風潮が如実に表れていたと感じたので、個人的な勝手な解釈を書き連ねてみました。すぐに人格否定をして一括りに排除する危うさ、嘘、取り繕い、ごまかしが通用しない情報化社会の怖さ、権力をかさに着た者が負ける、あらゆる組織での上下関係の逆転、の3つの風潮は以前から気になっていたことであり、自分自身でも十分に気をつけなければならないと思っていたことばかりです。特に私はどっぷり昭和思考のガテン系経営者で、すぐにパワハラ発言をしてしまうタイプなだけに、本当に生きにくい時代になったと肩身を狭くしています。今回のお笑い界を震撼させた闇営業事件、是非とも他山の石としたいものです。皆さん、ご安全に。


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