表裏一体論と志。

平成30年7月9日快晴

朝起き習慣

土曜日の夜に大河ドラマ「西郷どん」の撮りためたビデオを現行の放映回まで追いつこうと明け方まで起きていた上に、昨日の日曜日はあまり寝ていないまま毎週の習慣であるランニングに出かけ12km程走ったのも手伝ったのか、昨夜は心地よい疲れに誘われていつになく早めに寝てしまい、今朝もつい夜明け前に目を覚ましてしまいました。このところの朝活と弾丸出張の連続の日々に朝起きの習慣がすっかり体に馴染んできたようです。

未曾有の大水害

今朝は久しぶりに真っ青な空に美しい朝日が昇ってくる爽やか過ぎる程気持ちのいい夜明けとなりましたが、朝のニュースを見てみると悪夢の様な週末の豪雨の被害が次第に明らかになっており、西日本で80名以上の死者と未だ数十名の行方不明者がいるとの事。完全に水没した岡山の街の映像を見ながら、自然災害の恐ろしさと人間社会の脆弱さ、そして人の無力さを感じずにはいられませんでした。被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げると共に、尊い命を失われた方々のご冥福を祈念いたします。

人間の歴史は水との戦いの歴史

人はその昔、獲物を求めて移住を繰り返す狩猟型の暮らしから安定を求めて農耕、定住へと生活スタイルを変えたと言われます。そして農業には水が不可欠で世界4大文明が生まれた古の時代から人は川の近くを中心に発展して来ました。出張で飛行機の乗った際に窓から日本各地を見下ろすと、山から流れ出る川の周りに街が形作られたのが顕著に分かります。そしてそれには、川の氾濫を人がコントロールする治水事業が付きまとい、何千年という時をかけて時に暴れ狂う水害と闘い続けた結果、今の日本の街が出来ている訳で、21世紀になってこんなにもテクノロジーが発達したにも拘らず、いまだに毎年の様に自然災害で多くの人が苦しめられる現実は衝撃というか、人間の無力さを示されている以外の何でもない様に感じます。

世の中はすべからず表裏一体。

それにしても、世の中の出来事はすべからず表裏一体と言われますが、安定を求めて定住すれば大きな災害を免れぬようになったり、便利を求めて水辺に住めば繰り返しの水害に大きな不便を被ることになる。安定を求めれば求めるほど不安定になり、不安定を受け入れると安定していく、非常に矛盾に満ちたなかなか素直に受け入れがたい事実ではありますが、確かに事業も人生にもそんな側面があり、確かに安定と不安定、メリットとデメリットは表裏一体なのだと納得せざるを得ません。所詮、無力な自分の力でコントロールできるものはわずかばかりであり、大いなる自然の力の前に我々は抗わず受け入れるしかないのかもしれません。

木造4階建て現場見学会。

今日は京都で京阪神木造住宅協議会の研修会とその前に役員会が催されました。研修会の内容は、会のメンバーである河原工房さんがこのたび竣工された木造4階建てのゲストハウスの見学と、通常は3階までしか建てられない木造建築の殻を破ったこのたびの事業の設計、施工、そして1千万円にも上る補助金の活用など、非常に貴重な経験をシェア頂いて地域工務店がこれから目指す新たな事業分野について学ばせて頂きました。今回の研修会には会員以外の参加者が非常に多く、国が強力に後押しする国産木材を活用する木造建築の新たな可能性に対する興味のほどがうかがえました。通常は鉄骨造か鉄筋コンクリート造で作る4階建ての建物木造に置き換えるメリットに興味を持たれている方が多かったのではないかと思います。

メリットとデメリット。

本来、鉄骨で計画することが多い4階建ての建物を木造で建てたことにより得られたメリットを河原社長に伺ってみると、やはり基礎や軸組などの構造にかかる費用が抑えられた事と、京都府が行っている地場産木材の活用に対する助成金を利用できたことで建設費用が抑えられた事を挙げておられました。ゲストハウスとして運用され、収益で建物のイニシャルコストを償却しようとされているお客様にとってはずいぶん大きなメリットだったのではないかと思います。逆にデメリットの部分についてはあまり語られませんでしたが、普段やりつけない木造耐火構造は設計、人生、施工のそれぞれずいぶん難しく思い通りにいかなかったような印象を受けました。

損得ではなく志。

河原社長の話を聞いていて感じたのは、メリットとデメリットだけを比べての判断ではなく、「思い」を形にすることに価値基準を置かれているということで、木造建築の新たな可能性にチャレンジしたい、地域工務店の事業の幅を広げる可能性を見つけたい。等々の思いや志に突き動かされて、なれなく困難な今回の事業に取り組まれたのではないかと勝手に想像した次第です。世の中はすべからず表裏一体でありプラスとマイナスは複雑に絡み合い、損得の基準のみで物事を考えると訳が分からなくなってしまうことも少なからずあると思います。しかし、我々が判断の根っこに据えるべきは損得勘定だけではなく、思いや志を実現したいと言う方向性ではないかと思うのです。受け入れざるおえない者は受け入れ、コントロールできないものが世の中の大半だと知った上で、志を実現しようとする勇気を持ち続けたいものです。河原社長本日は良いお話をありがとうございました。

おまけ、

懇親会場の二条のがんこ最高でした。事務局の皆様ありがとうございました。

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