11月12日晴れ
インプットの日。
昨日、一昨日と連続してマーケティング研修会の講師役を務めましたが、今日は一転してUXデザイン講座の受講生、一生徒として学びを得る一日でした。
私塾を主催したりして、人前で頻繁にアウトプットする機会を持っている以上、一定量のインプットをしなければバランスが保てないと言うこともありますが、それ以前に、今まで自分が知らない全く違う世界に飛び込んで学び続ける事が非常に重要だと思っていて、以前から本業の建築以外の勉強会にあれこれと参加しています。
ピン!と来た直感。
その1つがマーケティング。10年以上前にマーケティングの勉強会に参加させてもらい始めたときは、同業者、建築関係の人は誰1人おらず、ものすごいアウエー感にさらされながらも学び続けることで、その後長きにわたって実業に非常に大きな成果をもたらすことができました。
そして、今はUXデザイン。全く知り合いもいないところで、マーケティングの時よりももっとアウェー感たっぷりではありますが、建築の世界にこそ顧客の体験をデザイン・サービス・商品に落とし込むと言うUXデザインの思想が重要だと思い、思い切って飛び込んでみました。(笑)
そんな確信と言うよりほぼ直感を持って、10年後の建築業界におけるUXデザインの先駆者を目指して絶賛奮闘中と言うわけです。(笑)
UX KANSAI#7 アクティングアクト
今日は後期に入って2回目の講座、前回の構造化シナリオでまとめたアクティビティーシナリオからインタラクションシナリオの作成と進み、簡易ストリートボード、ワイヤフレームの作成と具体的なサービスデザインの構築と駒を進めます。
※専門用語ばかりでスミマセン、ご興味がある方はご質問下さい。笑
冒頭に講師の浅野先生からUXデザインの戦略について総論の振り返りがありました。
UX戦略とは
・ビジネスとデザインの融合(咀嚼、生日)
・ユーザが目指している2つの「その先」を目指す
・デジタルとリアルを継ぎ目なしに価値提供する
企業そのものの価値を包括的(ホリスティック)な議論を通して上述の新たな価値創造を目指すとの事。情報革命が進み、既にこれまでとは全く違う世界に足を踏み入れていることをヒシヒシと感じる今日この頃、これまでのマーケティング戦略だけでは急激な時代の流れについていけるかどうか非常に怪しく、多くの方が次の一手、指針を模索している中、私の中ではこのUXデザインの思想がドンピシャにハマったと言うことです。
リアルなプロジェクトを通して学ぶ。
このUX KANSAIの講座では、バーチャルな理論を学び仮定のワークショップを繰り返すだけではなく、実在のサンプル企業のビジネスモデルを分析し、その問題解決のためのサービスデザインを実際に考案し提案すると言うリアルなプロジェクトに取り組んでいます。
マーケティングを学んだ人の思考では、新たなビジネスモデルを考えるとき、企業が持つ経営資源、使いきれていない隠れた資産にスポットを当て、それを強みへと昇華させ、サービスなり商品なりを生み出そうとします。翻ってUX的な視点から見ると、企業ではなくユーザの体験に重点を置きユーザの隠れたニーズを掘り返す事によって新たなサービスを生み出そうと論理を展開します。
粒度を上げる。
ペルソナを使って顧客の属性を明らかにし、カスタマージャーニーマップで顧客のタッチポイントの整理をし、構造化シナリオでサービスを具体化していくのですが、そのプロセスの中で非常に重要なのがリフレーミングです。サービスデザインを考える時、具体的にすればするほど狭い思考に凝り固まってしまい、プロジェクトで掲げた目標から離れてしまう、もしくは諦めてしまいそうになりがちで、物事をひっくり返して考えると言うのはなかなか難しく、論理的な理解と言うよりは思考そのものにUX的マインドを浸透させる必要があるように感じました。その細部へのこだわりが粒度を上げる事に繋がるのではないかと個人的に感じた次第です。
繰り返し、大命題に向き合うこと。
多分そこを見越してのことだと思いますが、実際のワークに入る前に浅野先生から再度プロジェクトの目標について整理がありました。
プロジェクトの目標
「しまなみ海道」に来るお客様の新しい旅を実現、支援するための、これまでにないサービス(システム製品課金方法と)を提案する
これまでにないうれしい体験ができる
これまでにない効率の向上や満足を感じることができる
家族や仲間との関係をより深くより楽しくさせる
年間7億円以上の売り上げを確保するサービスが欲しい
ステークホルダー全員が幸せになるシステムになっているか?
この企業は本当に尊敬されるのか?
以上の目標や戦略を振り返ってみたとき、これまでのワークで私たちのチームを作ってきたサービスデザインがどうもしっくりこず、モヤモヤ感満載のまま今日の研修を終えることになりました。
何かが足らん、この違和感を解消することこそ、この研修に参加して得るべき学びの本質なんだと思いつつも、そんなに簡単に良いアイデアが生まれるわけもなく不完全燃焼のまま研修を終え懇親会、二次会に参加、そして帰途につきました。
今が10年後を作る。
しかし、せっかく1年もかけて研修に参加しているわけですから、なんとかこれまでの学びを元にリフレーミングをやり直し、実用性の高い、リアルに採用頂ける様なサービスデザインを作れるように気張ってみたいと思います。ま、
優秀なチームメンバーが揃っているので皆さんのアイディアを集めれば何とかなりそうな気もしておりますが。(笑)
10年後、建築業界におけるUXデザインの先駆者を目指してね。
Bチームの皆様、引き続き宜しくお願いします!
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