卓越の戦略のフレームワーク。

1月26日 晴れ

 

広島からスタート。

全国展開をスタートさせた職人起業塾の受講説明を兼ねたオープンセミナーの皮切りは祖父の墓があり、何かと縁の深い広島から。広島工務店協会、広島の出版社メディアジョン社の厚いご協力を頂いてセミナーを開催しました。

新築需要の先細り、リフォーム市場の激化、そして圧倒的な職人不足と建築業界の未来は決して先の見通しが明るいとは言えません。そして産業革命を凌駕するといわれる情報革命はスマートフォンの普及、SNSの一般化と共に急激にその変化は加速度を増しており、あらゆる嘘、誤魔化し、取り繕いを白日の下にさらけ出します。

住宅建築の様な長く品質を担保しなくてはならない業態にとっては非常に厳しい時代になったと言わざるを得ませんが、それでも私たちの様な地域密着で工事を行う施工会社が無くなると地震や台風、水害などの不測の事態が起こった時、地域の安全、安心は守ることはできなくなります。マーケット全体の需要の縮小、パイの奪い合いはともあれ、私たちものづくりができる企業は生き残らなければなりません。そんな熱い思いを持ちつつ持続継続できるビジネスモデルの構築を目指して、私たちはこれまでの一般的とされてきた外注の職人に頼る現場のマネジメントを根底から覆し、社員大工と共に現場を基軸にしたマーケティングの構築を目指してきました。


オープンセミナーでは、そんな私達の実体験から紡ぎ出した職人をはじめとする現場実務者にマーケティングの基礎理論、そして経営者感覚を身につけてもらうことで販促に頼らず売り上げを上げ続けてきた方法論を披露しているわけですが、4時間にも及ぶ今日のセミナーにご参加頂いた方々には、建築業の全ての評価、結果が現れる現場に対するマネジメントを今一度見直し、原理原則に沿ったビジネスモデル構築へのきっかけにして頂ければと考えています。

来週の月曜日は大阪、再来週は東京で同じ内容のオープンセミナーを開催しますので、ご興味がある方は是非お運び頂ければと思います。(詳細はブログ末尾をご参照ください、笑)

 

 

一年に一度の定点観測。

一般社団法人職人起業塾の活動は多くの方からのご支持をいただき、おかげさまで今年から全国に広がりを見せて、毎週の様に出張で飛び回っているのですが、その基本はやはり毎月本社で開催し続けている無料のグループコーチング、元祖職人起業塾です。一昨日は今年になって一発目の外部向けの勉強会を開催しました。

一年のはじめということで、毎年決まって参加頂く塾生さん達には「一年の計、十年の計、終身の計」と称して短期、中期、長期の目標を発表頂きます。何年にも渡って参加し続けておられる方は、終身の計(長期目標であり、人生の目的)が方向性は変わらずとも、ブラッシュアップされてスケールが大きくなっておられます。私にすると定点観測であり、継続して塾を開催する醍醐味であり、やり続けることの大事さを実感する瞬間でもあります。勿論、この塾の学び、私だけの影響ではないとしても、塾生さん達の成長を見るのは、非常に嬉しいものであり、その成長に刺激されて自分自身もさらに高みを目指さねければとモチベーションをかけてもらっています。

ちなみに、塾生諸氏の振り返りブログはこちら。皆さん素晴らしい!(笑)

http://calfarm-kobe.com/blog/2017/01/26/第41回職人起業塾/

第41回 職人起業塾振り返り

第41回職人起業塾 後編

第41回職人起業塾(感想編)

第41回 職人起業塾振り返り

 

 

インバウンドとUSP

今回のメインテーマは「インバウンドへの決意」と題して、少し難しい目の設問になっておりました。若手の職人さん達には少しハードルが高かった様ですが、いつになく一生懸命に解説をしたこともあり勉強会が終わった時にはすっきりした顔になっていたので、なんとかご理解いただけた様に思います。(笑)

ここでのインバウンドとは、内面の価値を発信し、認めてもらうこと。売り込むのではなく、見つけてもらい、理解ある顧客に集まってもらうことで持続的なビジネスを組み立てる方法論を指しています。そして内なる価値とは、哲学者のカントの言葉、「道徳的でありうる限りでの各人人間性は、何にも置き換えられない内的にして絶対的な価値をもつ。」にある様に誰しもが持つ良い所を指し、インバウンドとはそれを磨き、伝えること。家族に向ける愛情と同じ様に顧客に向き合えばその関係性、存在はかけがえのないものになるといった極小のセグメントから始まるUSPの発現に他なりません。

 

 

卓越の戦略のフレームワーク

塾生のみなさんには具体的に考えやすい様にジェイエイブラハムの卓越の戦略を例に出してフレームワークにして考えて頂きました。世界中の企業で凄まじい成果を上げ続けたというあまりにも有名な卓越の戦略、私たちもこの10年以上、ずっと目指してきておりますし、今もそれをブラッシュアップし続ける取り組みを行なっています。

ちなみに、ジェイの卓越の戦略はこちら。

  • あなたから何か買う人は、単なる「顧客」ではなく、あなたの保護下にある「クライアント」と考えるべきである。
  • クライアントの生活をより良いものにする、という高次の目的のためだけに、ビジネスに取り組む。
  • 惚れ込むべき対象は、自分の商品ではなく、クライアント。
  • クライアントが言葉に出来ない想い、ニーズ、課題を明確に表現し、それを満たすリーダーとなる。
  • あなたやあなたの会社、商品、サービスがなかったとすれば、クライアントにとって損になる程のレベルで商売をする。
  • あなたとクライアントの双方が、信頼、誠実、尊敬の対象となるような精神的な「きずな」を構築する。

 

 

法則性こそが再現性

10年以上前から繰り返し見直し自社に当てはめるにはどうするべきかを考え続けたこの6箇条、今回フレームワークのようにして例文として使ったのには訳があります。それはマーケティング構築に絶大な効果を与えるこの戦略を俯瞰してみると、大きく2つに分類することができ、そのセットが戦略として機能すると言うことに以前から気がついていたからです。
具体的には、はじめの3つが心のあり方を示しており、残りの3つは行動指針となっているのです。一つ一つ取り上げると当たり前のことばかりで、参考にするといってもとりとめがなくなってしまいますが、顧客から絶対の信頼を得るための心の持ちようとそれを具体的にどう行動に表すか、この2点をセットで考えることで戦略として成り立つ法則性が見えてきます。

心の在り方がマーケティングの出発点と言うのは常々言い続けておりますが、それを行動に表し伝えることができなければ、いくら在り方を正したところで一切ビジネスにはなりません。その勘所というか要諦をこの卓越の戦略は示しているということだと思うのです。

この法則性に従って自分なりの卓越の戦略を明確にすることは、そのままインバウンドの決意になるということであり、ェイが示す圧倒的な成果を再現する入り口だと思うのです。
一朝一夕で出来上がるものではないのは重々承知しておりますし、何度もブラッシュアップを繰り返さなければ使い物にならないとは思いますが、この2つの方向性を固まることで、具体的に行うべきアクションが見えてくるのではないでしょうか。私自身もこの機会にもう一度じっくりと考えてみたいと思います。

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新しい年の始まりに、現場マネジメントの根本を考え直すきっかけは如何でしょう?

東京は満員御礼!定員に達し締め切りました。大阪、広島はまだ席ありますよ!

■3週連続!新春オープンセミナー開催します!

新たな現場マネジメント、マーケティングへの取り組みを考えられておられる方は是非!

1,広島開催2017年1月26日(木)13:00~17:00
職人起業塾 オープンセミナー in Hiroshima
https://www.facebook.com/events/1052519301524479/

2,大阪開催2017年1月30日 (月)13:00 ? 17:00
職人起業塾 オープンセミナー in Osaka 「現場のマネジメント意識が業界を変える!」
https://www.facebook.com/events/1052519301524479/

3,東京開催2017年2月6日(月)14:00~17:30(キャンセル待ち)
職人起業塾×SHIP 未来フォーラム 職人起業塾オープンセミナー in Tokyo
https://www.facebook.com/events/713061668862139/

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第5期生【関西地区:大阪会場 5月18日~11月16日 申込〆切1月末まで】
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