7つの会議

3月25日 雨のち晴れ  

 

台北経由で無事帰国。

今回の台中滞在最終日、昨夜はたまたま仕事で台中に来られていた、神戸の知り合いとぞのビジネスパートナーと落ち合って夕食を共にさせて頂きました。またまた世界の狭さを実感です。(笑)

K様、今回も良いご縁をありがとうございました。Leeさんには新幹線の駅まで送って頂いちゃって、熱いハグを交わして別れました。(笑)See you soon!です。

  
夜のうちに台北まで移動、今朝は早く起き出して、午前中の便で帰国、そのまますみれ本社で『7つの習慣ボードゲーム』のワークショップを主宰した後、夕方からは毎月開催している職人起業塾でファシリテーターを(というかグループコーチングを)務めました。

となる予定でしたが、(よくあることなんですが、)Jet☆ster便の関空への到着が大幅に遅れ、結局、予定よりも1時間遅くすみれ本社に帰社、今回のボードゲームのファシリテーターはいつも何かと御世話になっている株式会社デンツの青山社長にお任せして、私は途中から見学者を決め込んでみました。(笑)

青山社長はじめご参加頂きました皆様にはご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。
相変わらずドタバタ、ギリギリ過ぎるスケジュール、こなしきれず、あちこちに綻びが出て来ています。(汗、)  

  

出張の友

今回の一週間に渡る出張では移動時間も長く、また、(一度国際線の航空便を乗り過ごしてから学習して、笑)国際線での空港へのチェックインは余裕を持って早めに入る様にしている事も有り、ずいぶんじっくりとPC仕事に集中出来る時間がありました。とは言え、バスや電車に乗り継いでの移動はそんな訳にも行かず、そこでやっぱり活躍するのは文庫本です。

今回の出張の友として活躍してくれた書籍をご紹介します。(笑)

7つの会議
7つの会議

 

クライム・ノベル

先般、下町ロケットのドラマ化、いや、半沢直樹のドラマ化で一世を風靡した池井戸潤先生の2013年に上梓された(オッサン向けの)企業を舞台にした“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。との事です。※クライム・ノベル=犯罪小説。

簡単な内容はAmazonの説明を転載しておきます。

一気読みの覚悟、息もつけない展開。NHK土曜ドラマも大ヒット。
「半沢直樹」シリーズ著者が放つクライム・ノベルの傑作!

この会社でいま、何かが起きている――

トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった――。
いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?
パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。
急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。
どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。

「温めてきたアイデアが、ようやく小説になりました」(池井戸潤)
著者会心の自信作です。

私は全く存じ上げませんでしたが、かなり前に既にドラマ化されていたのですね。
確かに、一気読みの覚悟、息もつけない展開。というだけあって、電車やバスの乗り継ぎを繋ぎ合わせ、あっという間に読了してしまいました。

上記の書評にもある様に、企業の社会的責任と生き残る為のせめぎ合いを、サスペンスタッチで描いた短編小説を繋ぎ合わせて全体の謎が最後に解けるという構成も斬新で、非常に面白く読ませて頂きました。

 

 

面白かったが、笑えない。

小説を読んで面白かった、というのはそれで良いのですが、この小説の舞台になっている企業が起す過ちは笑い事ではないと思えました。
同じ様な事件が最近よく起こっているのが笑えないというか、程度の差、規模の差はあれどもひとりの経営者として身につまされるというか、職業人として仕事に対する意識をもっと高めなければ日本全体がダメになるんじゃないか、なんて危機感を覚えたりも。

つい先日にはこのようなニュースもありましたよね。
東芝の「不適切会計」粉飾決算がなぜ – ダイヤモンド・オンライン

 

 

事実は小説よりも奇なり。

という言葉もありますが、小説『7つの会議』よりも東芝の方がよっぽど中身を曝け出してみれば根が深い、どす黒いモノが累々と出てきそうな気がします。

私はマーケティング論のセミナー講師等を務める際に、いつも『日本式』のマーケティング論を強調します。上杉鷹山公が伝国の辞で示した在り方で国を会社に置き換えてみたり、

伝国の辞(でんこくのじ)は、鷹山が次期藩主・治広に家督を譲る際に申し渡した、3条からなる藩主としての心得である。

一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれ無く候
一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれ無く候
一、国家人民の為に立たる君にて君の為に立たる国家人民にはこれ無く候
右三条御遺念有間敷候事
天明五巳年二月七日  治憲 花押

治広殿  机前

以下が意訳である。

一、国(藩)は先祖から子孫へ伝えられるものであり、我(藩主)の私物ではない。
一、領民は国(藩)に属しているものであり、我(藩主)の私物ではない。
一、国(藩)・国民(領民)のために存在・行動するのが君主(藩主)であり、”君主のために存在・行動する国・国民”ではない。
この三ヶ条を心に留め忘れることなきように。
  • Wikipediaより

 

アタリマエの論理が通らない。

近江商人の『三方よし』の考え方、二宮尊徳翁の『道徳なき経済は罪であり、経済なき道徳は寝言である。』という言葉等を引用しながら、正しい在り方無くしてマーケティングの構築等あり得ない、とアタリマエの事を繰返し言い続けているのですが、東芝だけに限らず、このところ世間を賑わしているシャープにしろ、マクドナルドにしろ、どうもそのアタリマエの論理に背を向けて結局、消費者に見限られ、著しく業績を落としている様にしか見えません。

『7つの会議』の中に出て来る企業が抱えるどす黒い暗部は決してフィクションの世界だけではない様です。

 

ホンモノの時代の予兆。

日本を代表する様な大企業の度重なる不祥事や経営危機を見ると、暗澹たる気持ちになってしまいそうですが、 それも考えてみれば、時代が大きく変わる節目だからこそ、明るみに出るべき事が露見しているのかも知れません。

今までは隠し仰せていたものが、今ではどんなに隠しても隠し切れない様になってきた、ホンモノだけが生き残る事を許される時代の幕開けなのかも知れません。

商売云々言う前に、人として真摯に、正直に、誠実に、毎日を過ごす事がやっぱり!まずは全ての根本なのかも知れません。

自戒を込めて。  


 

おまけ、

■2月10日に上梓した『職人起業塾』、品薄につきAmazonではプレミアがついて定価1650円がなんと!3960円で取引されています。(笑)

Amazonも有名書店も売り切れ続出ですが、現在は少し在庫がある様です。今なら定価でご購入頂けますよ!

http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4862504183/ref=sr_1_1_twi_tan_1_olp?ie=UTF8&qid=1457847587&sr=8-1&keywords=職人起業塾

 

 

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■春はイベント盛りだくさん!『すみれ住まいの学校』イベント情報続々!

春はイベントの季節!ご都合が合えば、是非ご参加下さい!

3月25日(金)【第三回】 7つの習慣ボードゲームで成功の鍵を学ぶイベント 満員御礼!締め切りました

3月25日(金)第31回職人起業塾

4月23日(土)【すみれ暮らしの学校】愛犬家座談会NEW!

 

■厚生労働大臣認定事業『職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 第3期生募集中!

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)募集終了、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
5月開講二期生定員御礼!締め切りました】【7月開講三期生残席2名のみ募集しています!】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

 

 

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