2月26日 雨
今日は新築現場の上棟日の予定でしたが、昨日、天気予報を何度見返しても雨が降る、となっていたので思い切って工事の延期を決めました。
雨は天の恵み、祝い事の日の雨は決して悪くはないのですが、さすがに上棟には不向き、延期した来週には私は海外に出張に出ており、立会えないのが残念ではありましたが、早々に決断しました。
朝目覚めたら、キッチリ天気予報通りの雨、気象庁の予報の精度には脱帽。と、感謝ですね。。
今日は久しぶりに滋賀の彦根へ。
彦根城の周りに昔の建物を復刻させているきれいな町並みは大好きです。
今日は時間が無く、店舗内装工事の新規物件の調査と打ち合せだけ済ましてすぐに電車に飛び乗ってしまいましたが、次回はもう少しゆっくりと時間をとって、というか、桜の季節に工事が出来ればゆっくりと彦根城のお堀の周りを歩いてみたいと思います。
彦根で仕事を終えて帰り際、ふと一際目を引く立派なお店が目に入りました。
『たねや』
創業150年という和菓子、洋菓子のお店です。
丁度、夕方から参加した勉強会の題材となっていた企業だったので、興味が湧いて立ち寄ってみようかと思いましたが、残念ながら時間の都合で断念、またの機会にいってみたいと思います。
さて、お題目はその夕方からの月に一度の勉強会のお題にあった、『たねや』さんの企業事例を読んで思ったこと。
滋賀の近江八幡発祥で150年もの長きに渡り続く老舗で、種苗の販売から和菓子のお店に、今では洋菓子でも関西では超有名なクラブハリエというブランドを立ち上げて売上げ200億円を超える企業へと躍進を続けておられます。
その企業事例を読んで私が改めて感じたのは、日本の歴史ある企業の底力って凄いってこと。
島国って事もありますが、独立国家として他民族に侵略されず古代から連綿と安定した国家として成立し続けている国って世界でもあまり類を見ないわけですし、なおかつ、近代国家として安定している、そして先進国としての成熟を遂げているのは日本の他には無いと思っています。
そんな中、日本の伝統文化を軸にして、近江八幡という地域に根付きながら、現代の多様なニーズに合わせる商品開発を行ない、全国に店舗展開を続ける『たねや』さんはこれからの日本の企業が進むべき道を示しておられるようにも思いました。
その『たねや』さんの家訓とも言える経営理念には近江商人の心構えが色濃く反映されているとのこと。
お題目は、その理念等が記されているたねやさんの従業員さんが必携する冊子の中の言葉です。
『八つの心』
たねや末廣の末廣がりの「八つの心」それは日々の八つの反省なり
一つ、私は素直な心でいただらうか。
従順ではなく 心に扉を持たず 明朗闊達 いはゆる健康にして清らかな心
二つ、私は人様の無事と倖せを祈る心を忘れはしなかったか
三つ、私は正直と敬ふ心を持っていただらうか
四つ、私は装う心を持っていただらうか
装う心とはそのものの実を美を最大に引き出し表出する心をいふ
五つ、私は手塩にかける心を忘れてはいなかったか
六つ、私は感謝の心を持っていただらうか
七つ、私は親切の心を持っていただらうか
八つ、私は活き活きした前進する心を持っていただらうか
やっぱり、成長とは自省の中にあり、商いは在り方を正すことから始まるってことなのでしょう。
世界で最も多く長寿命の企業を生み出し続けている日本式のマーケティングの真髄を垣間みた気がしました。
今回も素晴らしい学びを頂けました、見習いたいと思います。
おまけ、理念と経営を考える経営者の会のあとの懇親会は初体験の『ラーメン居酒屋』
ラーメンを全面に打ち出した新しいスタイル、斬新でした!(^^)