一貫性の罠と起業したい理由

11月1日快晴

 

秋晴れ

気持ちの良い真っ青な秋空が続きます。この週末は先週再び襲ってきた台風の影響で延期を余儀なくされた「すみれ暮らしの学校」と銘打った、すみれとお付き合いのあるお客様の暮らしを楽しく快適にするためのお手伝いの一環として、スタッフが順番に畑に通って作っている無農薬野菜を収穫したりその場で調理してランチを楽しむイベント「すみれ秋の収穫祭」の開催日となっており、このままいい天気が続けばいいなぁ〜と思いつつ、なんとか秋晴れの空を日曜日まで持たせてください。とお天道様にお願いしました。半年に一度のお楽しみイベントのページはこちら→https://www.facebook.com/events/120067632014864/?acontext=%7B%22action_history%22%3A%22[%7B%5C%22surface%5C%22%3A%5C%22page%5C%22%2C%5C%22mechanism%5C%22%3A%5C%22page_upcoming_events_card%5C%22%2C%5C%22extra_data%5C%22%3A[]%7D]%22%2C%22has_source%22%3Atrue%7D

 

 

コーチングの日

暑くも寒くもない絶好の現場日和の今日は作業服に安全靴のいでたちで店舗改装工事に着手する前の解体工事現場に足を運びました。現場の確認をしたり、設計図面作成用の採寸をしたり、若い職人さんに足元をきれいに片付けてから作業するようにと厳しく指導したりと工務店のおっさんらしい1日となりました。(笑)
朝から夜まで本業の建築実務にどっぷりとつかっておりましたが、その合間を縫って珍しくワントゥーワンのコーチングを2件も行いました。私は基本的にグループコーチング専門で1対1のコーチングはほとんど行わないのですが、たま〜にコーチングを依頼されることがあり、そんな時はできる範囲で受けて不慣れながらも単発ではありますが、問題解決のきっかけをむう出してもらえるようなセッションを行うようにしています。

 

 

一貫性の罠

1件目はずっと以前からパートナーシップを組んで仲良くさせてもらっている経営者さんで、今後の先行きを考えると今の事業を盲目的に進めていくのに疑問を感じているとのことで、「マーケティングを学び続けているとどんどん疑問が大きくなってきて、違う切り口での事業にシフトしたほうがいいのじゃないかと思い悩んでいる」と言うご相談でした。とは言え、新しいビジネスをこれで作ろう!と思えるほどのビジネスアイディアがあるわけではなく、これまで培ってきた実績と集めてきた信頼を考えればあまり大きなシフトチェンジをするのは既存のクライアントを裏切るようで心苦しいということもあり、要は今の事業から半歩引こうかどうしようかと悩んでいるとのことでした。大きな変化は過去を否定することに繋がると思うのは非常によく分かりますし、今までの事業に共感してくれた方々に対して申し訳ないと考えるのは誠実な姿勢ではありますが、客観的に見てみると変化を呪縛する罠にはまっているという風にも見えました。

 

 

事業の本当の目的

そんな悩みを聞いて私が改めて問いかけたのは「事業の目的」についてです。もちろん今の事業も目的に即したサービスではあるのでしょうが、もう一つ大きな目的を考えたときに今の事業は手段の一つになることは往々としてあり、引くというとスタンスではなく、違うサービスや商品を付加することでワンステップ上に上がるイメージで、同じ事業を継続しながらも他のチャレンジを行うことで自分自身の中の占有率を低くして事業ドメイン全体をを見直してはどうかと提案してみました。ギアを上げるイメージと言うのでしょうか、これまで培ってきたサービスをブラッシュアップすることで悩みを解消するのではないかと考えたのです。「なるほど!」と得心いただけた様でもあったのでついでに事業の枠を広げるのに適したコラボ先をご紹介もしておきました。少し私も関わって新しいビジネスモデル構築のお手伝いをできればと思います。(笑)

 

 

起業したい理由

もう一件の方は、ホームページの問い合わせ窓口からメールを下さった方でこれから起業したいと思っているが何から始めたらいいのかわからないと言われる建築士の女性の方。この手の問い合わせというか、ご相談はHPから毎月の様に定期的に受け取っていまして、しかも遠方の方が多いので勉強会への参加も難しいということでメールと電話で対応する様にしています。その方とのメールのやり取りの中でいくつかの質問に答えてもらい今日初めて電話で話しました。ゼロからのスタートと言うことで、実績もスキルも応援者も資金も脆弱な状態とのことでしたが自分なりに色々とビジネスモデルを考えておられました。スタートアップに際して(私が考える)最も重要な問いは「なんのために起業したいか?」という事業の目的であり、その質問に対してその方は「起業したかったから」というシンプルな答えを返してこられてました。「よく分かります。(笑)」と返事をしたものの、顧客目線を意識せず、自己中心的な事業は社会に市場に受け入れられ、人気を博すことはないことを考えると、もう少しよく考えた方がいいのではないかとアドバイスをさせてもらいました。

 

 

顧客目線を忘れてはならぬ

「あなたが家を建てるお客様だとして、依頼先が、起業したいから起業しただけの人で、実績もスキルも経験も資金も事業拠点もない人だったら仕事を頼みたいですか?」という私の質問に対して、その方も「確かに・・・。」と言葉を詰まらせておられました。私もそうでしたが起業してゼロからのスタートを切る際に無い無い尽くしなのはしょうがないことで、その事実は受け入れ、正直に顧客に伝えなければならないと思います。しかし、既に世の中には星の数ほど立派な建築会社が存在する訳で、その上で何も持っていないない吹けば飛ぶような事業者に何千万もの借り入れをして人生で最も大きな買い物の一つである家を注文してもらうというのはよっぽどの理由がなければあり得ません。そもそも、建築業は許認可業種であり、最低限国が定めた基準を満たさなければ(小規模工事以外は)請負契約を結ぶことができない業種です。しかし、街の大工さんへの救済処置として定められた1500万円までの小規模工事なら許認可がなくても受注できることから、比較的簡単に建築業として起業する人が少なからずいるのが現状で、そんなスタートアップをした事業者はまずは実績を積み重ねて許認可を取得することを目指さすべきだと思います。住宅は環境であり、インフラであり、健康をそして命を守る重要な役割を果たします。私たちはそれなりの覚悟と決意を持って事業に取り組む義務があり、その部分をおざなりにした事業者は淘汰されて然るべき。電話でそんな話をしながら、自分たちも改めて襟を正さねばならないと感じた次第。顧客の立場に立った選択。忘れることなく、常に胸に刻み込んでおきたいものです。

 

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