大事なのは見えざるもの。

令和2年7月14日火曜日雨のち曇り

コロナ明け。

今日も神戸は明け方から昼前まで土砂降りの雨でした。一体どれだけ降れば気が済むんだろうか、と思うような降りっぷり。梅雨明けにはもう少し時間がかかりそうです。今日は早朝の神戸市倫理法人会モーニングセミナーからスタート。会場いっぱいの参加者の多さに(神戸での)コロナ明けを実感した後、土砂降りの中、着工現場に顔を出したり、車で移動しながらコーチングのセッションを受けたり。昼には店舗の改装工事をご注文を頂き、先週末に無事完工、リニューアルオープンを迎えたおかずファクトリーさんのプレオープンにご招待いただいてランチをご馳走になった後、進行中の木造中学校の現場での定例会議、夕方はTOTOリモデルクラブの経営革新会議&懇親会に出席とコロナ前さながらの分刻みのスケジュールをこなす忙しい1日でした。

誰もが知っている非常識。

今朝の倫理法人会のモーニングセミナーの講話の中で、「苦難は課題を見つけるきっかけであり、それを乗り越えるには習慣を変えることだ。習慣を変えて乗り越えれば人として大きな成長を手にすることができる。」との話がありました。講師の倫理研究所の呉屋氏が体験談をいくつも紹介されているのを聞きながら、確かに間違いなくその通りだと感じたのですが、同時に、これって言葉では理解していても、本当に困ったことが起こったときに、良いきっかけをもらえたと素直に喜べるようになるかと言うと非常に怪しいし、私自身、そこまでの自信はないと改めて感じさせられました。

苦難福門

元祖朝会と言われ、全国で60,000社以上の法人が加入して日本全国で活発な活動を行っている倫理法人会は一般社団法人であり、宗教法人ではないので宗教ではなく、あくまでも経営者の為の勉強会だと言われています。しかし、世の中で一般常識とされていないことを当然のこととして認知してもらうための活動を「万人幸福の栞」と言うバイブルの教えをもとに会員が実践し、その実態を持って普及活動に勤しんでいるのは、実際のところ宗教以外の何物でもありません。とは言え、教祖様がいるわけでもなく、神や仏を崇めるわけでもなく、一般的な宗教とは少し毛色が違います。

ブレない軸

私たちが学び、実践し、体得しようとしているのは、数千年もの古から脈々と語り継がれてきた原理原則論であり、上述の「苦難は幸福の門」といった、頭では理解できるけれども、本当に信じきれるは言い切れない、人生の真理に正面から向き合う姿勢です。特に商売においては、昔から信頼が何よりも重要だと言われているにもかかわらず、現代社会でもてはやされるビジネスモデルは、いかに簡単に、手っ取り早く、短期間に、楽して儲けられるかに焦点を合わせたものがあまりにも多く、そもそも何のためにビジネスをやっているのか、と言う目的意識を明確にすることさえ忘れ去られているように感じます。大きく世界が変わる混迷の時代に突入した今こそ、ブレない軸(原理原則)に立ち返る必要を強く感じます。

経営者感覚

夕方からのTOTOリモデルクラブのメンバーとの経営革新会議では組織づくりについての意見を熱くたたかわせました。私はドラッカー博士がその著書に書かれた様に、最終的には全員が経営者と同等の責任を負う自覚を持った組織を作るべきだと思っていて、スタッフに如何に主体性を持って、自己管理をしながら働いてもらえるかを、ずっとテーマに掲げています。ピラミッド型の管理体制を整えた組織では個々が持つ多様性を生かす事は出来ないし、責任と達成感、仕事のやりがいはセットだと思い、組織を細分化、それぞれが小さな事業の経営者であるかの様な横並びの組織にして、出来るだけ干渉せずに働いてもらう様にしています。

同じ目的。

それぞれが自立して事業を行う組織になると、方向性やサービスの質にばらつきが出る懸念があります。そこでそうならない様に根幹の部分で全体をまとめる必要が出て来る訳で、要として事業の目的を共有する事が絶対的な条件だと思っています。弊社で言うと「四方良しの世界を実現する」となりますが、この部分だけ、全員で明確になって実際の業務に落とし込めておれば、顧客からクレームを貰う様な事はしないし、全体での調和も取れる様になると思っていて、口が酸っぱくなるほど、耳にタコが出来る程、延々と我々の事業が目指す先を語り続けています。

見えざるものの価値

目的意識の共有こそが大事であるのは、経営者なら誰もが知っている基本的な理屈です。しかし、その部分を最優先にして事業を経営している人はあまり多くない様に感じます。今までの世の中の常識はコストパフォーマンスの高さ、デザイン、利便性、認知を広げるプロモーション等、それらから生み出される競争力を重視してきた様に思えてなりません。これらは全て目に見えるものであり、理念の共有などという目に見えないものを後回しに、軽視してきたと思うのです。コロナによって世界の価値観が逆転した今こそ、その非常識をひっくり返し常識にすべきですし、何の為にその事業を行うのかが問われる時代になると思うのです。分かりにくく、時間がかかり、短期的な利益にはならないし、面倒ではありますが、見えないモノの価値を共有し、発信出来る様にしていきたいと思います。四方継という社名に込めた四方良しの世界の構築、進めてまいります。


第83回【元祖】職人起業塾改め「継塾」7.16 #無料オンライン開放

◆今回もリアル開催と併せてZOOMを使ってのオンラインで無料開放致します。非公開グループページで事前にルームのURLをお伝えしますので、オンライン参加希望の方はご連絡ください。非公開グループページにURLをアップします。

日時:2020年7月16日木曜日 19:00〜21:30
場所:すみれ建築工房改め、つむぎ建築舎〒651-2111 神戸市西区池上3丁目6-7
申込みイベントページ:https://www.facebook.com/events/656654811726961/


アフターコロナの今こそ内部からの強化を図るWS再開します。

※定員に達したため、募集終了しました。8月も開催予定の先行予約はこちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/contact/

【現場人材戦力化の人事システムの運用編のWS】
これからの圧倒的な職人不足時代に備える職人・施工管理者の採用、育成に必要な組織体制構築についてのワークショップの第2弾運用編です。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
https://www.facebook.com/events/2792733910985295/

古典的マーケティング理論を学ぶ場、一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトにセミナー、WS等の情報を集約しています。
原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。
全12回の実践型現場マネジメント理論のpdf、動画なども公開しています。
その他、研修のお申し込み、問い合わせ、補助金の活用などの情報も集約しています。
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