11月30日 快晴
1週間の立ち上がりの月曜日にして11月の最後の日は雲一つない青空が広がりました。
早いもので今年も残すは後1ヶ月。あっという間に年末を迎えることになりました。
今年中にやるべし。にも拘らず、まだ積み残した仕事も結構な量が残っており、焦る気持ちを抑えながら今日は一日事務所に籠り落ち着いてスケジュールの整理など。
慌ただしくなる師走を前にあまり得意でないタイムマネジメントに向き合ってみましたが、そこで気付いたのは、「忘年会が多すぎる!」(笑)
タイムマネジメント以前に生活態度を改める重要性を痛感です。(笑)
知的資産経営Week2015
さて、昨日は大阪行政書士会会館にて『知的資産経営week2015』のスタートに合わせたイベントに講師とパネリストとして参加してきました。
数ヶ月かけて作って来たすみれの『知的資産経営報告書』もそろそろ完成を見る段階に入っており、報告書作成にあたり、感じたこと、気付いたことをお話しさせて頂きました。
中小企業、特に建設業ではなかなか取り組む企業がまだまだ少ない、この『知的資産経営報告書』とは、(乱暴且つ簡単にまとめてしまうと)従来のバランスシートに反映されていない無形の資産を明らかにするものであり、企業の競争力(強み)を見える化する取り組みです。
それらを明文化して見つめ直すことでスタッフ全員と強みを共有し、更に磨きをかけることで業績を向上させよう!というのが知的資産経営となる訳です。
中小建設業の知的資産って?
一緒に講演された建設職人甲子園OSAKAの理事長の斉藤社長は『人間力を高める価値観教育』こそが自社の知的資産だと言っておられましたし、私は『マーケティングマインド』を現場の最前線の職人にまで浸透させることがそれだとお伝えしました。知的資産と言うにはあまりにぼんやりとして、守る程のモノでもない様に感じられるかも知れませんが、知的資産とは特許や独自の技術力と言った絶対的な強みとなる特異なモノだけを指すのではなく、セグメントした自社のマーケットの中で競争優位性を発揮して売上げ、利益の源泉となるものだと理解しています。
イノベーションの定義
そんな考えを後押しして勇気づけて下さったのが日本で一番人気のある大学として最近売り出し中の近畿大学経営学部の松本誠一准教授の基調講演でした。
企業が持続的に発展していく為には、
①それぞれに合ったイノベーションが必要。
②それぞれの知的資産を活かすことが不可欠。
“変えていくもの”と“続けていくもの”の判断が非常に重要となる。とした上で、イノベーションとは必ずしも劇的な変革が必要ではないとご説明下さいました。
イノベーションの5分類とは、
- 新しい生産物または生産物の新しい品質の創出と実現
- 新しい生産方法の導入
- 工業(産業)の新しい組織の創出
- 新しい販売市場の開拓
- 新しい買い付け先の開拓
であり、イノベーションとは『全く新しいもの』を生み出すことではなく、生産方法や組織、市場開拓、供給先の変更なども全てイノベーションに含まれる、そして、意識改革も立派なイノベーションだと、職人の意識改革、マーケティングマインドを現場に落とし込んで、現場で本当の価値を生み出して顧客満足度を高めることでリピート、紹介のみの市場を創造するという私たちの取り組みを全面的に認めて下さる、愛に溢れた講演でした。
ちなみに、私の話しのお題目は(知的資産を活用した)『工務店のイノベーション』でして、松本ジュン教授のお陰で、非常に話しやすく、そして聞いて頂いた方にもご理解を頂けることになったのではないかと思います。
松本ジュン教授、素晴らしいパス、ありがとうございました!
心から感謝します。
また、私たちの様な片田舎の小さな工務店の取り組みにスポットを当てて下さった川嶋先生をはじめ、行政書士会の皆様、ありがとうございました。
今後とも、ご支援の程、宜しくお願い致します。
春男先生、写真ありがとうございました(^ ^)
心謝。