伊川の川沿いでは梅の花も八部咲。
厳しい寒の戻りがやってくると聞きましたが、日中に差す日差しはやっぱりだんだんと暖かくなってきて春の訪れをひしひしと感じる今日この頃。
ゆっくりまったりしながら読書でもして、うららかな気分に浸りたいと思うのですが、そうは問屋が卸しません。
アベノミクスの影響か、消費増税前の駆け込み需要の煽りか、ひょっとして景気が上向いているからか?直接もしくは間接的な原因はさておいて、とにかくやたら忙しくさせていただいています。
ありがたいことです。
そんなこんなで、3月月末に向けて忙しさもピークを迎えており今日はとうとう現場に復帰。
リフォームの内装の解体工事に一日勤しみました。
一作業員として汗を流しながら思ったのは、結局最後は自分頼みで何とかなってしまうことが、私の1番の強みでありまた弱みでのあるということ。
いつまでも変わらんなぁー、と独り言をブツブツ言いながらも、すぐに現場の勘を取り戻して、まだまだ職人としてやっていけるなと自信を深めたり。(^_^)
とにかく、目の前のお客様との約束を守ること以上に緊急性のある事は何一つないってことは間違いないことだと思います。
夕方から事務所に戻って、表彰式に参加。
大阪からわざわざ、関西技術協力センターの金丸社長と宋さんにお越しいただいて、中国から来ている実習先の張くんが作文のコンテストで受賞したこと、もう一人の実習生の王くんと揃って合格した日本語検定2級のお祝いに来ていただきました。
ひょんなご縁で6年ほど前から受け入れを始めた中国からの実習生事業。
人生を大きく展開したいと思う彼らとものづくりの会社を守りたい私たち。
きっと本当のWinーWinの関係を構築できるだろと思って来ましたが、おぼろげだった夢が現実のイメージに変わった瞬間でした。
「夢は叶うから夢なんだ」
故嶋田前社長のLast messageが思い出されて年甲斐もなく少しうるっとしてしまいました。
記念にここから張くんの作文を転載したいと思います。
今では日本語検定2級を取得して、文章も日本人顔負けとなっていますが、この作文を書いた当時は日本に来てまだ8ヶ月くらい。誤字脱字も多いですが、原文のままとします。
********ここから転載**********
子供から大人になって、きっといろんな事を経ていたと思います。私には成長した事に勝るもの無し。
去年の暮秋に日本に来て、なんでも初めて、生活もとても新鮮で、面白いです。
日本にいる時間はそんなに長くないですが、自身に成長させた事が多いです。
まずは関西組合で、和田先生に教えていただいた「目標を立つ」と言うことです。
目標や夢などは誰でも持っていると思いまして、正しいやり方が必要になります。自分がしたい事をイメージする事が大切です。
イメージをして頭に組み立てて、目標に目指して行くのは最も近道でしょう。
次は、ウチの会社の高橋社長に教えて頂いた習慣って言うことです。
初めて社長に会ったのは、煙台国際で面接の時、その時、体が太くて、眼鏡もかけていました。6ヶ月ぶりに社長と関西組合で会いました。自分の目にも信じられなくて、まるで、違う人みたいでした。眼鏡をかけていないし、体も細くなりました。私はどうしてそんなに細くなったと言う気持ちで社長に聞きました。
社長は「習慣です。」と答えました。
「僕は19歳の頃から、1日に4時間しか寝ていない。今年から毎日必ず50回腕立て伏せと100回腹筋をしている」
と言いながら、社長の筋肉に触ることができました。45歳として、その硬さもあり、驚いてしまいました。
私は若者として、そこまでできると思いますけれども、毎日続ける事は簡単ではないと思います。良い習慣を持てば、成功のカギを持っているのと同じだと思っています。ですから良い習慣が作れる様に頑張るべきです。
最後はすみれ建築工房の日本人の先輩に教えていただいた「ミス」という事です。先輩の話があって、自分で考えて、ミスをしっかりと認識する事が大切だと思っています。
正直なところ、ミスは恥ずかしく、出来れば他人に知られたくないもの。そして、存在自体をなかった事にしたいもの。
しかし、自分のミスを隠したところで何か得られるもるがあるでしょうか。
人は誰でも誤ちを犯すもの。ただそのミスに対して単にあげて落ち込むのかそれとも「貴重な経験をした」と受け止めて自分のレベルアップにつなげるかで、その後の歩みは大きく違ってくると思っています。
以上は全て私の財産です。心から感謝しています。
*********転載ここまで*********
思いっきり文中に登場しており、若干照れくさくはありますが、とにかく素晴らしい作品だと思います。
日中関係もいろいろありますが、十把一絡げほど危険な思想はありません。
Diversityこそ成熟した社会へのきっかけだと思っています。
張くん、とにかくおめでとう。
来年の最優秀賞を狙ってこれからも精進を続けてください。
王くんもがんばってね!
成長させる事。
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