丹波古民家から再生プロジェクトday2

平成301124日快晴

古民家から再生プロジェクト進行中!

昨日からスタートした古民家再生DIYワークショップは、大勢の人が集まってくれて賑やかに楽しく進んでいます。昨日と今日の二日間で、今年度内に改装する予定の浴室やトイレの解体工事を行い、年明けからは最近見ることがなくなったモルタル作りの研ぎ出し仕上げのお風呂とキッチンをワークショップで作る予定です。昨日の解体工事ワークショップも予定通りに進み、気持ちよく作業を終えて丹波の国領温泉の露天風呂に汗を流しに行き、日がとっぷりと沈み星が満天に広がり、街灯が要らないくらいに輝く月明かりの下、工事中の古民家で家で鍋をつつきながら、丹波産の純米吟醸酒を飲むと言う贅沢な時間を過ごしました。

丹波の冷え込みパンパない。

昨夜の晩飯は古民家再生プロジェクトのコアメンバー、藤本兄弟とすみれの若手大工のレン君とFacebookを見て飛び入り参加をされた、古民家大好きと言う増井さんとの食事は随分と盛り上がり、時の経つのを忘れて話し込みましたがDIYイベント2日目の準備もあると言うことでほどほどで切り上げて解散。いつもに比べると少し早い事もあり、私は少し仕事をしようとストーブの近くに陣取ってパソコンに向き合いました。しばらくすると、背中のスースーと寒くなり始め、ストーブににじり寄ってもストーブに向いてる面以外は寒くて仕方ありません。これはかなわんと諦めて寝袋に潜り込み、読書をすることに切り替えました。

無断熱無機密住宅の恐ろしさ。

夜が更け、風が吹きだすにつれ室内の気温はどんどん下がって行き、寝袋に入っていても寒くてしょうがない状態になってきて、奇しくも読んでいたのはエベレストへのアタック中に滑落事故で亡くなった栗城さんが以前に、滑落してクレバスに落ちる事故に遭い、寒さに震えて凍死する覚悟を決めた際のことを書かれた本でした。これしきの寒さで弱音を吐いてどうするねんと自分自身を励ましながらその「弱者の勇気」と言う本を読了しシェラフにすっぽりとくるまって眠りにつきました。しかし、ストーブをつけていても少し離れると全くもって意味をなさず、外で風が吹くとすきま風がシェラフから出ている顔を突き刺し、寒さに震えて何度も目を覚ましました。建物の気密が全くとられていない無断熱無機密古民家の凄まじさを痛いほど体感する夜となり、それまで日本の住宅はもともと局部暖房の文化やし、囲炉裏とストーブを設置したらいいか、と、どうしようかと思い悩んでいた断熱気密改修工事を、念には念入れて行うことを固く決心した次第です。(笑)

解体工事DIYがスムースに進んだ理由。

室内温度氷点下の厳しい夜が明け、朝陽が昇ってくると、あたり一面を真っ白に覆っていた霜が溶け始め、ポカポカ陽気の絶好のDIY日和となりました。昨日に引き続き参加してくれたメンバーと、今日新たに但馬への移住を考えているとか、古民家再生プロジェクトに興味がある、私たちの取り組みを手伝いたい!といった心優しい人たちが大勢集まってくれて今日もにぎやかに解体工事に勤しみました。昨日に引き続きではありますが、全く建築工事に経験がない人ばかりが集まって、解体工事のDIYがうまくいくのかしら? と、と私は実は少し心配をしておりましたが、いざ、蓋を開けてみると意外にスムーズに作業が進み、今日も余裕で目標とする部位まで終わらせることができました。意外とうまくいくものや、と我ながらご満悦でしたが、よく考えてみると、これまでズブのど素人の若衆が何人も入社して来て、その度に玄能やバールの使い方から教えてきた事を考えると当然の結果かもしれません、無駄な時間と思っていた事も後になるとそれも一つの経験となる、人生に無駄な時間など無いのだと改めて感じた次第です。

取っ掛かりとコツだけ知れば簡単だ。

それを一番感じたのは、台所の壁に打ち付けた胴縁を大バールで取り外す作業を藤本さんがしていて、フンフン息をあげながらどーしてもうまく取れないと困っているのを傍でみていて、バールの使う向きが逆だよ、と教えた時です。「平たい方の先ではなく、カギ型に曲がった方で梃子の原理を使えばほら、一瞬で外れるやろ、」と私が実演してみると、なるほど!と得心されて、それから一気に作業が進みました。床の解体にしても、キッチンを外すにしても、初めのとっかかりを示して、やり方だけ教えればあとは単純作業なので、誰がやってもかかる時間は同じです。で、その経験を持っていれば、今回のワークショップに参加された方は自宅の改装をDIYでやろうと思った時に、意外と費用が嵩む解体工事くらいは自分でできる様になります。取っ掛かりとコツを教える事がワークショップの本質なのだと再認識し、解体工事のワークショップという地味で面白くなさそうなイベントに多くの人が参加してくれた理由が少しわかりました。もちろん、皆さん技術を学びに来ただけではなく、昨日のブログにも書きましたが、現場で一緒に作業して、同じ釜の飯を食うくらい濃密なコミュニケーションは無い訳で、人との繋がりを求めて来られた人も大満足頂けたとの声も聞く事が出来ました。

DIYイベント参加者、常時募集しています!

丹波の古民家プロジェクト、いよいよ、次からは研ぎ出しの風呂とキッチン、左官仕上げの壁塗り、兵庫県産の杉のフローリング貼り、基礎を作らないに耐震補強と、元の姿を表すための壊す工事から新たな価値を吹き込む、創る工事へと進みます。毎回、同じ価値観を持って協力いただける方々と共に汗を流しながら丹波の地に誰もが気軽に使える古民家を作り上げる歩みを進めて行きます。お手伝い頂いた方には参加費と同等の利用権が配布される仕組みになっており、創るプロセスに携わってもらうと、もれなく出来上がった古民家を盛り上げて行く取り組みもご一緒できる様になっています。これから毎月の様にDIYイベントを継続して参りますので、少しでも興味があるよ、という方はお気軽に私(高橋)までお声がけください。老若男女問わず、大歓迎です!
冬の丹波、少し寒いですが、美味しいものもいっぱいで、超楽しい経験になる事、請け負います!

_____以下は告知です!_____

◆今年最後のオープンセミナー@仙台開催します。(残り10席になりました!)

職人起業塾@オープンセミナー@仙台「建築業における真実の瞬間」

日時:2018年12月6日木曜日 14:00〜17:00
会場:PARM-CITY131貸会議室 Room 5C
住所:〒980-0811 宮城県仙台市青葉区 一番町3−1−16
受講料:3000円(受付にて職人進化論。を見たと言って頂ければ無料)
定員20名、先着順。
申し込みFacebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/736186536724033/
問い合わせ先:一般社団法人職人起業塾 〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通5-2-19–503(MYU) Tel: (078)381-5884 メール:お申し込み/ オフィシャルページ:https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/お申し込み/お問い合わせ/

原理原則系マーケティング理論を切り口に建築現場で働く実務者向けに全国5箇所で開催している現場マネジメント改革の研修の概論のセミナーと受講説明会。決して職人を独立起業させるための研修ではなく、現場実務者に経営者感覚を身につけてもらうボトムアップ式のカリキュラムです。職人、施工管理、リフォーム営業等の実務者が主体的に考える現場マネジメント改革を通して圧倒的な現場品質向上、コミュニケーション不全の解消、顧客満足を達成し、成果に結びつける仕組みを作る事で外部環境に左右されない工務店、リフォーム会社の持続的なビジネスモデルへのシフトを目指してもらえます。理論を現場で実践する事に特化したセミナー、研修講座です。

申し込みFacebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/736186536724033/

◆残2回となりました!仙台、東京の職人起業塾講座オブザーバー参加絶賛募集中です。

残り少なくなってきましたので、ご興味のある方は是非ご参加ください!

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◆書籍「職人起業塾」(第2刷)絶賛発売中

品薄でご迷惑をおかけしていた(6ヶ月研修のテキスト本でもある)書籍「職人起業塾」も重版から日が経って漸く流通が復活する様になって来ました。最近はAmazonでも定価で買える様です。私の希望では出来ましたら、Amazonのカートに入れて、近所の書店で取り寄せて頂くのがいいかと思います。地域ビジネスの本だけに。(笑)
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◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト

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