平成30年6月15日 曇り時々雨
策を練る時間の大切さ。
神戸は相変わらずの梅雨空が広がっています。午前中は事務所に籠って先送りしているタスクに向き合って、取りまとめを仰せつかっている団体のメンバーさんにメールを送ったり、関係各所に電話をかけて調整したりと結局昼過ぎまでドタバタしてました。手を掛ければ直ぐに3時間くらいの時間を費やす事が分かっているだけに、つい後回しにしてしまっておりましたが、その分じっくりと考える時間が取れたとも言えて、何事もある程度機が熟してから取り組む方がスムースに物事が運ぶ、もしくは、反射的な反応を繰り返すよりも(期限の範囲内で)留め置いて、じっくりと策を練ってから行動に移す方が良いのかと、まーまー皆さんに得心してもらえそうな結果というか着地点を見出した事に自分ながら納得してしまいました。これも蝦夷を舞台にした小説を熱心に読み耽っている効果かもしれません。(笑)
恵縁会〜ほろ酔いセミナー〜
夕方からは毎週水曜日の朝活のメンバーさんでもある、神戸では有名な建築業、ホテル、旅館業の事業再生コンサルタントの水田耕運氏主宰の「第96回 恵縁会〜ほろ酔いセミナー〜」にスピーカーとして登壇させて頂きました。年齢も職種も様々な、というよりてんでバラバラの人たちが定員25名一杯に詰めかけられた会場(高級居酒屋さん?)はなかなかの熱気に包まれる盛り上がり方で、飲みながらのセミナーと言う慣れない、(と言うよりも初めての試みでしたが)ずいぶん面白く、甚く企画の趣旨に賛同した次第です。水田さんのバイタリティーあふれる企画力にあやかって私も一度、ガチンコ飲みのセミナーを開催してみたいと思います。(笑)
どん底スタート。
幅広い参加者の中には先輩経営者も数多くおられ、神戸の片田舎で小さな工務店を経営している私ごときが先輩方を前にして偉そうに喋る事など何もないのですが、あえて申し上げるとすれば、私が誰よりも学校の勉強をしてこなかった事、無一文のどん底からのスタートを切った事くらいではないかと思っています。正直、50歳を過ぎてもいまだに赤面するくらいとても恥ずかしいですが、中卒の低学歴で事業を行なっている経営者は(建築業界以外では)あまり出会うことも稀で、そんなどうしようもない私がそれでもなんとか起業から20年間、事業を続けて来れたのは、人とのご縁に恵まれたのが最も大きな理由ですが、それ以外にも少しだけ心掛け、取り組んで来たことがあります。今日のほろ酔いセミナーではその部分について話させて頂き、これがマスター出来れば誰でも起業してそこそこ事業を継続出来るのではないでしょうか?と申し上げて、参加された方に早速取り組む習慣を考えてもらいました。立派な先輩方も多くおられる中で僭越ではありましたが、皆様快く新たな習慣にコミットされておられて素晴らしい方々ばかりの集いに感謝することしきりです。水田さん、参加者の皆様、本当にありがとうございました。
世界一の理論を駆使する。
私が代表を勤めている法人格の事業所は現在3つありまして、それらの運営は全て(私が考えたのではない)マーケティング理論に基づいて運営をしています。ロジックは世界トップクラスの博士やマーケターが考えた理論ですから、その通りに事業を行えば、そこそこ上手く行って当たり前な訳です。そしてその理論は結構誰でも知っているものばかりで、決して珍しいものではありません。成功法則で有名どころと言うと、ナポレオンヒルの「思考は現実化する」が特に有名ですし、「成功には法則があった!」と言うキャッチーな帯をつけて本屋さんの店に平積みされていたスティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」は世界中で最も読まれた書籍としてつとに有名で、経営者、経営幹部の人はいちどは手にとられたことがあるのではないかと思います。要はそんな誰でも知っている理論通りに事業を行っているということです。誰でもできますね。(笑)
3つの隔たり
「誰もが知っている理論通りに商売をやれば誰もが成功するなら、誰でもうまいこと行くわい、倒産するヤツおらん様になるやないか!」となりますが、その通りだと思っています。(笑)
ただ知っている事とできること、また、実際にやり続けられている事のそれぞれの間には大きな隔たりがあり、それを乗り越えられるかどうかに、理論を実践に移しているかが、理論通りの成果を手に出来るか否かがかかっています。その知っている→出来る→やった→続けているという、誰でも知っている理論を実践に移行するにあたり出現する3つの隔たりを乗り越えるためにはちょとしたコツが必要で、そのコツさえ掴めたら2000円ほどで購入できる書籍に書いてある世界トップクラスの学者、経営者、マーケターの理論が自分のものに出来るのです。
一つ目の隔たりはセルフイメージの書き換え
まず一つ目の知っている→出来るの隔たりを乗り越えるには、やってみるしかありません。(笑)
これは「やる気になる」で片付きそうですが、実はそんなに簡単でもなく、名著と言われる本を読んだからといって翌日早速やってみる人はまずいません。書籍に書いてある素晴らしい事は自分の世界とは別の次元にあると思った時点で「出来る」とは思わないわけで、出来ると思わなければ人は絶対に行動に移す事はありません。ここは出来ると思う前にやってみたいと欲求を掻き立てなければならず、それは実は全てセルフイメージによって左右されます。「今の現状は本当のオレじゃない、これはこんなもんじゃないぜ、」とセルフイメージを高めるには、素晴らしい人生を送り、大きな功績を残された偉人の伝記を感情移入して自分が主人公になったつもりで読み耽ることを強くお勧めします。さすれば自然にオレはもっとビッグになりたいと欲求が湧いてくるはずです。(笑)
自分と約束をする。
私の経験則から申し上げると、本を読んで、これだ!と思った事を実行に移すにはいつやるか?を片付けておくべきです。本を読んで感銘を受けたらすぐさまメモをとり、できればスケジュール帳に書き込む事でいつやってみるかが明らかになり、実行に進みやすくなります。殆どの人は夜中に本を読んで感銘を受けた、でも次の日の朝からやっぱり忙しくていつも通りの繰り返しを続けているうちに忘れてしまった。となりがちです。私も含め、人と言うもの非常に忘れっぽいものなので、感銘を受けた→やる気になった→スケジュール帳に書き込んで時間の確保をしたと言うステップを踏まない限りなかなか新しいことに取り組む事が出来ません。ただ、いつやるかを明確にして、自分の時間を押さえる事で緊急性は無いけど、やってみれば新たな世界に踏み込めるかも知れないのです。
習慣とは連続性のある行動
ここまでの説明で2つの隔たりを乗り越えれば大きな前進ですが、残念ながら最後の続ける事が最も難しく、多くの人は3日で一旦お休みをしてしまいます。所謂3日坊主では何をやっても成果は無いと言われるところですが、続けるのは決意と覚悟、気合と根性!も非常に大事ですが、それだけではちと難しいのは誰もが知るところだと思います。続ける=習慣化は気合ではなく技術の範疇といった方が適切で、続くべくして続く、続かない原因があるので続かないと言うのが私がこれまで20年事業を続けてきて、また私塾の主宰や研修事業を行ってきて大いに感じているところです。
では、どの様にやるのか?その答えは既に前述の二つのステップの中で説明を終えており、習慣を分解して考えると、「連続性のある行動」なわけで、行動を起こすにはセルフイメージを掻き立てること、時間を確保する事が重要であるならば、上述の二つの隔たりを乗り越えるのを繰り返すしかありません。要するに、血湧き肉躍る本を読み続け(←これは面白いから出来ると思う)習慣にすべき行動をスケジュール帳に埋め続ける、そして未来を標榜して何より大事な自分との約束を守る努力を続けるしかありません。ここまで読み進めてくださった皆様の健闘を心から祈ります!
気張って参りましょう!(笑)