2月17日 曇り
今日は九州、小倉にて。
水栓、散水用品メーカーの株式会社タカギの本社工場の訪問に来ています。
タカギ社と言えば言わずと知れた散水用品(ホースリールと切り替え蛇口のセット)のメーカーで、私も社屋の掃除や、現場でその商品を使っている有名メーカーです。
なんと国内シェアは60%にも登り、その分野では世界第三位の実積を誇るとのこと。
なんですが、今回の工場見学のメインは同社の基幹事業となっている浄水器一体型の水栓です。
商品の開発、発売からあっという間に画期的な商品と強力な営業力を武器にみるみる内にシェアを伸ばし、今では新築住宅の30%に採用される様になったという驚きの会社で、しかも、社員が働きやすい会社として話題に上ったり、生きる伝説の経営者、稲盛和夫氏の主宰する盛和塾世界大会で第一位を受賞するなど以前から会社自体に興味があった事もあり、担当営業マンのFさんに誘われて、二つ返事で来させて頂きました。
本社工場では、高城社長自らお時間を作って頂き、直接ご挨拶までさせて頂きました。
驚くと共に、有り難いことと深く感謝する次第です。
おまけに、上梓された著書まで頂き、
しかも、自筆のサインまで、、
53歳で立教大学に入学され70歳半ばを過ぎた今も若者と机を並べて学び続ける『学生』と1000名の従業員を抱える大企業の『経営者』の二足のわらじを履きながら、右肩上がりに成長を続けられているという凄腕社長に間近でお話を聴かせて頂けて、一代で178億円の売り上げを誇る事業を作り上げられた創業者の凄みのようなものを感じさせて頂きました。
貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
会社訪問では工場見学から品質管理、開発、コールセンター、顧客管理システム、メンテナンスネットワーク体制まで社内をくまなく見学&丁寧にご説明を頂いて、なるほどなー、と何度も唸ることになりました。
製造業は品質が命。
そこを重点的に注力するのはアタリマエですが、その製品が売れなければ、いくら良い商品を作ったところで何にもなりません。
そこで必要なのは営業力、となるのですがタカギ社で驚いたことは、コールセンターと顧客管理の体制の徹底、というより卓越していること。
販売を根底で支えているのは、顧客からの信頼を得る体制からだという原理原則をこれでもか、と言うくらいに整えておられました。
『アタリマエの事を当たり前に行なう事ほど難しい事はない。』
多くの経営者が口にされる言葉ですが、やるべき事を確実に、しかも高い精度で行なうという経営者の強い意志を垣間みた気がします。
非常に勉強になると共に、(比べる事もおこがましいですが、)自らの至らなさが痛い程身に沁みて、姿勢を正す一日となりました。
食堂にフィロソフィーと共に掲げられていた、ロータリークラブの基本理念の『四つのテスト』も胸に突き刺さりました。
本日は非常にいい勉強をさせて頂きました。
高城社長、高城専務、H課長、Fくん、心から御礼申し上げると共に、今日の時間を糧に事業に反映出来る様に精進致します。
ありがとうございました。
心謝。