コロナシフト。#壊滅的打撃からの転回

令和2年6月18日雨

雨の中の屋根仕舞い。

今日は朝から梅雨らしいぐずついた空模様で、9時過ぎ位から小雨が降り出し、昼からは激しい本降りになりました。すっかり職人に戻って建て方工事に参加している木造中学校の新築工事現場では、今日は屋根じまいの予定になっており、午前中はそんなに降らないだろうと判断して、雨の中で命懸けの屋根仕舞を決行、小雨が降る中、屋根に上り野地板とルーフィングをなんとか敷き込み終えました。どうやら担当の大工の大ちゃんが板金職人さんに連絡をして、野地板を伏せるすぐ後からルーフィングの施工をお願いしていたようで、大工と屋根職人との絶妙のコンビネーションで最短の時間で降りしきる雨の中での雨仕舞を終えることができました。板金屋さんは私が独立起業した時からの長い付き合いの協力業者さんとはいえ、社員同士で現場での最善の対応ができる様な連携が取れる様になっていたとは知りませんでした。なかなかやるものだと感心した次第です。

通常業務への復帰。

コロナの影響で県外への移動を自粛して、すべての出張を取りやめたおかげで、この2ヶ月近く、10数年振りに現場復帰して基礎工事を担当したり、大工として建前に参加していましたが、それも屋根仕舞いの終了で一段落、後は社員の大工たちに任せて私は通常業務に戻るべく、昼から現場を後にしました。私はもともとは職人出身だけあって、現場に出て汗を流してものづくりをしているとすっかり仕事をした気分になってしまいますが、実際のところは、私は建築実務以外にも様々な役割を担っており、コロナウィルス感染拡大による自粛の影響とともに、現場に出て続けたせいで計画を止めて遅滞してしまっていることもたくさんあります。コロナ騒動も(一旦)そろそろ収束に向かい始めたようですし、止まっているプロジェクトを進めるべく、気持ちをリセットしようと気合いを入れました。

コロナによる甚大な影響。

コロナによる世界中の経済への甚大な影響が連日報道されていますが、実は私たちの建築の事業は大した影響は出ていません。しかし、私は3つの法人の代表をしており、建築以外の事業は全国展開している建築現場実務者に特化した研修事業と、台湾での店舗設計、施工事業でして、コロナ感染拡大の自粛要請で両方とも完全に凍結してしまっています。現在進行中の東京と福岡での研修はzoomを使ったオンライン形式で行ったり、研修期間を延長して、スケジュールを組み直したりしてなんとか進めておりますが、6月開講を予定していた神戸での講座は無期延期、福岡、鹿児島、東京でのワークショップやオープンセミナー、講演なども全て一旦白紙状態になり、コロナの第2波の感染拡大の様子を見ている状態です。台湾の方は渡航すること自体に無理がある状態で、再開の目処どころか、計画することさえやめてしまっています。ただ、海外事業はともかく、研修事業はそろそろ再スタートを切らねばならない時期になっています。

アフターコロナへのシフト。

アフターコロナと言われる様に、今までとは全く違う価値観、生活様式へ変化してしまった今、人数を集めて集団で行ってきた研修事業は根本的に見直す必要があります。しかし、初対面のしかもコミュニケーションが得意でないという人が大半の職人、現場施工管理などの実務者を集めての研修はオンラインでうまく行くイメージが全く掴めません。どうしたものかと悩んだ挙句、今までの事業パターンを全く変えて新しいスタイルに変える決断をした次第です。世の中の風潮がイベントへの参加に全く抵抗がなくなることはないと思われますし、当面、新規の塾生の募集は停止して、今期のメイン事業である職人に未来を見せられる事業所への変革を推奨するキャリアプラン構築の少人数WSの開催と、今までの研修に参加してもらった150名を超える卒塾生に対するフォローアップの2つの事業のみに徹する決定をしました。

現場で思い知った事。

自分自身がこの2ヶ月間、職人、施工管理者として建築現場に復帰して感じたことは、ものづくりの現場に居ると、どうしても現場最優先の思考になってしまうと言う事です。私自身、このブログの毎日更新等、習慣として身に付いてしまっている事は時間をやりくりしてなんとか継続出来ていますが、現場ではやった方がいいと思える事は毎日キリがないくらいに出てきて、そこに集中すると、緊急性の低い、重要な事に意識が向かなくなっていきます。現場を進めながら現場実務と直接関係のない新しい取り組みにチャレンジするのは本当に難しく、厳しい環境である事を改めて痛感し、研修を受けて思考を変え、未来を切り開くのだとヤル気満杯で卒塾していった塾生達が、段々と元の思考、今まで通りの行動に戻っていく理由がよく理解できたのです。

種まきから育成へ。

これまで、研修の最終日に卒塾してからが本当のスタートだ、頑張れ!と送り出した後は一年に一度の神戸でのフォローアップ研修と、全国各地域でのオープンセミナーに参加して復習と進捗報告をしてもらっておりましたが、それでは圧倒的に不十分で、話にならんと言う事を痛感しました。第一期生の卒塾から5年経ち、今こそ、全ての塾生に対して学びを実践に落とし込むキッカケを提供し、リマインドをかけて、必ず成果に結びつける体制を整えたいと思っています。私が一般社団法人職人起業塾を立ち上げ、研修事業を続けている目的は、あくまでも職人の社会的地位の向上であり、職人を育てる受け皿である地域密着の工事会社のマーケティング構築、ブランド化です。若者が職人に憧れ、ものづくりの素晴らしさと楽しさ、そして仕事に誇りとやり甲斐を持てる業界に建築業界を変革する事です。コロナによって授けられたこの機会に今まで植えてきた種に水をやり、大きく育てる体制づくりにシフトしたいと思います。今後、全卒塾生に順次連絡して行きますので、塾生の皆さんは楽しみにしていてください!(笑)


今こそ内部からの強化を図る一般社団法人職人起業塾 WS再開します。

【現場人材戦力化の人事システムの運用編のWS】
これからの圧倒的な職人不足時代に備える職人・施工管理者の採用、育成に必要な組織体制構築についてのワークショップの第2弾運用編です。きになる方はお気軽にお問い合わせください。
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古典的マーケティング理論を学ぶ場、一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトにセミナー、WS等の情報を集約しています。
原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。
全12回の実践型現場マネジメント理論のpdf、動画なども公開しています。
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