今日は朝から現場回り。
この月末からいよいよ着工する新築現場にお施主様と一緒に現地確認です。
周辺の木による日差しが遮られる具合や、リビングから見える景色、実際に駐車場に車を入れて見た感じなど、図面上では見えてこないことを確認しました。
何かとやっぱり答えは現場にあるということですね。
お施主様ご家族の思いをしっかりと汲み取って夢を形にするお手伝いをしようと決意を新たにしてきました。
帰りは突貫工事が続く兵庫駅前のお寿司屋さんの現場へ、
なんと工事現場のコンクリートを練るミキサーの横で、今が旬真っ盛りのイカナゴの販売をクライアントの若衆がしておりました。
神戸の春を告げる風物詩ということで、私もつい買っちゃいました。(笑)
「いかなごやすいよーう、持って帰りいー。」
と、威勢の良い売り子の声の奥で大工と左官と電気工事士が一生懸命働く姿はなかなか面白い絵でした。(笑)
さて、お題目は珍しく時事ネタです。
現代のベートーベンともてはやされていた人気作曲家にゴーストライターがいたと、日本のメディアでは世界的な大事件のクリミア半島の話題よりも大きく報道されていました。
テレビで執拗に責め立てるコメンテーターの姿を見て思ったことは、
そりゃ悪いけどそんなに目くじらたてんでも、、ってこと。
だいたい昔から有名タレントの著書ってゴーストライターが付いていて当たり前って言われてましたし、暗黙の了解的なこともあったと思うのです。
世間を騙してお金儲けすることを良いとは決して思いません。
ただ、営業の場面ではついオーバートークをしてしまうこともあるでしょうし、どんなささやかな嘘もついたことがないという人は私は今まで見たことがありません。
もっと言うと、嘘をつくつもりでなくても結果的に約束を守れないことって人間である以上誰にでも可能性があると思うのです。
ありえない失敗を繰り返す大手住宅設備機器メーカーに憤りが収まらない現場担当者にも、失敗は誰にでもあるねんからと、今日も諭してみましたが…
そんなふうに考えると、現代のベートーベンの彼が広島や福島に向けて活動したことまでが、金儲けのための嘘だと、断じて許す事はできない!
と、攻め立てている人見ると、少し違和感を覚えずにはいられません。
人を断じて、悪だ。正義だ。と簡単に割り切ってしまうのは、幼稚にすぎるような気がします。
1つのミス、嘘、約束を守れなかった事を捕まえて、自分の正義を振りかざしとことん追い詰めてしまうような風潮が今の日本に蔓延してきているような気がします。
誰にでも失敗はある。
自分の失敗が多いから弁明するわけではありませんが、そのことを忘れてしまって人を責めては人としてのあり方かおかしくなるような気がします。
交響曲HIROSHIMAが素晴らしいと言っていた人もたくさんいるわけで、、
もう少しおおらかな日本になればいいなと思います。