12月26日曇り時々雨
昨日はクリスマス。一応家族3人+ワンコとニャンコで勢ぞろいして、頂き物のブランド豚の鍋をつつきながら、これも頂き物のヴィンテージシャンパンを開けて、久しぶりの一家団欒気分を味わいました。お気遣い頂いた方々のおかげ様で、いい時間を過ごせました、心から感謝いたします。ありがとうございました。
ご縁を紡ぐ。
クリスマスも終わり、いよいよ年末の風情も本格的になって来ました。何かとバタバタする時期と言うことで、例のごとく予定にない行動に追われることになりました。良いこともよくないこともありますが、良かったのは今リフォームの施工中の客様に呼ばれて、息子の会社の今後の事業展開で業者を探しているので。とご紹介頂けたこと。
昔からこのようなお客様からのご縁を紡いで事業を続けてきておりますが、何年経ってもこの様なお声掛けをいただけるのは本当にありがたいこと。ご期待に添えるよう精一杯の努力をしたいと思いますし、一度ご縁を頂いたお客様には全員に、一生、あなた達にお願いするね。と言って頂けるようにスタッフと共に精進を重ねたいと思います。
仲間はずれ。
話は変わって、先日家で見る事はなしにテレビを見ていると、昔懐かしい『エンタの神様』をやっておりました。その中で、仲間はずれはどれか?というコントがあり、笑って見ながらも何か引っかかるものがありました。
宿題をする子供にお父さんが子供に勉強を教えると言う設定で、その問題が「次の中で仲間はずれは何か?」という質問でした。
ライオン、犬、猫、セミ、の中で子供は「答えは蝉だと思う」とパパに言うと、パパはライオンが答えだと教えます。なぜならライオンだけ街中で見かけないから。(笑)
しかし、そのあとでパパは本当の答えは仲間外れなんかダメだと言うべきだ。と強い口調で言い切り、「仲間外れがある社会なんてダメだ、みんな仲良し!が正解だ!」と子供に説教っぽく言い放ちます。
本来はここではちゃめちゃな理論のパパに笑うところなのでしょうが、確かに正論だな。なんて思った次第です。これ、
多様性を認めることの難しさ。
ダイバシティーと言う言葉もずいぶんと一般的になり、多様性を認める社会への移行が叫ばれて始めてからずいぶん時が経ちます。しかし、人は常に価値観の合わないもの、全体の空気になじまないもの、協調性がないものに対して排除しようと言う意識が働くもの。それはおいそれとそれを無くせるものでは無いのではないか、なんて思いました。
- やること成すことえーかげんに見えても、売り上げだけは作ってくる人。
- 会社のルールは守らないが、お客様との約束はきっちりとお守り顧客からの評価は高い人。
- 社内でのコミニケーションはしっかり取れて評価は高くても実際に仕事の結果を出せない人。
- 知識があり、理論もよくわかっているが実践ができない人。
- やる気もあるし、実践もするが、技術力を身につけていない人。
世の中のあらゆる人が、程度の差はあれども、何かしらの欠陥を持っているし、完璧な人などまずおりません。そして、大まか自分でそれに気付こうとしないのが(私を含めて)ほとんどだと思っています。で、ついつい他人の不足しているところに着目し排除や仲間外れとまでは言いませんが、違和感を口にすることが少なくないのではないでしょうか。
目くじらを立てる社会。
建築業界は職人不足だけではなく、実は設計も施工管理も人材不足が表面化しており、人に欠陥があることに目くじらを立てて排除して次々に新たな人材を求めても即戦力の人の雇用は非常に難しくなっているのが現状です。全国の同業の経営者さんと話すにつけ、これからは地道に人材を育成するしかない時代になったのだと、ひしひしと感じております。そんな中、ネットのニュースや話題を見ると、「目くじらを立てすぎているのではないか、」と思う記事が少なくありません。それくらい、どーでもえーやん。と思う様な些細なことも、正論を振りかざすと、「それって人としてどーなん?」ぐらいの大騒動となってしまいます。批判する方もそんなに立派なことばかりをしているわけではないし、人は皆、自己欺瞞と戦いながら(本当はやったほうがいいと思うことをしない、自分の良心に従わずに行動をすること)生きていると思うのです。要するに程度の差なのですが、ほとんどの人は自分の欠点に目を向けることから無意識に逃げ出してしまいます。
数年前に「法令遵守」が日本を滅ぼすという本が話題になりましたが、自らを振り返ることなく正論を振りかざす輩が多すぎる様に思います。以下抜粋。
多くの賢明な組織人達は、法令遵守という意味のコンプライアンスが、多くの弊害をもたらしていることに気づき始めています。抽象的に法令遵守を宣言し、社員に厳命するだけの経営者の動機が、命令に反して社員が行なった違法行為が発覚した場合の「言い訳」を用意しておくことに過ぎないこと、法令遵守によって組織内には違法リスクを恐れて新たな試みを敬遠する「事なかれ主義」が蔓延し、モチベーションを低下させ、組織内に閉塞感を漂わせる結果になっていることを感じています。
しかし、そのことを表立って口にする者はほとんどいません。法治国家においては法令遵守は当然のことであり、それを意味するコンプライアンスに異を唱えることは、法治国家の国民にあるまじき言動と軽蔑されるのが怖いからです。
仲間外れというものが仲間外れ。
もちろん、法律を守るなんて社会人としてアタリマエですし、職業人として必要なスキルは身につけるべきですし、大人として行うべきことは果たすべきです。出来なくていいじゃん、とはいきませんが、実際、全ての人には何かしら欠けているところがあるもので、欠点に着目し、排除しだしたらキリがありません。多様性を認め、欠けているところを補い合うことをしながら、双方もしくは全体の最適化を目指すのがこれからの組織に求められることではないかと思うのです。
前述のドランクドラゴンのコントの最後に、仲間はずれは誰だ?という設問を作った奴こそ仲間外れにするべきだ。と塚地パパが締めておりますが、人の態度や行動に違和感を覚えた時ほど、相手を責めるのでも、拒絶するでもなく、自分自身を振り返り、多様性と言うか、相手の良いところに着目する様に心掛けたいものです。自戒を込めて。
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