新しい世界とパラダイムシフトと原点回帰。

6月1日 快晴

 

水無月。

旧暦では梅雨明けの時期で水が無い月になるとの説と「な」は「の」の転形で水の月との説の両方があるとのこと。ま、どちらでもいいんですが、真逆もまた正、世の中はすべからず表裏一体なのですね。。
とにかく、今月が終われば今年も半分がおしまい、「早いなー、」とジリジリとした焦燥感に焼かれるような気分も抱きながら、朝は毎月のお朔日の習慣、伊川谷総社にお参りした後、大阪で開催される第2講目の【第5期】職人起業塾の研修会場へと向かいました。

厚生労働大臣認定15回コースの職人起業塾は開講時、第一講の私の総論のレクチャーの後、第二講、第三講と連続で私の登場はなくアクティブ・ブレインセミナーを導入しており、アクティブ・ブレイン協会から講師を派遣して頂いて4期鹿児島、5期大阪と澤村講師にお越し頂いています。
塾生の皆さんにはマーケティング理論を学ぶことに先駆けて、絶対無理、と思うことを乗り越える成功体験を通して可能思考を脳にインストールしてもらっています。これが随分と楽しい体験型セミナーで、今日も皆さん、笑いに包まれながら自分の能力の限界を超える記憶、暗記にチャレンジされておられました。

 

 

アウトプットこそ学び

5月もかなりバタバタ走り回っておりましたが、6月に入ってそれがさらに加速します。
このところ、安全大会や団体の総会などでの講演のご依頼を多く頂いておりまして、今月は主宰の勉強会やセミナーなどを合わせると毎週どころか名古屋、鹿児島、大阪、福岡、宍粟、となんと計13回も人様の前に立って話すことになっており、、四日連続と超ハードな週もあったりと喉を労りつつ、絶対に穴をあけれないタスクをこなすべく、気合を入れてミッションに向き合いたいと思います。

そんなアウトプットの機会をしょっちゅう頂けると、自分自身を振り返り、理論を見直すきっかけが大量にあることになります。これまで学んできたことの反復ももちろんですし、同じことを話すにしてももっとこなれたり、わかりやすくしたりとブラッシュアップすることにもなり、結果的に自分自身の学びが深まるという非常にありがたい循環に入ることができます。それは、雑誌の連載や書籍の上梓でも同じというか、もっとロジカルに整理ができたりしてお声がけを頂く度に(無理してでも)お受けするようにしています。ちなみに、現在SH+ONE(新建ハウジング+ワン)で連載中です。

そんなこんなで、事務所に籠る度に執筆活動をコツコツ進めているのですが、昨日の定休日にもコラムを一本書いたので、書き下ろしを転載しておきたいと思います。(ネット上の情報サイトで加筆修正されて公開される予定です。)

 

新しい世界

世界は今、劇的な変化の時を迎えています。AI、Iotに代表される技術革新と情報革命、それを支えるインターネット、スマートフォンの普及は既に私たちの生活と切っても切れない関係になっており、ドローンによる宅配や自動運転カーの実用試験等、子供の頃の妄想が現実になっているのを目の当たりにし、それらがこれからの暮らしがこれまでの延長線上にないことを如実に語りかけているように感じます。一見、関係が深くないように思える建築業界、リフォーム業界もその大きな変化の荒波に飲み込まれることは必然であり、私達もこれからの新しい時代に対応した変化が求められているのではないでしょうか。

技術の発達は生産性を上げ、私たちの業界においても圧倒的な効率化を叶えてくれました。図面やパースを描く時間、見積もりや積算にかかる時間は10年前に比べると信じられないくらいに短くなり、人にかかっていたコストはソフトやパソコン、その周辺機器にとって代わりました。そんな中、旧態依然としてあまり大きな変化が見られないのが建築工事の現場であり特にリフォーム工事の現場は10年前と大した変化がないと感じるのは私だけではないと思います。以下でこの大きな時代の変化へどのように対応すべきかを考えてみたいと思います。
以下は、私たちが置かれている環境と、問題、そしてそれを打開して未来を標榜するための方向性をまとめて見ました。

 

 

職人不足とSNS普及の関係

今後懸念される大きな問題の一つに職人不足があります。16年の国土交通省の調査によると、15年、16年の二年間で技能労働者は15万人減となっており、対して29歳以下の若年層は1万4000人の増加と絶望的な統計が発表されております。建築技能系従事者の人口分布は現在の50歳の年齢層をピークとして若い世代が少なくなっており、若年層にあっては入職者が殆どいない状態がこの数年間続いており、現在メインで活躍している職人が引退する10年以内には全国的に急激かつ未曾有の職人不足が起こることが確実視されています。いくら受注を取れても完工出来なければ売り上げにならない私たちの業態では職人の確保は生命線と言っても過言ではないにも拘らず、職人の育成に取り組んでいる会社は皆無に等しいのが現状で、昭和時代の徒弟制度が完全に崩れ去った今、職人は誰かが育ててくれるという幻想を捨なければならない時期に来ています。今後、職人や現場監督は探しても集まらず、育てるしかない現実に目を向けるべきではないでしょうか。

職人不足に関連して、問題をさらに深刻にさせるのはスマートフォンとSNSの普及です。あらゆる個人が情報を検索し、また発信できる、尚且つ巷には大量の情報が溢れ何を信じて良いかがわかりにくい今の時代には良くも悪くも口コミでの評価が顧客の選択を大きく左右するようになりました。施工の精度は元より、顧客接点で起こるあらゆる問題やクレームが世界中に一瞬にして拡散されるようになったのです。人手不足だからとかき集めた職人で工事をなんとか工期内で終わらせたところでクレームの種を植えることになりかねず、悪評は一気に拡散し、社名を検索される度にそれが浮かび上がると市場の信頼を失い全く受注できなくなる可能性を秘めています。

 

 

生き残りを賭けたパラダイムシフト

この大きな時代の変化に適応するには、これまでの常識を疑い、根本的な変革への取り組みが必要ではないでしょうか。私たちは10年以上前から自社職人を正社員として雇用して自社施工での工事に拘って来ました。社員職人の数しか施工が出来ない為、急激な事業規模の拡大はできず、また受注が減ると職人は人員の在庫となり経営を圧迫することから、当時は「業界の流れに逆流している、バカじゃないのか」と良く言われました。しかし、職人に教育を施し現場作業だけではなく、顧客に対する窓口と現場全体の管理、現場調査、見積もりなどの営業活動、OB顧客に対するアフターサービス等々を職人の業務範囲として任せるようになってから顧客との信頼関係の構築が進みクレームが激減しました。また、6年程からはチラシや雑誌などマスメディアを使った一切の宣伝広告をやめて、リピートと紹介のみ、競合との競争に晒されない特命受注で売り上げの95%を獲得しています。これまで経営体質の強化と言われ続けてきた職人の外注化と全く逆のパラダイムでビジネスモデルを作り上げてきました。

私が建築業界に入ってから25年が経ちますが最も変わっていないのが職人の意識だと思います。私たちの前の世代は職人は商売人であり、営業も顧客の窓口も担っておりましたが、私たちの世代以降は職種が細分化され、専門職という名の下に現場で決まった作業だけを行う単なる作業員になってしまいました。おのずと手にする収入も減り、若者に魅力を感じてもらえない稼げない職種になってしまったのです。建築業は最終的に完成した建物で評価をされ、そこで顧客満足を得れてこそ、リピートや紹介で質の良い集客ができると考えれば、建築現場、職人、こそが最大にして最長の顧客接点であるにも拘らず、その部分に対する教育が技術的な面以外は全くなされてこなかったのが現状です。ここに職人不足問題、ひいては建築業界がこれから危機的状況に陥る根本的な問題があると考えています。

 

現場意識が未来の売り上げを創造する。

信頼関係で結ばれた顧客のストックは販促反響に左右されない未来の売り上げを作ります。その為には現場品質を含めた現場での顧客接点の強化が絶対条件であり、「決まった通り、言われた通りに作業すればいい」と考えがちな職人をはじめとする現場実務者に顧客志向の視点を埋め込み、現場での積極的なコミュニケーションを持って完工時、また引渡し後に住み始めてからも長く続く顧客満足を創造する意識への転換を図ることが重要です。圧倒的な情報化時代は悪い噂も一瞬で広がりますが、感動するくらいの嬉しい体験を提供できればそれもまた拡散されるのです。いよいよ本物だけが勝ち残る時代に入ったと言えるのではないでしょうか。

現在、すみれ建築工房でこれまでの10数年間に渡って取り組んで来た職人の意識改革教育の内容を一般社団法人職人起業塾で半年コースの研修事業として公開しています。大阪、鹿児島、東京、福岡と全国各地で職人のみに限らず、現場監督や現場管理兼務の営業マンがマーケティングの基礎理論を切り口に現場で顧客の信頼を得る思考とスキルを身につけるカリキュラムに取り組まれており、「今だけ、金だけ、自分だけ」と言った建築現場にはびこる低意識を排し、現場で顧客志向のアクションプランを実践して反響営業からリピートビジネスへの転換を図り大きな成果に結びつけられている事業者も少なくありません。

大きな時代の変化の真っ只中である今、少し時間は掛かりますが5年後、10年後を見据えて職人、現場実務者を守り教育することによってモノづくり企業としての地力を養うべきだと考えます。「強いものでも、利口なものでもなく、変化に対応できる種のみが生き残る」と示された進化論の中での考察は私達建築業界でも例外ではなく当てはまると思うのです。「完工なくして売り上げなし。」当たり前に過ぎますが、建築業はもう一度その大原則に立ちもどり、原点回帰してモノづくり企業として作り手を守り、育てて「本物」を目指すべきではないでしょうか。

長文、おつきあい頂きましてありがとうございました!

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9月からの【第7期】福岡での職人起業塾初開講を前に経営者、経営幹部向けに総論を紐解くセミナーを開催します。また、現場実務者戦力化のための研修費全額を賄う補助金活用の申請資格等の実務も合わせてご説明します。
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LIXIL福岡ショールーム 1階会議室
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起業塾.

 

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