令和2年9月4日曇りのち晴れ
なんとなく落ち着かない。
台風のシーズン到来とばかりに、次々と発生しては日本列島に向かってくる台風の影響なのか、今朝も厚い雲に覆われた涼しい1日のスタートでした。お天道様が顔を出していないとは言え、日中はまだまだ蒸し暑く、30度をゆうに超える相変わらずの夏日。外回りで車で走り回っていると、北西の空にはもくもくと積乱雲が盛り上がってきて、夕方からまたもや激しい雨が降りそうで、嬉しいような、鬱陶しいような微妙な天気の1日で、台風の接近を予感させられるからか、何となく落ち着かない気分で過ごしました。
考えても答えは見つからない時代。
昨日のブログでVUCA化(不透明、不安定、複雑、曖昧な時代)が進む今の時代は、これまでのロジックが通用しなくなり、論理的に考えたところで未来に対する答えが見えにくくなっている以上、考えるより感じることが重要で、直感を大事にすべきだと書きました。これは実のところ、私の中で最近の重要なテーマになっていて、直感と言うよりも、ぼんやりと感じた事を意識的に気に留めるようにしています。例えば、今日の曇天を見て何となく落ち着かないのは、潜在意識下でリスクを感じていたりするわけで、何かしら行動に起こすべき事はないか?と自問自答してみたりします。
本能型武将。
老若男女問わず、幅広い層から絶大な人気を誇り、ビジネスパーソンからはビジネス書としても非常に勉強になると言われる漫画キングダムの中に、兵法の論理を超えた戦法、兆しを感じてそれに波長を合わすように兵を動かす特異な能力を持った「本能型」と言われる将軍が幾人か登場します。秦国と趙国の度重なる戦争シーンで描かれているのは、定型的な陣形や兵法の定石を無視して、感じるがまま兵を動かすことで、勝機を見いだす天才的な将軍の采配で、まさに直感思考。これこそ「考えるのではなく感じろ。」と言う思考法を如実に表している例ではないかと思っています。
考えるな、感じろ。
微かな兆しが時間の経過と共に後から大きなうねりとなって押し寄せてくる事があるのは私たちの実生活の中でも少なからずあると思っています。最近の殺人的な気候変動にしろ、世界を恐怖のどん底に叩き込んだ新型コロナ感染症の拡大にしろ、先日の総理大臣の突然の辞任劇にしろ、車の故障から労災事故の発生、お客様からのクレーム発生まで、思わぬ出来事だと認識している全てに、実は微かな兆しがあったのだと後から振り返ればそのように感じる事は少なくありません。それだけではなく、兆しを感じることが出来れば未然に防げたかも知れないと以前から思っていましたし、確かに兆しがあったのに、見逃してしまっていた事を後悔した事等は枚挙にいとまがありません。私たちはもっと感じるべきなのです。
朝令暮改。
未来に起こる事をあれこれ想像して、計画を立てて進捗を管理して、検証改善を繰り返すのがこれまでの事業、業務の定石でした。時代が大きく変わり、逆転のパラダイムにシフトして未来の予測が立たないからと言って、急にそれらを全て廃して、無計画、行き当たりばったり、振り返り無しにすればいいという訳では無いと思います。思考(計画)無くして実行も成果が実を結ぶこともありません。兆しを見つける将軍も丸腰の歩兵を引き連れて敵の本陣に飛び込んで行っては叩き潰されるだけ。基礎的な武力は当然、身につけて勝算が取れる思考(計画)のイメージを作り上げられる上で直感力を発揮すべきなのは自明の理です。私達も微かな兆しから思考を広げ、それを行動に落とし込み、進捗管理や検証を行いながら、直感に耳を傾け、迅速でかつ細やかな軌道修正を繰り返すべきだと思うのです。朝令暮改でいいと思うのです。
直感を行動に転化させるツール。
そんな、直感に意識を張り巡らせ、思いつきで思考を広げて実行に移すのに、非常にうってつけのツールを最近見つけて頻繁に使っています。先月からスタートした経営者と経営幹部に一緒に参加してもらっているマネジメント革命研修でも、事業全体を俯瞰して、在り方とやり方、理念や哲学と収益を上げて事業を継続する方法論の細分化と役割分担を明確にして事業計画を練り上げるWSでも活用しており、参加者の皆さんに購入してもらったのは、「Xmind」というソフトです。これはひと昔前に流行ったマインドマップの進化版で、思いのままに広げた思考を一瞬にしてタスクリストに自動転化してくれて、担当者、時間軸での計画、進捗の管理までが一元化できるという、優れもの、見つけた時はこれが欲しかったんや!と思わず独り言でつぶやいてしまいました。無料版もありますので、一度、試されてみては如何でしょうか、考えるのではなく、感じる。をビジネスに落とし込むツールとして重宝してもらえると思います。(笑)
こちらです→https://www.xmind.net/xmind8-pro/
一般社団法人職人起業塾のオフィシャルサイト
職人育成、現場マネジメント改革に関する研修、イベント等の情報が集約されています。
facebookページでも日々、研修のリアルなシーン等を発信しています。
https://www.facebook.com/shokuninkigyoujyuku