屋久島研修レポート。#ひょうご木づかい王国学校 #同じ理念

令和2年9月9日 雨のち晴れ時々曇り

屋久島研修旅行

神戸空港から朝一番の飛行機に飛び乗って鹿児島空港を経由して、昼前に屋久島に着きました。今回は、ひょうご木づかい王国学校学校のメンバーとともに、提携している「屋久島森と生きる協議会」の総会が屋久島町役場で開催される予定だったので出席するはずでしたが、コロナの影響で総会自体は中止となってしまいました。しかし、メンバーさんと屋久島さんのフローリングを取り扱うにあたり、産地の見学を行うべく、研修会と言うことで予算を組んで有志メンバーと強行突破?、屋久島に乗り込んだ次第です。詳しくは、職人起業塾の塾生でもあり、ひょうご木づかい王国学校のメンバーでもあり、次世代を引っ張ってくれる予定の私の後を継いでもらう次期会長候補でもある株式会社宮下の浮村くんのFacebookに書いてくれているので、以下に転載します。(写真もby 浮村くん)


ひょうご木づかい王国学校の活動

九州の鹿児島県屋久島町にやってきました。屋久島は国内の最南端の杉の生産地です。
もう今日は屋久島町役場に行けたことが嬉しく、新たな発見として、写真では絶対にわからない、屋久島町が屋久島地杉を使うということをトコトンどこまでも貫いた凄い建築物だ!ということがわかりました。言葉や写真では伝わらないストーリーやそこに掛かる想いや葛藤を経て、実現されたことがヒシヒシと伝わってきました!

【屋久島になぜ来たのか?】

㈱宮下とひょうご木づかい王国学校も調印している屋久島共同宣言で深く関わりを持っています。

林業が衰退しはじめ、木材の価値や木を使った家づくりがされなくなってきています。屋久島町も例外ではなく、切り出された原木が島外に安価で持ち出され、加工・流通しており、林業が衰退していました。
その中で町長自らが、屋久島地杉を全国へ流通させる!その為の協力を!と声掛けをしたことが始まりで、屋久島共同宣言の調印、さらには反対意見も含めた議論を経て、大手ゼネコンのRC造町役場の計画まであったのを、それではだめだ!と屋久島地杉と屋久島町の技術で屋久島町役場を建てる!を実現されました。

ひょうご木づかい王国学校は、林業のトップブランドでもある屋久島でさえこういう状況になっていること、それの解決をめざした林業モデルに賛同して調印させていただくことになりました。

 

【ここまでが前置きでして】

本日は、その後、屋久島共同宣言に関して、一同に会す総会が予定されており、それに参加するため、高橋会長、太田社長、小谷社長と共に屋久島町へと向かいました。
総会はコロナウイルス等の関係で開催中止で書面のみとなってしまいましたが、屋久島地杉を島内で製材する製材所、製品を加工する加工場、屋久島地杉をふんだんに使ったホームセンター、圧巻の屋久島町役場、を山本太郎さんにご案内させていただきました!という盛りだくさんな1日になりました!

【豆知識】

屋久島の杉は樹齢や、自生または植林かで呼び方が変わります。
屋久杉は天然記念物にも指定されていて、有名ですが、実はその中でも樹齢1000年に満たない屋久杉は屋久島小杉と呼ばれています。
屋久杉は新たな切出しによる流通はされていないですが、すでに流通または倉庫に眠っているものが市場に流れています。
植林された杉は屋久島地杉と呼ばれています。屋久島共同宣言の中で、屋久島町内で製材・加工された『ヤクイタ』があります。㈱宮下木材が在庫を置き、流通の中継点となることで、兵庫県でもヤクイタを使った家づくりが行われています。


転載ここまで。

木づかい王国メンバーへの感謝。

最後に私自身の言葉で感謝の気持ちを書いておこうと思います。現在、不肖私が代表を務め、ひょうごの山と街を繋いで、循環型社会への歩みを進めたいとの想いで地道に活動しているひょうご木づかい王国学校は元々、兵庫県の林務課と兵庫県木材連合組合が立ち上げた活動です。国からの助成金で施設を作り、県民に木のある暮らしの良さを感じてもらえる啓蒙活動の場として始めましたが、助成金の枯渇と共に運営が出来なくなり、私たち民間企業でなんとかして貰えないかとオファーを受けて引き受けました。志の高い工務店経営者さんや賛同してくれた関連事業者さんからの資金提供を受けて、また足らずはクラウドファンディングなどで支援を募ってなんとか現在も活動を続けております。そして、ここに来てメンバーの太田社長が製品化に成功した多可町産ヒノキの高品質なフローリングを流通させるなど、やっと山と街を繋ぐ事業が具体的に進む様になってきました。長きに渡り、お付き合い下さっているメンバーに心から御礼申しあげたいと思います。

屋久島とのご縁に感謝。

そして、今日の盛り沢山の研修の締めくくりの懇親会でも話しましたが、私たちと屋久島が深い関わりを持つ様になったのは木づかい王国賛助会員のメンバーでもある山本太郎さんのおかげです。太郎さんは明石出身でひょうごにゆかりがあるとは言え、神奈川在住で事業所も関西には有りません。にも関わらず、木づかい王国の民間運営に転換する資金難の際に、私の依頼を受けて、なんの躊躇も無く賛助会員として決して少額ではない会費を振り込んでくださいました。それだけでは無く、2ヶ月に一度開催している定例会にも毎回の様に参加して、様々な情報提供や意見を言ってくださっています。そんなベースがあった上で、屋久島での林業再生の先進的な取り組みの情報を聞かせてくれ、「屋久島森と生きる協議会」による共同宣言への批准にお声がけ頂きました。事務所の床の前面に屋久島の杉フローリングで仕上げている私だけでは無く、定例会議の常連のメンバーがのめり込む様に屋久島への憧憬と親近感を抱き、行かねばなるまい。と9月の忙しい中、研修旅行に来る事になったのもごく自然な流れです。そしてやっぱり屋久島は最高に素晴らしい。この様なご縁を繋いでくださった太郎さんには本当に心から感謝の言葉を(言ってませんが、笑)述べたいです。

謝辞と神の法則を感じに屋久島に!

今だけ、金だけ、自分だけのチンケな思考に決別し、良き心を持ちたいと願い、良き行動を選択すれば、良き人と絶好のタイミングで出会うことになり、そのきっかけが良き人生に転換させる。私自身が良き人かどうかはさておき、ひょうご木づかい王国学校の活動は完全に利益度外視の活動で有り、持続可能な循環型社会への礎を作って今より少しでいい世の中を次世代を担ってくれる若者に渡したいとの想いだけです。それに共感してくれた正会員、賛助会員合わせて50社の皆様とのご縁全てが、良き事に繋がる因果に繋がっている様に思います。そして、残念ながら今回ご一緒できなかった事務局の池川さんの献身的な働きぶりのおかげで、会の実体が保たれていることを最後に付け加え、謝辞としたいと思います。来年の夏はもっと大勢で神がいる屋久島に戻りたいと思います。太郎さん、池川さん、そしてメンバーの皆様、せっかくのご縁ですので、ひょうごと屋久島の絆を太く固く紡いで参りましょう!


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人としてどうあるか。#TOTOリモデルクラブ経営革新会議4

令和2年9月9日 晴れのち雨

ひょうご木づかい王国学校研修旅行。

今日から一年ぶりとなる屋久島へ。朝一番の神戸空港からのフライトで鹿児島経由で屋久島へと向かっています。今回の屋久島訪問はひょうご木づかい王国学校のメンバーと研修を兼ねて、提携している「屋久島の森と生きる協議会の発足総会」に出席する事になりましたが、直前になり屋久島内でコロナの発症者が出た影響で結局、大々的な会合は中止。そもそも7月に予定していたのにいつまでも延期するわけにはいかないと、今回は総会の開催は無くなりましたが、私達が取り扱っている屋久島産のフローリング「ヤクイタ」の製造過程の見学に製材所や乾燥工程と製品化を行なっている加工場、そして屋久地杉を生み出す山を予定通り訪問する事にしました。「屋久島の森と生きる協議会」は官民一体となって、屋久島で植林、伐採した屋久杉ではない屋久地杉を島内で製品化して全国に出荷、収益を山に戻す取り組みを進められており、私達が多可町産ヒノキの流通で行おうとしている事を既に行われています。木づかい王国メンバーにとってはちょっとした聖地であり、目標にしている団体に学ばせてもらい、なかなか進まない兵庫県産木材利用普及の糸口を見つけたいと思っています。

経営革新会議day4

話は変わって、昨日は遅くまでTOTOリモデルクラブのメンバーと「経営革新会議」とその後の懇親会で盛り上がりました。中尾会長の発案で今年から毎月一回、リモデルクラブ西神店会では経営者が集まって、やり方ではなくもっと本質的な在り方を学ぶ機会を持とうという事になり、普段あまり考えることのない経営者としての資質に向き合う事になっています。今月のテーマは「人としての在り方 〜人の器とは〜」となかなか難しいお題目になっており、参加メンバーはそれぞれ頭を悩ましながら発表されておられました。このテーマが取り上げられたのは、先月の勉強会を終えた後で、居酒屋に懇親会に行った際にトイレのマナーについて論議が紛糾した事に由来します。洋便器しかない居酒屋のトイレで小用を足すのに、座ってやるか、男らしく仁王立ちでやるかを聞いたところ、「家では座ってしてるけど、外では立ったままやる」と答えたメンバーに、自分さえよかったら良いのか?それで経営者として在り方を学ぶなど、おかしいやろ!まずそこを学ぶべきや!と私が難癖つけたのを採用してくれました。(笑)

人としての在り方

立つか、座るかのトイレのマナーの話はさておき、今回のテーマでは「人としての在り方」とこれ以上無いくらいの本質を問われて、皆さん経営者の立場としてどのようにあるべきかを熱心に考えておられました。私としては、「人として」と冠についている以上、「経営者として」とか、「父親として」とかではなく、もう少し基本に立ち返って考えてみました。まず、人は獣ではないから人であり、獣のように本能のおもむくままに行動を選択しないから人であるという原理から、理性、良心があるから人であると考えました。そして、良心を持っていたとしても、それに相反した行動をすれば、人でなしになります。そのように考えれば、トイレで汚したら綺麗に掃除をする、道端にゴミが落ちていたら拾う、困っている人がいたら助ける、自分だけが良ければ良いのではなく、人のためになる選択をするべきとなりますが、これが一筋縄では行きません。。

人生におけるテーマ。

自分の良心に従った行動を取るのは気持ちがいいし、そうするべきだと常日頃わかっていても、人は自己正当化と、他人への責任転嫁を繰り返し、自分の両親を裏切ります。私は人生の非常に重要なテーマの1つに自己欺瞞との戦いがあり、自分が良かれと思ったことを、自分の責任ではないとか、人の課題であるから関係ないとか、自分に言い訳をして裏切らないようにしようとこの10数年間ずっと意識し続けてきました。そのきっかけは、四辻コーチから勧められた一札の本で、「自分の小さな箱から脱出する方法」と言う緑の小さな本を手に取ってから、7つの習慣にスティーブンコヴィー博士が書かれていた「人格主義」とか「信用残高」のコビー博士が提唱された人生を成功に導く法則の概念の全ては自己欺瞞を排すことにあったのだと気づき、繰り返し取り組んで来ました。トイレの鍵もその一環でありますが、いまだに、まだまだ至らぬ点があると反省する事も少なくありません。

自己欺瞞との戦いは続く。

今回の経営革新会議で、改めてそんなことを自分の口から発表し、若手経営者に在り方を正すべきではないかの?と厳しく質したりして、逆にブーメラン現象が起こり、私自身が、今一度気を引き締めなければならないと感じました。口に出すことで自分を追い込む、弱い自分と戦うために、あえて自ら逃げ道を塞ぐのは悪くないし、私自身、どちらかと言うとそんなことが嫌いではない方です。このような自分を追い込み、鼓舞する、機会を与えてもらえる仲間がいることに密かに感謝しています。自己欺瞞との戦いについては10年に渡ってこのブログでも何度も繰り返し書き続けておりますが、本当に出口が見えないトンネルを走り続けている様な感覚です。この機会にもう一つギアを上げて、最終的に人生のテーマに打ち勝ち、全う出来るようにしたいと思います。正しい良心を持てるように感性を磨き、正面からそれに向き合う。人生は一回きりの修行の場、気合入れて価値を見出して生き切りたいものです。


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無料学習塾「つばめ学習会」#サードプレイス #子供の貧困 #ボランティアの本質

令和2年9月8日晴れ

火曜日は朝活の日。

昨日はBNIのトレーニング後の懇親会で思いのほか盛り上がり、気づいた時には既になかなかいい時間になっていました。結局、定宿の神戸サウナ泊、夜中と明け方に新しくなった本格フィンランド式サウナでふた汗流してデトックスした後、神戸ポートピアホテルの神戸市倫理法人会モーニングセミナーの会場へと向かいました。今朝はBNIでも一緒に活動している山本悠弁護士のご紹介で、経済的に厳しい環境に置かれた子供たち向けの無料学習塾を運営されている「つばめ学習会」の庄司理事長を講師に招き、今まで私があまり目を向けることがなかった子供たちの教育環境についてのお話を聞かせていただきました。

深刻化する子供の貧困

近年、日本人の貧困率が高まっているとの報道はしばしば目にするようになりました。小中学校に通う義務教育日の子供たちの貧困率の調査では、なんと貧困率が20%近くになるとのことで、先進国では最下位レベル。シングルマザー、シングルファーザーのいわゆる片親世帯の中での統計で見ると約半数近く!が貧困にあえいでいると言う結果が出ているそうです。その様な家庭ではおのずと、子供の教育に回す費用を簡単には割けません。庄司理事長はその様な学校以外での塾や家庭教師等の学力を身に付ける場に通えない子供たちのために、無料で学習塾を運営されているとの事でした。FBページはこちら→https://www.facebook.com/hanshin.tsubame

中卒がいない世界。

現在、中学生の高校への進学率は98.8%にまで高まっており、ほぼすべての子供が高校までは進学するようになっているようです。私のような中卒で社会に飛び出す様な者は今の若者には皆無だと言う現実に若干驚いたり、だからこそ中卒で大工になれよ思ったりもしましたが、とにかく「それなりの学歴」が備わっているのが普通の世の中になった今の時代、親世代の所得差が子供たちの学力差、学歴差になってしまっている現実をなんとか食い止めたい。経済的に厳しい環境に置かれている子供達に明るい未来を見せてあげたいとの思いで無料学習塾を立ち上げられたとの事でした。庄司理事長、かなり熱い男です。

居場所(サードプレイス)

「つばめ学習会」は完全に無料の学習塾だけに、当然講師の先生方も手弁当のボランティアでの活動になるわけで、仕事帰りのサラリーマンが夕方に立ち寄って講師を務めたり、現役大学生がボランティアとして教壇に立たれたりしておられるようです。そんな心優しく温かな心を持った大人たちが集う場は、子供達にとっても単に勉強を教えてもらって学力を向上させるだけの学習塾ではなく、彼ら、彼女らにとって安全な「居場所」としての機能を果たしているとの事でした。今、話題になっている、歌姫中島みゆきさんの名曲「糸」を題材にした映画でも子ども食堂を「場」とした交流が重要なシーンで取り上げられている様ですが、子供達にとって家庭と学校以外のサードプレイスが必要な時代になりつつあるのかも知れません。


NPO法人 阪神つばめ学習会fbページより拝借

良き行いをすれば、良きタイミングで、良き出会いがある。

庄司理事長が披露してくれた無料学習塾での数あるエピソードの中で、とても印象に残ってているのは、東京大学の理系に進学を希望する学生が「受験勉強を助けて欲しい。」と問い合わせてこられ、さすがに東大の理系を教えるスキルを持った講師がいないと躊躇していたら、日を置かずして理系、現役の東大生からボランティアの申し出があったとの話で、「良き行いをすれば、良きタイミングで、良き出会いがある」との、まるで倫理法人会での学びそのまま、全く同じようなことが実際に数多く起こるとの体験談でした。庄司理事長は倫理法人会に入会はされておられませんが、結局、原理原則は同じなのでと、これには思わず胸が熱くなるほど感銘を受けました。
私は子供たち向けではありませんが、無料の私塾を8年越しで開催し続けており、庄司理事長の講話を拝聴しながら、ふと我が身を振り返ってみれば同じような奇跡だと思えるような出来事がこれまで何度も繰り返し身の回りに起こり、助けられた覚えがあります。その奇跡的な運の強さ、ツキがある事について、深く原因を考えた事はありませんでしたが、結局、庄司理事長が言われていた原理原則に基づいた因果応報、縁起だったのかと今更ながら感じた次第です。

ボランティアに行こう!

もう一つ、庄司理事長が熱心に行われているボランティアの語源について興味深い話がありました。ボランティアの直接の語源は、“聖書の副詞形ウォルンターテ「自ら進んで」からラテン語ウォルタースを経て英語の volunteer となった。英語の volunteer の語の原義は十字軍の際に「神の意思」(voluntas) に従うひとを意味した志願兵であり、現在でも「ボランティアをする(人)」のほか志願兵の意味でも使用されており、徴集兵を意味する forced,drafts とは対義の関係にある。”(出典:Wikipedia)とあり、一緒にしてしまいがちな、「奉仕」や「修練」とは切り離して考えるべきだと庄司理事長は口にされました。ボランティアは決して苦しい思いや義務感に駆られて行うべきものではなく、自ら進んで、楽しみながらやって下さい!とのこと。私も災害復旧の時だけではなく、出来る範囲で、身近な所から楽しめるボランティアに参加してみたいと思います。庄司理事長、そして山本先生、本日は本当に貴重な学びをありがとうございました!


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確信は大体ハズレ。#真理は単純で複雑

令和2年9月7日 雨のち晴れ

そこはかとない違和感。

史上最大級の強烈な勢いで九州西部をかすめて北上した台風10号は、気象庁の事前の注意喚起が大袈裟過ぎたのか?と思えるくらい、昨年の千葉、一昨年の大阪を直撃した台風に比べると酷い被害にならなかった様で、朝目覚めて、TVの情報番組を見てほっと胸を撫で下ろしました。それでも関西でも前日から電車の運休が相次ぎ、スタッフも出社を見合わせてリモートワークに切り替えたメンバーが複数人いました。用心に越したことはないですが、なんとなくもやもやとした違和感が残ったといいうか、ありえない様な出来事が次々に起こる世の中になり、普通の事が普通でなくなり、何かにつけて人々の感覚が麻痺してきた様に感じます。とは言え、今回の台風で甚大な被害が出なかった事は何よりです。

効率ではなく効果。

今日は昼から夜までみっちりとオンラインでのBNIに研修会に参加、昨日も昼から夕方まで4時間半のXデザインフォーラムがzoomを使って開催されておりがっつり参加。なんと、2日間で11時間近くPCの画面を睨みつけていたことになります。コロナの影響で研修やセミナーのオンライン化が一気に普及した事により、遠方まで出ていく必要が無くなったのは非常に便利で時間を効率的に使える様になった気がしますが、学ぶことの効果性を考えた時、果たして会場に足を運んでライブ感を感じながら受講していた時と同じ深さで身につくのか?と考えたらやはり若干の疑問を感じずにいられません。決して、登壇者側、主催者側のやり方云々ではなくて、学びは受け取り方次第なので、私の中の問題ですが、多分、このままオンラインが世間一般に定着していく中で、果たして上手く適応出来るのか、一抹の不安を感じてます。

社会の問題をデザインで解決する。

といいながらも、以前からとても楽しみにしていた昨日のXデザインフォーラムは、私の期待値を十分超える素晴らしい内容で、デザインを切り口に社会的な問題の糸口を探る数々の試みと概念化には強く心を打たれました。昨年までの3年間、UXデザインを学ばせて頂こうと、Xデザイン学校の大阪分校に通い続けてきて、その学びの内容を実務に転化して今年の新規事業立ち上げ、建築事業の刷新、そして社名変更と思い切ったリブランディングに取り組んでいる私としては、ずっしりと腹に落ちる内容で、素晴らしいご縁をいただけたことに心より感謝するとともに、やっぱり俺はついてるなと改めて喜んだ次第です。

木村石鹸のリブランディング

フォーラム終盤の近畿大学の山縣先生のリードによる経営学とデザインの深い関わり合いを紐解くトークセッションでは、木村石鹸社のリブランディングの実践事例の紹介があり、下請けの洗剤メーカーだった木村石鹸社が製造から小売販売まで一貫して行える、しかも既存の洗剤・クリーニング用品とは違う販売ルートで、高単価、高収益の商品を販売する力を持ったブランドとして認知されるまでの歩みを木村社長自ら語ってくださいました。表面だけを見ると、おしゃれなパッケージでSNSを上手に使って販路を切り開いたと言う風に見えますが、その実は四代続いた老舗街工場の会社自体のあり方、組織改革を行うインナーブランディングに中途半端なレベルではなく注力されたのが感じられました。

確信は大体外れ。

私のような学もなく、ノリと勢いだけで事業を行ってきた考えがあまり深くない経営者は、実戦経験の浅い武将の様に、確信めいたものを持った時に、大体大きく間違っていると言う風に言われます。実際、私自身、これまで、「よし、これでイケる!」と自信満々で新規事業に乗り出す度に、的を外して失敗しています。今、振り返って考えると、その確信は盲信に近く、しかも、目先の利益に目が眩んだり、目的が自分に向いていたりして、本質を見誤った事により、目算を外したのではないかと思うのです。そんな失敗を繰り返してこれじゃあかんと、様々な本を読み、学びの場に足を運び、多くの先達から教えを乞い続けたのがこの15年ではなかったかと思います。その意味では昨日、今日のオンラインでの研修もその延長線上にあります。

変わるものと変わらないもの。

昨日のXデザインフォーラムでも、今日のBNIトレーニングでも、倫理法人会でもジェイエイブラハムのマーケティング復習会でも、スティーブン・R・コヴィー博士の書籍やセミナーでも、理念と経営の勉強会でも、田坂広志塾長の田坂塾でも、はたまたUXデザインを学ばせて貰ったXデザイン学校でも、時代の流れ、変化と共にパラダイムシフトを繰り返すことは必須ではありますが、その根底に共通してどっしりと根付き、いつの時代にもブレず、変わらないものとして確かに存在するものがあり、それが言葉で書いてしまうと陳腐ですが当たり前のことを当たり前に捉えて、当たり前に行う「原理原則」ではないかと思うのです。

心理は単純で複雑。

経営者としての責任を果たすために様々な教育機関や団体に所属して、学び続けた結果、どこで誰に何を聞いても、当たり前のことを当たり前にできなければ何も生み出せないし、残せないというのが共通する基礎概念としてあると言う気づきは、これまで失敗を繰り返した私の思い込みの確信とは1線を隠すものだと思っていて、事実だと捉えています。そして、一見単純そうに見える原理原則は実は複雑怪奇な社会情勢や、経営環境、人間関係の中で実践に落とし込み、ビジネスモデルに融合させるとなると非常に難しく、複雑なものだとも感じています。だからこそ、様々な切り口で様々なところで学ぶ必要があるのではないかと思うのです。とにかく、二日間連続で非常に素晴らしい学びをいただくことができました、関係各位には心から感謝申し上げます。


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未来へのキックオフ! #職人会社のマネジメント改革 #約束を守るスキーム

令和2年9月2日晴れ一時雨

また最強台風。

史上最大規模と言われる台風10号が九州地方に徐々に近づいてきた週末、神戸でもその影響なのか、不安定な空模様となり、日中はいい天気だったのに、夕方は亜熱帯地方のスコールを思わせる様な激しい夕立が降りました。近年繰り返される台風や大雨による大規模な災害を見続けて、以前よりも激しい雨に対する恐怖心が高まっているように感じます。台風10号による被害が甚大にならないことを心よりお祈りします。九州上の皆様、お大事にしてください。

キックオフミーティング。

今日の午後はいつものセミナー会場、三宮のスペースαにて、企業単体での社員研修を職人起業塾で行ってきたサッシ・エクステリアの販売施工の事業者さんの人事制度改革のキックオフミーティングに参加しました。とあるリフォーム事業者の協力業者会で講演をさせてもらった際に、感動しました!と参加されていた経営者から声をかけられ、職人の意識改革、社内改革に取り組みたいのでぜひ手伝ってもらいたいとご依頼を受けまして、それまで私は個別の会社単位での研修の開催は引き受けてなかったのですが、熱い意気込みにほだされてこれも何かのご縁だとお引き受けしました。

研修と制度改革の両輪。

この事業所では、先月までの4カ月間で古典的マーケティング理論を切り口にした職人、現場実務者を含めた社員全員に対する研修を私が行い、自らの行動とそれを繰り返す習慣の力で未来を切り開く方法論と行動力を脳にインストールしてもらいました。4ヶ月間実践を繰り返し、手応えも感じてもらいながら、十分にモチベーションを高め、自分と会社とそして関係する人達の為に、今まで通りではなく、変わるのだと言う意識を全員に持ってもらったタイミングで今回の人事制度改革に着手して、役割と責任を明確に見える化する等級制度と、目標設定と進捗確認、そして仕事の内容を検証しフィードバックを繰り返す評価制度、それらを包括する賃金制度、就業規則の刷新と運用を行う組織改革のキックオフミーティングを行いました。

未来を見せる制度改革。

今回は私が主催する研修とは違い、社内制度改革の説明会なので、私は全体的な目的と外観を説明する位が役割で、社長が作り上げた等級表や、そこにある役割についての定義や責任を社員の皆さんに説明し、共有することが主たる目的でした。どちらかと言うと私はファシリテーター兼、オブザーバー的な立ち位置での参加でしたが、社員一人一人のことを考えて丁寧に作られた等級制度に感動したり、それを粋に感じて頑張ります!と口々に言われる社員さん達を見て、10年ほど前に自社で人事制度改革に着手して同じ様にキックオフ会議を行った時の事を思い出したりして少し胸が熱くなってしまいました。単に研修事業だけを行うのではなく、畑違いではありますが、就業規則や人事制度改革もセットで行わなければならないと考えて今年から一般社団法人職人起業塾で始めた取り組みは間違っていなかったと確信を持てる素晴らしい時間でした。

明るい未来が見えた。

今回の等級制度の内容では、弊社(株式会社四方継)でも同じですが、経営者の立場に加わって貰うマネジメント層の上層部になると、会社の株式を譲渡して名実共に経営者の仲間入りをして貰うことが等級表に明記されていました。経営者としてはこれから本格的にリーダーの育成に取り組むキックオフでもあり、社員さんは未来の幹部への道が開けた瞬間でもあり、技術、知識、人間力、そしてコミュニケーション能力等、今、自分には何のスキルを身につける事が求められていて、その期待に応えるにはどの様な行動を取るべきかも理解してもらえた様に感じました。休憩時間中に感想を聞くと、「目の前が明るくなった気がします」と、私の願っていた通りの答えを口にしてくれていたのは本当に嬉しい瞬間でした。

誰にも抗えない人生の真理。

今回のキックオフmtgの意味と意義を社長が社員さん達に説明されている中で、私の中で最も印象に残ったのは、誰もが逃れることが出来ない真理に経営者が正面から向き合った。という決意でした。それは、田坂広志塾長が講演の中や著書に繰り返し示唆される「人は必ず死ぬ」「それがいつかは誰にもわからない」「死は突然やってくる」という当たり前のことで、責任のあるものは出来る限りそれに備えなければならない、ということです。ちなみに、少し前に同業の工務店の経営者からサッシ業者を紹介してほしいと請われて、この社長を紹介したのですが、その理由は今まで取引していたサッシ屋さんの社長がまだ若かったのに突然死して、残された従業員がその遺志をついで事業を継続させようと努力荒れた様ですが、ひと月あまりで廃業に追い込まれたらしく、社長一人に依存した事業所の危うさを目の当たりにして他人事ではないと身につまされたとのことでした。

約束を守るのは人を残す事。

いつやって来るかも知れない死と隣り合わせなのが人生である。経営者がその真理を考えた時、真っ先に思い浮かぶのは、従業員とその家族の暮らしを守らねばならないという事だと思います。それと同時に、私達建築業を生業にする者が絶対に守らねばならないのは顧客との約束だと思います。高額で、長期間に渡り使用する建物、それにまつわる工事を提供している者は、販売するだけではなく、そのあとのメンテナンス、アフターフォローまでを全うして初めて責任を果たしたと言えると思います。経営者が突然死んだからと言って、簡単に廃業してしまっては顧客との約束は守れないし、その約束を全うする事は即ち、従業員やその家族、協力業者さん達や取引先を守ることでもあります。そしてこれらは全て人材育成にかかっており、その土台となるのが人事制度です。私自身も未だ必死になってこの一連のスキームの確立を目指していますし、できるだけ多くの事業所にできるだけ早く整備して貰いたいと思っています。私達と共に、未来を託す若者の育成に一歩踏み出したいと思われる方はお気軽に私(高橋)までお声がけください。


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兆しを見つけ行動に転化するツールのご紹介。#考えるな感じろ

令和2年9月4日曇りのち晴れ

なんとなく落ち着かない。

台風のシーズン到来とばかりに、次々と発生しては日本列島に向かってくる台風の影響なのか、今朝も厚い雲に覆われた涼しい1日のスタートでした。お天道様が顔を出していないとは言え、日中はまだまだ蒸し暑く、30度をゆうに超える相変わらずの夏日。外回りで車で走り回っていると、北西の空にはもくもくと積乱雲が盛り上がってきて、夕方からまたもや激しい雨が降りそうで、嬉しいような、鬱陶しいような微妙な天気の1日で、台風の接近を予感させられるからか、何となく落ち着かない気分で過ごしました。

考えても答えは見つからない時代。

昨日のブログでVUCA化(不透明、不安定、複雑、曖昧な時代)が進む今の時代は、これまでのロジックが通用しなくなり、論理的に考えたところで未来に対する答えが見えにくくなっている以上、考えるより感じることが重要で、直感を大事にすべきだと書きました。これは実のところ、私の中で最近の重要なテーマになっていて、直感と言うよりも、ぼんやりと感じた事を意識的に気に留めるようにしています。例えば、今日の曇天を見て何となく落ち着かないのは、潜在意識下でリスクを感じていたりするわけで、何かしら行動に起こすべき事はないか?と自問自答してみたりします。

本能型武将。

老若男女問わず、幅広い層から絶大な人気を誇り、ビジネスパーソンからはビジネス書としても非常に勉強になると言われる漫画キングダムの中に、兵法の論理を超えた戦法、兆しを感じてそれに波長を合わすように兵を動かす特異な能力を持った「本能型」と言われる将軍が幾人か登場します。秦国と趙国の度重なる戦争シーンで描かれているのは、定型的な陣形や兵法の定石を無視して、感じるがまま兵を動かすことで、勝機を見いだす天才的な将軍の采配で、まさに直感思考。これこそ「考えるのではなく感じろ。」と言う思考法を如実に表している例ではないかと思っています。

考えるな、感じろ。

微かな兆しが時間の経過と共に後から大きなうねりとなって押し寄せてくる事があるのは私たちの実生活の中でも少なからずあると思っています。最近の殺人的な気候変動にしろ、世界を恐怖のどん底に叩き込んだ新型コロナ感染症の拡大にしろ、先日の総理大臣の突然の辞任劇にしろ、車の故障から労災事故の発生、お客様からのクレーム発生まで、思わぬ出来事だと認識している全てに、実は微かな兆しがあったのだと後から振り返ればそのように感じる事は少なくありません。それだけではなく、兆しを感じることが出来れば未然に防げたかも知れないと以前から思っていましたし、確かに兆しがあったのに、見逃してしまっていた事を後悔した事等は枚挙にいとまがありません。私たちはもっと感じるべきなのです。

朝令暮改。

未来に起こる事をあれこれ想像して、計画を立てて進捗を管理して、検証改善を繰り返すのがこれまでの事業、業務の定石でした。時代が大きく変わり、逆転のパラダイムにシフトして未来の予測が立たないからと言って、急にそれらを全て廃して、無計画、行き当たりばったり、振り返り無しにすればいいという訳では無いと思います。思考(計画)無くして実行も成果が実を結ぶこともありません。兆しを見つける将軍も丸腰の歩兵を引き連れて敵の本陣に飛び込んで行っては叩き潰されるだけ。基礎的な武力は当然、身につけて勝算が取れる思考(計画)のイメージを作り上げられる上で直感力を発揮すべきなのは自明の理です。私達も微かな兆しから思考を広げ、それを行動に落とし込み、進捗管理や検証を行いながら、直感に耳を傾け、迅速でかつ細やかな軌道修正を繰り返すべきだと思うのです。朝令暮改でいいと思うのです。

直感を行動に転化させるツール。

そんな、直感に意識を張り巡らせ、思いつきで思考を広げて実行に移すのに、非常にうってつけのツールを最近見つけて頻繁に使っています。先月からスタートした経営者と経営幹部に一緒に参加してもらっているマネジメント革命研修でも、事業全体を俯瞰して、在り方とやり方、理念や哲学と収益を上げて事業を継続する方法論の細分化と役割分担を明確にして事業計画を練り上げるWSでも活用しており、参加者の皆さんに購入してもらったのは、「Xmind」というソフトです。これはひと昔前に流行ったマインドマップの進化版で、思いのままに広げた思考を一瞬にしてタスクリストに自動転化してくれて、担当者、時間軸での計画、進捗の管理までが一元化できるという、優れもの、見つけた時はこれが欲しかったんや!と思わず独り言でつぶやいてしまいました。無料版もありますので、一度、試されてみては如何でしょうか、考えるのではなく、感じる。をビジネスに落とし込むツールとして重宝してもらえると思います。(笑)
こちらです→https://www.xmind.net/xmind8-pro/


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沖縄デザインへのシフト。#考えるな、感じろ

令和2年9月3日 曇り

台風シーズン到来。

台風9号の影響か、今日の神戸は昨日に続いての曇天でした。いつもの様に愛犬チャックと朝のお散歩に出かけてみたら涼しい風が吹いており、漸く秋の到来を感じる朝になりました。次々に発生する台風の影響なのでしょうが、今週の天気予報はずっと曇りとなっており、これからひと雨ごと、というか台風が通り過ぎる度に少しずつ涼しくなって行くのでしょう。とにかく、このところのあまりの暑さに冷たいモノを飲み過ぎて、胃腸も疲れを見せて来て夏バテ寸前だった私としてはギリギリ救われた感じです。(^ ^)

備えあれば憂いなし。

とは言え、台風の発生、接近を喜んでる場合ではないのは当然ですし、長崎では台風9号で随分と瓦が飛ばされる被害があったようです。そして、今年は関西にも甚大な被害をもたらした昨年の台風以上の強烈な勢力のスーパー台風が日本列島に襲いかかると言われています。油断せずに事前の予防が出来ることに今のうちから注力しておくべきだと思います。今日も、雨漏りに関連しての外装リフォームのお客様や開閉式テントの故障の相談を頂いているお客様に台風が直撃する前に出来る限りの対処をしておきませんか?とお声がけしておきました。想像出来る災害、被害を未然に防ぐのも私達地域工務店の役割。台風前に備えられるところについてはできるだけのお手伝いをしておきたいと思います。

コロナと台風。

実は来週、コロナの影響で延び延びになっていた屋久島への出張に行くことになっております。ひょうご木づかい王国学校の研修の一環で、屋久島での取り組みを、地元の木材を使って地域を活性化する取り組みのモデルケースとして参考にさせてもらっており、発足時の共同宣言にひょうご木づかい王国学校として参画している「屋久島の森と生きる協議会」の総会に木づかい王国メンバーと一緒に参加させてもらうことになっています。しかし、本日連絡があり、屋久島内でコロナ患者が発生して町長から公の集会や会合を全て見合わせる旨の連絡があったそうです。しかも超大型の台風10号が来週九州地方に上陸するかもしれないと言うことでもうふんだりけったりです。

鉄のスケジュール。

ひょうご木づかい王国学校では、屋久島との提携により、(つむぎ建築舎のオフィスの床にも使っている)希少な屋久島の杉で作ったヤクイタのフローリングや羽目板の供給を受けていることもあり、公式の総会が行われなくても、ヤクイタの供給源である屋久島の森や製材現場の見学の予定もあることから、私はコロナの発生とは関係なく訪問する予定にしておりますが、台風の影響で飛行機も飛ばず、連絡船も止まってしまってはどうにもならないし、屋久島訪問の後はそのまま久留米に移動して若手大工育成Pの講師を務めることになっており、絶対に行かねばならないスケジュールだけにどうしたものかと少し頭を悩ませています。

日本全国沖縄化。

今年の夏頃からこの秋は昨年大きな被害を出した台風21号よりも更に強力な台風に日本列島は見舞われるとまことしやかな噂?というか予測がされておりました。日本各地で連日、観測史上最高気温を更新し続けていたことを考えれば、それも自然な流れなのかなー、なんて思いましたが、ここ数年の流れだと、毎年日本の国土の亜熱帯化が加速していき、更に台風は毎年強大さを強め続けるのも可能性は無きにしも非ずです。となると、日本全国が台風銀座と言われる沖縄化というか、台風対応の住宅にシフトすべきなのかも知れません。RC住宅が増えたり、瓦を一枚づつ漆喰で固めたり、すべての窓に雨戸をつけたり、平屋建てが主流になったりと、私たち住宅産業に関わる者は設計の基本的な条件を見直すべき所に差し掛かっているのでは無いかと感じています。

Uber Eatsの建築デザインへの影響。

実は、少し前にも目の前の現象を見て、考え方の転換を迫られているなと思ったことがありました。それは、2年ほど前に東京でUber Eatsがサービスを開始しだした頃で、行列ができる人気店のメニューをオーダーすると自宅で待たずに食事ができると言うレビューを見て、これからはホームパーティーが増えるので、ホームパーティーが出来るようなデザインをするべきだと思ったのとともに、店舗設計も今までの客席と厨房のバランスを考え直して、配達やテイクアウトを考慮したオペレーションをデザインするべきだと言っていました。それが今回のコロナ騒動で現実となり、実際に居酒屋を閉店して、テイクアウト専門店に業態変更する事業所の計画を現在お手伝いしています。

地震力+風圧力。

平成の時代から予言されておりましたが、令和になって、本当に先行き不透明、不安定、複雑、曖昧な世の中に変わったと実感しており、今までのロジックが全く通用しなくなってきているのを日々感じます。これからは論理ではなく直感を研ぎ澄まし、そして自分の直感を信じろと言われる声も多く耳にするようになりました。これまでも、地震に対する強度については建築業界で散々、性能を高めるべきだと言う議論があり、弊社も含め、全棟許容応力度計算を行う会社がずいぶん多くなってきましたが、今後は地震だけではなく台風被害に強い家づくりにも留意する必要があると思います。設計スタッフに伝えられるように、来週の屋久島訪問でそんなことも学べればと思います。


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HappyとMission

令和2年9月2日雨のち晴れ

久しぶりの京都。

水曜日は朝活の日。今日も朝の6時半から気心知れたBNIメンバーとの異業種交流会に参加するところからスタートでした。昨日は、久しぶりに京都に出かけ、新たに顧問に就任することになった現在売り出し中の新進気鋭の工務店さんに初出社、会議に参加させてもらった後、四条烏丸のおばんざい屋さんで懇親会でした。いかにも京都らしい細い路地を奥に入る町屋のお店で、冷たいビールと一手間かけられたおばんざいに舌鼓を打ちながら経営幹部の方々と大いに盛り上がりました。本来ならもっとゆっくりと飲んで京都に泊まりたかったのですが、今日は朝から予定がぎっしりと言うことで後ろ髪を引かれながら電車に乗り込みました。

人気企業の底力。

昨日の火曜日も朝活で、朝早くから起き出していたこともあり、帰りの電車の中で気持ちよく酔いも回りうとうととしてしまい、ふと気づいたらあろうことかまた姫路駅まで乗り過ごしてしまいました。折り返しの電車もなく、仕方なく駅前のホテルに泊まろうと一番近くの東横インに入って部屋がありますか?と尋ねたら、なんと、満室です。と、あっさり断られてしまいました。結果、その先にある天然温泉とサウナ付きのホテルに泊まって朝からサウナでひと汗流してしゃきっと目を覚ませてから帰宅したので結果オーライですが、それにしても東横インの満室率世界一の実力は伊達じゃないと驚くとともに、コロナの影響で軒並みホテルが甚大な減収減益を伝えられる中、本質的な強みを持っている企業の底力を見せつけられた気がします。

職人育成、人事制度、マネジメント改革。

話を戻して、、先月、一般社団法人職人起業塾で新たなサービス開始のリリースをした流れで、今月から3社の企業顧問に就任することになりまして、昨日もその中の1社の社内会議に初めて参加して、私が顧問に就任する事になった経緯と目的を従業員の皆さんに説明させていただきました。私が顧問契約を結んでサポートするのは主に職人育成と意識改革についてですが、今回は今年初めから繰り返し行っている人事制度改革のワークショップにご参加いただいて、私が提供した等級制度や評価制度の導入をされていることから、その運用と、深い関係性がある現在進行中のマネジメント革命研修の社内への役割分担と落とし込みのお手伝いをすることになりました。

おっさん誰?

突然見知らぬおっさんが社内会議にやってきて、「今日から私も皆さんの身内です。」と自己紹介されても、驚くというかひかれるかと思いきや、この事業所は第1期から職人起業塾の研修に参画いただいて、合計5名もの卒塾生が在籍している会社だけのことはあり、もちろん初対面の社員さんも多くおられましたが、意外とウェルカムというか、違和感なく馴染むことができました。早速、個別に相談したいと言ってくれる社員さんもおられたりと、まずはスムーズな滑り出しができたように思います。会議の後は主要メンバーと食事をする時間を持ち、その会社の理念とその浸透について熱く語りあう時間も持てました。

理念浸透の威力。

私があまり違和感なく顧問としてこの会社に入っていける理由は職人起業塾を通して塾生達とのお付き合いが長い事はもとより、経営者さん、そして創業時の主要メンバーが大事にされている価値観が私と非常に近いことが挙げられます。その会社の社長もスティーブン・コヴィー博士の7つの習慣に書かれている原理原則論を繰り返し学ばれ、事業に反映させるべく長年取り組んでこられています。そして、創業メンバーが原理原則に則った理論構築に立脚した理念を深く理解し、浸透していることが私が加入しても違和感が無い大きな理由だと思っています。もうすぐ創業から9期目をを迎える比較的社歴の浅い若い会社ではありますが、京都の住宅業界の勢力地図を塗り替える勢いで快進撃を続けておられるのも、そこに原動力があるのだと今回の訪問で理解することが出来ました。

目的の明確化と共有こそ強み。

私は事業を支えるマネジメントもマーケティングもブランディングも全て手段であり、事業の目的は理念の実現であると言うのが持論です。その理念が経営者だけの理想ではなく、従業員全員に深く理解される目指すべき姿を言語化したものとなっていれば、当然、顧客や取引先にもその価値観が伝わります。そして、その理想と現状とのギャップを全社一丸となって埋める活動こそが事業そのものだと考えています。今回私が顧問に就任した会社の理念は「ハッピーを作る」と言うシンプルかつ非常に奥が深い素晴らしいもので、自分だけが良ければ良いのではなく、従業員もお客様も取引先も地域の人たちに対してもハッピーを作り提供することが仕事を行う目的だと全員が理解されており、今日の会議でもハッピーを作るにはどうすればいいかを具体的に全員で熱心に話し合い実現されようとしておられました。

mission in possible

今回、私は職人育成や人事制度改革、それに絡む役割分担の運用のサポート担当として顧問に就任しました。コンサルタントではないので、経営に関してあれこれ口を挟む立場でもありませんし、そんな資質も持ち合わせてないかも知れません。しかし、「企業は人なり」の原則から見れば、人材の育成は企業の根幹を成すものであり、特にこれから本格的に社員大工を採用して内製化を進めると言うのは、大きな先行投資が必要となります。事業全体の収益構造にも大きく影響を及ぼすのは必至なだけに、生半可には出来ませんし、私にもそれなりに責任がかかってきます。自分自身も現役バリバリで事業を行なっている身なので、どの程度のお手伝いが出来るかは未知数ですが、私が創業時から掲げたミッションである「職人の社会的地位の向上」を体現する場だと位置付けで出来る限りの努力を惜しまない所存です。garDEN社の皆様、共にhappyを作りたいと考えておりますので、よろしくお願いします。


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朝起きで人生が変わる?!#神戸市倫理法人会

令和2年9月1日快晴

夏の終わり。

9月の御朔日。今朝も朝起きして神戸市倫理法人会のモーニングセミナーからスタート。朝、表に出ると、雲1つない青空からキラキラの朝日が昇っており、最高に爽やかなひと月のスタートにふさわしい景色を見ながら、心なしか夏の終わりを感じさせる涼しい風が吹いており、季節の変わり目を感じる朝になりました。今日から9月、私が所属する神戸市倫理法人会は新しい期を迎え、運営役員の人事も一新されました。私はこれまでの全く貢献ができなかった名ばかりの副会長から、もう少し実践に努めなさいと言う戒めを込められてか、実行委員会を拝命することになりました。気持ちを新たに1年間地道な学びと実践を続けていこうと心に定めた次第です。

一般教書演説的講話。

本日から神戸市倫理法人会の会長は3年間の長きに渡って専任幹事として会の運営を支えてこられた竹達さんが満を持して会長に就任されました。前会長の俣野さんは、3年間の会長就任期間、毎月新規会員加入と言う前人未到の偉業を達成され、会を大いに盛り上げてくださいました。今朝のモーニングセミナーでは新会長の竹達さんが「襷を受けて」とのタイトルで、今後どのような運営をされるかの所信表明演説的な講話をお聞かせいただけると言うことで、とても楽しみにして参加しました。その内容は期待をはるかに超える素晴らしい内容で、今朝も朝起きしてきた甲斐があったと大いに喜んだ次第です。

桁違いの目標設定。

竹達森会長が今期の目標として掲げられたのは、現在100数社の神戸市倫理法人会の会員数を3年間の会長就任期間中1000社に引き上げると言う途方もない高い数値でした。前会長の俣野さんが弛まぬ努力を続けられたことによる毎月入会という大きな成果に敬意を表しながらも、これからは今までの延長線ではなく、根本的に思考を変えて、神戸市倫理法人会に入会を誘ううのではなく、多くの会社にぜひ入りたいと熱望されるような会へと根本的に変革したいとの事でした。桁の違う高い目標設定を語られた、竹達会長はとても楽しそうで、聞いている私までそのワクワクした気持ちが伝わってきました。

引き継がれるミッション。

倫理法人会と言うのは、一般社団法人であり宗教法人ではありません。ただ、全国で70,000社と言う圧倒的な数の企業が参画しており、原理原則論である人の正しいあり方を見つめ直し、それを普段の生活で実践していこうと言う非常に真面目な人や企業が集まる団体で、おのずと自分たちが正しいと信じる同じ価値観、同じ考え方、そして同じ学びをする人を増やして、世の中を少しでも良きものに変えていこうと言う野望があります。会員数の拡充は常に会長を始めとする役職者が念頭に置いている既定路線であり、会長職はその大きな責を引き受けることでもあります。

令和的思考

これまでは、毎年実現可能な目標設定を掲げることで、一致団結して会員数を拡充しようとしてきました。しかし、今期竹達新会長が掲げたのはちょっとやそっと頑張ったところで達成できる目がない、1000社と言う桁の違う目標設定で、これまでもう少しで達成するからと、何とか無理矢理でもお願いして入会してもらうようなことがあったのを排して、多くの人に学びに行きたい、参加したいと思えるような学びの場としての本当の価値を生み出し、拡散すると言うのは非常に大きな、そして素晴らしい方針の転換であり、これこそ令和の時代に合った思考なのだと思います。

今までと違う世界。

考えてもみれば、昭和の時代に世界の列強に肩を並べ、戦争で負けて焼け野原になった日本を立て直し、経済大国へと押し上げたのは明治生まれの人たちで、平成の時代、大きな経済成長はできなくとも、成熟した社会への変貌を遂げて、平和ボケと言われる程、安定した世の中を作ってきたのは昭和生まれの人たちです。これから令和の時代には昭和時代の、がむしゃらに頑張って、何としてでも目標達成して結果を出すのだという思考ではなく、平成時代から始まったIT情報革命、DXに対応した思考を持った人が時代を作って行くのは必然というか、時代の要請ではないかと思います。その意味では、竹達新会長の示された、頑張らない、楽しみながら、今までと桁違いの成果を目指すというのはいかにも新たな時代にあった方針だと感じました。

朝起きで人生が変わる。

そんな、古代中国から脈々と学び続けられ、受け継がれてきた「人の道」を明らかにする哲学と、最先端を行く知見の両方を学べる神戸市倫理法人会は毎週火曜日朝6時半から神戸ポートピアホテルにて経営者モーニングセミナーを開催しています。見学自由、駐車場代も含めて費用は無料ですのでお気軽に参加してみて下さい。毎週一回、朝の少しの時間を有意義に使うことで1日は大きく変わります。1日が変われば一週間も充実したものになり、毎週続けばひと月が変わります。結果的に人生が大きく変わったと言われる人も少なくありません。気軽に深い学びをあられる希少な機会だと思います。ご興味がおありの方はお気軽に私(高橋)までお声がけください。


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職人不足解消のチャンス到来!?

令和2年8月31日 快晴

スコール。

昨日の夕方、突然の雷とともに激しい夕立が降り出し、大阪の1部では大雨警報が出たとのこと。昼過ぎにリノベーションの相談を受けたお客様宅に出かける際、積乱雲があちこちでもくもくと盛り上がり、その根本では雲が黒く怪しい影を作っているのを見て、夕方にひと雨来て、涼しくなるのが楽しみだねー、なんて言っておりましたが、実際には激しい雷とともにまるでバケツをひっくり返したような亜熱帯地域のスコールか!といった想像を超えた夕立となりました。このところの連日35度を超える気温の高さといい、すでに西日本は南西諸島と変わらない亜熱帯地域に分布されるのかもしれません。。

やるべき事はキリがない。

そんなスコールのおかげで心なしか涼しい朝を迎えた、8月のおしまいとなる今日は、比較的事務所にゆっくりといることができて、たまっていた残務処理を行いました。久しぶりに、新建ハウジング社が運営するチカラボと言う情報サイトに記事を寄稿したりと、緊急性の低い事に意識的に時間を使うようにしてみました。本来は、もうすぐ始める3階のショールームの改装を控え、昔私が使っていたデスク周りの片付けをしなければいけなかったのですが、残念ながらそこまでは手が届きませんでした。やらんといかん事はたくさんというか、いくらでもあるものです。

チカラボでの警告。

その建築業界向けの情報サイトであるチカラボに今回私が寄稿したのは、このところ新型コロナの影響で先行きの見通しが不透明で、今後の市場の縮小、減退を懸念される声が多く工務店経営者の多くの方の興味がそちらに注意が集中しているように感じていますが、そんなことよりも職人不足の問題は刻々と進んでおり、もちろん受注の確保は大事ですが、少し先を見据えて職人の採用育成を行う、もしくは途切れさせてしまうとコロナが落ち着き、市場が活性がした時に受注はあれども工事ができず、売り上げの低迷に陥る可能性があると言う警告です。

グッドニュース。

もう一つ、明るいニュースとしてはコロナの影響であらゆる産業が打撃を受け、新規採用を取りやめたり、既存社員を解雇する中、比較的影響が少なかった建築業界に若者を含め結構な数の人が転職して入ってきていると言うニュースです。実際、私のところにもこのところ数名の大工正社員への中途採用の応募がありました。ただ、大工社員として中途で入って働いてもらうには、決められた事を決められた通りに行う作業員ではダメなので、職人としての意識を随分と変えてもらう必要があります。結局、応募者との面接以前の電話でのやりとりで、その意識を感じられずお断りすることが続いていますが、とにかく、今まで嫌われ者だった建設業界に人が流入しつつあると言うのは本当のようです。

建設業界の深すぎる闇。

しかしながら、少し前のこのブログでも書きましたが、建設業界全体、特に現場従事者、職人に対する雇用環境はいまだに正規雇用さえろくに行われず、労働基準法の枠組みさえ無視している会社が珍しくなく、20年前から全く改善されていません。日給月給なる尤もらしい給与体制を使って、経理上は外注扱いにして、仕事が暇になったり、悪天候が続いたりしたら際限なく職人を休ませ、全く給料を払わない、労働災害が起こっても一切何の責任も負わない事業所がいまだにスタンダードである。と言っても過言ではありません。このように文字にして書くと、そんな酷いことが現実にあるのか?と思いますが、私達のような職人の正規雇用、人材育成を行っている事業所はほんの一握り、全体からすると殆ど存在しないと言っても過言でないくらい希少な存在です。

建設業界の構造的問題。

具体的に説明すると、せっかく、新型コロナの副産物で、若者から忌み嫌われてきた建設業界が意外と環境の変化に敏感に振り回されない安定的な業態だと見直され、そこで働いてみようかと思う若者が増えるチャンスが来ているにも関わらず、いざ就職しようと問い合わせてみると、営業職以外の設計や施工管理は専門知識を身につけるまでは使い物にならないので、採用は難しい、もしくは大した給与をもらえないのが現実で、現場作業する職人の方がまだ素人の生産性が高いので、そちらにしようと思うと、雇用形態さえ整っていない日雇い労働者の様な待遇になるという事です。結局、普通の感覚を持った若者は入ってきません。これが職人不足を加速してきた業界の構造です。

未来は作るもの。

私が長年、建設業界で働いてきて、若者に意外といい業界じゃないか?と注目されるなんて今まであり得なかった様に思います。神戸でも飲食店やホテルだけではなく、百貨店や東急ハンズまで閉店、、撤退が始まっており、コロナ禍はこれから本格的に経済への悪影響を強めると思います。今こそ、建設職人になり、手に職をつけて組織の動向に振り回されることなく稼げる力を身につけたいと考える若者の受け皿となれる様に業界全体の改革が求められる千載一遇のチャンスであると共にこの機会を逃したら、10年後は今の半分以下になってしまうと言われる決定的な職人不足から逃れる術は無いのではないかと思うのです。先行き不安定で誰もが不安にかられる今こそ、様子見をして止まるのではなく、正規雇用、社会保証の付与に一歩を踏み出し、未来への投資を行うべきだと思います。未来は自ら作るものであるはずです。


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