平成29年11月15日 晴れ
朝活から姫路へ
水曜日は朝活の日。今日も夜明けと同時に活動開始、7時からのビジネスミーティングをこなした後は明石にて所用を済まし、昼からは姫路駅前の店舗工事の現場打ち合わせや関係機関への確認の訪問と西へ西へと走り回りました。早起きは三文のなんとやら、1日の時間が長いというのはいいものです。儲かったなー。(笑)
昨日、東京で開催されたJBN(全国工務店協会)全国大会では久しぶりにお会いする方にたくさんご挨拶させて頂きました。久しぶりと言っても前回の大会から一年ぶりの方が多かったのですが、今時は大まかfacebookで繋がっており、お互いの動向はなんとなく知っているという状態になっており、特に私の場合は相変わらずラーメンばっかり食べてますね、みたいな印象になっておるようで、親近感を持って皆様親しげに話しかけてくださいます。(笑)
旧知の皆様も、新しくご縁を頂いた方も、昨日はありがとうございました。また来年、宜しくお願い致します。(笑)
ライフワーク
昨日お会いした方にも「ずっと飛び回ってますよねー」と何人にも言われましたが、このところ、毎月10〜15日くらい出張やセミナー講師をしており、本業である工務店経営者としての建築実務とは少し違う仕事をしています。全国各地に出張に行った先で頻繁に食すラーメンのことはさておき、別に遊びや旅行で出歩いているわけではなくて、もちろん全て仕事というか、(プライベートと仕事の境がなくなって、ボーダレス状態(ワーカホリックとも言う。笑)になって久しいですが、)ライフワークの様なものです。とにかく、望まれた所にホイホイ出向く事の連鎖が今の状態を作っており、それは基本的に私如きを呼んでいただく方へなんらかの価値を提供したいと思うと共に、創業時に立てた志やミッションの実現に向けて遅いながらも一歩ずつ歩みを進めている活動だと思っています。
マーケティングという概念
それは自分自身が職人として働いていた、先の見えない不安に怯えながら目の前のことだけに必死になって刹那に生きるような時期を過ごしていた起業したての頃、結婚し、娘が生まれてこのままではヤバイとさらに家庭を顧みずに仕事に没頭して、どんどんと本末転倒のジレンマに陥っていった時の経験からなんとか若い世代の職人には将来に不安を抱えることなく、安心してやりがいを持ってものづくりの仕事に向き合える環境を提供したいと思った事に端を発しています。どうしたらそんな会社になるのか?どうしたらそんな業界に変革することができるのか?を必死になって考え、10数年に渡り様々なことを学び続けました。個人事業主での起業から20年近く経った今、自分の中で見出した仮説を実践し続け、検証、改善、ブラッシュアップを繰り返して、販促や売り込み、セールスを一切しなくても設計と職人という技術者だけの会社で安定的な受注を重ねることができるビジネスモデルを目指してきたのが漸く出口が見えるようになりました。それが全国の研修やセミナーで私がお伝えしている職人的マーケティング理論、実践的現場マネジメント理論という概念です。
概念×経験=知恵の法則
少し話は変わって、、先日読んだ書籍の中にこんな一節がありました。非常に感銘を受けた、というよりも魂が震えるくらいに感動した本の中でも非常に印象に残っているおり以下に引用します。
概念は経験に裏打ちされて初めて知恵になる。哲学ともなる。〜中略〜「観念的」という言葉がある。理屈ばかりが先行して、現実離れしているという意味に用いられるケースが多い。頭でっかち同義語で、否定的な響きのある言葉だ。だが、観念が十分な実行力と経験とに裏打ちされたら、どうか。ただ「頑張れ」を繰り返す観念なき経験主義者よりも、はるかに強い説得力を獲得する。
これは海賊と呼ばれた男で一躍(一般的にも)有名になった出光興産の創業者出光佐三氏の生涯を綴った水木楊氏の著書、「出光佐三 反骨の言霊」にある一節で、経営者には必読の書と称される良書です。つい先日改めて読了したのですが、この一文には本当に心が震えました。
出光佐三 反骨の言霊
超絶オススメの一冊ですので以下にamazonの商品説明を転載させていただきます。近所の書店にも置いてあると思いますので、ご購入は通りがかりの街の本屋さんでお願いします。(笑)
内容紹介
大正の初め、関門海峡で、「海賊」と呼ばれる男がいた。「海に下関とか門司とかの線でも引いてあるのか」と言い放ち、燃料油を売りまくった。数年後、男は満州に乗り込み、メジャー石油会社と闘い、潤滑油納入を勝ち取る。そして英国がイランと国交断絶し、ペルシャ湾に英国海軍が待ち受ける中、大海へと乗り出した。
戦後日本人が意気消沈する中、米英を欺き、国家官僚に逆らい日章丸をイランに派遣した出光。海賊といわれた男の半生を活写し、その熱き言葉を披瀝する。
「イラン石油に輸入は堂々天下の公道を闊歩するもので、天下に何ひとつはばかることもない。ただ敗戦の傷の癒えぬ日本は正義の主張さえ遠慮がちであるが、いま言った理由から、日本国民として俯仰天地に愧じざることを誓うものである」。出光は乗組員に堂々と胸を張れと励ました。
財務諸表よりも社員を大切にした勝負師の半生を活写し、その熱き言葉を披瀝する。
内容(「BOOK」データベースより)
英米を欺き、官僚に楯突き、戦後の日本人に希望を与えた男。出光は一途なほど日本という国を愛しながら、国家官僚を徹底して嫌った。戦時中は軍部にも堂々と楯突いた。その行動は奇想天外。つねに人の意表をつき、非常識と罵倒される。だが、時が移ると、世は出光の決断にいつの間にかなびいていた。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
水木/楊
1937(昭和12)年、中国上海生まれ。本名は市岡揚一郎。自由学園最高学部卒業後、日本経済新聞社入社。ロンドン特派員、ワシントン支局長などを経て、取締役論説主幹を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
海賊と呼ばれた・・・の読者にこそお奨めします!
この本には上述の文章の他にも「反骨の言霊」と言われる程、烈火のごとく生きられ、苛烈な言葉を叫ばれた出光佐三氏が残された語録が余すことなく紹介されており、百田尚樹氏が上梓された「海賊と呼ばれた男」を読まれて感銘を受けた方は、被った内容だからと思って手に取るのを躊躇するかもしれませんが、それは絶対にいけません。海賊と・・・を読まれた方こそ是非とも手にとって頂きたい一冊です。と、熱くなってしまったのは、私はロクに学校に通わないまま、若くして社会に飛び出して学のないことでこれまで随分と苦労をした経験があり、それをなんとかリカバリーすべく、社会に出てから意識的、積極的に学ぶ時間を持つようにしました。それは自分に欠けていた経験ではなく概念や観念が必要だと思ったからで、今は亡きメンターと慕っていた先輩経営者に「50歳には自分なりの哲学を持て」と言われて焦った事もありもう少し実務に向き合うべきだと批判を浴びながらも必死で学び続けました。
机上の空論を哲学に変える。
50歳になった今でも私の学びの習慣は続いていますが、そんな中で私が得た、今も得ようとしているのは私に足らない理論であり概念です。多くの時間と費用をかけて来た机上の空論ともなりかねない学びは実務に落とし込む、実践する事で経験と結びつき私の血となり肉となってきた様に思いますし、それがあったからこそなんの強みもない、吹けば飛ぶような大工上がりの三流経営者の私でもなんとか今まで事業を続けて来れたのではないかと思います。その一つの答えがこの本に書かれていた観念、概念と経験の関係性であり、知恵や哲学を生み出すプロセスなのだと書籍を読みながらハッと気づいた次第です。とにかく、(特におっさんには)超絶オススメの一冊ですし、感情移入して読み込めば仕事や人生に対して真正面から対峙し、困難を乗り越え厳しくも充実した人生を送ろうと決意を新たにする稀有な機会になるのではないかと思います。是非是非ご一読ください!
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