イイ、食と住。

平成30年10月22日快晴

年末に雪崩れ込む季節。

太平洋ではまたもや大型の台風が発生したとのニュースが流れてきましたが、神戸は最高に気持ちの良い秋晴れの日が続いています。アウトドアには最適のこの季節、できれば遠方に泊まりがけのサイクリングにでも行きたいもんですが、建築業界は年末に向けての繁忙期ど真ん中と言うことで週末もガッツリと建築実務に勤しんでいます。気がつけば10月ももう終盤、仙台と東京で行っている研修のファイナルが近づいていると同時に、来月は長崎と大阪では新たに半年間の研修がスタート、来年の鹿児島での3回目の開講に向けてオープンセミナーの開催準備に年末恒例のフォローアップ研修と研修事業も加速度的に忙しさが増しており、当分遊びは諦めて、年末まで息継ぎなしで走り抜けたいと思います。(笑)

兵庫県林務課とのタイアップイベント。

そんな疾走するような毎日を送っておりますが、昨日はいつも農業研修でお世話になっているキャルファーム神戸の畑で秋の収穫祭イベントを行いました。私はこのところ、畑作業にもなかなか参加できなかったのですが、今回は兵庫県林務課とのタイアップイベントと言うこともあり、張り切って朝からガッツリ参加して、参加者のみなさんに地元産の木材活用の重要さについてお話しする時間を作り、参加者の皆さんに兵庫県産木材を使った新築やリフォームへのご協力を呼びかける等、ひょうご木づかい王国メンバーとしての役目もしっかり果たしながら、日中は少し汗ばむ位の非常に良い天気に恵まれた最高の畑日和の下、お客様やそのご家族、友人の方々と共に土にまみれて楽しく、気持ちの良い時間を過ごすことができました。

収穫祭における弁証法

今回の収穫祭イベントは、土の中にたわわに実った落花生掘りからスタートして、オクラを収穫して実と一緒に珍しい花を摘んでもらってから、全く熱処理の調理をしないローフードのベジカレーのランチとチョコバナナのデザートを味わってもらい、プチセミナーという事で私の地元の木の話とキャルファーム大西さんによる食べ物の流通のお話を聴いて頂きました。最後にミニトマトの収穫をして終了。収穫祭を始めた当初はただ単に土に親しんで楽しんでもらうだけだったのが、ランチタイムには健康に留意をしたローフードの調理方法をお伝えしたり、普段の暮らしで気に留めていただきたい食や暮らし方についてのセミナーを行ったりと内容も随分と充実してきました。同じことを繰り返し行っているようでも、長年積み重ねていくと進化していくヘーゲルの弁証法は何にでも当てはまるものなのだと改めて。

畑deセミナー

杉やヒノキは樹齢が50年を越したた位から子孫を残すために花粉をつけるようになります。現在兵庫県には樹齢60年を超える成木がたくさん植わったままになっており、本来、とっくに伐採して木材として流通すべき木が流通していない、だからどんどん花粉症がひどくなっていくんですよ。と脅し調子?の私の地元木材利用の話はともかく(笑)、キャルファーム大西さんの食の流通の話は聞いていただいた参加者の皆さんには結構な衝撃だったようです。当たり前に過ぎますが、人の体は食事の際に体内に取り入れる食べ物や飲み物から出来上がっていきます。「健康が全てではないが、健康を損ねると全てを失う」とよく言われますが、健康が口に入れるものの選択に深い関係があるのは至極当然のことであり、健康な住宅づくりからの、快適で健やかな暮らしの実現を目指す我々とすれば、家と同じくらい食事に対する意識を持ってもらえ無ければば意味がないと思っていて、お客様にもその部分を考えてもらえるきっかけになればと思い自分たちで畑に行って野菜を栽培しお客様を収穫祭にお招きしているという訳です。

目に見えない食の危険。

大西さんは、「食べ物をちゃんと選択して取り込んでいますか?」と言う切り口で、知っているけどあまり気にしていない日本の食物の自給率について話されました。現在、日本の食品自給率は40%と言われていますが、原材料で見ると実態はもっと低くなるとのことで、海外から輸入された野菜を加工して国内産のラベルを貼ることがまかり通っている世の中で、安心できる食べ物を選択する困難さを示唆されました。例えば、私たちすみれも工事でお手伝いをしたことのある野菜食品の加工工場では、中国からコンテナ一杯に詰められた大量の野菜が入荷すると、その3割からひどい時では半分近くが腐っていたりするとのことで、半分の野菜を廃棄してもまだ国内産の野菜を加工するよりは低コストで収まると言われます。中国産が全て危ないなどと言うつもりはありませんが、輸送費を合わせて半額以下というあまりの価格の違いというか、安さを改めて考えて私自身も驚きを隠せませんでした。

選ぶ事と知る事。

その中国から大量に輸入された野菜たちが加工されてどこに流通しているかと言うと、殆どが大手の飲食チェーン店の付け合わせやお惣菜のサラダです。代表的なのはコンサートのドタキャン会見で久しぶりにテレビに登場した沢田研二さんがそっくり!(笑)と物議をかもしたフライドチキンチェーン店のコールスローや、創業者が私と前職が同じ会社だった焼き鳥ファミリーレストランでブレイクして、自家製麺のうどんのチェーン店を日本はおろか世界中に展開している姫路発の外食産業の雄?のかき揚げの具だったりするようです。半分が廃棄されるのを織り込み済みで大量に中国から送られてくる野菜を食べるのに違和感というか恐怖を覚えたのは私だけでは無いようで、参加されておられる皆さんが驚くとともにぞっとした顔をされていたのが印象的でした。大西さんは神戸は街の中心地から30分程の距離で安心できる野菜を作っている農家産が数多くおり、また毎週日曜日にはファーマーズマーケットも開催しており、そんな農家さんとの直接コンタクトが取れる環境が整いつつあり、是非とも能動的に安全な食事を選択する行動を取ってもらいたいし、自分たちももっと気軽に野菜を購入してもらえる体制を整えたいと熱く語っておられました。わたし達も「家は建ててからがスタート」のコンセプトを実現すべく、暮らしに焦点を当てたものづくりを加速したいと思いますし、今後益々活発になるであろう地域の農家さんとのコラボに大いに期待したいと思います。まずは、ファーマーズマーケットに行ってみよ!

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