令和2年3月26日 快晴
首都封鎖。
今日は東京へ。第15期職人起業塾の研修講師として、予定通り始発の新幹線に飛び乗って、厳戒態勢にある、と言っても過言でない首都に向かいました。世間様も新型コロナ感染拡大を防ぐ自粛ムードにも、そろそろ飽きてきて、イタリアをはじめとする欧米の惨状が日々刻々と伝えられる中、日本は爆発的な感染を防ぐのに成功したと感じたのか、先の三連休は多くの人が花見だライブだと街中に出かけられたようで、賑わいを取り戻した街の様子がニュースで流れていました。そんな春らしい緩んだムードを一気に吹き飛ばす昨日の小池都知事の会見は、オーバーシュートの可能性、そして首都圏封鎖のロックダウンの危機がすぐそこまで迫っていることを示唆しており、寝ぼけまなこに冷水をぶっかけられたような衝撃がありました。
リアル<オンライン
昨日の小池氏の会見を見て、流石に私も首都圏はヤバイな、と思いましたが、オンライン併用で会場に来ずに事業所からZOOM参加でいいと告知していたにしても、いきなり前日に講師である私が研修に行くのをやめるわけにも行かず、予定通りに東京に向かいました。しかし、案の定、感染リスクを鑑みてオンライン参加に転換する塾生が続出、水道橋のシップ社のセミナールームに足を運ばれたのは空間工房匠屋社の1社4名のみとなりました。正直、少し寂しい感じも否めませんでしたが、オンライン併用で気軽にオブザーバー参加できる環境が整うことになり、新幹線での道すがらSNSで呼びかけてみると、数名の方から参加したい旨の連絡が入り、(インターネット上では)意外に賑やかな研修となりました。
重要不急の第二象限に未来がある
奇しくも、今日の講座では、前回の研修の復習の中で、スモールビジネスの鉄則の一つに時間の使い方があり、緊急性と重要性の二つの軸で日々の時間の使い方を考えたとき、意識すべきは緊急性の低い、しかし重要な事に意識を割くべきである、いわゆる第二象限に未来があるのだと話しました。そう考えれば、最近のトレンドワード?である「不用不急」とはどの領域に当てはまるかというと、緊急性の低い、しかも重要性の低い事柄になります。重要ではなく、急ぎでもないこと、そもそも良い大人が普段からそんな生産性のない、くだらない時間を過ごしているかと言えばそんな訳はなく、私としては、職人起業塾に参画頂いている事業所の「未来を創る現場実務者」を預かっての研修は、非常に重要で、塾生達に決まった期間内に予定していたスキルアップを果たして貰うのが私の役目とすれば、時は金なり、自ずと緊急性も高くなります。厳戒態勢の東京に行く理由としては申し分ありません。
緊急性は環境に影響される。
昨夜に引き続き今日も小池都知事が「不要不急の上京、近隣圏からの首都圏への往来を控えるように」と声明を出されて、にわかに首都圏封鎖、ロックダウンへの危惧が高まっていますが、東京にいると神戸にいる時とは違う緊張感が確かにあります。前述したように、いい大人が第4象限と言われる「重要ではなく、急ぎでもないこと、」に普段から多くの時間を費やしている訳はないのですが、重要性は周りの環境によって左右され、変化するものです。例えば、お客様から、「軽微な不具合があるから、いつでも良いから見にきてー」と声をかけられたとします。いつでも良いのでついでがある時にと思い、先延ばしにしていると、あっという間に月日は流れ、次に連絡がある時には「いつまでほったらかしやねん!」と怒りの電話が入ります。こうなると、何をおいてでも最優先で飛んでいかなければならない訳で、取るに足らない軽微な不具合が、一気に最も緊急な事になります。(第3象限:緊急性の高い重要性の低い事柄)
比較対象がロックダウン
昨日に引き続き、今日も40人超の新型コロナの感染者が明らかになった首都圏では、このまま推移すると、イタリア並みのパンデミックに陥る可能もあるらしく、不要不急の判断基準の比較対象が、東京ロックダウン、医療崩壊、緊急事態宣言へのリスクになりつつあります。一般的に仕事に行くのは重要ですが、国家の根幹を揺るがす国難と比べれば、あらゆる活動が流石に不要扱いされるのも否めません。私たちに出来ることは、そんな事にならないように祈るばかりですが、感染症は発症までに潜伏期間があるだけに、今更、祈ったところで、既に大方の結末は決まっていると言われます。ちなみに、私の知り合いの某IT企業は4月に入ってから完全リモートワーク化を既に決めていると言われましたし、既にインターネットインフラの大手企業には、東京ロックダウンを見越して、通信量の激増にどの程度対応出来るかと問い合わせがあったそうです。YouTubeが世界中で通信量の激増に動画配信の画質を落としたとの報道があっただけに否が応でも信憑性が高くなります。。ユーチューブ、動画の画質を「標準」に引き下げ ネット負荷低減で
それどころじゃ無い思考が未来を叩き潰す。
しかしながら、あれこれ心配したところでしょうがない。私たちが行うべきは、自分たちで出来る範囲の感染拡大防止と、出口の見えない未曾有の大恐慌に備えての資金調達、そして外向きの仕事が滞るのを見越して如何に内向の仕事に取り掛かる準備を行うかに尽きると思います。ここで今一度考えるべきは不要不急の事柄は控えつつ、普段、忙しさにかまけてなかなか手をつける事が出来ていない「重要不急」な事に時間を費やすべきだと思います。第二象限には未来があると言いますが、降り止まない雨はなく、夜明けの来ない夜はない、アフターコロナに備えて今こそ内部ガバナンス、知識や技術を磨き、地力を身に付ける時だと思います。巷に氾濫する「不要不急」の言葉に翻弄されて、それどころじゃないと、目先の事ばかりに囚われ過ぎると結局、未来を叩き潰す事になりかねません。粛々と緊急性の高い、重要な事柄に向き合いたいものです。
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