2月2日晴れ
朝陽と放射冷却。
寒波が弱まり少し暖かくなって少し湿度も上がっていたのか、明け方の放射冷却現象でテラスは鋼板屋根からの結露で水浸し、伊川の川沿いの河川敷も霜で真っ白になっていました。所々日が当たる陽だまりだけ霜が溶けて暖かさが感じられ、冷え込んだからこそのお天道様の強さを感じる朝になりました。
西へ東へ。
今日は朝からぎっしりと建築実務の1日、朝1番で元町に店舗改装の現地調査と打ち合わせに行った後、昨年から進めていた有名洋菓子店の店舗改修のご契約、昼からはご紹介頂いた工場の改修工事の打ち合わせと神戸中を東へ西へと走りまわりました。スタッフが回り切れないほど次々とお声掛けいただけるのは本当にありがたいことです。
衝撃の事件の顛末。
話は変わって、、昨日ネットニュースで東京で起きた工務店の営業マンがお客さんと争ってあげく殺害し、床下に遺体を隠していた事件の判決が下ったとの報道を見かけました。あまりにもひどい事件ですし、リフォーム業界、建築業界の信用を失墜させるとんでもない所業ですが、ふと気になってその事件関連のネット上の書き込みをググってみました。この記事です。
床下に女性遺棄、元工務店員に懲役14年判決 東京地裁
チョイスとはバイアスのこと。
というのも、テレビの情報番組等でよくネット上での一般の声、と言う紹介で、匿名で言いたい放題言っているネット上の書き込みを紹介して、さも一般の人が感じている感情、意見にはこのようなものがあるとまるで事実のように報道されているのを目にして、いつも違和感を感じていたからです。
企業の人格が問われる時代
私はセミナーや講演などで、IT革命、情報革命による劇的な変化は、あらゆる嘘やまやかし、ごまかしを白日のもとにさらけ出し、いくら隠しても隠し通せない時代になり、新建ハウジングの三浦社長が「企業の人格が問われる時代」と言われた様に偽物は淘汰される時代になったと話ますし、自分自身も(あくまで自分の価値観や世界観の中ですが、)本物であり続けようと留意しながら日々を送っています。興味本位でググってみたネットの住人の書き込みにはこんなものがありました。
- 工務店営業なんて営業の最底辺だろ ロクなやついねえよ
- リフォームなんて、知ってる業者に頼んだ方がいいぞ? 知らん業者の営業に乗っかると、ロクでもない事になるからな・・・ この事件みたいによ
- リフォーム会社ってクソみたいなのばかりだな 、リフォームの中○も詐欺みたいな商売してるし客と揉めるのは当然だよ
- つうか殺した時は工務店社員であって「元」じゃないよな なんで工務店の名前でてこなん? 客殺す社員飼ってる会社はどこだ
- ◯下工務店の青木さん…
- リフォーム会社=悪徳みたいなこと書かれてるけど 青木が勤めてた工務店ってハウスメーカーだよ 社内で大騒ぎになってる
- リフォーム業者こわいよね うちも一軒家だけど、ジーと家を覗き込んでメモしてるから、呼び止めたら リフォーム屋だって
世界は変わった。
概ねネット上には、書込みを批判する裏表どちらの意見もありますが、それらは総じてネガティブな批判となることが殆どで、ときには被害者さえも悪者にしてしまおうと言う意思さえ感じられ、どこまでも追求の手を緩めないネット上のコミニケーションに恐ろしさを感じました。しかし、これがいいとか悪いとかではなくもうすでに確立されあるもので、世界はこのようなものになってしまったのだと認識を新たにした次第です。
落ちこぼれの掃き溜め。
リフォームの仕事をしている私が、敢えて業界への信頼を失墜させる記事を取り上げるのはどうか、と思われる向きもおられるかも知れませんが、知らぬ顔を決め込んでも、一部の特殊な人が起こした事件であり、建築業界とは関係がないと言い張っても、実際、ネットの書込み通りに、(私を含め)学歴社会からこぼれおちた人達が多く働くのは事実ですし、私自身、子供の頃には多くの方に迷惑をかけてきたいわゆる不良少年でした。だからこそ、まともに正しい商売をしたいと思ってこれまで事業に取り組んできましたし、建築業界のイメージを良いものにしたいと思い、NPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会などの様々な活動に取り組んだりもしています。
リフォーム屋の娘、いじめに遭う。
娘が中学生の頃、クラスでいじめにあった時期がありました。その際、いじめに直接関係していたかどうかは分かりませんが、同級生の一人が「高橋の家なんかリフォーム屋やし、いかがわし過ぎるわ」と言った書き込みをライングループに流したそうです。それを見たママ友が驚いて連絡をしてくれて、いじめが発覚しました。その時の私は憤り、怒るよりも悲しさと娘に対して申し訳ない気持ちでいっぱいで、言葉を失いました。子供達でさえ、我々建築業界で働く者に対してそんな印象を持っているという現実に愕然とした次第です。
御天道様は見てくれている。
そのいじめ問題の結末は、(私は知らなかったのですが、)先生のひとりにすみれでリフォームをされたお客さんがおられいじめ騒動の後、生徒達を集めて「高橋さんのお父さんの会社は真面目に丁寧な仕事をする立派な会社や、いかがわしいなどととんでもないぞ!」と言ってくれたとのことで一気に沈静化したと聞きました。私にとっては非常にショッキングな出来事でしたが、真面目に、コツコツと仕事に向き合っていたら、ちゃんとお天道様は見てくれているのだと大きな勇気をもらえたのでした。
建築業界に恩返しがしたい。
どーしようもない悪ガキだった私。そんなどこの会社にも就職出来ないような学もコネもない人間を受け入れてくれて曲がりなりにも真人間にしてくれたのは、建築業界であり、職人の世界でした。私自身の出自を含めて、建築業界が内包するいわゆる落ちこぼれやドロップアウトした人達を受け入れている現状、事実はありますが、(もちろんそんな人ばかりでは無いが!)人は変われる。志を立てて、自分の人生を価値あるものにすべく社会的にも大きな責任を担う建築というものづくりに真摯に向き合う仲間を増やし、広げることで身近なところから私達の仕事に対する印象を良きものに変えていく活動をこれからも続けていきたいと思います。なんとか、若者に憧れられるような職業に印象を変えて、私を救い出し、助けてくれた建築業界に恩を返したいと思っています。
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今日のアタリマエ
- 情報革命はあらゆることを暴き、白日のものとに晒す。
- 世界中の全ての人が自分のメディアを持てるようになった。
- うそ、偽り、誤魔化しは通用しない、余計にバッシングの対象になる。
- 企業も人格を問われる時代になった。
- 事実は隠すことができない以上、前のめりに認めるべき。
- 自分に不都合な事実を認めてこそ、根本的な改善策を立てられる。
- 建築業界に対する世間の目は厳しいまま。
- ネガティブイメージを払拭するには地道に毎日、身の回りで真摯に誠実に仕事を積み重ねるしかない。
- 真面目に生きていたなら御天道様はきっと見ていてくれる。
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