雲ひとつ無く。

昨夜は「中秋の名月」。
神戸の空に浮かんだ月は、太陽に照らされて光っているというよりも、
そこだけぽっかりと穴が開いて違う空間に突き抜けたようでした。

秋の夜長に満月、昨夜あたりから夜風も涼しくなって、
久しぶりに、ゆっくりとお酒を飲んでしまいました。
季節の移り変わりの節々で、自然の現象に目を留めて、それを楽しむ。
世界中のどの国でもある、風習や慣習だと思いますが、
特にこの国は“四季”がはっきりとあることで、古人は世界中でも稀なほど、
たくさんの行事を行い、楽しんでいたようです。
現代、地球全体の気候が狂い始めているといわれて久しいですが、
もちろん、物質的な改善、CO2の削減や、資源のリサイクルは重要です、
それとあわせて、自然を愛でる心、季節の変化を楽しむ時間を持つことの
素晴らしさを、見つめ直し、伝えていく意識を持つことを個人から地域へ、
地域から社会へと、広げて行く取り組みをしないと、環境破壊と共に、
日本の伝統や文化も風化してしまう気がしました。
来年は、しっかりお団子を積んで、お月見を。

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