建築、暮らしだけじゃない、ソノサキニ。

令和2年1月9日晴れ

今年初の東京出張。

昨日の土砂降り&暴風から一転、今朝は穏やかな青青空に薄い雲が広がる冬らしい朝になりました。今日は今年一発目の東京出張、職人業界団体の代表者と共に霞ヶ関に乗り込んで、建設業界が抱える深刻かつ喫緊の課題である職人不足問題、若者の建設業界離れを食い止めて、日本の経済をした支えする建設業界の衰退を避け、盛り上がる様に意見を述べてきます。とにかく人が集まらない、人材を育てられない業界に未来は無く、職人を雇用する中小零細企業は人材育成にかける資本を潤沢に持っていない現状を鑑みて、若者が活き活きと働ける環境づくりへの支援をお願いしようと思います。

9年目の書道教室。

話は変わって、仕事初めの1週間という事で今年初!のが続きます。昨夜は新年一発目の書道のお稽古日でした。書家の大山先生に自社社屋にお越し頂いて教えて頂いている、今年で9年目を迎えるすみれ書道教室はいつものセミナールームでの開催ではなく、年末年始でリニューアル工事を行った事務所のワークスペースで行ないました。屋久島由来のヤクイタの強い杉の香りと柔らかな足触り、そして広々とした空間でそれぞれが思いおもいに習字に向き合うのは非常にご好評を頂きました。お正月休み返上で工事をした甲斐があったというものです。(^ ^)

事務所改装の目的。

設計スタッフからの強い要望で暖かい、オシャレで働きやすい環境整備の為に行う事になった今回の事務所の改装工事は、本社ビル竣工時は貸事務所として区切ってあった部屋と元の事務所を繋げて20坪と広い空間に繋げた事で、単なる建築会社の設計室から幅広い用途に対応出来る多目的スペースにするのも目的の一つでした。今期新しく立ち上げる新事業部の「つない堂」は地域コミュニティの創成、地域の人や事業所の支援を主たる目的としており、その流れからすると事務所の定義を見直し、オープンな人が集まる場にして様々な人が交流出来る様にしたいと思っておりまして、昨日の書道教室はその第一歩となりました。

ゲームチェンジ。

今月20日付で20年間慣れ親しんだすみれ建築工房から株式会社四方継へと社名を変更するのは単に名称と建築会社としてのサービスのブラッシュアップを図る為のリブランディングというよりも、建築会社の枠を取り払い、地域と共生するコミュニティ企業へのゲームチェンジとの位置付けです。地域に暮らす人達の「くらしが良くなる」様に私たちが持つありとあらゆる人脈、リソース、そして信頼に値する幅広い業種業態の専門家の知見を集約し提供するハブ的な存在になる事を目指しています。

多目的スペースとしての建築事務所。

今はまだ改装工事後の後片付けも全て終えておらず、また、事務所に常駐している設計メンバーもフリーアクセスの働き方に馴染んでおりませんので、誰でも気軽に中に入って仕事や読書をできる環境は整っておりませんが、これから徐々にグリーンを増やし、コーヒーメーカーや冷蔵庫などを設置して行きます。また建築だけではなく、マーケティングや自己啓発系などの書籍や、私が厳選した読むべき漫画なども書棚に充実させて、書道教室だけでは無く、マーケティングの勉強会の開催等を含めて学べる場として認知して貰える様に活用したいと思っています。

建築だけじゃない。その先に、

建築は単なる箱、インフラ構築だけではなく、そこに集う人たちの楽しい、嬉しいと言った感情や、健康、個人的もしくは組織やコミュニティの成長を支えるコミュニケーションの場としての役割を持ち得ます。私たちが建築を通して生み出す「モノ」は生き物の様にその姿と共に意味や意義を変えて「最も身近な環境」をつくり、整える力を持っていると私は信じています。そんな「建築はモノではなくコトづくり」の考え方を今後、自社の事務所で体現できればいいなと思っている次第です。2月リリース予定の新規事業、会員サービスのつない堂のメンバー特典として、事務所をコワーキングスペースとして利用できる特典も提供したいと思っていますので、お付き合いいただいている皆様には楽しみにしておいて頂ければと思います。(^ ^)


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」として再出発します。

新会社「株式会社四方継」は「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」を理念に、
建築事業部「つむぎ建築舎」で「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり。」
地域コミュニティー事業部「つない堂」では「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」
二つの事業部で二つのビジョンの達成を目指します!


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実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。

日時:1月28日(火)14時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:5000円 懇親会は別途5000円
場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
https://www.facebook.com/events/2742407679131715/


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刃を研ぐ時間と論語の素読。

令和2年1月8日 雨のち晴れ

荒天の朝。

水曜日も朝活の日。相変わらず5時前に目を覚ましてベッドから起き出してみると、珍しく窓の外で激しく雨が打ち付ける音がしていました。いつもの様に朝活BNIの定例会に参加すべく、高速道路で車を走らせているとワイパーが追いつかない位、対向車からの水しぶきで全く前が見えなくなる位の激しい雨が降っていました。荒れ模様の1日のスタートというか、荒天の中の今年一発目のBNIの定例会の幕開けに、なんとなくぼんやりとした不安を胸に抱きながら定例会場の神戸オリエンタルホテルへと向かいました。

刃を研ぐ時間。

新年になって第一回目の定例会と言うことで、今日のBN愛ビジネスミーティングはノービジターデーとしてメンバーのみでのミーティングにして、私たちがかけるビジョンをどのように実現するかについて話し合い、目的を達成することができる状態をいかにして作り上げるかについて考え、意見を共有する時間にしました。状態管理の概念はよく木こりの話に例えられますが、刃のこぼれた切れない斧で力任せに木を倒そうとしても労力ばかりがかかって一向に進みませんが、少し斧を振る手を休めて、刃を研げば、一気に効果性が高まり却って早く、サクサクと木を倒せるようになります。

A目標とB目標。

BNIも異業種交流会とはいえ、クローズドなメンバー間でビジネスネットワークを構築する組織である以上、目標設定とその達成を繰り返す必要があります。そうすることでチームとしての効果性がより高くなるのは明らかで、年末でちょうど期の半分を終えたタイミングでもあり、現在の状況把握と、残りの期間に達成すべき目標数値を共有するとともに、全員がその目標を自分ごととして捉え、チーム全体の状態を良くするために個別にどんな貢献ができるかについて考えてもらいました。メンバー全員で絶対に達成すべきB目標と、出来ることならこんな姿になったらいいよね、と言うワクワクするようなA目標の両方を共有認識として持てたのは非常に良かったと思います。

成果は状態次第。

昨日のブログにも同じようなことを書きましたが、状態管理の肝は習慣です。成果を担保するには状態を整える必要があり、状態を良くするには行動が必要で、行動に移すにはモチベーションを保つ意識が重要で、習慣として毎日繰り返すことができれば最終的な成果に必ず結びつくと言うのが原理原則型の古典的マーケティング理論の根幹であり、習慣が人生を変えると多くの先人が言われた所以です。今日の締めくくりで、メンバー全員が状態管理に対する具体的で主体性に溢れたな行動目標をコミットメントして、全員の前で発表されたのは非常に大きな意義があったのではないかと思っています。全員で刃を磨ぐ時間を持ったことでドリームチャプターは今後、一気に加速するような気がします。

学びの元は論語にあり。

ちなみに、私自身はとどのようなコミットメントをしたかと言うと、とてもシンプルな新習慣に取り組むことを宣言しました。BNIは“Giver’s Gain”と言う理念を掲げており、与えるものは与えられる。と言う理想論とも言える価値観をビジネスシーンで体現しようとするグループです。これを日本式に言い換えると二宮尊徳先生が実践されたバケツの法則であり、その思考の元は論語の教えにあることから、私は改めて、毎日、論語の素読を行い、人の道の学びに触れ続ける事で潜在的な影響力を高めると、年明けの閑谷学校で決めた新たな習慣をメンバー全員の前で発表しました。以前からやろうと思っていたにも拘わらず、なかなか取り組めなかった論語の素読、今年は年間通してやりきって見ます。


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年の初めに。間違いだらけの目標設定、達成しない行動計画。

令和二年一月七日 雨のち曇り

朝活初め。

今朝は火曜日という事で今年初めての朝活の日。神戸市倫理法人会の皆様と会員スピーチで一年の抱負を人前で語り、聴かせててもらうところからスタートを切りました。新年らしく、明るく希望に満ちた一日の始まりは本当に気持ちが良いものです。朝活を終えて、モチベーションをアゲたまま出社してからは事務所改装工事の残った仕上げをコツコツと機嫌よく進めました。事務所の改装プランの要望をスタッフにヒアリングした際にお昼寝コーナーが欲しいと言われていたのを思い出して、かなり以前に頂いたまま温存していたハンモックを引っ張り出して事務所内の鉄骨の梁にぶら下げたり、新しく作った書棚に書籍(漫画)を整理したりして、着々とコワーキングスペース風に仕上げを行なっています。あと、コーヒーメーカーなどを揃えたら、ドロップインで使ってもらえるワークスペースとして解放するつもりですのでお近くの方は是非遊びに来てください。(笑)
料金はコーヒー飲み放題で時間無制限500円の予定です。

基本通りのPDCA

さて、年始という事で、一年の計は元旦にありと、今年一年の目標を立てられておられる方も多いかと思います。私たちも昨日の全体会議では、各チームの目標設定に対してどの様に達成するかについてチームで話し合いながら、目標達成シートにアクションプランを書き込んで提出してもらいました。これから1年間、私も含めてそのプランを元に四半期毎に進捗を確認しながら、目標達成に向けて歩みを進めていきます。目標設定、行動計画策定、進捗管理、計画修正を繰り返しながら年度末には目標達成出来る様に努力します(してもらいます)し、期の終わりには1年間の振り返りを行なって、目標未達の者についてはその原因を明らかにして、翌年の糧にしてもらっています。

状態管理無くして目標達成無し。

しかしながら、(今年もですが、)年頭に一年の計画を立てる際に前年の未達の反省が反映されていない書面が未だに提出されており、その計画書を見ただけで、明らかに早速大幅な修正が必要だと思う事が有り、それを見る度に、私の教育の至らなさを甚く思い知らされております。(涙、)
私としては、十年以上もずっと、成果は状態に由来する、目標を掲げて達成したいと思うならば、状態を管理する目標を立てなければ成果は手に入らない。と言い続けており、事業所全体のマネジメントはその原理原則に則って行なってきました。実際にそれを実務で担ってきたスタッフがどうしてその部分をすっ飛ばした、表面的な上っ面を滑る行動計画(の様なもの)を立てるのか理解に苦しむところですが、この修正こそがきっと私の一番大事な仕事なのでしょう。。

P/PCバランス

私が長年バイブルとして親しんできた、世界で最も多くの人に読まれたとされるビジネス書「7つの習慣」に書かれている概念の中で、私が最も、これぞ真理であり、間違いない!と心を震わせたのはP/PCバランスのくだりで、P(パフォーマンス=成果)を得るにはPC(パフォーマンスキャパビリティー=目標達成能力)が無ければならないという、当たり前過ぎる考え方でした。というのも、職人から起業した二十年前、私はガチョウを潰して食ってしまうと翌日から卵は手に入らない。という幼稚園の子供でもわかりそうなこの簡単な理論を全く仕事で実践できていなかったのでした。

対処を繰り返しても未来は無い。

今考えると自分でも、そんなバカな、と思いますし、これを読まれている方にも思われているでしょうが、意外とこんなあたり前の概念を実践できない人は世の中に数多くおります。例えば、現場で品質が悪いとクレームになった時に、私は職人を怒鳴りつけ、不具合が起こった理由や原因を調べようともせずに「1秒でも早く行け!」とすぐに対処をさせていました。クレームの原因が厳し過ぎる工期にあった場合、そこに気づかないままで対処を繰り返していると、延々と同じクレームが続くことになるのですが、その当時、クレームが起きやすくなる状態を排除しようなんて考えは全く持っておりませんでした。結果、職人は次々と逃げるかの様に辞めていき、新しい職人を雇っては同じことを繰り返しておりました。思い出すだけで恥ずかしい限りです。。

結局、習慣化に尽きる

そんな恥ずかし過ぎる苦い経験を持つ私だからこそ、人一倍、P/PCバランスに留意する様になり、今ではすっかり、成果は状態に由来する。という概念を肌感覚で理解できる様になりました。スタッフが書き込んだ目標達成カードの行動計画が状態管理の為の具体的かつ、継続可能な習慣に落とし込めてあり、その積み重ねが目標達成に向けて真っ直ぐに伸びている様なアクションプランになっていれば、大まか大丈夫だと分かりますし、その逆もまた然りです。今回は年始に立ててもらった計画の中で、昔の私の様に目先の対処を繰り返し、自分のスキルや内面、協力してくれる周りの人との人間関係等に全く目を向けず、状態を管理する意識が見て取れないものについては再度計画を見直すアドバイスをして、全員が確実に行動を積み重ね、成果を手にできる様にする手助けをしたいと思います。

逆算思考の行動計画

私的には原理原則的な思考での目標設定の基本は「目的に沿った目標であるか?」が最も重要コア部分であり、その目的が自分の利のみではなく、理に適ったものであれば、目標は達成するべくして達成すると思っています。あとは、「成果は状態に由来する、状態は行動に由来する、行動は意識に由来する、意識は言霊に由来する。」と、連鎖を遡るだけなので、目標が自然に達成出来る「状態」をイメージし、その為に必要な行動は何かを考え、日々の時間の使い方を変える意識を持ち、それが継続しやすい状態を作るために、口に出して、もしくは書面に書くなどの見える化でコミットメントするべきだと思っています。自分の胸の中に秘めているだけに比して言霊の力は偉大です。年の初めに目標を掲げて、達成への計画を立てられる方は是非とも言霊を使って見てもらいたいと思います。今年こそは一皮剥けるぞ!と気合を入れられている方に少しでも参考になれば幸いです。


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人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。#読み始めの儀

令和二年一月四日 快晴

初読みの儀。

年末年始の時間をどっぷりと使った自社事務所の改装工事は昨日で一応のケリをつけ、(まだ荷物はグシャグシャですが、)取り敢えず使える状態にまでこぎつけました。今日は岡山にある日本最古の民間で設立されたとされる松山藩の藩校、元閑谷学校で行われる論語の初読みの儀に参加。やっとお正月らしい時間を過ごす事が出来ました。

閑谷学校。

閑谷学校は、江戸時代から一度も修復されておらず、竣工当時のままの姿を見れる貴重な伝統建築物であるという事、また森林の循環型モデルの先進地域でもある岡山にある事もあり、私が代表を務めている兵庫県の地元産木材利活用、森林の整備と山の活性化を目指して山と街を繋ぐ団体「ひょうご木づかい王国学校」の面々と以前から見学に行こうと企画が上がっており、この度は12月の定例会で正月早々に論語の読み初めの儀が開催されるのを知って有志を募る事になりました。

大人の遠足。

今回の企画は論語に触れて、学ぶきっかけになる良い機会なので職人起業塾のメンバーにも声を掛けたところ、京都や岡山からも参加され総勢9名もの大所帯での楽しい会となり、想定外の盛り上がりを見せました。閑谷学校での読み初めの儀を終えた後は、オープンテラスでのピザランチ、牛窓に移動して室町時代の仏閣や船大工によるだんじりの見学、日生名物のかきおこを食べてから、赤穂温泉に浸かって帰神と、学びと楽しみてんこ盛りのお正月気分満喫の充実した大人の遠足になりました。また是非共来年も企画したいと思います。

論語とマーケティング。

そもそも私はかなり以前から閑谷学校に興味を持っておりまして、それは山田方谷が米沢藩の上杉鷹山と同じように論語の教えを軸に財政難を立て直したとされる松山藩が開いた人材育成のための学校だったからです。6年前、すみれ建築工房の社内で職人起業塾なる勉強会をスタートさせた当時の題材として取り上げていたのが上杉鷹山や山田方谷が推し進めた人としてのあり方見直すところから始めた経済政策で、それこそが原理原則に則った古典的マーケティング論、リーダーシップ論の原点だとの持論に基づいてのものです。混迷を深める今の時代こそ、これからのリーダー、特に経営者は原点に立ち返り論語を学ぶべきだと考えています。

孔子の深い教え。

本日参加した閑谷学校での読み始めの儀で紹介され、参加者全員で素読を行なった論語は年始に胸に記すべき含蓄にあふれていました。以下にその一節をご紹介しておきます。

「季文子、三たび思いて而る後に行う。子、これを聞きて曰く、再びせば斯れ可なり。」

「子曰く、過ちて改めざる。これを過ちと謂う。」

「曾子曰く、吾れ日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。」

「子曰く、まことに仁に志せば、悪しき事なし。
子曰く、まことに仁に志せば、憎む事なし。」

仁に志せ。

これらの節について閑谷学校の方が講釈をしてくださったのは、人がものを考えるとき、常に理と利のせめぎ合いがあり、初めに利があり、考える事によって、そうではないと理に従おうとするが、考えすぎると再度利に戻るきらいがあるから、三度は考えない方が良い。そもそも、一度過ちを起こしても改めることができれば二度目で物事は良い方に進むはずである。しかし、自らを省みる場合は三方向から思うのはのは悪いことではなく、むしろ必要である。人のためを思う強い志を持てば、悪しきことも、人を憎むこともなく、良き人生を送れるはずである。と謂う孔子の教えであり、これらの文を朗読しながら、善きことをすれば、善きことが廻って来る、新会社四方継で三方良し、四方良しのビジネスモデルの構築を実現しようと固く胸に誓いました。最高の新年のスタートとなった事に深く感謝いたします。ありがとうございました。


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インターネット経済圏に立ち向かうローカルファースト事業の旗揚げ。

令和2年1月3日快晴

事務所改装工事day7

お正月三が日も今日でおしまい。明日は閑谷学校での初読みの儀、明後日はコニージャパン社の新年業者会と新年の行事予定が入っており、6日の初出の日を控え、年末からスタートした事務所の改装工事は今日で一旦のケリをつけました。1週間の事務所の休業期間を利用しての改装工事は、設計メンバーの念願だった床の断熱改修、もともと賃貸に出していた事務所隣室の打ち合わせ室の間仕切り壁をぶちぬいて1室に広げ、床全体を自立循環型林業へのコミットメントをされた屋久島共同宣言に調印した流れで応援の意味を込めて屋久島で生産された屋久島地杉のフローリング、ヤクイタで仕上げました。同時に、内外の人たちがコミニケーションが取りやすいレイアウトに変更し、オープンで自由なアイディアが生まれる環境を整えました。1月6日に出勤してくるスタッフに喜んでもらえればいいのですが。。

リアル店舗の存在意義。

本日は、一旦の仕上げとして照明器具を取り付ける予定にしており、吊り下げ型のレセップ、コード付きソケットと言われるシンプルな裸電球をランダムに配線ダクトからぶら下げるべく、近所のホームセンターに材料を揃えに行きました。店にあるだけのソケットを全てかき集め、同じ数の電球をカゴに入れた後、最後にダクトレールに取り付けるアタッチメントを購入しようと店内をウロウロ探し回りましたが、どこにも見当たりません。15年前の事務所改装工事の時にもホームセンターでどっさりと購入した覚えがあり、売っていないわけがないと店員さんに声をかけて探してもらいましたが、結論は在庫が置いておらず、インターネット注文になりますとのこと。これでは店舗を構えている意味が限りなく薄まってしまいます。

ネット影響力の強い企業に集約される。

確かに、照明用の配線ダクトレールは一般の住宅にはほとんど使われる事はなく、主に店舗などでしか使用されていないのは事実ですが、以前はたっぷりと在庫していた商品が顧客のニーズに対応した結果なのでしょうが、リアル店舗への陳列を止めてネットで注文しなくてはならなくなったのはちょっとした衝撃でした。結局、カゴいっぱいにてんこ盛りにつめ込んだ照明器具の類は全て棚に戻してもらい、何も買わずに戻ることになりました。ホームセンターの店員さんは自社のネット通販サイトで購入してください。と言っておられましたが、帰ってから検索してみると、店頭で買いかけていた商品よりもオサレで安価な商品がずらりと表示され、最終的にまとめて楽天ストアで購入してしまいました。こんな事なら初めからネットで購入しておけば良かった。とつい思ってしまいます。

弱肉強食の世界。

インターネットでなんでも買えて、しかも直ぐに届けられるのがごく当たり前になった今の世の中、比較検討も簡単に出来るようになりました。あらゆる選択肢を並べて最適解だと思える選択をできるのは、すごく良い事だと思える反面、そんな世界にどっぷりと浸かってしまう危うさも同時に感じずにはいられません。地元のホームセンター(に限らず、あらゆる小売り業)が商品在庫の点数を絞って売れ筋商品だけを置くのは売り場面積の都合上、致し方無いとしても、ネットで検索してください。と、せっかく足を運んでくれた客を熾烈な自由競争の大海に放り出してしまうのは、大きな機会損失であると共に、次の来店を拒む行為になりかねません。このままの流れに身を任せていると地域のお店は絶滅してしまいます。

Amazonへの恐怖。

実は私、数年前から「脱Amazonキャンペーン」を行なっておりまして、Amazonだけでは無く、出来るだけインターネットでの購買活動をしない様にしています。私自身も工務店という地域密着のローカルビジネスに取り組んでいる事もあり、地域経済の空洞化を心配しての行動ですが、私一人が、店頭に無いものは取り寄せて購入する、と言う地味で面倒な取り組みをしたところでたかが知れています。昨年はとうとう、長年お世話になっていた近所の本屋さんが閉店してしまいました。インターネットの普及の影響で実店舗が次々に潰れていく様を見て、結局、地域で循環するはずだった経済がグローバリゼーションの波に飲み込まれ、圧倒的な資本力を誇る大企業に全ての収益を吸収されていく事への恐怖が年を追うごとに強まっています。

つないどう?

そんな危機感と、インターネット検索で写真映りや美辞麗句に誤魔化されて購入した自分自身の失敗の経験もあり、私たちが今年から新たにスタートさせる新規事業の「つない堂」では、地元神戸市界隈の信頼できるお店や商品、サービス、特に「信頼に値する人」をご縁のある方に紹介して広く知ってもらう機会を作りたいと考えています。十年ほど前まではインターネットをバーチャルと言っておりましたが、今では実際に対面で会った人を後でネット検索で調べて、信用度をチェックする様になり、インターネット上に存在が無ければリアルでも信頼できないと判断する風潮が蔓延しています。個人的にはそんな馬鹿な話はないと思いますが、それが時代の流れならば受け入れて、信頼できる人の情報をインターネット上にも掲載しつつ、リアルな人繋ぎが出来れば良いと思っています。「良い人と知り合えた、つないでくれてありがとう。」と言ってもらえるサービスが廻りまわって自分たちのビジネスにもきっとプラスの方向に働いてくれると信じてローカルビジネスに特化した事業展開を目指します。トランプ大統領とは少し違う視点で生まれ育った地域を守ることに寄与できれば幸いです。


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」として再出発します。

新会社「株式会社四方継」は「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」を理念に、
建築事業部「つむぎ建築舎」で「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり。」
地域コミュニティー事業部「つない堂」では「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」
二つの事業部で二つのビジョンの達成を目指します!


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現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ  インナーブランディング#2

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日時:1月28日(火)14時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:5000円 懇親会は別途5000円
場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
https://www.facebook.com/events/2742407679131715/


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哲学、再定義、文化の創成。#令和二年の一年の計

令和二年一月二日 晴れ

自社事務所改修day6

年末からスタートした十五年ぶりとなる事務所の改装工事も今日で6日目、1月6日の初出の日までになんとかスタッフが仕事ができる状態に戻さなくてはならず、そろそろ目処をつけるべく、気合いを入れて新年早々から職人モード全開で木屑にまみれて作業をしています。新年2日目となる今日は昨年も一緒に正月工事をしていた工務部のスタッフが手伝いに来てくれて、事務所改修の設計担当も朝から出社してくれて、造作家具の指示を出してくれるなど賑やかな現場になりました。なんやかんや言いながら、皆、心配してくれているようで、優しいスタッフに囲まれている私は幸せ者です。ありがたいと感謝する事しきりです。

一年の計は元旦にあり

年末年始はすっかり職人に戻り、現場の事ばかり考えておりますが、それでも一年の始まりの節目には今年一年をどのように過ごすかを考えてしまいます。特に今年は創立20周年を機に社名変更、新規事業の立ち上げ、マーケティング事業部をUX事業部へと転換したりと大きな転機を迎える事になり、否が応でも気合が入ってしまいます。昨年1年間かけたリブランディングへの取り組みで事業方針、アクションプランについては散々練り続け、スタッフにも繰り返し意図の共有を図ってきたので今年はひたすら行動を積み重ね、進捗を確認しながら目標達成を目指すのみではありますが、全体を俯瞰し、年間通して留意すべきテーマの言語化について考えました。

再定義の年。

元日に現場作業をしながら見出した、私が掲げる令和二年度のテーマは「再定義」です。
リブランディングとは、この先の二十年、事業を継続する力を身につける事、それは市場から、地域から存続を認められ、許される存在になる事だと思っています。自分なりの定義としては「顧客体験の創造」こそがそれにあたり、スタッフにも繰り返し説明してきました。この様に、これまでの学んできた事、そして実践を積み重ねてきて身についた智慧や自分なりの哲学を元にあらゆる事を再定義し直す年にしたいと思います。

テーマは文化。

工務店とは、地域とは、大工とは、設計とは、工事現場とは、施工管理とは、協力業者とは、顧客満足とは、社員の幸せとは、職場とは、建築とは、経営者とは、リーダーとは、仕事とは、人生とは、、今まで一般的にぼんやりと認めれているそれらの意味や意図、意義位について再度自分達の物差しで定義し直し、流される事なく一つずつに対して真摯に向き合っていく一年にしたいと思います。この再定義のプロセスを丁寧に踏んでいく姿勢が我々独自の文化を創成すると考えており、令和時代のブランディングには新たな文化を作り上げ、広めていく事が不可欠だと思っています。

問いを立てる。

たかだか一年で文化の創成が成るとは露ほども思っておりませんが、まずはこの1年間を五年後、十年後に確固たる独自の文化を持ち、地域の人々、ご縁を頂く方から支持され、認めてもらえる様なコミュニティーを構築していく足がかりとなる年にしたいと思います。今年は私も53歳を迎えます。そろそろ自分の哲学を固めなければならない歳になったと自覚を持って、〇〇とは何か?と、問いを持ち、問いを立てる習慣を身につけながら丁寧に過ごして参りたいと思います。
無論、スタッフやパートナー企業さんとも一緒に考えたいと思いますので、皆様、本年も1年間、禅問答の様な私からの質問にお付き合いの程、宜しくお願い致します。(笑)

 


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」として再出発します。

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令和二年、新年のご挨拶と社名変更と私たちが目指す世界。

令和2年1月1日 元旦 晴れ

恭賀新年

新年あけましておめでとうございます。昨年中は多くの方にこのブログにご訪問頂き、様々なご意見やコメントを頂きましたこと、厚く御礼を申し上げます。本年も工務店経営の事、私たちが行なっている建築業界への提言、また地域経済の活性化への取り組み、チャレンジについで書き連ねて参りますので、何卒宜しくお願い致します。また今年はリブランディングの取り組みの一環として20年間慣れ親しんだすみれ建築工房という社名に別れを告げて、社名も業態も、スタッフの働き方も変えて新しい時代へ前向きに立ち向かって参る所存です。そんな流れで私はこの正月も事務所の改装工事を行なっておりまして、圧倒的な現場主義を今年度は貫いて参る所存です。以下に新年のご挨拶と共にその概要と私たちが目指す世界を書いておりますので、ご一読頂ければ幸いです。

「すみれ建築工房」は「四方継」へと社名を変更します。

令和に改元されて初めての新たな年を迎えるにあたり、身が引き締まる様な思いを抱いています。お陰様で私達、有限会社すみれ建築工房は今年で第20期目を迎えることが出来ました。大工4名の職人集団としてスタートを切った創業時には想像だにしていなかった長い年月を持ち堪えて来れたのはひとえにご支援下さった皆様のお陰だと心から深く御礼申し上げます。2020年で第20期を迎えるに際して、スタッフと共に今一度、心新たに事業に取り組もうと誓い、社名変更と共に新たな事業形態への挑戦を致します。新社名は「株式会社四方継」となりまして「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」をその理念としています。

紡ぐ、つなぐ、二つの事業。

建築事業部は「つむぎ建築舎」という屋号となり、大工と女性設計士がお客様の夢を紡ぐべく、これまで以上に丁寧に「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり」を行なっていく所存です。また、新しく「つない堂」なる事業部を立ち上げて、「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」をスローガンに神戸近郊の信頼できる専門家、素晴らしい商品やサービスを調査して、お勧めできる理由と共に紹介してご縁をつなぐ地域事業紹介サービスをスタートさせるさせることになりました。以下にこの度の社名変更、新規事業部解説の理由を書き連ねますのでご一読頂ければ幸いです。

20年間継続できた理由。

企業が創業してからの生存率の調査があり、5年後に存続しているのは15.0%、10年後は6.3%。20年後はなんと0.3%だと日経ビジネスの記事にありました。起業当時、経営に関してなんの知識も持っていないだだの大工職人だった私は二十年先の事など考える事もなく、ただ目の前の頂いた仕事に一生懸命に打ち込むだけの毎日でした。今考えると、奇跡とも言える20年間もの事業継続は職人的思考で誠実に現場に向き合って来た積み重ねだったと思うと共に、本当にお客様に恵まれ、取引先に恵まれ、スタッフに恵まれ、様々な人とのご縁を紡いで来れたからだと思っています。本当にありがとうございました。

テクノロジーで暮らしにくくなった?

さて、今期20周年を迎えるにあたり、昨年からスタッフと一緒にずっと考え続けて来たのは「私たちとご縁を頂いた方々にこれまでの20年に頂いたご恩をお返しする事が出来ないか?」という命題です。そして、令和に時代が変わったのと時を同じくするかの様にAI、ロボットなどの圧倒的なテクノロジーの進化が実用化され、IT、情報革命で人々の暮らしはインターネットと切り離せない様になりました。世界中がそんな激しい変化に晒されている今、本当に暮らしやすい世の中に変わりつつあるかと言うと、決してそんなことはないのでは?と正直、ずっとそこはかとない疑問を感じておりました。

何が本当かわからない。

例えば、以前は海外出張に行くには旅行会社に航空券や宿の手配をお願いするのが一般的でしたが、今はインターネットで自分で検索して購入する事が出来る様になりました。一見、便利になった様に思いますが、私の様にインターネット検索をあまり上手く使いこなせない者はどの情報が正しいのか判断ができず、検索、情報収拾に際限なく時間を費やしてしまいます。その挙句、旅行会社に頼むよりも高い価格で看板も出ていない汚いホテルに泊まる羽目に陥った事もありました。溢れる程の情報があれども、何が正しいかの判断が余計に難しくなったと感じながら、何か私達に出来る事はないかと模索し続けて来ました。

コミュニティー×モノづくり

これまで、私達は建築会社でありながら、建築は単なる手段であり目的ではないと「家は建ててからがスタート」をコンセプトに建築工事を終えた“その後”に焦点を合わせたモノづくりや提案を行う様に心がけて来ました。5年以上毎月開催し続けて来た、すみれ暮らしの学校ではご縁を頂いた皆様に暮らしを楽しんで貰える様にと様々な体験型のイベントを企画運営して来ました。毎年一度、お客様宅に大工が伺う無料メンテナンス訪問も開始から10年近くになろうかと思います。建築会社と言うよりも暮らしのサポート企業として皆様との関わり持ち続けたいと考え、様々な取り組みを続けて来ましたが、この度の20周年を機に更にもう一歩踏み込んで、これまでの「建築に強みを持った暮らしのサポート企業」から「人とのご縁を紡ぎ、地域社会、地域経済を活性化するコミュニティー×モノづくり企業」へと新たに生まれ変わる決意をしました。

信頼と安心のご縁を繋げます。

私は、生まれ育った地元神戸で20年間事業を続けて来た中で、素晴らしい人達に出逢い、安心できるサービスを提供される事業所と数多く知り合う事が出来ました。実際、何かのサービスを受ける際にはインターネットではなく、信頼でききる専門家に問い合わせて判断する事が殆どです。そんな頼れる専門家を紹介してくれる、気軽に問い合わせが出来る窓口さえあれば、上述の私の海外出張での失敗なども避けられるでしょうし、何を信じて良いのかわからない今の時代にも随分安心して暮らせる様になるのでは無いかと考えました。「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」をコンセプトにご縁を頂いた方同士が良くなる様に、まずは「いい情報」の発信サービスから始めて参ります。そんな新しくなった「四方継株式会社」をスタッフ共々どうぞよろしくお願い致します。ご縁を頂いた皆様の暮らしがに少しでも良くなる様、お役立出来れば幸いです。

本年も、そして次の20年間も、株式会社四方継を宜しくお願い致します。


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一隅を照らしてんじゃねーよ。

令和元年12月晦日 雨のち曇り

令和元年の晦日。

今年もいよいよ明日でおしまい。いよいよ年末も5時迫ってきましたが、私は相も変わらず今日も自社事業所の改装工事に職人として勤しんでおりました。さすがに30日にもなるとスタッフもそれぞれ家の用事で忙しいだろうし、1人でコツコツと作業する1日になるだろうと思いきや、神戸きっての女性経営者の主森社長がヤクイタを見に来たり、設計のスタッフは次々に顔を出し、いまだに詰めきれていない事務所レイアウトを一生懸命考えてくれたり、ぐしゃぐしゃの荷物の中で業務をしたりと、よっぽど大掃除がはかどったのか、仕事が好きなのかいつもと変わらない賑やかさになりました。写真は主森社長のfbより無断拝借。(^ ^)

丹波からの応援。

また、昨日の夕方からの丹波でのミーティングの流れで、弊社への転職を考えている丹波在住の大工さんが会社の見学がてら1日手伝いに来てくれることになり、今日も思いのほか工事ははかどりました。思いもいらない展開でしたが、面白いご縁に感謝しながら、新しい仲間が増えることを祈りたいと思います。すみれの社員大工の業務は一般的な工務店に比べ、ずいぶんとやることが多く、私が言うのもなんですが正直大変です。現場で丁寧に確実な仕事をするのは当然にしても、お客さんの窓口を務め、近隣への挨拶や近隣営業も行ってもらいますし、アフターメンテナンスも担当します。また、女性の設計士とタッグを組んでプランニングから見積もり、そして契約までの数値目標を持って業務に当たってもらっており、営業的な側面も担ってもらっています。

職人よ、未来を見よ!

すみれではこの5年間、大工社員は新卒採用しかしておらず、若者が新しく社会に飛び出できたタイミングで、大工の仕事とは多岐にわたるものだと教えられ、1つずつステップを上っていくとそんなに違和感は無いのでしょうが、よそで長年、決められた通りに作業を行うだけの作業員のような大工をしていると、私のオーダーに答える事は非常にハードルが高く、中途採用の面接にこられた大工さんは私の説明を聞いて、「そんなことは大工の仕事じゃない、」とか、「私には到底無理です」などと言って尻尾をまいて逃げ帰ります。私も職人上がりなので気持ちはよくわかるのですが、作業だけの職人は日当20,000円位が収入のアッパーで年収せいぜい7,000,000円台、経費を行くと5,000,000円もないのが実際のところで、未来のキャリアプランなど描きようがありません。現場作業+ αの付加価値を生み出す大工にならないと未来がないと言う私の持論を聞いてチャレンジしてみたいと言う大工さんが現れたのは私にとっては非常に嬉しいことです。

自分たちが良ければいいってもんじゃない。

すみれの社員大工たちに常々言っているのは、単に自分たちが稼げるようになれば良いのではなくて、職人が現場作業だけではなく付加価値を生み出す働き方とその制度を確立し、職人会社の新しいビジネスモデルを構築することによって全国の大工の働き方を変え、未来に明るい希望を持ち、やりがいと誇りを持って働けるような啓蒙活動を行う基盤を作る。俺たちが建築業界の構造を根本から変える事で「職人の社会的地位の向上を果たす」と言う我々が掲げる創業以来のミッションを遂行するんだ。と言うことです。そんな志に共感してくれる職人さんが集まってきてくれて、職人の殻を破る活躍をしてくれたら私としてはこれ以上嬉しいことはありません。やることも多く、大変ですが、自分も、そして世の職人たちももっと豊かな暮らしを送るべきだと思う人に集ってもらえればと思います。

一隅を照らしてんじゃねーよ。

話は変わって、最近、とある方から「あなたは何のためにこの世に生を受けてきたのか?」と非常に根源的かつ禅問答のような質問を受けました。私の答えは「今の世の中(建築業界)を少しだけ良くするために生まれてきました。」と答えたのですが、どのように良くするのか?と重ねて質され、「建築業界の一隅を照らすんです。」と返しました。広い世界の片隅で、職人がもう一度子供たちに憧れられる職業に復権するきっかけを作れたらと思っています。と。するとその方は「いい年をした経営者が何を言ってるのか、自分が一隅を照らすのではなく、そのような人を育てるのがあなたの役割ではないのか。」と厳しい口調でダメ出しをされ、私もそこではっ!と気付かされました。人にはそれぞれ役割があり、その役割は歳を重ね経験を積み、学びを深めることで広がっていくべきで、50歳をとうにすぎた私の場合、そろそろ次の世代を担う国の宝を育てるフェーズに移らなければならない年齢になったのかもしれません。セルフイメージが人生を作る、私のようなちんけな人間がどれぐらいのことができるのかわからない、と言う凝り固まった小さな思考ではなく、もっと大志を持って新しい時代を生きようと改めて思った次第です。令和元年の年の瀬に素晴らしい気づきをいただくことができました。ご縁に心から感謝します。


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年末のMacBook Proのクラッシュと卓越の戦略。

令和元年12月27日晴れ

事務所の仕事納め。

すみれ事務所は本日をもって年内業務を終了とさせていただきます。もちろん現場はまだ動いておりますし、明日からのお休みを利用して私は事務所の改装工事を請け負いましたので年末年始は殆ど事務所におりますが、事務所の電話はつなげれていないかもしれません。緊急の用件の方は携帯電話にお電話いただければと思います。そんな仕事納めを控えた今日は、年末恒例の社員との面談マラソンで朝から晩まで語りっぱなしの聞きっぱなし、スタッフと今年1年の成果と反省を共有して、新しい年を迎える準備の1日となりました。夕方からは、明日からの事務所改装工事の準備に、大掃除ならぬ大片付けで、未だかつてない落ち着きのない慌ただしい仕事納めとなりました。

アップルタイマー発動。

話は変わって、実は昨日から愛用しているMacBook Proを修理に出しておりまして、パソコンなしの生活をしています。と言いながらも、会社のWindowsのパソコンで作業はできるのですが、このブログを始めクラウド等のインターネットサービスを使おうとすると、ログインパスワード情報をいちいち打ち込まないと使えなく、ずいぶん苦労しております。しかし、Apple Storeの担当者によると最短で明日には修理の終わったパソコンが手元に帰ってくるとのことなので、安心して滅多にないPCデトックスの不便な暮らしを楽しんでます。(笑)

先送り癖の自己嫌悪。

3日ほど前に、以前から調子が悪かったMacBook Proのディスプレイが突然真っ暗になったまま見えなくなり、ずいぶんと焦りました。少し前からバックライトの光量が少なくなっていたりと、調子が悪く、もしものことに備えてデーターのバックアップを取ろうとしていたのですが、毎日の忙しさにかまけてつい先送りを繰り返し、未だバックアップ作業をしていないままでした。なんと1年間以上分のデータが吹っ飛んだかと思い、なんてバカなことをしたんだと自己嫌悪に陥ってしまいました。

絶対的安心感と信頼感。

その時は、いくらリセットしても起き上がらないので、Appleに電話して相談しました。電話口で親切丁寧にリセット方法を色々とご指導いただきましたが、結局、全く画面が映らないままで、これはパソコン本体がダメかもしれませんね。と言われたこともあり、この忙しい年末になんてことだと嘆きながら、新しいパソコンを購入する覚悟を決めて、Apple Storeの予約をしてもらいました。昨日、電源の入らないMacBook Proを心斎橋のApple Storeに持ち込み、動作チェックをしてもらったところ、バックライト以外は何ら問題がないし、なんと、「この不具合は無料修理の対象で費用もかからないので、買い直すのはやめて修理をしてそのまま継続して使った方がいいですよ」と勧められました。いつ行ってもApple Storeの担当者さんの誠実で真摯な態度には感心させられます。

やめられないアップルユーザー。

(無料修理ということもあり、)Apple Storeの店員さんの丁寧な対応に、いたく感激して、「アップルタイマーが起動して壊れやがった」なんて悪態をついていた自分自身が恥ずかしくなりました。私はやっぱりまだまだiPhone ×マック派から抜け出すことはできないようです。
現在、時価総額ベースでも世界ナンバーワンのブランド企業になっているApple社は、スティーブ・ジョブズによるマックコンピューターとiPhoneの衝撃的なリリースで一躍世界のトップ企業に踊り出ましたが、その背景には卓越したプロダクトを創出しただけではなく、企業全体として顧客に真摯に向き合う「卓越の戦略」を用いてきたと言われます。

卓越の戦略。

卓越の戦略とは、全米ナンバーワンマーケターと言われ、日本でも繰り返し高額セミナーを行ってきた事でも有名なジェイ・エイブラハム氏が提唱した概念で、以前にもこのブログでも繰り返し紹介してきましたし、職人起業塾の講義でも毎回、詳しく説明を繰り返しています。また私たちすみれ建築工房も、Apple社とは全く規模は違いますが、卓越の戦略を実際の業務に落とし込める様にスタッフと常々その考え方や姿勢を共有し、概念を実践で裏打ちするべく10年にわたり取り組んで来ました。ちなみに、Apple社も取り入れて来たとされる卓越の戦略は以下、

ジェイ・エイブラハム卓越の戦略

あなたから何か買う人は、単なる「顧客」ではなく、あなたの保護下にある「クライアント」と考えるべきである。

クライアントの生活をより良いものにする、という高次の目的のためだけに、ビジネスに取り組む。

惚れ込むべき対象は、自分の商品ではなく、クライアント。

クライアントが言葉に出来ない想い、ニーズ、課題を明確に表現し、それを満たすリーダーとなる。

あなたやあなたの会社、商品、サービスがなかったとすれば、クライアントにとって損になる程のレベルで商売をする。

あなたとクライアントの双方が、信頼、誠実、尊敬の対象となるような精神的な「きずな」を構築する。

大事なのは量ではなく質。

昨日の勉強会の後の忘年会でも話題にのぼりましたが、日本ではアップルユーザが多い様に思われているのに対し、世界的なスマートフォンのシェアを見るとアンドロイドが圧倒的に多く使われています。シェアだけを見るとアルファベット(Google)がアップルを大きく抜き去ったかのように見えますが、その実態はスマートフォン市場の利益の80%をアップルが握っていると言われます。シェアが少なくても高い価値を認めてくれる顧客を持ち、高い収益率でものが売れるのがブランド企業であり、このデーターは時価総額とともにアップルが世界一のブランド企業だと言われる所以を顕著にしましています。

スーパーベストプラクティスはアップル。

そして、Apple社はその高い収益率を誇っているからこそ、あんなにスタイリッシュな店舗を構え、能力の高いスタッフを数多く揃えて顧客への懇切丁寧な対応ができるし、自社の不具合に対しては惜しみなく無料で修理をするサービスもできるし、また、電話での受付窓口でさえプロフェッショナルな知識とスキルを持った人を配置することができるのだと思います。私たちのような小さな会社がアップルを目指すと言うのはあまりにもおこがましいですが、それでも一人ひとりのお客様に対して向き合う姿勢はやはりお客様にとって「卓越した存在」になるように精一杯の努力をしたいと思うのです。

インナーブランディング。

小さいながらも高い価値を提供し、それを認めてもらえる状態を整えていくことで持続可能な地域に根ざしたスモールビジネスでもブランドと人としてもらえる様なビジネスモデルを作り上げたいものだと、今回のパソコントラブル、Apple社とのやり取りでの自分自身の体験を通して改めて思った次第です。来年から、社名まで変えて取り組むリブランディングの口切りとして、明日からの年末年始の事務所の休業中に改装工事を行うのもその一環です。これを起点にしてお客様にとって卓越した存在になれるようにまずは内側から。インナーブランディングを充実させていきたいと思っています。


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」と変わります。

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ミルクボーイと4回転ジャンプとヒットマン思考。

令和元年12月23日快晴

2019年ラストウィーク

いよいよ年末押し迫ってきた感のある実質令和元年ラストウィークの月曜日は、ホームページリニューアルのウェブ会議や、社内ミーティング等と事務所内にいるにもかかわらず慌ただしい1日になりました。夕方からは今年最後となるNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会の定例会に出席、満を持して理事長に就任される西神戸リフォームの岡橋社長を支えて、来年はより一層活発な活動をしていこうと大いに盛り上がりました。これから一気に減少傾向になると言われている新築市場から、多くの建築会社がリフォーム市場にシフトする中、安心して依頼できる地域密着のリフォーム業者が存在することをアピールする団体の長として岡橋社長には強いリーダーシップでメンバーを牽引してもらいたいと思います。私もできる範囲で精一杯お手伝いします。(笑)

世代交代の波。

あっという間に今年も残り1週間となり、世間は一気に年末モードに移ったように感じます。昨日行われていたすっかり年末の風風物詩になった漫才王者を決定するM1グランプリでは全く名前も聞いたことがない、今年初めてテレビで漫才を披露したと言うミルクボーイが古典的なパターンの中に新しさを感じさせる漫才で史上最高得点で優勝を果たし、一躍スターダムにのし上がりました。またアイススケートではレジェンド羽生結弦さんに代わって宇野庄松さんが優勝したり、女子フィギアでも新旧交代で新しい女王が誕生しておりました。NPO法人の世代交代は初老からまた初老に変わるボチボチした感じですが、世間ではものすごいスピードで新陳代謝が加速しているように感じてなりません。

4回転が当たり前の世界。

フィギアスケートの全日本選手権で優勝した平選手は今回4回転ジャンプを飛ばないままで日本一になりましたが、解説者の話を聞いていると、ロシアの選手に勝つには4回転ジャンプを成功させることが不可避とのことでした。私たち世代は伊藤みどりさんがトリプルアクセルを飛んだ時に人間技ではないと思って見ていた世代なので4回転が必須になったと言う言葉に衝撃を受けました。偉大な成績を上げた先輩を具体的な目標にして目指し、さらにその壁を乗り越えようとする努力を続けていくと人は想像超えるパフォーマンスを生み出してどこまでも進化していくものなのかと思い、自分自身を振り返ってそんなに具体的な目標設定をしているかと言われるとその辺は非常に曖昧でぬるい状態になっていると見につまされた次第です。

 

的をかけて、追いつき追い越せ。

そういえば、と思い出したのは若い時に先輩に教えてもらった仕事への向き合い方です。「まず身近な少し上の先輩を的にかけて、1日でも早く追いつき追い越せるように努力しろ。その先輩に追いついたら次の的を探して、その人にも落ち着いたらまた次の的を探してと順番にのし上がっていけるようにすればあっという間に一人前になれる」とまるでヒットマンになるかのように、社会に出て真面目に働きだした当初に教えられました。スポンジのように超素直で誰の言うことにも真面目に取り組み吸収するタイプだった私は、その先輩の教えを守り、ずっと、少し上の人を的にかけては、追いつき追い越せを繰り返していました。さすがに意識はしていませんでしたが、ひょっとしたらつい最近までそんな思考が残っていたような気がします。

ビジョン達成にはマイルストーンが必要。

よく若手の経営者さんに若い頃、どんな考え方で仕事をしていましたか?と聞かれたら上述のような「職人の頃も、経営者になってからも、少し先を行く人を目標にして朝具体的に自分自身の弱いところの補完と強いところを伸ばす努力をしてきました。」と答えて、「昔から負けず嫌いだったんですね。」と言われることが少なからずあります。しかし、今になって振り返ってみると、それは単なる負けず嫌いではなく、具体的で明確な目標設定をしてきたと言うことであり、そのモチベーションの源泉は、その先のビジョンを見据えていたことに他なりません。事業を行っていく上でビジョンの大切さは言わずもがなですが、大事なのはビジョン達成のためのマイルストーンとして、身近でわかりやすい、明確な目標設定なのだと改めて思います。特に、新しい事業を立ち上げようとすると、目標にする先輩がいなくなるわけで、目標設定が曖昧になっているのが今の自分自身の現状ではないかと考えてしまいました。来年は新しい事業もスタートすることですし、なんとか明確に的にかける先輩を見つけたいと思います。少し品がない言い回しですが、ビジョン達成のためには泥臭い部分も必要ではないかと思う次第です。(笑)


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」と変わります。

新会社「株式会社四方継」は「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」を理念に、
建築事業部「つむぎ建築舎」で「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり。」
地域コミュニティー事業部「つない堂」では「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」
二つの事業部で二つのビジョンの達成を目指します!


残席1名のみです!お急ぎください!
現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ  インナーブランディング#2

実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。

日時:1月28日(火)14時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:5000円 懇親会は別途5000円
場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
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