台湾で輝く、職人一番星⭐︎

3.11 曇りのち晴れ 東日本大震災から6年。

 

台北から台中へ。

台北を出発した時はいつも通りの曇り空、毎回ぼやいている気がしますが、本当に台北で青空を見ることがありません。。
どんよりした雲からは今にも雨が降りそうな天気でしたが、HSR(新幹線)に乗り込んで30分もすると雲が切れ始め、台中に到着した頃にはすっかり快晴。南国気分を味わえる気持ちのいい1日となりました。

今回の台中への訪問は以前施工させて頂いたお店のその後の様子伺いと、設計や施工ではないのですが、ほんの少しだけ、サインのリニューアルに携わらせて頂いたお店への表敬訪問。どちらも飲食店ということとで、昼から夜まで飲みっぱなしの食べっぱなし、幸せなお仕事となりました。(笑)

 

 

鮨が好き。

ランチは台中の有名鮨店、寿司鈴木幸介さんにて。以前の店名は『鮨 すず氣』という表記でしたが、人気店の地位を確立されてさらなるブランド化を進める気概を持って(との意図だと思います。)大将の名前そのままの表記に変更をされました。鮨店の味、技量、サービスは花板と言われる料理人によって決まると行っても過言ではなく、それが大将と同じとなればなおさらです。いわば個人のブランドに支えられてお店が成り立っている訳で、個人のブランド化はそのままお店のブランド化に直結することを考えるとこの度の表記の変更は素晴らしい選択、リニューアルだったと思います。今日はその鈴木さんでランチコースの鮨を堪能させて頂きました。


実は私は非常に鮨が好きでして、海外に出張に出る度に、帰国したらまっすぐに鮨を食べに行きたい衝動にいつも駆られます。(笑)今回は台湾で日本で食べるのと比べても一歩も引けを取らない、むしろ日本のあらかたのお店よりも美味いのではないか、と思える鮨を食することができたのでそんな願望は微塵もありませんが。(笑)

私が鮨が好きという理由はただ魚が好き、とか握りが美味いと感じるだけではありません。食材にこだわり、調理法にこだわり、サービスや雰囲気にこだわるのは他の飲食店の業態でも同じかも知れませんが、カウンター越しにお客さんに対峙して一貫ずつ鮨を握る緊張感というか、それをつまんで口の中に放り込んだ後に広がる味というより世界感は食事というにはあまりにも素晴らしい時間に過ぎると思っている程です。

 

 

日本が世界に誇る伝統技術。

今回も鈴木大将が築地や北海道、下関など日本の本場の産地から取り寄せた最高の食材を丁寧に下拵えすることによって魚介類がまるで宝石のようになり、私たち口にするお客さんが単に食事をするという概念を飛び超えて、『幸せな時間を提供される場面』に立ち会うことができた、そんな風に感じました。それにしても、食事の場でのこの世界観は世界中見渡しても巡り会えるものではなく、日本の職人がが長い時間をかけて研ぎ澄ましてきた、歴史を積み重ねて熟成してきた伝統文化あってこそだと思っています。

そしてその職人さんが日本を遠く離れた異国の地でその技術と知識、見識を駆使して高い付加価値を生み出し、幸せな時間の提供をし、感動を与え、大人気を博しておられることを(私が思うことではないのですが、笑)誇りに思ってしまいます。職種も立場も違いますが、私も職人の端くれとして、かくあるべきだと気付かされるところ大であり、美味い鮨を食したのみに止まらず、仕事に対する覚悟と決意を考え直させられる時間にもなりました。(苦笑)

 

 

身の丈を飛び越えても(たまには)良いか。(笑)

そんな素晴らしいお店にこの度私が関わらせてもらったのは、揮毫と言う程ではありませんが、お店の看板のロゴサインを毛筆で描いてもらえないかというご依頼でした。確かにこの6年ほど、毎月2回の書道のお稽古に励んではあります。しかし本来、私ごときの中途半端な者が世界で活躍する有名店のサインを書くなんて有ってはならないようなことではありますが、大将の事、仕事の内容や性格をよく知った人に店の看板を書いてもらいたいというオーナー様のご希望もあり、「試しに書くだけ書いてみて、もしお気に召すようなことがあれば、お使いください。」と、書家の大山先生にご指導頂いて書き上げた書を台湾に送ったところ、なんと本当にご採用頂けて、格好のいい提灯看板と暖簾に仕上げておられました。

海外で日本の伝統技術と日本の心を遺憾なく発揮して大活躍されているお店に私の書のサインが使われているその実際の現場を見て、なんだか現実離れした様な不思議な感覚に陥りつつも、やっぱり非常に嬉しいものでした。現在この店で修行されている若者が店を引き継ぐ様になるかは分かりませんし、またリニューアルすることがあればサインは変えられることもあろうかと思います。しかし、確かに台中で根を下ろしてしっかりとご商売されている鮨職人が構える建物の一部に現在、私の字が刻まれているという事実は私にとっては大きな誇りであり、喜びです。


 

山岡鉄舟に憧れて。

兎にも角にも、縁は異なもの味なもの。えーおっさんになってから書道を始めた時も、台湾で事業展開を始めた時もこんな(嬉しい)ことになるとは微塵も思っておりませんでした。ただ、小説「命もいらず、名もいらず」を読んで山岡鉄舟に大いに感化され、年老いてから揮毫を頼まれる様になれたらいいなーなんて漠然とした願望、というよりも憧れの様なものを持っていたのも実際でして、、この度、想いを一つ叶えるコトができた気がします。

神戸の片田舎でひっそりと工務店を営んでいた私の書いた字が海を超えて海外に残るというのは本当に不思議としか言いようがありませんが、ひょんなご縁を頂き、私たちのことにご理解頂ける多くのクライアントさん達に感謝するばかりです。

H社長、鈴木大将、ありがとうございます。心から感謝いたします。

心謝。

 rwj

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