職人、現場実務者に伝えたい3つのこと。

平成30年7月20日 快晴

エネルギー切れ?

7月17日、18日の2日間、東京ビッグサイトで開催されたリフォーム産業フェアへのブース出展とと仙台での研修講師を終えて帰神。セミナーにトークセッションに講義にと3日間も連続で人前で話すと流石に消耗するもので、昨夜も早々にホテルに引っ込んだにも拘らず、若干の疲れを引きずった感じで神戸空港に降り立ちました。今日は今日とて夕方から大阪で「未来建設プロジェクト」のキックオフイベント、決起大会があり、以前から協賛を続けている関係でイベントに参加すべく出かけました。非常に熱い想いのこもった会でエネルギーを貰いましたが、立ちっぱなしの飲み会でチャラ、ビール以外のエネルギー補給も考えた方が良いかもしれません、、(苦笑)

滞りまくっているタスクリスト。

昼過ぎに出社して、夕方飛び出すまでは息を止める勢いでデスクワークに励み、滞っているタスクに取り組みました。なんと、来週に予定している(というより迫った)鹿児島の超有名工務店にご依頼を受けた業者会での3時間にも及ぶ講演の資料を作っておらず、多分やきもきされているのだろうな、と想像しながらその会社のカッコイイHPを読み込みながらppt資料を作成しました。細やかなヒアリングはしておりませんが、メディアにもよく取り上げられているお会社なので、自分自身の持っているイメージで資料を作り込み、やっとの思いで確認用のレジュメを送信して見たところ、一発OKを頂けました。ホッと一息ですが、あとはもう少し肉付けして当日に臨みたいと思います。熱く語ってきます。(笑)

強みは職人目線。

最近よく、住宅設備機器メーカーから研修会の講演依頼を頂いており、この秋もPanasonicさんとクリナップさんの組織するグループでこれからの建築業界の生き残り戦略について語ることになっています。そこでは工務店やリフォーム会社の経営者さん向けに話すのですが、私としては何と言っても圧倒的に多くご依頼を頂く工務店さん、リフォーム事業者さんの業者会での講演の方が合っていると様に思っていて、それは、多分業界でも珍しいふつーの大工から起業して現場主義のマーケティング戦略で販促を一切使わない独自の経営を行っているからで、職人さん向けの話は同じ職人目線で話すだけに共感が得られやすい様に感じるからで、実際、講演後の懇親会では職人の若衆と意気投合することも少なくありません。

危機感を持て!

私が講演の中で(研修でも)伝えたいのは大まかには三つあり、一つ目は「危機感」です。ほとんどの中小零細企業の経営者は(もちろん私を筆頭に!)いつの世も常に危機感に追われながら事業に向き合っており、常に何かを変えなければ、このままではヤバイ、と強迫観念にも似た感情を抱えています。なので、懸命に情報収集をしたり、学びの場に足を運んだり、本を読んだり、人の話を熱心に聞いたりするのですが、従業員さんや現場の職人さんで同じ様に危機感を持って仕事に向き合っている人は稀だと思います。昨日の仙台の研修の中でも塾生さんたちに訊くとこれから激動の時代を迎えることに対する危機感は皆無と言っても過言ではありませんでした。ま、そんなものですが、経営者感覚の入り口は危機感を持つところからだと思うのです。

全員が経営者感覚を持て!

二つ目は、「自ら未来を作る思考を持ってもらいたい!」ということで、意志無きところに発展も成長もあり得ず、なんの挑戦も努力もしない現状維持は緩やかな破滅への道を辿るのみで、川の中で同じ場所に止まるが如く、現状を維持したければ、必死になって上流に向かって泳がなければなりません。危機感を持つのとセットですが、今後、縮小を続ける建築業界で生き残るには泳ぎ、止まる意志を持たずしてはあっという間に下流に流されてしまいます。経営者が一人で足掻いてもほかの人達が全員、泳ぐ事をせずに流れに身を任せていてはどうにもなりません。時代の変化が激しくなればなるほど、全員で足並みを揃えて経営者感覚を共有し未来に向けての取り組みをするべきなのです。

現場で結果を出せ!

3つ目は建築業の評価は現場にしかなく、現場に携わる実務者しか未来を作る事は出来ないという事で、どんなにカッコいい設計をしてオシャレなプレゼンテーションで顧客の心を掴み、コストパフォーマンスに優れて他社に打ち勝ったとしても、出来上がった建物の品質が悪い、ものづくりのプロセスでトラブルがあった、引き渡し後のアフターフォローがおざなりでは顧客からの評価は得られません。人口、世帯数減、消費税増税による市場の縮小はこれまでの集客量が大幅に減少するしかありませんし、人材不足を解消するには無駄な仕事をやめて効果性を高める事が求められます。それには集客の質を高める事が不可欠ですが、質の高い集客とはすなわち、顧客に高い評価を得て、信頼をベースにした紹介、リピートを集める事です。結局、現場力を高めてひとつずつの現場で顧客満足を得るしか無いのです。この事実を現場実務者が認知して一丸となってものづくりに取り組む事が未来をつくる事に繋がるのです。

現場が全て。

このようなことを業者会の講演依頼を頂いたときに話すのですが、どれも別に斬新なことではなく、当たり前と言えば当たり前。しかしこの当たり前を完璧にこなすと言うのは並大抵なことではなく、日本全国を見渡してもできている会社はそんなに多くはありません。私はコンサルタントではなく実際に神戸の片田舎で工務店を経営しており、現場で職人として働いていた経験の肌感覚で上述の現場で次の日を作っていく取り組みの必要性を感じてその仕組みを構築するために10数年前から大工を社員化して私と同じ思いで現場に向き合ってもらえるようにと熱く厳しく語り続けています。それでも今なお完璧にできているかというとそんなことはなく、いまだに顧客にお叱りを受けることもあり、未来の売り上げをたたき潰すクレームを撲滅するには至っていません。全国の職人さん、現場実務者の方々と「現場が全て」と言う思いを同じくして、建築業界を過ごしてもよくできたらと思っています。私にお手伝いができることがあればお気軽にお声掛け下さい、講演依頼、絶賛受付中です。(笑)

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