平成30年10月8日体育の日晴れ
建設業に旗日なし
1週間ほど前までは台風25号の直撃でまたもや3連休が台無しになると天気予報で伝えられ、心を重くしておりましたが、蓋を分けてみると土曜日に少し雨がぱらついた位で神戸ではほとんど影響がなく、絶好の行楽日和の3連休、体育の日となりました。と言いつつも、「建設業に旗日なし」と教えられた(今、口にするとブラック企業と切り捨てられる、笑)私には休日はあまり関係なく三日間ともがっつり仕事で、今日も朝からリフォームの相談を受けて現場調査に伺い、昼からは損保会社の南迫さんから依頼された屋根の点検や、不動産会社の松前さんから問い合わせを受けた雨漏りの調査と朝から晩まで走りまわる1日となりました。ま、そもそもすみれ事務所は完全に平常営業です。(笑)
走る副産物。
そんな建築実務に追われる忙しい1日を過ごしながらも、限りある時間をなんとか有効活用して、心と身体の状態管理に対する時間は確保するようにしており、朝は6時前に起きだして出勤前にいつもの太山寺までの12キロランニングで汗をかき、基礎代謝を1週間分あげておきました。1週間に1度、10キロメートル程度走るのは基本的に身体の状態を整えて体調と体重を管理するのが目的の中心ですが、私の場合は走りながら1週間にあった出来事を振り返り、ぼんやりと問題点を洗い出して深掘りしてみたり、解決策を考えたりする時間でもあり、思いもしなかった解決のヒントや新たなアイデアが降ってきたりして意外に精神的なケアにもなっています。
概念の体感。
世の中、外部環境が急激な変化を遂げている今の時代、私たちのような中小企業はじっと立ち止まって考えるほどの時間的な余裕は無く、常に走りながら社内外の状態を整えなければなりません。それはゆっくりと座り込んで考えるのではなく動き回りながら策を練るということであり、もう少し粒度を荒くすると「走りながら考える」という概念になります。それを単なる概念としてとらえるのでは無く、体感として感じる事が出来るのが、1週間に1度、トレーニングのために頭を空っぽにしてひとりっきりで走る時間であり、私のような常に時間に追われている経営者には非常に貴重でかつ重要な時間でないかと思うのです。原理原則の理解のために畑に行って種を蒔き、手入れをして育てたものを収穫するすみれで行なっている農業研修と同じ理屈ですね。
聖地巡礼。
昼から伊丹にて屋根の調査を終えた後、以前から一度行かねばなるまい。と思っていた伊丹駅前の有名書店、ブックランドフレンズさんに立ち寄りました。この書店は人気小説家の喜多川泰さんが「福に憑かれた男」という小説の題材にされたお店であり、少人数グループで不定期に開催している「喜多川泰ファンの集い」のリーダーである杉哲さんとのご縁で私が書籍「職人起業塾」を上梓した際も本棚に並べてくださっておりました。(先日重版されたのに売り切れたままでしたが、、)以前このブログでも「福に憑かれた男」を紹介しておりますが、非常に素晴らしい小説で原理原則系マーケティング理論の入門書として私が主催しているマーケティングの勉強会「職人起業塾」でも塾生さん達に強くお勧めしています。私のオススメブログはこちら→福に憑かれた男
本が人生を変える。
実は私、朝、経営者の息子として生まれ、幼い時から本に親しんで育ち、子供の頃からずっと父親の経営する本屋でアルバイトをしてお小遣いを稼いでおりました。三つ子の魂なんとやら、といますがいまだに子供の頃から本漬けだった影響は私の中に色濃く残っており、50歳にもなっても何か事あるごとに本屋に行っては問題解決や新しいアイデアのヒントになるような本を探し、主に先人の教えに学ぼうとしてしまいます。実際、ろくに学校にも行っていない私が何とか経営者としてやってこれてるのは、「7つの習慣」や「ハイパワーマーケティング」といった原理原則系のマーケティング理論をひもといた書籍に出会って、それを愚直に実践したからといっても過言ではありません。
書店の存在意義。
上にも「中小企業は走りながら考えなければならない」と書きましたが、考えるとは、即ち「策を立てる」と言うことであり、無策のまま突き進むほど危なっかしくて無駄が多いものはないと思っていて、考えるのは成功するイメージであり具体的に何をいつどうするかと言う「策」に他なりません。そして、策を立てるために絶対的に必要なのは「知識と経験」であるにも拘らず、人間1人が生きていく中で身に付ける知識も実際の経験も大して多くはありません。ヒントは異業種にあり、と言われますが、今の自分と全く接点を持たない考え方や事例に触れることは稀な分貴重です。それを補完し、増幅させて「知識、知見の収納箱」の引き出しを充実させ、人としての力を蓄えさせてくれるのが書籍だと思うのです。イマドキは本を購入するのにネットを利用するのが多くというか、主流になっておりますが、書店の本棚で見てその題名にインスピレーションを受けて触れて、感じて、受けるご縁はインターネットの世界には絶対にないと思っていて、(脱Amazon運動を行なっている理由の一つですが、)その意味で本屋さんの存在意義は非常に大きいと思っています。
恥ずかしい過去の選択。
しかし、私は21歳の時に書店を経営する父親から「会社の跡を継がへんか?」と聞かれ、一も二もなく即決で断り、結局、まったく畑違いの建築の道へと進みました。その時私が頑なに書店経営の事業継承を辞した理由は、本を読む人口が急激かつ、圧倒的に減っていることと、街のちっちゃな本屋では大手チェーン店との競争に勝ち残っていけないからと言う事でした。しかし、実際にその様な逆境を跳ね返し、小さいながらも強みを磨き、立派に生き残っておられるのが伊丹駅前にあるブックフレンドさんです。「福に憑かれた男」を読んだ時、喜多川泰さんの講演会に書籍販売でブックフレンドの店長さんがこられているのを見た時、逆境から逃げ出した自分の事を思い出し、今も恥かしい様な、ほろ苦い気持ちになってしまっておりました。
読書とはメタファーを知見の収納箱に取り込む事。
今日初めて聖地巡礼に行き、店長さんオススメの本を片っ端(←大げさ)から買いながら感じたのは、私が21歳で書店経営継承の道を閉ざしたのは、自分に知識と経験が無かったからであり、もう少し「策」を練る実力(知識と経験の収納庫)があれば潰れかけの書店の再生という困難にもチャレンジしたのかも、という事でした。要するに、読書量が足らなかった、若しくは素晴らしい本は数多く読んでいたにも拘らず、表面のストーリーだけを薄っぺらく楽しんで、著者が伝えたいと考えている概念、メタファーを考える事をしていなかったからだと一人で納得してしまいました。過ぎた事はしょうがない、今後、同じ過ちを繰り返さない様に未来に向けて先人、偉人の知見の間接体験を通して実力(知識と経験の収納庫)を身につける事ができる様にこれからも毎日の読書習慣に励もうと思います。そんなこんなで、伊丹駅にいかれた際は是非、ブックランドフレンズに立ち寄られることを超絶オススメします。(笑)
_____以下は告知です!_____
【締め切り間近!大阪開催 残席4名になりました!】
◆一般社団法人職人起業塾ボトムアップ式実践型現場マネジメント厚生労働大臣認定研修 受講絶賛申し込み受付中!
◆書籍「職人起業塾」(第2刷)絶賛発売中
品薄でご迷惑をおかけしていた(6ヶ月研修のテキスト本でもある)書籍「職人起業塾」も重版から日が経って漸く流通が復活する様になって来ました。最近はAmazonでも定価で買える様です。私の希望では出来ましたら、Amazonのカートに入れて、近所の書店で取り寄せて頂くのがいいかと思います。地域ビジネスの本だけに。(笑)
もちろん、私にお声がけ頂いても送料無料でお送り致します!
_______________________________________
◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト
建築現場におけるマーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。実践型現場マネジメント理論、公開しています。無料公開のサンプルPDFはこちら
建築業界を現場の改革から変える志のある方、私達と共に未来の作り方を学びませんか!
こちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com
_______________________________________
職人的マーケティング論、メールマガジン配信中
元祖職人起業塾での開催内容や最新のマーケティング関連の(個人的な)考察などを低頻度ながら配信しています。無料ですのでよかったら登録してみてください。https://1lejend.com/stepmail/kd.php?
_______________________________________
【建築士、店舗デザイナー、アシスタント募集!働く時間はあなたが決めてください!】
久しぶりに建築設計、店舗デザイン、リフォーム・リノベーションプランナー及びアシスタント大々的に募集しています。
建築を通して地域の方々に快適と安心を届けたい(のを手伝いたい!)という方、お気軽に応募してください!リクルートページはこちら→https://www.indeedjobs.com/有限会社すみれ建築工房/jobs