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森を見て木に心を砕く。#一般社団法人職人起業塾無料説明会開催します。

令和2年10月9日雨

1日違いの台風来襲。

本州の東海岸をすり抜ける進路をとって北上している台風の影響か、神戸も今日は終日雨。昨夜遅くに東京〜九州への出張から戻り、移動日に台風が当たらなかったことをやっぱツイテルわ、と、喜びました。今日の私は珍しく、1日中何の予定もなく、久しぶりに事務所でデスクワークに勤しみました。コロナの影響で今年は激減していた講演活動ですが、来月久しぶりに熊本で集合型、対面式の講演の依頼をいただいていて、その資料を作り込みました。世の中は漸くウイルスと共生していく風潮になったということなのだと思います。今回の講演時間は3時間、テーマは「マーケティング理論から見る人材育成」となっており、私が20年間実践してきた職人育成とマーケティングは一体で、同時進行で行うべきであると言う持論の全体像をわかりやすく、そして熱く語らせてもらいたいと思っています。

届けるべきところに届いていない。

話は変わって、先日、十数年来の付き合いがある、お客様でもある、美装工事をお願いしている協力業者さんの奥さんが事務所に遊びに来ていて、年数を重ねるに従って、だんだんと事業規模も大きくなり、人も増えてきたけど、せっかく育てた社員が辞める、人材育成が全然うまくいかないんです。と相談を受けました。そろそろ人事制度などの組織の仕組み作りをするタイミングに来ているが、一向に進んでいかないので、私から社長にアドバイスをしてもらえませんか?と依頼を受けましたが、私としては、今年に入ってから何度も繰り返しその部分のワークショップを行っているので、参加してくれたら良かったのに、と思いつつ、そのアナウンスが協力業者さんに届いていないことに改めて気づかされ、これではいかんと大いに反省した次第です。

きっかけの提供。

熊本での講演資料をまとめながら、今年になってから、コロナの影響で集合型のセミナーを全て取りやめたこともあり、私が一般社団法人職人起業塾で行っているサポートの全体像を伝える機会をあまり持っていないことに気づき、改めてそのような場を作る必要があると感じました。私たちができる事はあまり多くはありませんが、上述の美装工事業の経営者さんのように、求めている課題に対してできる範囲を示し、手をつけなければならない事は分かっていて、それでも日々の忙しさに流されて初めの一歩を踏み出せない人に対してスタートを切るきっかけくらいはなんとか渡したいと思うのです。

木を見て森を見ず

ちょうど、来年から6ヶ月コースの実務者向け研修「職人起業塾」を再開、塾生を募集し始めたタイミングでもあり、久しぶりに我々が提供しているサポート内容の全体像を説明する機会を持とうと決めました。木を見て森を見ず、と言う諺がありますが、経営者が学び、理論を身に付けるだけではダメ、従業員に研修に行かせるだけでもだめ、社内制度を整えるだけでもだめで、複雑で曖昧で、不透明な今の時代に事業を継続させるには、あくまでも森全体を見ながら、1本ずつの木の成長に心を砕く必要があると思っています。現在、一般社団法人職人起業塾で行っているのは、経営者とリーダー向けのマネジメントのワークショップ、経営者向けの人事制度改革のワークショップ、そして以前から行っている現場実務者向けのマーケティングの実践講座の3本立てで、その全体的な関係性をわかりやすく説明する場を持ちたいと思います。

全体を俯瞰すれば、攻略点が見えてくる

今回は今まで職人起業塾に参加いただいた企業への、新しいサポート内容のアナウンスでもあるので、無料での説明会にすることにします。また、コロナのおかげでITに弱いとされてきた建築関係の皆さんも随分と違和感なく使いこなせるようになったオンライン会議システムを併用して、全国どこからでも気軽に参加してもらえるようにする予定です。現場マネジメントを刷新して、クレームを撲滅し、顧客満足を圧倒的なレベルに引き上げ、地域から厚い信頼を得ることで未来へ事業の存続を確定させる取り組みは、これくらいで良いだろう、、と言うようなゴールがすぐそこにあるものではなく、延々と、キリがないくらい取り組むべきことが沢山あります。建築業界の経営者さんたちはその圧倒的な量に押しつぶされそうになりながら、同時多発的に起こる問題に振り回されて思考を止めてしまいがち、マーケティング、マネジメント理論の全体像を把握してもらう事によってあらゆる問題の根本的解決に立ち向かう勇気をもってもらえるように、少しでも取り組むキッカケ、ヒントを提供できればと思います。詳細は以下、無料、オンライン併用ですのでお気軽にご参加下さい。


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/


古典的マーケティングを学ぶ無料ワークショップ
第86回【元祖】職人起業塾改め「継塾」#無料オンライン開放

日時:2020年10月21日水曜日 19:00〜21:30

場所:すみれ建築工房改め、つむぎ建築舎

内容:【オンライン、オフライン併用無料勉強会】

◆今回もリアルとオンライン併用での開催とします。今月のテーマは“Start with why
“今一度、目的について深く考え直してみる機会としています。先行き不透明、価値観が真逆に逆転してしまったこれからの時代に事業を継続し続けるマーケティング戦略の基礎について皆様と改めて考えてみます。
◆今回もリアル開催と併せてZOOMを使ってのオンラインで無料開放致します。非公開グループページで事前にルームのURLをお伝えしますので、オンライン参加希望の方はご連絡ください。非公開グループページにURLをアップします。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3597747676926172/


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若手大工育成の要諦。#職人起業塾の意味

令和2年10月8日 曇りのち晴れ風強し

やってみ、的実習研修

今日は九州、筑後にて。JBN人にやさしい家を考える会主宰の若手大工育成プロジェクトの講師役で若者達と一緒に実習棟の現場で声を張り上げて指導に当たりました。このプロジェクトは若手の大工をはじめとした建築実務者達に座学で要点をレクチャーしながら実際に小さな建物を建てさせると言う贅沢な研修で、簡単な作りの建物ながら、自分達で段取りや役割分担、そしてタイムスケジュールを決めて、主体的に工事を行ってもらっています。聞かれたら作業自体も教えますが、基本は座学で必要な事を伝えたあとは、まーまーほったらかしで、実習棟だから許される失敗も経験してもらう様にしています。

大工の育成方法?

私は創業前の個人事業主当初からかれこれ二十数年、大工の育成を行なってきており、よく内製化に取り組み始めた工務店経営者に「若い大工の育成をどの様にしておられます?」との質問を受けます。多分、殆どの方が、単なるコストになっている坊主の大工見習いに、早く技術を教え込んで稼げる様になって貰いたい、その為にどうすれば良いかを聞かれているのですが、私の答えは技術に限って言えば「現場に放り込んでおけばいい」と言う、教育でも何でもない素っ気ない回答で、皆さん結構ガッカリされた顔をあからさまにされます。(笑)

放り込んどけば(一般的)技術は身につく

昔と違って今は随分と道具が良くなり、また一般的な住宅から和室が無くなり、新建材なる安くて簡単な材料が普及して、階段さえも既製品を使われるようになり、鉋で材料を仕上げるどころか現場で鑿を使って刻むことさえ無くなりました。「取り付け大工」と言う情け無い呼ばれ方をされる事もあるくらいで、そんな現場では、いわゆる、新築現場で使える大工(日当を稼げる程度)になるのには5年もかからない様な内容です。それで良いのなら現場に放り込んでおけば、簡単な仕事から順番にこなしていくだけでそこそこ出来る様になります。経営者は若者が楽しく働ける環境を整えて、3年ほど先行投資の覚悟を持って若手の成長を待って居ればいいのです。

失敗法則の踏襲

しかし、残念ながらそれでは決定的にダメなのが現実で、その結果、今の建築業界は圧倒的な人手不足、若手離れが進行し続けて来ました。今まで通りの若手入職人口の推移が続けば、あと10年で現在、職人業界で人口ピラミッドの頂点を形成している50代、60代のおっさん連中が引退することになり、一気に建築業界から職人は居なくなってしまいます。ちなみに、現在、20歳未満の大工見習いは全国で2000人を切っていると言われており、単純に47都道府県で割ると一つの県で各40人程度、更に市町村の数で割ると1〜2名程度しかいない計算になる上に、これまた離職率も高く歩留まり3分と言われるくらい、若者はこの業界から去っていきます。大袈裟ではなく、絶望的な状況です。

職業選択の自由

若者に見捨てられた業界は破綻します。そうならない為には、若者に入職してもらえる魅力ある職種にする事が我々の喫緊の課題です。そしてその前に今いる若衆が仕事に嫌気が差して辞めるような事がない様にすべきなのは自明の理。当たり前の理論を重ねると、若者に入職してもらうには、若しくは離職を食い止めるには、今活躍している職人が、彼らに憧れられる人にならねばなりません。先輩を見て絶望されては話にならないのです。憲法でも定められている通り、日本国民には職業選択の自由が定められています。若者の目線で見て、他の業種と比べて遜色ないレベルにないと、だれもこの業界に来る事は無いのです。最低限必要なのは、所得の安定、今どき、日給月給で社会保険もないような不安定な職種が人気な訳がありません。ちなみにこれが、私達が(畑違いながら)熱心に人事制度のWSを行う理由です。

人間力を磨く場

そして、最低限の条件整備をしたくらいでどん底に落ち込んでいる不人気業種がV字回復する事もありません。給与や待遇面だけではなく、やりがいや誇り、将来に対する希望や夢を持ってもらわねばならず、上述した様な決められた簡単な作業をこなすだけの「取り付け大工」では、日々の日当を稼ぐところ止まりです。しかも、年齢を重ね、肉体的な労働生産性が落ちたら余計に稼げなくなるばかりか壊れた道具の様にポイ捨てされるのがオチです。よって、大工の育成には作業効率や技術的なスキルよりももっと、広い教育が必要で、単なる現場職能者では無く、工事全体の施工管理や設計、コミュニケーション力を身につけて営業的な側面までこなせる様に教える必要があると思っていますし、私は長年、その部分に注力してきました。要は人間としての力をつけさせる、学びの場を与えるべきなのです。

経営者感覚を持った職人の育成。

その様な教育を受けながら、現場で経験を積んで技術を身につければ、極論、勤めている会社を辞めても、よしんばその会社がなくなったとしても、一生飯が食えるようになります。本人にその意思があれば起業して経営者になることもできるかもわかりません。職人は道具では無く人間であり、その人がそこにいる効果性を最大限発揮できるような教育を与えるべきだと考えています。工務店経営者の中には、余計な事を教えると若衆が独立したいと辞めていく。と作業以外の知識を与えようとしない人が見受けられますが、そんな事を言っているからそもそも人が続かないのではと思うのです。ドラッカー博士が「最終的に誰も経営者の覚悟と責任を引き受ける組織を作らねばならない」と著者に書かれておりますが、起業の支援をするくらいの勢いで社員に向き合う事が、瀕死の建築業界全体を救う唯一無二の在り方だと思うのです。「なるほど、しかしどうやんねん」と突っ込まれた方は私が主宰する一般社団法人職人起業塾にご参加下さい。6カ月コース募集再開しています。(笑)


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乃木坂にて終わりから考える。

令和21007日 曇り後雨

東京から九州へ。

引き続き東京からスタート。午前中は未曾有の大打撃を業界全体に受けているにもかかわらず、果敢なチャレンジを行われている神戸本社のアパレルメーカーのショールームの改装工事をご依頼頂き昨日から南青山で着工した現場で担当者への引き継ぎや現場で細かな収まりの打ち合わせ。夕方には明日の九州での若手大工育成プロジェクトの講師を務めるべく、羽田空港から福岡に飛ばねばならず、相変わらず慌ただしく走り回っています。

乃木坂にて

空港に向かう道すがら、時間に余裕があったのをいいことに、青山からすぐ近くに乃木坂があることに気がついて乃木神社と乃木希典将軍の自邸が保存されている乃木公園に立ち寄りました。乃木将軍というと、日露戦争の旅順攻略や凄惨を極めたと語り継がれ、映画にもなった203高地で旧帝国陸軍の指揮を取り、日露戦争に一応、日本軍は勝利した事から英雄と祀られている有名な軍人です。

無能の軍神

私が乃木将軍を知ったのは、司馬遼太郎の代表作とも言われる「坂の上の雲」で、そこには無能な指揮官のせいでおびただしい人数の兵士が無駄死にさせられた、無能は罪である。と厳し過ぎるくらい批判的に書かれており、英霊として神社まで建てられて崇められている英雄をここまで叩くのか。と驚かされたのを今も鮮明に覚えています。また、司馬遼太郎は殉死というタイトルで乃木将軍の生涯を別の小説で描かれています。丁度10年前にこのブログでその感想を書いていました。以下、再掲。

殉死

「この殉死という題名は日露戦争後、昭和初期に軍神とあがめられ小学校の教科書にまでそのエピソードが称えられた乃木希典の物語です。誤解が無いように書いておくと司馬遼太郎はこの軍神を史上最低の無能な指揮官として捉える視点を常にもち、日露戦争における旅順での壮絶な数の日本軍の戦死をこの無能な指揮官の責任だと何度も繰り返し切って捨てております。しかし、近代の日本史を見るに、この殉死が後の非論理的な精神論に振り回された帝国陸軍の破滅への道程のマイルストーンになった。という意味で大きな関心を持っていたようで、その詩的な才能とその自己陶酔?ともいえるような美学の中に人生の幕を自ら降ろした事については一定の評価をしているようです。若い頃、軍旗を敵に奪われるという一生忘れがたい失態を犯し、日露戦争では二百三高地で無能の指揮官と罵られながらも攻略を果たしますが、2人の息子をその戦争で失います。終戦後は陸軍大将で伯爵となるなど名誉栄華を極めつつ、明治帝の崩御と共に殉死した。」

歴史は学ぶもの

乃木神社では乃木将軍を軍神として祀っているのですから当たり前ですが、司馬遼太郎の小説は事実無根であり、彼の歴史史観はねじ曲がったものだと一刀両断の文言が書かれておりました。私としてはどちらが正で一方が誤りだと判断する気は全く無くて、確かに乃木将軍が下知した司令が多くの兵士を死地に追いやったのは事実かも知れませんし、もっと他にいい選択があったかも知れません。しかし、国の存亡を背負った極限状態で殺戮の任を仕事として受けもった軍隊のトップの行いを後からとやかく言うものではないと思っています。同時に、大東亜戦争で大本営が精神論を振りかざし、愚行とも言われる作戦を繰り返したのも、結果から見れば愚かではありますが、当事者は命を賭けて考え、判断したであろうと思うし、歴史の検証と反省は絶対に必要で戦争と言う力の行使で問題解決を図る過ちを二度と繰り返してはなりませんが、当時の軍人を結果論で罵る様な事はあってはならないと思うのです。歴史は学ぶ対象であっても、卑下したり馬鹿にするものではありません。

終わりから考える。

私は、少年時代に親友を亡くし、毎年彼の墓参りに行くたびに、俺の人生は彼が行きたかった人生を体現できているか?と長年自問自答を続けています。その積み重ねで、自然に自分の人生を俯瞰して見られるようになってきて、自分が主人公にしたストーリーだと思い込んでしまっている節があります。そして、物語は、何よりも結末が重要で、終わり方が降らないと物語は台無しになります。そんな視点から見ると、乃木希典将軍の人生は、紆余曲折、波瀾万丈で、栄光と転落、生き恥をかいたなどと揶揄されながらも最後は明治天皇の崩御とともに自決、殉死を果たしたのは、美学としては非常に美しいものであり、彼の物語の結末としては最高の選択ではないかったかと感じてしまいます。特に意識をしていたわけではありませんが、10年以上前に彼を題材にした小説を読んでから私はずっと憧れのようなものを抱いていたのかもしれません。乃木神社に参拝して、改めて人生を終わりから考えることの大事さを感じ直した気がします。稀な機会を頂けたことに感謝します。


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オレたちのDXとオウンドメディア #つない堂チャンネル

令和2年10月6日 晴れ

コロナ禍でのチャレンジ。

今日は東京へ。コロナ禍による大打撃を受けているのは飲食、観光業界がよく取り沙汰されますが、実はアパレル業界も未曾有の売り上げ減少に喘いでおり、有名ブランドの相次ぐ破綻もニュースに取り上げられていたように、百貨店を始め既存店舗の縮小、撤退がこのところ加速しています。神戸でも先日、西神そごうが閉鎖される寂しい出来事がありました。そんな中、新たなマーケットを切り開くべく、果敢にチャレンジされるアパレル企業もあるもので、この度、神戸本社のメーカーが展開されている東京青山のショールームの改装工事のご依頼を頂き、本日から着工の運びとなりました。企画段階の相談を私が担当した事もあり、担当者への引き継ぎに向かいました。クライアントが時代の荒波を乗り越え、新たなビジネスモデルを切り開くお手伝いを微力ながらさせて貰いたいと思っています。

アウトプットで分かる事。

話は変わって、、私は普段、口癖のように「アウトプットこそ最大の学び」と言い続けており、実践を意識しています。先日、改めてその通りだと腹に落とし直す出来事がありました。私はどちらかというと直感型のタイプというか、理論構築の前に直感を信じて物事を判断したいと思う傾向がありまして、失敗することも多くありますが、これまで20年間の事業はその直感の繰り返しで何とか継続してきました。閃きから派生して、そこから思考を広げて取り組むことの中で、長きに渡り継続できるものは、実は直感の奥に理論とまでは言わない「兆し」を多く感じており、それが一定量蓄積した時にアイデアが降りて来るように思います。そして、あとからその取り組みをアウトプットすることで、過去の感情が呼び覚まされて、一つに繋がった時にロジックが出来上がります。自分では後付け理論が多い自分にどうだろうか?と疑問を持つこともありましたが、実は始めから整理ができていないだけで意外と後付けではないことに気づき、少し安心すると共に、直感の使い方が少し分かった気がしました。

無意識下の認識。

そんな気づきを得たきっかけは、先週末、とある友人の紹介で、クラウドファンディングに取り組んでみたいと言われるドッグトレーナーの方とご縁を頂いて、以前、私がサクセスしたクラファンの事例と、取り組むにあたっての注意点、計画をサクセスさせるために必要なことをお伝えする機会があり、4年ほど前に作ったセミナー資料を見返しながら説明した時の事でした。私の決して多くない経験則を色々とお伝えしましたが、その中で自分が口にした言葉に対して、はっ!と気づかされる瞬間がありました。それは、「クラウド(インターネット)の世界は思うほど広くない。(甘くない)」という認識で、そんなことをセミナーのスライドに書いていたことさえ忘れていましたが、現在の事業を進めている中で、その概念が無意識下でずっと根底にこびりついて影響していたのだと、はたと気づいた次第です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が必須

情報革命と呼ばれる圧倒的な時代の変化はコロナ蔓延によって生活者への浸透の最終仕上げがなされたように思います。オンライン会議が日常茶飯事になり、ウーバーイーツが街中を走り回り、通販事業、ECサイトの運営をされている事業者は圧倒的に売り上げを伸ばし続けています。アマゾンは宅配事業を「中抜きなし」と大きく見出しをつけたSNS上の広告でUberと同じ手法で物流インフラの構築を始めましたし、住宅業界でも新築を考える人は住宅展示場に出かけるのではなく、ライブ映像や動画を見てイメージを膨らますようになりました。最近、新築の相談に来られる方は全員と言っても過言でないくらい、住宅系YouTubeを見てマニアックな勉強をされて来られます。そんな中、私たちのような中小事業者もDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組まなければならないのは時代の要請になりつつありますが、元々建築が本分である私たちがインターネット上で存在感を高めるほどのスキルを身につける、もしくは、外注業者にお願いしてコンテンツを作るのはかなり高いハードルがあります。最終的にはamazonやGoogleに絶対に勝てっこないのです。

セミクローズドな情報配信

しかし、だからと言ってデジタル化の波を無視して旧態依然のまま事業を進めていては、時代の荒波に飲み込まれ、淘汰されてしまうのは自明の理、大げさに言うと行くも地獄、留まるも地獄の様相を呈しています。そんな中、自分たちでできる範囲で効果的な発信をなんとかして行うべきというのが私の基本的な考え方で、背伸びをするわけでも格好をつけるわけでもなく、我々の生の姿を感じてもらえるようにすることで、リアルな信頼関係を構築する助けになるように、webに対する戦略を組み立てています。上述したように、中途半端な配信をしたところで、クラウドの世界はそんなに簡単に思い通りの反響を得られるものではないというのがその根底にどっかり横たわっていたからこそ、そんな選択になったのでしょうが、セミクローズなオウンドメディアの構築をゆっくりと、じっくりと行なってその蓄積が未来の事業展開の糧になればと思っています。

アウトプットは行いと表裏一体

アメリカの歴史上で最高の偉業を成したと言われるベンジャミン・フランクリンは「読まれるべきことを書くか、書くべきことを行いなさい」との言葉を残されています。書くと言うのは今の時代に置き換えれば、SNSや動画配信も当てはまります。アウトプットは行いと表裏一体であり、そして読み手にとって「意味のあること」で無ければならないとの至言はシンプルにアウトプットの本質を捉えていると思っています。インターネットは世界と繋がっているのですから、出来ることなら世界中の人にとって価値のある配信をしたいと思いますが、私たちのような小さな会社ではそんな訳にもいきません。ならば、まずは最も身近な人にとって意味のある、価値のある配信を行い、それを蓄積して徐々に喜んでもらえる人を増やせたらと思うのです。今年度のリブランディングを機に立ち上げた地域コミュニティーのオウンドメディアでもある「つない堂」で毎月、続々と配信されている専門家紹介の動画コンテンツは直感的にスタートしましたが、実は4年前の体験から学び、理論構築をしてきたのをやっと今更ながら認識できました。良かったら「つない堂チャンネル」覗いて(登録も)下さい!こちら→https://www.youtube.com/channel/UCC1moxn5i3gTBlRuDGEfOWg


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誰のために、何のために? #つない堂の新サービスつむぎサービスイン

令和2年10月5日曇りのち晴れ

秋が来た。

神戸では昨夜の未明に雨が降っていたようで、朝目覚めると少し肌寒い位の気温にになっていました。史上最高に暑かった夏が漸く終わり、一雨ごとに秋が深まっていくのを感じる季節になりました。今日は私もとうとうTシャツ1枚の子供のような格好を止めて、長袖のシャツを着始めました。寒い冬はそもそも苦手なのと、厚着の季節になれば出張の荷物がかさばるのかが少し億劫ですが、夜と夜明け前の時間が長く気持ちの良い今の季節を当分楽しみたいと思います。

「つむぎ」サービスイン

今日は隔週で行っている設計部のミーティングでした。着工予定や受注状況の確認、その他設計実務の情報共有が中心の定例会議ですが、このところ漸く決済の体制が整い、サービスインできる運びになった今年からの新規事業部「つない堂」の有料会員向けサービス「つむぎ」をどのようにして顧客や協力業者の皆さんに理解してもらえるようにするかと、その伝え方について話し合う時間を多くとっています。今日も説明用に担当のおにょえ氏に制作してもらった動画を全員で見て完全に全員がサービス内容を把握してもらうようにと熱く伝えました。こんな動画です、

良き事をしたら良き人生になるのか?

新サービス「つむぎ」は今年に入り20年間親しんだすみれ建築工房から株式会社四方継に社名を変えてまで、覚悟と大きな決断をして取り組んでいるリブランディングのフラグシップモデルであり、これから先20年の社の存続を賭けていると言っても過言でない、非常に重要な取り組みです。その根本にあるのは、心から良いと思うことを人様にして差し上げたら、回り回って自分たちのところに良きことが回ってくると言う、因果応報の仏教や人の在り方を正す儒教思想にも似た考え方で、私が長年学び続けている原理原則に基づいた古典的マーケティング理論を体現すると意気込んでいるサービスです。

四方良しの世界を実現したい。

つない堂のサービスは、地域の住宅メンテナンスサービスを中心に、私達とご縁がある方に信頼できる専門家をご紹介したり、地域で頑張っておられるお店や人、卓越した商品やサービスを御紹介し続けるもので、月会費1000円を頂きますが、それも結局、入会からの期間に応じてプレミアがつき、無料サービスが拡充するので、我々にとっては収益性が低い、会員様にとっては非常に還元性の高いサービスになっています。要するに、金儲けはそっちのけで、ご縁のある方に喜んでもらえることだけにコミットして、上述した良き事の循環が巡る事を信じて、「四方良しの世界を実現する」理念を体現したいとの想いでスタートさせました。

ご縁を紡ぐ。

経営戦略の立案に長けた一流の経営者にしたら、「何を馬鹿げた甘っちょろい事を言ってるんだ、」と思われるかも知れませんが、私は本気で人の世は奪い合いではなく分かち合い、助け合いで成り立っていると思っていますし、実際、何の取り柄も強みもない大工あがりの経営者である私は多くのお客様に助けられてこれまで事業を続けて来れました。今もそんなに余力がある訳ではありませんが、人とのご縁を紡ぎ、私達に出来ることを精一杯する事で、少しでもご恩返しをしたいと思っていますし、信頼に裏付けられたコミュニティーの形成こそが、ドラッカー博士の至言、「経営とは顧客の創造である」との言葉の真意だと考えています。

何のために?

今日のミーティングでも熱く語りましたが、私がスタッフにいつも問いかけるのは、何のために?という質問です。それは設計やデザインでも、実際の現場でのものづくりでも同じで、あらゆる選択、判断はお客様に喜んでもらい、信頼をもらって、末長くお付き合い出来る良いご縁にする為に行わなければなりません。時間がない、忙しい、工期が迫っている、よく分からない、等々、業務を進める中で様々な課題や問題があり、つい目的と手段を履き違えたり、取り違えたりします。それでも、今だけ、金だけ、自分だけ思考は絶対にならないように、自戒も込めてそれが企業文化、企業風土になるように繰り返し、耳にタコができるくらいに繰り返しています。四方継という名前に負けないように、ご縁を頂いた全ての人に喜んで頂ける事業所になるべく、スタッフと共に一つずつ、丁寧に仕事を進めていきたいと思います。そんな想いを込めた新サービス「つむぎ」よろしくお願いいたします!


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因数分解と連立方程式。#つばめ学習会体験会

令和2年9月3日晴れ

無料学習塾への見学。

御朔日に霊験あらたかな大神神社のご神体に登拝した効果が早速現れているのかは分かりませんが、10月最初の週末は朝から晩までびっしりと予定が詰まり、相変わらず分刻みのスケジュールをこなしています。午前中は新築計画中のお客様とのミーティング、昼からは六甲道で新たな業態の店舗改装工事の現場打ち合わせ、夕方は着工間近な東京でのショールーム改装工事の着工前打ち合わせと忙しく走り回りました。多くのお声がけを頂けるのはほんにありがたいことです。(笑)
そんな中、今日も夜から西宮に移動、先日、神戸市倫理法人会のモーニングセミナーにご登壇頂いた、経済的に恵まれていない子供達に向けての無料学習塾「つばめ学習会」にお誘いを頂いて見学に伺いました。このところ連日連夜、夜中までアグレッシブに動き回っており、少々消耗気味ですが、ボランティアの若者が子供達を熱心に教えている姿をリアルに見せて頂けたのは本当に良かったです。お誘い下さった山本弁護士には心から感謝いたします。

ボランティアの事業モデル。

先日のブログ(無料学習塾「つばめ学習会」)にも書きましたが、理事長の庄司さんの経済的に厳しい環境に置かれている子供達にとって経済格差がそのまま教育格差になっている現在の日本の教育をなんとかしたいという熱い思いと、ボランティアはそもそも自己犠牲の上にやるものではなく、楽しんで行うものだとの超前向きな姿勢、そして、全く収益性が感じられないNPO法人の事業を持続させている経営手腕は本当に大したもので、毎月、(大人向けですが)無料の塾を7年間継続して開催し続けてきて、一般社団法人として事業化している私としては庄司理事長の全てに興味を持たずにはいられませんでした。朝活BNIと神戸市倫理法人会の両方でご一緒している山本弁護士から、「つばめ学習会に見学に行きませんか?」と誘われて一も二もなく飛びついて、今回お邪魔した次第です。

成長できるサードプレイス。

今回、生まれて初めて見学の機会を得た子供向け無料塾は、中学生を中心に中高生が10数人集まって、それぞれ自習をするスタイルで、そこに大学生と数名の社会人がほぼ同じ数でマンツーマンに近い形で勉強を教えておりました。当然ですが、同年代の子供たち同士は仲良く雑談もしますし、教師と生徒も年齢が近いせいか友達の様な感覚で話している様に見受けられました。その様は非常に和気藹々としており、庄司理事長が講演の際に口にされていた「学習のサポートと、学校でも無く、家庭でも無いサードプレイスとしての場づくり」がまさに体現されておりました。人数が増えるにつれて全体的に賑やかになり、開始当初に感じた自習スタイルとの印象は徐々に薄れて、わからない所があれば、友達や先生に気軽に訊く感じになりましたが、それでもホワイトボードを使って因数分解の解き方を完全マンツーマンで熱く教えている学生がいたり、とにかくとてもいい雰囲気でした。

日本の未来は明るいぜ。

先日、このブログ(道徳の時間。#大人の責任)で、学生、特に高校生、大学生が倫理や道徳を学んでなさ過ぎる、学校のカリキュラムでもっと道徳の時間を増やすべきでは無いか、と苦言を呈して、というか愚痴っておりましたが、今日のボランティア学生達が熱心に子供に勉強を教える姿を見て、まだまだ日本の若者は捨てたもんじゃ無い、と言うよりも私の若かりし頃のどーしようも無い暮らしを鑑みて少し恥ずかしくなりました。そして、勉強を教えにきているボランティアの学生達の多くが、このつばめ学習会の卒業生だと聞いて、この様な場を作られているのが本当に素晴らしいと心から感服した次第です。ご恩送りと言われる、誰かから受けたご恩を違う人に渡す、そこで喜びの輪が広がっていく素晴らしい経験をした学生さん達が社会に出て、活躍される様になったら、随分と日本の社会は良くなるのでは無いかと思った次第です。

魂を燃やす生き方。

代表理事の庄司さんに学習会が終わってから一緒に食事に行った際、改めて「何故この様な無料学習塾を始めようと思ったのか?」と言う質問をされた方がいました。酒の席でもあり、庄司さんもビールを飲んでいい調子で冗談交じりに談笑していたのですが、そこだけは少し真面目な顔になり、「一度きりの自分の人生、何かできることはないか?このまま時間をただ過ごしているだけでいいのか?と自問自答を繰り返した挙句、日本の未来を託す子供達に何かできることを考えた。」と答えられていました。私は7つの習慣に書かれていた刺激と反応の間にある人間が持つ「選択の自由」は判断基準に左右され、それが信念や信条、誰もが持っている良心、人としての在り方、そして、誰かから引き継いだ想いであれば、必ず人生は意味があるものになるし、新たな価値を生むとの持論を頑なに信じていますが、庄司さんも7つの習慣を愛読されているとのことで、同じ原理原則を信じられているのを強く感じました。やはり、コヴィー博士の影響力は凄いです。

前提条件過ぎて分からない齟齬。

今回のつばめ学習会への見学でもう一つ、発見というか、気づきがありました。それは、中学生が因数分解と連立方程式の解き方を熱心に教えてもらっている姿を見ていた時で、教えている大学生が前提条件として知っているであろうと説明している連立方程式の加減法や代入法を中学生の男の子は多分知らなくて、「え、そんなんあり?」的な反応をしているのに教えている大学生は当たり前過ぎてそれに気づかない様子だったのです。私も若手の職人向けの研修講師を務めている際に何と無くそこはかとない違和感を感じることが少なからずあり、その度に自分の説明の順序や理論構築を振り返って、此れと言って穴が見つけられないのに何故かその違和感が払拭出来ないことがあり疑問に思っていたのですが、その原因が、あ、これか!と気づかされました。要するに、前提条件であるルールというか、私が勝手に知っているだろうと思い込んでいる基本的な知識が相手に無いのに、その部分をすっ飛ばしている事が少なからずあったのだと分かったのでした。

因数分解と連立方程式。

ちなみに、私は子供の頃、ろくに勉強していなかったせいで、大工になってから建築士の資格を取得するのに随分と苦労しました。特に構造に関しては因数分解や連立方程式の解き方が分からずに、本屋に行って中学生向けの参考書を買ったのは確か26歳になってからでした。そのおかげで中学生が苦しんでいた連立方程式の解き方も分かったのですが、きちんと説明しなさいと言われたら恥ずかしながら実は自信はありません。しかし、因数分解や連立方程式の問いを説く思考方法は普段の実務で非常によく使っており、大人になってからの数学の勉強はとても役に立っていると感じました。様々な条件が複雑に絡み合うマーケティングやマネジメントの構築は実は等式の性質の利用や連立方程式の加減法や代入法で単純化する作業と非常に似ていて、しょっちゅう問題に向き合い、計算をすることによって解を導き出すための数多くのルールを忘れることなく、把握しているから解を見つける事ができるのだと感じました。

おまけ

自分自身の備忘録として連立方程式の例題を以下にネットの参考書から拝借しておきたいと思います。良かったら解の導き方を考えてみてください(笑)。

***************************

出典:発展新演習 春期テキスト 中 3 数学 指導のポイント

男子と女子が何人かずついる。30 個のあめを男子に 3 個ずつ,女子に 2 個ずつ配ると 1 個あまり,男子に 2 個ずつ,女子に 3 個ずつ配ると 1 個たりなくなる。男子,女子はそれぞ れ何人いるか求めなさい。

男子の人数を x,女子の人数を y とすると,
男子に 3 個ずつ,女子に 2 個ずつで 1 個あまる→ 3x + 2y = 30 – 1 …1①
男子に 2 個ずつ,女子に 3 個ずつで 1 個たりない→ 2x + 3y = 30 + 1 …②

①× 3 -②× 2 より,
9x+6y=87 – 4x+6y=62
 5x=25  よってx = 5

これを①に代入すると, 3×5+2y=29
y=7
よって,男子の人数… 5 人,女子の人数… 7 人

***************************

以上、連立方程式のルール覚えておられたでしょうか?
勉強にしても仕事にしてもやっぱり基礎が大事って事がよく分かって頂けたと思います。(笑)


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目的と手段がごちゃごちゃ。#理念再定義のススメ

令和2年10月2日晴れ

週末、ハード目

昨夜は大神神社へのお一日参りの後、夕方からはBNIメンバーの土肥さんの記念すべき司法書士事務所開所のお祝いを仲間内で行い、久しぶりに夜中遅くまで痛飲。若き法律家の新たな門出を祝い、私も自分事のように幸せな気分で美酒に酔いました。今日は昨日の余韻を若干引きずりながら、昼から第二回目となる職人起業塾の卒足生向けの上位研修、マネジメント改革のワークショップを三宮のスペースαで開催、お決まりコースの懇親会も盛り上がり、なかなかハードな週末となりました。(笑)

マネジメント改革WS

現在開催中のマネジメント改革4回コースのワークショップは、職人起業塾の研修を修了し原理原則に基づく古典的マーケティング論を理解した卒塾生の中から、会社の中でリーダーシップを発揮して、マネジメント層の役割を引き受けたいと手を挙げた人を対象に事業所の中で行うべきタスクを全てつまびらかにし、経営者だけではなく、幹部もしくは幹部候補達でそのタスクを役割分担し、取り組むスピードを上げることであらゆる問題を確実に解決できる。そんな体制作りを目指しています。

目的が全て

組織を運営、経営するのに最も重要なのは、全員の向かう方向性を揃えることであり、同じ目的を持って事業に取り組むことだと思っています。そして、二宮尊徳先生が「道徳なき経済は罪であり、経済なき道徳は寝言である。」と言われたようにその目的は自分だけ良ければいい、これだけ儲かればいい、今だけ良ければいいと言った自己中心的なものになれば、市場からも顧客からも見放されるのは想像に難くありません。市場から支持される目的を共有してこそ、事業は発展するんだのだと信じています。

クレームは目的と手段の混同が生む

業務の中で取り返しのつかないような大きな失敗を犯したり、顧客からクレームをもらうようなことが起こるのは大体目的と手段を履き違え、目先の利益に囚われたり、行うべき事を横着して省いたりするからで、本来の目的、未来に叶えるべき理想を見失った時に人は事業の根本である信頼を失います。私も常日頃から、目的と手段を混同しない様に気をつけていますし、スタッフにも繰り返し、目的意識の重要さを解き続けています。

理念はお飾りじゃない。

目的と手段は対語とも思えるほど、言葉が示す意味は違うはずなのですが、不思議な事によっぽど気をつけていないと、すぐに混同、履き違えてしまいます。この度のマネジメント研修では、リーダーの役割と責任を明らかにする事を大きな目的にしておりますが、その過程で事業所の経営理念への深い理解とその伝達をして貰う様にもしています。経営理念は単なる額に入れて飾っておくお題目ではなく、すべての業務、すべての判断にその考え方が反映されなければなりません。実務者が深く理解していなければ全く価値はなくなることから、経営理念が示す意味を改めて深掘りしてもらっています。

理念の細分化は実務

マインドマップを使って、経営理念を細分化、再定義していくと、どんどん具体的な実務へと広がっていきます。弊社、四方継の例で例えると、経営理念の「四方良しの世界を実現する」を細かく見ると四方とは、顧客、我々、取引先、地域社会の4つとなり、そのそれぞれが良くなるとは一体どのような状態を指すのか、そこに我々が寄与するには何を為せば良いのか?と広がっていき、結局、次世代に引き継げる丁寧なものづくりや、地域の人と人、信頼できるサービスや商品のご縁を繋いで、安心して暮らせる安全な環境を提供することとなります。

目的と手段は一体。

このように、立派で大きな目的を掲げていても、細分化しなければ自分ごとになりません。そして、ぼんやりした部分を明確にするために細分化していくと一つ一つの業務=手段に落ち着いていきます。結局、目的と手段は表裏一体であり、これが忙しい日常の中に埋もれていくと、本末が分からなくなってしまいます。これが手段と目的がごちゃごちゃになってしまう主な原因だと思っていて、どこまでが目的でどこからが手段なのかを社全体の共通認識としてしっかりと見極めておく必要があるのです。

経営理念の再定義

ビジネスモデルの構築とは即ち事業の理論構築です。持続的に売り上げ利益を上げる事が事業所を存続させるためには必須ではありますが、マーケティングは単なる手段です。何の為に事業を行うのか?との問いに対する正しい答えが事業に携わる人全員で共有するのがマネジメントの出発点であり、目的と手段の整理をする事で、マーケティングの元になる「信頼に値する組織」が作り上げられると考えています。経営理念を共通言語にする再定義、なかなか向き合うタイミングは無いと思いますが、取り組まれて見るのを強くお勧めします。(^ ^)


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神無月のご神体登拝。

令和2年10月1日快晴

大神参り

神無月のお一日、今朝も相変わらず朝早くから張り切って起き出して、夜明け前にアイドル犬チャックとの散歩や筋トレなどの朝のルーティーンを済ましてから、毎月の1日の習慣である神社へのお参りに向かいました。いつもはすぐ近所にある総社にお参りするのですが、今日はひょんな成り行きから朝活のメンバーさん達と一緒にお参りに行くことになり、私が毎年初詣に熱心に通っている奈良県桜井市の日本最古の神社、大神神社へと向かいました。

神の領域

日本最古の神社、山岳信仰の草分けと言われ、元伊勢と言われる伊勢神宮を分身した桧山神社も従えている三輪山は御神体の中に入り、頂上の祠と磐座にお参りする事ができます。ゆっくり登ると片道1時間程度かかり、単なる神社へのお参りとは少し違います。神々しい空気感の中の登拝は気持ちを清らかにしてくれますし、古代から脈々と続く八百万の神を崇めてきた日本人の信仰がごく自然な人の営みの中で生まれ、受け継がれてきた事を肌で感じさせてくれます。

開所日の登拝

今日、10名程の人数が集まり大神神社に行く事になったのは、御朔日だからというだけではなく、少し特別な意味も持っていました。それはBNIのメンバー、司法書士の土肥さんが独立開業されてこの度無事に開所日を迎えられたその日に当たったという事で、これからの揚々たる前途を祝し、事業の発展を祈る登拝にご一緒出来た事でした。人生における大きな節目、しかもめでたい日にご一緒出来たのは本当に嬉しいもので、私まで朝から心が浮き浮きしてしまいました。(笑)

人知を超える力

自分自身の20数年前の起業の時を思い返すと、事務所の開所にあたって神社に御祈祷をお願いしたり、お参りに足を運んだりなど考えもしませんでした。未来は自分の力で切り拓いて行くしかないと思っていたし、逆に神頼みなんて恥すべき行為なんて、傲慢かつ幼稚な考え方だったのは今になれば赤面してしまいます。そんな私がいつの間にか毎月の御朔日には神社にお参りする様になったのは、徒手空拳から事業を行う中で、圧倒的な自分の無力さを知らされたからだと思います。世の中には人知を超えて、コントロールできない事が多すぎます。

エール

私は自分の無力さに気付き、神仏に対して畏怖の念を持ち、尊重する様になるまでに開業してから10年程かかりました。本当に思い上がったバカな若手経営者だったと思います。それに比べれば準備を万端整えて開所の日に正装して大神神社の御神体に登拝された土肥先生はなんて優秀なんだと感じてしまいました。法律家であるにもかかわらず、気取らず気さくに誰にでも親切、若者らしい謙虚さと素直さを併せ持った彼は、事業も人生もきっとこれから素晴らしいものにされると思います。こんな素晴らしい日にご一緒させていただいたことに感謝しつつ、今後の事業の発展を心から祈念してエールを送ります。土肥先生、頑張ってください!


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道徳の時間。#大人の責任

令和2年9月30日晴れのち曇り

第三四半期終了。

水曜日は朝活の日。今日は九月の末日、今年の第3四半期は今日でおしまいです。社内では四半期ごとの面談が花盛りで月末月始の予定がびっしりと詰まってしまいました。今朝の朝活では私が所属しているBNIドリームチャプターでもコロナの影響をモロに受けて運営に大変な苦労を強いられた第4期の最終日を迎えました。先行きの見えない上にこれまで経験のない、暗中模索の中で対人コミュニケーションを回避しながらチームを支えてきてくれたリーダーシップチームの皆様には心から感謝します。そしてまた、明日からまた新たな期が始まります。新たに入会される方も、期末を区切りに退会される方もおられて悲喜交々ですが、出会いと別れ、新陳代謝は生きとし生けるものが必ず受け取る摂理だと、前向きに新たなスタートに臨みたいと思います。

学生からの問い合わせ増。

朝活を終えた後は学生さんの面接を行いました。このところ、何故かHPから学生さんからの問い合わせが多くあり、採用希望だけではなく話を聞いてみたいとか、意見を聞かせてもらいrたいとか、よく分からないアプローチで来られたりします(笑) 私としては、若者離れが進む建築業界に学生が興味を持ってくれるのは嬉しい限りで、採用するしないは別にして話を聞いたり、アドバイスをしたりする時間を取るようにしています。今日来られた学生さんは、高専の建築科を卒業後、大学に進み、現在、院生となって建築思想の研究をするか、それとも就職して実際にリアルな建築設計の世界に飛び込むかを悩んでおられました。私としては工務店で設計者になるにも大工から始めるべきだとの持論があり、その事を伝えましたが、リアルに現場で汗をかいてモノづくりに励むのを勧められるとは予想だにしていなかったようで、びっくりされてしまいました。(笑)
結論、すぐ近くの明石で全国的に大活躍されている新進気鋭の設計事務所のM設計さんにご紹介しておきました。(笑)

住まい手と作り手の媒介になりたい学生。

昨夜は京都の立命館大学3回生の女子学生とみっちり1時間、zoomを使ってのオンラインmtgでした。文系の学生さんで、建築の専門知識を学んでいないにも関わらず、建築に非常に興味を持ち、地域に住まう人の家づくりの想いを共有して、作り手に伝える媒介のような仕事をしてみたいと考え、女性設計ばかりの設計事務所でもある弊社にお客様の要望をヒアリングする実務とはどのようなものかを聞きたくて問い合わせを下さったようでした。要するに、いわゆる住宅営業をもう少し柔らかい立ち位置にしたような仕事をしたいように受け取れましたが、文系にも関わらず、建築業界に飛び込んでみたいと思ってくれたのは嬉しい限りで、君には大きな付加価値を生み出す可能性があるかもね、と激励しつつ、これも私が顧問を務めている京都の新進気鋭の工務店、G社に紹介しておきました。(笑)

10社中2社。

その彼女曰く、全く分からない建築業界で私の考えていることに価値があるのか、立ち位置として成立するのかを知りたくて、大阪界隈の工務店10数社にメールフォームから問い合わせをしたとのことでした。しかし、その中で丁寧に返信をしてくれたのは、弊社と大阪の松原工務店の松原社長だけだったとのことで、HPで熱い想いが伝わってくる会社はやっぱり対応が違いますね。と持ち上げてくれました。大阪の松原社長は私もよく知っているやり手の若手経営者で、私が主宰している職人起業塾のWSにも参加されています。また、彼が音頭をとって大阪で未来建設プロジェクトなる子供達に建設の職業体験をしてもらう大々的なイベントには一般社団法人職人起業塾で協賛もしていますし、私もイベント会場や会合に参加しに足を運んだりしている仲です。

自己欺瞞の認識。

私と、松原社長の関係を説明する際に、自社の事業以外にも業界全体が良くなるようにとの同じ志を持って幅広く活動の場を広げている経営者はみんな繋がっているんだよ、自分だけが良ければ良いという考えではダメだし、イマカネジブンの価値観を排除することが世の中を良くするには必要なんだよ。と熱く語ってしまいました。そして、「私もそんな大人になれたら良いな〜」という彼女に対して、自分の良心にまっすぐ向き合って、正しいと思う事を当たり前に行うように日々心がけるようにアドバイスをしておきました。「例えば、電車に乗った際に(私くらいの)白髪のおじさんが乗り込んできたら、席を譲ってあげるかといえば、相手に失礼かも、とか、自分も疲れているからとか、声をかけるのが恥ずかしいとか、いろんな言い訳を考えて自己正当化して良心を欺く自己欺瞞に陥るやろ、それをやめるんやで、それが良い世の中を作る第一歩や。」との私の説明になるほど、と少し納得してくれたようでした。

因果応報のビジネスモデル。

実は上述の男子学生にも同じような話をしており、地域の素晴らしいサービスや商品、そしてひとを紹介し続けて、地域に住まう人々のご縁を繋ぐ事業である「つない堂」の事業モデルの説明をする際に「因果応報という、良き事を行えば良き事が返ってくるというのを信じるか?」との私の問いに対して、彼は「半々です」とのなんともならない返事をしました。私は、人は全員、良き心を持っていて、お世話になった人にはご恩を返したいと思うもの。私心なく、良き事を積み重ねる事を続ければ、きっと私たちを信頼して良い仕事を紹介してくれる人が現れる。我々は人が持つ良き心を信じて事業モデルを計画し、実行しているんやで。とこれまた熱く語っておきました。なんて青臭いおっさんやと思われたかも知れませんが、徒手空拳だった私が起業して20数年事業を続けてこれたのは、私たちを信頼してくれたお客様に生かされてきたからに他ならず、それらは仮説ではなく原理原則に即しています。

道徳の時間。

立て続けに学生さんと面談する機会が続き、私の持っている仕事への基本姿勢や「信頼」をベースに組み立てる事業の成り立ちを説明するにつけ、感じた事は、これから社会に出る若者は道徳観、倫理観が社会で大きな付加価値を生み出している事に全く気づいていなさそうだという事でした。確かに、インターネットを覗けば方法論やノウハウが幾らでも転がっている今の時代、「うまいやり方」を見つけたものが勝ち、との風潮があるように感じます。しかし、人がお金を使うのは心を動かされた時であり、誠実で真摯な姿勢を持ったサービスや商品にこそ、価値を見出すのもまた真理です。そんな原理原則をあまり理解できていないのは、教育課程において道徳の時間が少ないのではないか、と思ったのです。特に、高校生や大学生になってから、社会に出てお金を稼ぐとは信頼を得る事だと、マーケティングの基本原則程度は人の在り方と一緒に論ずる場を作っておくべきだと思うのです。翻って、私たち大人が今一度襟を正して規範を示さねばならぬとの決意と共に。


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リーダーの器とセールス→マーケティング→マネジメントの失敗 #貞観政要

令和2年9月29日快晴

疾走。

夜風が気持ちいい季節になりました。今日は早朝から夜までぎっしりと予定が詰まっており、分刻みのスケジュールに追われて走り回る1日になりました。午前中は10時に約束があった新築のご相談にお客様が来られる前に、なんと3組も取引先の(アポなしもしくは突然のアポ取りで)来社があり、ドタバタしたスタートを切りました。ろくに昼食をとる間もなく、昼からは、大まか工事を終えて、仕上げに入っているインターナショナルスクールの新築工事の定例会議、その後、旧知の不動産会社の社長に須磨に呼び出されて中古物件の改修工事の相談を受け、帰りは元町の一般社団法人職人起業塾の事務局に立ち寄ってから帰社。夕方からは学生さん、出張中のスタッフと続けざまにズームでのミーティングと文字通り息つく間もない慌ただしさでした。

24時間戦う世代。

そんな慌ただしく走り回る印象をオーラにまとい雰囲気を漂わせていたからか、久しぶりにお会いする起業当時からお世話になっている不動産会社の社長に、「高橋くん相変わらず休んでないんかいな?」と聞かれました。そうですね、そう言われたら昔からあまり変わっていないです。と答えて、そういえば、と思い出したのは20数年前下請けの大工工務店から抜けだそうと必死にあがいていた頃のことです。その社長が言われる通り、24時間365日休みなくがむしゃらに働いていた時代があり、当時はほとんど大工として現場に出ていたことを考えれば、働き方というか、その業務内容はずいぶん変わりましたが、時間に追われる暮らしぶりは今も本質的にはあまり変わっていないかもしれないと感じました。

役割と責任がタスクを作る。

20数年前に起業した当時、なぜそんなに忙しく走り回っていたかと言うと、単純にこなすべき役割が多かったからだと思います。大工であり、設計であり、営業であり、そして小さいながらも一応組織の経営者であった私は圧倒的なタスク量に押しつぶされそうになりながらそれらの役割を何とかこなしていたいた様に思います。翻って、今を考えると随分とスタッフも増え、現場に出て作業することもなくなり、図面を引くこともお客様との打ち合わせをすることも滅多になくなりました。スタッフに実務的な役割多くを任せるようになり、ずいぶんと私の時間は余裕ができたはずなのですが、実際はそうなっていないのが不思議です。

器の大きさ。

昨日、このブログで紹介した出口治明さんが書かれた貞観政要の解説本の中に、人の器についての記述がありました。企業はリーダーの器までしか成長することはできない。との原則論から、経営者は器を大きくしなければならないのですが、そこには、おいそれと人間の器が大きくなる事はないと厳しい調子で書かれていました。ではどうすればいいか、と言う問いに対する答えは器は大きくするものではなく、空けるものとの理論を出口氏は提言されており、できるだけ器の中(頭の中)に詰め込んでいるものを捨て去って空っぽにすればまた新たに新しい考え方や知識、技術や人とのご縁を入れられるスペースが出来て、その分、会社は成長することができるとのことです。

器を空ける。

リーダーが器を空にすることとは、今まで積み重ねて信じて疑わない既成概念を打ち捨てること、と出口氏は少し抽象的な表現をされていましたが、私はそれを読んでもっと物理的(時間的に)に空っぽに出来るように考えるべきではないかと感じました。それは。考え方云々よりもまず、現在使っている時間と行動を捨て去り、スペースを空ける事ではないかと思うのです。とは言え、人にはそれぞれ役割と責任がありそれらを全く何のフォローもせずにただ、放棄してしまう事は、職業人としてあり得ません。もちろん、放棄ではなく委譲をすべきで、大きく役割と責任を渡す事が出来れば組織の運営に支障をきたす事なく、リーダーに自由な時間が出来て、新たなことにチャレンジする事が可能になります。リーダーの器が大きくならなくても、強力なフォロアーがいれば、組織は成長できると思うのです。

企業はそこに集う人の器の総計なり。

自分自身を振り返ってみると、20年前とさして変わらず、未だに時間追われて走り回ってはおりますが、起業当時私の仕事の全てだった実務は殆どスタッフが行ってくれるようになりました。そのお陰で、私は新たな事業を立ち上げたり、実務を頑張ってくれているスタッフのフォローや事業の維持継続ができるように組織全体のブランディングに時間を使えるようになったり、職人の社会的地位の向上という創業時の志に向けての事業を、自社だけではなく全国に広げる活動を行えるようになっています。これは決して自分の器が大きくなったのではなくて、私が担ってきた役割と責任を引き受けてくれるスタッフの成長の賜物だと改めて感じた次第です。結局、企業は(そこに集う)人(の総計)なり、という事なのでしょう。

セールス→マーケティング→マネジメント

そんなことを考えて、改めて感じるのは、やっぱりマネジメントの重要さです。創業間もない頃はどうやって売り上げを上げるか、どのように集客するかばかり(セールス)を考えて闇雲に走り回っておりました。その後、先の見えない不安から抜け出す為に持続的に売り上げを上げ続ける仕組み作り(マーケティング)を熱心に学ぶ中で、原理原則に則れば、企業は人なりだ!との結論を得て、17年前に大工の正規雇用化をきっかけに労働基準法の完全適法の運用、人事制度(賃金制度、等級制度、評価制度)の整備、社内でのコーチング研修を皮切りにした個別面談でのスタッフか抱える問題、課題の抽出とその改善のサポート等の運用を繰り返す(マネジメント重視の)事業形態に転換しました。今考えれば全く逆からの組立だったと自分の無知を恥ずかしく思います。。

貞観政要の凄み。

ちなみに、私が主催する建築業界に特化した研修事業、一般社団法人職人起業塾でもサービス開始当初は建築実務者向けにマーケティングの基礎理論を教えて、顧客接点強化の観点から現場起点の生涯顧客創造の仕組みを作り上げるサポートを行っておりました。しかし、上述した通りの自分自身の逆説的な事業構築を行った反省を元に、現在はマネジメント重視の少人数ワークショップの開催を中心に活動を行っており、職人起業塾の卒塾生を中心にマネジメント×マーケティング×ブランディングの三位一体論を元に事業計画づくりのサポートをしています。その中で、感じるのはやはり経営者の器を大きくする事の難しさと、その中身を引き受ける幹部の意識改革の重要さです。
さすがに多くの経営者が勧められる貞観政要、非常に深い示唆を頂けました。継文庫に寄贈下さった川島先生には心より感謝いたします。ありがとうございました。


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