株式会社四方継の緊急事態宣言を受けての営業方針。

令和2年4月7日快晴

緊急事態宣言発出

先月末、東京に出張に行った際、とある経営者にランチに誘われ、その際に「小池都知事は本気でロックダウンをするつもりらしい。」と聞かせてもらいました。その根拠として、通信会社大手にリモートワークや在宅勤務が一気に増えた際、インターネットのインフラがどの程度対応できるのかを打診されているとの情報を聞いたとのことで、ちょうどYouTubeが世界中の配信の画質を落とした時期でもあり、非常にリアリティーがあったので、なるほどなと妙に納得して、4月の第二週目ぐらいに緊急事態宣言が発出されるんだろうと覚悟を決めておりました。

まさかの兵庫県も特定地区。

ただ、私の想定外だったのはまさか兵庫県が新型コロナウィルス感染拡大防止の特定地区に選ばれると思っていなかったことで、東京に次ぐ日本2番目の経済圏の大阪に隣接している県であり、いち早くクラスタ感染が確認されたことを思えば致し方ないのですが、自分の危機感の薄さと世間の認識とのギャップの大きさに少し驚いてしまいました。先月末に緊急事態宣言の発出が確定的にだと耳にした時、どこか他人事のように思っていた自分を少し恥ずかしく思います。とにもかくにも、今までとは少し意識を変えてこれ以上人の命を危険にさらすことがないよう、同時に経済への打撃を軽減できるようによく考えた行動とらねばならないと自戒しています。

罰則なしの非常事態宣言の効力。

このたびの異常事態宣言は間違いなく、戦後最大の危機がわが国にも訪れていることを広く国民に知らしめる決断だったと思います。結局、小池都知事が言われるような交通網を分断して首都封鎖をするロックタウンにはならず、外出制限や商業施設の閉鎖も指示の域を出ない緩やかなもので、イタリアやスペインを始めとする諸外国からすると随分と生ぬるい施策の様に感じられ、賛否両論もあるようですが、元来真面目な日本人の気質を考えると十分に効果があると思います。自粛要請を守らずにお店や施設の営業を続けたり、外出を控えなくても一切何の罰則もない以上、無秩序な非常事態宣言になっても良さそうですし、その様な諸外国からの批判を浴びるかもしれませんが、そうはならないのが日本人独特の文化であり、国民性なのだと思います。

行うべきことを粛々と。

兵庫県も非常事態宣言の特定地区に選定されたことで、いよいよ私たちも、これから1ヵ月間どのように過ごすかを考え、判断しなければない状況になりました。安倍首相が発布された内容をよく確認して、ガイドラインに沿った行動を送ることが国民としての責任を全うすることになるだろうと思いますが、建築業界については営業自粛等について別段何も言及されなかったこともあり、基本的にはいつもと変わらない平常営業を続ける予定です。従業員の出勤に関しても、以前から希望者にはリモートワークの承認を出しており、本人の意思に委ねます。また、公共交通機関を使って出勤している者についてはマイカー通勤に切り替えてもらう、時差出勤するなどできる限り感染リスクを低減する方向で模索しようと思っていますが、それもこれまでと大して大きな変化もなく、結局のところ、粛々と業務を進めるだけです。

外出自粛の定義。

非常事態宣言下に置かれて、通常と変わらないままで営業続けることに対して危機管理がなってないとか、感染リスクがわかってないなどの批判を受けるかもしませんが、私自身、自分たちが暮らす神戸の街がパンデミックに陥っているとは思っておらず、感染症はそもそも風土病であり、地域に蔓延していない状態で警戒して経済活動をストップさせるのはやはり過剰だと思わずにはいられません。新型コロナウィルスの蔓延を広げるのと同時に従業員の暮らしを守ると言う大きな責任を私達は負っているわけで、ナーバスに、脊髄反射的に家に引きこもり、経済活動を止めるわけにはいきません。150万人を超える神戸市の人口の中で感染者は現在50人程度、感染者の割合は0.003％程度に止まっています。この状態で不特定多数の人が集まり、密集する様な場ではない職場への外出を禁止するなんてやはりやり過ぎです。外出自粛は感染リスクの高い三密の場への外出であると定義して、以下に現時点での営業方針をまとめておきますのでご確認いただければと思います。