新春、白熱教室。

JUGEMテーマ:日記・一般 

新年二日目。
今朝も暖かいいい天気になりました。
今日も例年通りの決まったパターンに沿って行動です。
いつもとおなじように筋トレや散歩、朝練に総社へのお参りなど朝のルーティーンをこなしました後は、二日のタスクは家族揃っての書き初めと、妻の実家へのご挨拶と親戚が集まっての食事。
とは言いながらも時間的には急ぐ訳でもなくゆっくりとしたもので、合間にチビチビとお酒を飲みながらいつになくテレビをボーっとみたりもしました。
有意義な時間の過ごし方かどうかは非常に疑問ではありますが、滅多にないこんな時間こそがお正月らしい時間と言うのかも、なんて思ったり。(笑)
いつにないゆっくりとした時間を楽しみました。
何のあても無く映っているテレビ番組を見ていた訳ですが、それにしてもくだらない番組の多いこと、、
別に期待をしている訳でもないですが、見るに耐えなくなってすぐにパチパチとチャンネルを替えてしまいます。
そんな中ふと見つけたのがNHKで放映していた、『マイケル・サンデル5千人の白熱教室』

全てをお金で買えるのか?(前編)という興味深いテーマで5千人もの日本人を相手にあのハーバード大学名物ばりの白熱した講義をされておりました。

それにしても面白い内容でした。

金銭的なインセンティブによって人の意識を変えることが出来るのか?

という、経営者にとっては常に考えさせられる永遠のテーマではないかと思えることに対して科学的にそして論理的に検証をしていき、答えを導き出そうという意欲的な講義に参加者も一生懸命に考えてサンデル教授の問いに応えておりました。

白熱教室というスタイルは実際の社会的実験を行った事例の結果などについて受講者に意見を求めて議論を深め、結論を導き出していく訳ですが、それを繰り返していくうちに少しずつ真理というか、答えらしきモノが見えて来るのです。

例えば、

スイスのある村での実験です。

核廃棄物の処分地の選定をしなければならなくなり山間の小さな村が候補地に選ばれました。

その決定の受け入れに対して住民の反応を投票で問うてみると、

賛成51% 反対49%

とのこと。

これに気を良くした政府は住民に対して受け入れてもらうことになれば全住民に対してインセンティブを支払うことを条件に再度投票を行ってみることに、

その結果は政府の目論見とは全く逆で2/3以上の住人が反対票を投じたとのことでした。

住民の代表的な意見というのは、社会的な責任を負うのはいいが、お金の為に危険を受け入れるのはまっぴらだ、という事でこれは所謂一般的な経済理論とは完全に矛盾します。

決して損得勘定だけで人は行動しないという事が如実に表れた訳ですが、その心理の底にある価値観とは一体何であるか?

そこにこれからの社会が必要とするモノがあるのではないか?という訳です。

サンデル教授が前編の最後に言われた、

「市場原理を導入するべき場所、するべきではない場所を見極める必要があるのではないか?」

と、観客への問いである、

「市場経済から市場社会への変革の時が既にやって来ており、お金や市場が本来の役割を越えてもっと大きな役割を行使しているのでは?」

という問いは、経済や社会システムに議論の焦点を当てつつも結局、一人一人のアイディンティティー、魂について考えさせられるモノであり、私もすっかりその議論に引き込まれて一緒に考えてしまいました。

たまにはぼーっとTVを見てみるのも悪くないものです、(笑)

そう言えば、この白熱教室、後編は明日の11:00からという事で続きをチェックしたいと思います。(笑)

そんなこんなで、もう少しだけゆっくりしたお正月休み、楽しみたいと思います。

ま、TV自体は(見るに耐えない)くっだらない番組が殆どではあるんですけどね。(苦笑)

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