ユーザー体験とビジネス経験。@しまなみ海道

6月5日 快晴

念願の聖地へ。

最高の天気が続きます。昨日からしまなみ海道の真ん中あたりに位置する大三島にいってきました。以前から、自転車乗りの聖地とも言われるしまなみ海道でのライドに「そのうち行ってみたいなー、」と漠然と思っておりましたが、この度ひょんなきっかけ?を頂き、思いの外早く念願が実現することになりました。想いを持てばチャンスが向こうからやってくる。引き寄せの法則が働いた、などと陳腐なことを言うつもりはありませんが、興味がある、行ってみたい、と口にした事が実現へのきっかけになった事は間違いないと思っています。引き寄せの法則の真偽はともかく、アウトプットは大事って事ですね。(笑)

 

しまなみ海道行の目的。

ただでさえ超過密スケジュールになっている忙しいこの6月に単に自転車で走って回る遊びに行ったわけではもちろんなく、(目先の収益性は全くありませんが、)メインは仕事の一環であり、昨年から継続して学びを重ねているUXデザインの理解を深めるための経験を積みに行ったと言うのが本来の目的です。ただ、最高の天気と美しいロケーションの中で素晴らしい仲間と過ごせたサンクチュアリでの体験はとても素晴らしく、非常に楽しかった事は書き添えておきたいと思います。(笑)

 

きっかけはサービスデザイン。

今回の(念願だった)しまなみ海道行が実現した経緯は、昨年から取り組んでいたUXデザイン研修の1年間の総まとめとしてリアルに実在するサンプル企業に向けてサービスデザインを考案、プレゼンしたことに端を発します。そのサンプル企業というのがしまなみ海道で地域に密着して事業を行なっている企業で、近い未来に来るかも知れない大規模な収入源のリスクをヘッジする新規事業を模索されておられ、私たちはUXで学んだフレームワークを駆使しながら実現可能な事業のサービスデザインに取り組み、新規事業としての提案をさせて頂きました。

 

そのビジネスは尊敬されるのか?

私たちのグループが発表したのは講師の浅野先生に「そのビジネスは尊敬に値するのか?」と繰り返し問われた、問いに対する解を織り込んで、しまなみ海道の島々に増え続けている古民家を中心とした空家を再利用、宿泊施設や研修施設として活用する事で自転車の聖地として多くの人が訪れる強みを生かし、その集客力を軸にビジネスユースや家族での長期滞在など、年間を通じて利用されるビジネスモデルを作り上げる事で、抜群のロケーションの場所にも拘らず、物件の取得費等のイニシャルコストを抑えることで低価格でのサービスを実現し、また地域が持つ良さを発信する事で人気を得て、地域に雇用を広げて活性化できると言う三方良しのビジネスモデルの提案です。

 

社会問題解決こそが社会のニーズ。

私たちが考案したサービスデザインは、収益を上げるモデルと言うだけではなく、地方の人口減少や、雇用の創出、10人の高齢化とともに増え続ける空き家問題とその老朽化に歯止めをかけるなど多くの社会問題の解決作でもあると思ってて、残念ながら提案したサンプル企業にはまだ採用いただけてはおりませんが、研修会の運営メンバーで大三島在住のTさんが実際にそのビジネスモデルにいち早く取り組まれました。今回私はその古民家をリノベーションするにあたり、DIYワークショップの開催やクラウドファンディングでの仲間集めを建築の専門家としての立場からアドバイスするために大三島に呼んでいただいたと言う次第です。

 

ペルソナの実体験。

サービスデザインを作るにあたり、ペルソナを自転車好きの中年経営者として設定した事もあり、私の個人的なニーズを随分とサービスに組み入れて頂きました。今回はワークの中で妄想をかき立ててイメージしてたユーザ体験を実際にしまなみ海道に行って私自身が体験してみる検証とも言える稀有な機会ということで非常に楽しみにしていました。また、一緒にUXの研修で学んだ仲間も私の空いていた日程に合わせて(有給とって!)同行いただけることになり、当初考えていたストイックに自転車ライドに集中するのとは大違いの非常に楽しい時間を過ごすことができました。

 

インバウンドのタネ。

今回、しまなみ海道、大三島、そして出発点の尾道に行って感じたのは、日本の各地方にはそれぞれ特徴的な魅力があり、それを見つけ発信することでインバウンド効果を発揮して経済的な成果を得られる可能性がたくさんあるということ。



また、尾道、向島、大三島で繁盛しているお店の共通点はセンスの良い事と本物志向である事で、それはデザインとかおしゃれとかと言った浅はかなものではなく、その地域と共に生きると言うあり方を根元にしており、そこに触れる顧客体験をデザインに織り込んでいる様に感じました。だからこそ遠方から人が集まるのだと一人の旅行者としての体験は大きな気づきで、パターンと言うには少々難しいですが、この共通点を見出したビジネスモデル、サービスデザインを考えることで、先行きが非常に不透明な建築業界にあっても光を見いだせるような気がしました。

 

体験と経験。

トータル120キロメートルものライドを楽しむ中で、しまなみ海道の素晴らしさや人気店の魅力をUXの見地から話し合う中で、先日のUX KANSAIのセミナーの中であった、体験と経験の違いについての話題が出ました。体験豊富な大工さんに仕事を頼みたいとは思わないが、経験豊富な大工さんには仕事の依頼をしたくなる。というのは、体験を通して学び吸収し自省することで体験が経験として蓄積され、技術や知識の向上につながるということで、私自身も今回の体験を通して経験値として生かせるようにしたいと感じた次第で、これは非常に大きな学びとなりました。

 

行動は次の行動に!

大三島でお世話になったTさん、Mさん、ご同行頂いた、しまなみ突撃隊の皆様、今回は本当にありがとうございました。心より感謝いたします。そして、行動は次の行動を生む、弁証法の螺旋の様に同じことを繰り返している様でもワンステップ上のステージに進むことを意識しつつ、今回のしまなみ海道行をきっかけに始まる新たなプロジェクトも非常に楽しみにしております。また(自転車で)夏に伺います!
引き続き勉強させて頂きますので、これからもよろしくお願いいたします。

心謝。

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