ライフタイムバリューは引き受けるもの。

令和2年9月15日晴れ

秋の気配。

9月9日の重陽の節句から一週間が過ぎ、9月も半ばになって一気に秋めいてきました。いつものように朝早くアイドル犬チャックと仲良く伊川の河川敷に散歩に出ると、足元は夜露にびっしり濡れており、時折吹く風もひんやりと肌寒い位ですっかり秋のそれに変わっていました。あれほどうるさかった蝉の鳴き声はすっかり止んで、いつの間にか鈴虫の鳴き声がそこいらで涼しいげな音を奏でており、季節の移ろいを感じる朝になりました。

つない堂会員制サービス本格始動。

今日は月の中日の給料日、夕方からは恒例の工務部ミーティングを行いました。いつも通りの着工予定表の更新や、完工現場の現場清算などの他に、ようやく本格的にスタートする地域コミュニティー事業部「つない堂」の会員サービスについての説明を改めて行いました。私たちのような地域に根を張って、地域とともになりわいを成り立たせる企業は、一度頂いたご縁をいかに紡ぎ、繰り返しのご注文をいただいたり、新しいお客様をご紹介いただいたりできる環境を整える事が出来るかが生命線です。長いお付き合いをしていただくために、どのようなサービスを提供すれば良いか、繰り返し社員全員で考え直す時間を待つようにしています。

第85回継塾

奇しくも、毎月                                       、株式会社四方継本社で開催している無料の勉強会「継塾」の今月のテーマもライフタイムバリューとなっています。この塾では、「売り込みをすることなく、売り上げを作り続けるできる市場(マーケット)を構築する」のをマーケティングの定義としており、その最も基本となるのがライフタイムバリューの考え方です。この概念を事業に落とし込み、仕組みとして運用することができれば、新規顧客の獲得に血道を上げることなく安定的な売り上げができるようになり、外部環境の変化に強い事業者になると言われる有名な考え方ですが、実際は一筋縄ではいきません。

ライフタイムバリューは引き受けるもの。

私は、ライフタイムバリューを引き受ける。と言う言い方をします。顧客とその周囲の人たちが建築関係に使う費用を全て引き受けられるようになるならば、ストック型ビジネスと言われるように、毎年、年を追うごとに経営は安定していきます。しかし、実際は目先の売り上げを確保するために、新規顧客の集客にどうしても意識が向いてしまいがちで、工事を終えて引き渡しを済ましたお客様宅へのメンテナンスやフォローを定期的に行い、親密な関係性を維持して事あるごとに声がかかり、相談に乗るといった仕組みを構築されている事業所は(特に建築業界の中では)稀です。

一期一会から。

ライフタイムバリューを直訳すると「顧客生涯価値」と訳されます。マーケティング用語として一般的に知られており、その意味合いを調べてみると、「顧客が取引期間中に与えてくれる売り上げ」と言うように書かれています。それは確かにその通りだし、私もマーケティングを学びだした頃はなるほど、とそのまま素直に受け取っておりましたが、実際の実業でそれを実践しようとすればするほど違和感が頭をもたげ、少しその訳に違和感を感じるようになってきました。実際のライフタイムバリューとは、1度の出会いを一生のお付き合いにすべく、心を込めたおもてなしの気持ちで仕事をすること、そしてその心を残したまま、ずっとお付き合いいただけるような価値を提供することに他なりません。

売り上げとは提供する価値の対価。

顧客から一生涯受け取る価値とは、すなわち自分たちが延々と提供し続けるサービスの価値であり、それが顧客に求められているかを常に考え、ブラッシュアップし続けなければライフタイムバリューを引き受けることなどできるはずがありません。私たち株式会社四方継では、10年以上も社員大工による無料巡回サービスを行って、「安心」という価値提供を行ってきましたが、今年から新たに「つない堂」なる地域コミュニティーサービスを立ち上げて、地域で活躍されている卓越したサービスや商品、そして人をご紹介するなど、建築の枠を超えて、さらに喜んでもらえるように価値提供の刷新に励んでいます。

欧米型短期決算会計からの脱却。

このような取り組みは、単年度で収益が上がるかというと、もちろんそんな事はなく、中長期の計画がなければ行うことができません。毎年の決算単位で収益を上げるのが必須であると考えられてきたこれまでスタンダードとされてきた欧米型経営の感覚から言うと馬鹿げている事業だと思われても仕方がありません。しかし、ライフタイムバリューを引き受けると言うのは、未来に対する投資が不可欠であり、数字になって現れない目に見えない資産を顧客との関係性の中で蓄積していくしかないと考えています。

パラダイムシフトの時。

テクノロジーの進化、ICT革命、デジタルトランスフォーメーション、そしてウィズコロナとこれまでの価値観が崩れ去り、真逆のパラダイムに世界中が転換した今こそ、目に見えるものではなく、目に見えない価値に重きを置いて、資本主義社会ではなく、信頼主義、関係主義の事業モデルへとシフトするべきではないのかと思うのです。今月の継塾は明日の9月16日開催です。人は本能的に快楽を求め、苦痛を避けたがる。明日の勉強会では、

Q:顧客が持つ快楽、苦しみとは何か?

Q:顧客が生涯求め続けるコトは何か?

Q:顧客が一生涯コストをかけ続ける価値とは何か?

以上の3つの質問についてみなさんと考えてみたいと思います。先行き不透明、不安定な世の中を生き抜くためにライフタイムバリューに目を向ける機会を持ってみたいと思われる方は、ぜひご参加ください。
お申込みはこちら→https://www.facebook.com/events/1697512107075573/


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