命のバトン。

平成30年1月27日 晴れ

神戸でも雪景色。

昨夜は神戸でも雪が舞い、朝の散歩に出かけるとあたり一面銀世界、まではいきませんでしたがそれでも伊川の河川敷は真っ白に雪化粧がされていました。私は寒いのが苦手で別段これといって雪を踏んで散歩するのが嬉しくもなんともありませんが、相棒のアイドル犬チャックは心なしか嬉しそうで、ワンワンとそこらを張り切って走り回っておりました。(笑)

一大イベントの日。

今日は待ちに待ったイベントの日。TOTOリモデルクラブ西神店会なる地域の建築業者が集まって切磋琢磨している団体の主催で毎年行なっている自主映画上映会を新神戸駅の真向かいにある神戸芸術センターにて開催しました。私は教育委員を拝命している関係で、毎年イベントの企画運営を教育委員長である小林社長に任されており、委員長と二人三脚で昨年からイベントの準備をしてきました。今年もなんとか無事に上映会と映画監督による講演会を執り行うことが出来てホッと胸を撫で下ろしています。

死生観を問い直す映画。

このブログでは何度も繰り返し告知をしてきましたが、今年の上映タイトルは「生きたひ」というドキュメンタリー映画で、逝ってしまう大事な人を自宅で看取った人たちへの取材を重ね、殆どの人が病院で人生の最期を迎えるようになった現代の看取り方、家では無いところで看取るのがすっかり慣習となってしまった現代の在り方に一石を投じる内容でした。そして、全ての人が確実に迎い入れなくてはならない死、毎日死に近づいていることに真正面から向き合い、肉体としての機能が終わりを遂げる死を忌み嫌うべきものではなく、当然あるものとして前向きに受け入れるべきでは無いかという、映画を観るすべての人に死生観の根本を問う内容でもありました。

胸の奥にこびり付いている重い記憶。

私自身の経験からしても、これまで受け入れがたい人の死に何度も遭遇しており、その度に怒りややるせなさ、自責の念そしてどうしようもない悲しみに打ちひしがれたことが何度もあります。どのように気持ちを落ち着け、心の中を整理していいのか分からずに悶々とした日々を送った時のことは、今も灰色のイメージとなって脳裏の奥底にこびりついたままで、ごくたまに思い出す機会に出逢った時にはズシリと気持ちを重くすることが今も尚、少なからずあったりします。

あの世からの赦し。

かれこれ10年ほど前に、ヒプノセラピーという催眠療法を受けたことがあります。ずっと意識をしているわけではありませんが、何か心の奥を縛り付けているマインドブロックの存在に自分自身でボンヤリと気づいて、その正体を明らかにしたほうがいいよ、とアドバイスを貰った事がきっかけだった様に思いますが、そのヒプノセラピーを受けて深い催眠状態の中で現れたのは17歳の時に突然あの様に逝ってしまった幼馴染みの親友でした。哲というその彼が私に向かって笑いながら、「もうええで、」と何度も繰り返し言ってくれたのを今も鮮明に憶えており、実際、その時を境に私の仕事に対する考え方や姿勢、とり組みが大きく変ったのでした。

命のバトン。

以前、このブログにも書きましたが、私は多感な17歳の時に一番仲の良かった親友を亡くし、それからと言うもの自分の人生は彼が生きたかったであろう人生を生きる事にして、人生を俯瞰してまるでゲームの中の登場人物の様にキツイことや苦しいこともどこか冷めた第三者的な目で観ることで乗り越えてこれたと思っています。今日の上映会の後で長谷川ひろ子監督が講話の中で話された、「人は死を迎える時に25mプールを529杯分沸騰させる位のエネルギーを放出して、遺された者はそのエネルギーを糧にして人生に立ち向う勇気やモチベーションを受け取ることが出来る」との言葉どおり、私は親友の死をもって生命のバトンを受け取り、高い志を掲げた生き方を選択することになりました。

謝辞

全ての人がこれから絶対に遭遇する自分自身や大事な人の死、避けて通れない当たり前のことに目を背けるのではなく、前向きに、ポジティブに受け取ることで今の生を輝かすことに繫ると、長谷川ひろ子さんの講話にも有りましたが、上映会に参加された方全員が、何らかのかたちでその事について向き合い、考えるキッカケになったと思います。手前味噌になってしまいますが、非日常の有意義な時間を提供出来たのではないかと思っています。イベントの最後に、韓国からわざわざお越しくださった牧山さんに「こんな素晴らしい事をされる建築屋さんが世の中にはもっと増えたらいいのに」と非常に嬉しいお言葉を頂戴しました。6年間毎年続けてきた自主上映会を貫いている一貫したテーマは「在り方」を見つめ直す事です。とMCの最後に話させて貰いましたが、そんな取り組みに全幅の理解をしてくれて共に活動をしてくれる仲間がいる事は本当に有り難く、感謝してもしきれません。また、雪のチラつく寒い中、お越し頂いた大勢の方々にも厚く御礼を申し上げたいと思います。そして、突撃体当たり的なオファーにお応えくださり、忙しいスケジュールの合間を縫ってはるばる神戸まで講演に来てくださった長谷川ひろ子監督には今後何らかの形でご恩をお返し出来ればと思います。皆様本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。

心謝。

今日のアタリマエ

  • 人は誰もいつかは死を迎える
  • それは明日かも知れないし、誰にも分からない
  • 毎日、死に向かって近づいている
  • どの様に生きるかとはどの様に死ぬか
  • 死は意味嫌うべきものではない
  • 一度きりしかない人生、価値のある、充実した人生にしたいもの
  • いつ終えるか分からない人生、今を精一杯生きたいものだが、今が良けりゃいいってものでは無い
  • すこしでも今よりも良い世界に、いい社会にしてからしてから逝きたいもの
  • 死に正面から向き合う事で在り方を正し、今を生きる事に繫る
  • 死生観とはどう生きるかを見つめる事

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