平成30年10月26日 快晴
仙台、残すは一回のみ。
今日もやっぱり夜明け前に起きだして、始発のバスに乗り込み朝一番の航空便で仙台へ。第十期職人起業塾@仙台の研修講師として張り切って研修会場へ向かいました。今回の12講を終えると仙台での私の講義はあと最終講を残すのみとなります。半年間、朝10時から仙台市役所の近くの研修会場で講義を始めるのに、神戸から前乗りをせずに当日入りという無謀とも言えるスケジュールをこなして来て、これまで飛行機の遅延、欠航のトラブルもなく、(あと一回ありますが、)無事に通えた事は奇跡とまでは言いませんが本当にありがたく、ツイテタナー、と思う事しきり。感謝感謝です。
運がいいのが普通で基準。(笑)
そう言えば!とふと思い出したのは、先日、東北電力主催の石巻市で開催された工務店セミナーに講師で呼ばれた際、事務局の担当者さんに当日では間に合わないかもしれないと、前日入りする様に頼まれたことで、よく考えると私の出番は午後3時で、いくら石巻市が仙台から離れていると言っても、いつも10時に仙台での講習をしている事を考えれば、(私にすると)余裕で間に合う時間だったんだと今更気付きました。ま、当日の飛行機でメインの登壇者が移動すること自体、非常識なことなのだということなのでしょうが、その非常識を鹿児島、仙台、東京で延々続けている私は、よっぽど運が良いのだと改めて感じた次第。と言いつつも、慢心してたかを括っていると、いつかどうにもならないトラブルに巻き込まれるのかも知れません、、
理念と経営を学ぶ。
さて、話は変わって、、昨夜は「理念と経営」経営者の会@神戸支部の勉強会に先月に引き続き2回目参加させていただきました。以前、8年間ぐらい大阪で開催されていた同じ勉強会に通っていたのが途絶えて、残念に思っていたのが昨年から朝会に参加することになり、BNIのメンバーの日本創造研究所の金山さんと出会い、同じBNIメンバーでキャッシュフローコーチの椙山先生から「神戸で勉強会を行っているので来てくださいよ、」と誘って頂く機会を得て、先月から参加させてもらえる運びとなりました。一つの新しいアクションは、新しい人との出会いを生み、人との出会いは新たなアクションのきっかけになる、まさか朝活に参加する事が毎月、理念経営の成功事例に学び、自社の理念と経営について振り返り、自問自答を繰り返すこの勉強会に通う習慣を再び持つきっかけになるとは夢にも思いませんでした。本当にご縁を頂けたことに感謝するばかりです。
成功事例に学ぶ。
そんな昨日の勉強会では(期待していた通りの)素晴らしい学びの時間を過ごす事ができました。月刊誌「理念と経営」企業事例として取り上げられていた木製家具の老舗、飛騨産業がニトリをはじめとする海外から輸入される安価な家具の攻勢にあい、売上を下げ続けて破綻の危機に陥ったのを、30億の借金を背負った状態で経営者が変わり、一つづつ課題を克服してV時回復を成し遂げた軌跡を追った記事はモノづくりに従事する私達にとってとても勇気付けられる事例であり、「飛騨産業の岡田社長が売り上げ、利益を上げて企業としての体制を立て直したポイントとなる部分はなんだと思いますか?また、自社に取り入れたいものは何ですか?」との設問に答える事、また、参加者の皆さんの回答と自社での実践例をを聞かせてもらえる事は非常に貴重な学びの場となり、早速、自社に持ち帰って試してみよう!と思える素晴らしいアイデアを頂けました。
問題は経営にある。
飛騨産業に新しく就任した岡田社長が復活をかけてまず初めに取り組んだのは、従業員、取引先への面談とヒアリングだったとのことで、その中で関わる全ての人が飛騨産業が作り出す家具に誇りとプライドを持っているのを確認し、「作り手と受け入れ側の環境は悪くない、問題は経営にある」と、在庫を抱えないトヨタ方式の多品種少量生産、カンバン方式を取り入れて生産体制を刷新し、財務状況を大きく改善、また、商品開発も「100人中の一人がすごく気に入ってくれる椅子」をコンセプトにUXの観点を持ってデザインを見直してヒット商品を生み出す事で販売力を上げ、V時回復を成し遂げたとのことでした。
コミュニケーションから始めよう。
朝会のメンバーでもあるダスキンおおやの営業マンである寺田くんはこの事例を読んで、成功の秘訣は初めに岡田社長が行った面談にあると断じられ、社内、事業の改革はまずコミュニケーションを取る事ではないか、と答えられました。ちなみに、と自分も同僚と面談を継続的に行っており、その成果で営業マンが受注してきたお客様に対する配達員の態度やサービスが改善され、契約が途切れる事なく長期に渡って継続できたり、レンタルマットだけの顧客に対して違う商品の提案ができるようになり、契約金額がアップするなどの成果を手にしたとのこと。私がすごいと感じたのは、寺田くんは経営者でも無ければ、配達員達の上司でもなく、一営業マンとしての立場で、自分のお客様に対しての責任や事業所全体の業績、会社が掲げる理念に沿って自ら自発的に同僚達と面談を繰り返しているという点で、その目的意識の高さには心から素晴らしいと感嘆した次第です。
即実践。
心理学の大家であるアドラーは人間が持つ全ての悩み、問題は全て人間関係に起因すると断じられました。そして、人間関係を良くするのも、悪くするのも全て人同士の接点にありコミュニケーションによって解決出来る事は限りなくあると言っても過言ではありません。また、コミュニケーション不全が誤解や思い込み、決めつけなどの原因となり、更に人間関係を悪化させることもあるでしょう。すみれではこれまで、私が全社員に対してワンツーワンの面談を夏と冬の一年に2回行って来て社内に内包する全ての問題を聴き、改善に努めて来ました。その中で、なかなか解決できなかったのは、社員間、特に工務部と設計部のコミュニケーション不足で、あれこれと手を尽くして来ましたが、根本的な解決に至っておりません。私にしていたら、ただ単に、お互いがお互いを認め合い、受け入れ、尊敬の念を持ち、仲良くしてくれるだけで良いのですが、なかなかです。今回の勉強会で寺田さんに聞かせてもらったコミュニケーションの仕組みをヒントに社内で新たな取り組みを行ってみたいと思います。良いと思ったら即実践。素晴らしい、学びの時間をありがとうございました。
_____以下は告知です!_____
◆仙台、東京の職人起業塾講座オブザーバー参加絶賛募集中です。
残り少なくなってきましたので、ご興味のある方は是非ご参加ください!
_______________________________________
◆書籍「職人起業塾」(第2刷)絶賛発売中
品薄でご迷惑をおかけしていた(6ヶ月研修のテキスト本でもある)書籍「職人起業塾」も重版から日が経って漸く流通が復活する様になって来ました。最近はAmazonでも定価で買える様です。私の希望では出来ましたら、Amazonのカートに入れて、近所の書店で取り寄せて頂くのがいいかと思います。地域ビジネスの本だけに。(笑)
もちろん、私にお声がけ頂いても送料無料でお送り致します!
_______________________________________
◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト
建築現場におけるマーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。実践型現場マネジメント理論、公開しています。無料公開のサンプルPDFはこちら
建築業界を現場の改革から変える志のある方、私達と共に未来の作り方を学びませんか!
こちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com
_______________________________________
職人的マーケティング論、メールマガジン配信中
元祖職人起業塾での開催内容や最新のマーケティング関連の(個人的な)考察などを低頻度ながら配信しています。無料ですのでよかったら登録してみてください。https://1lejend.com/stepmail/kd.php?