お稽古の日に思う、割稽古の重要性。

JUGEMテーマ:日記・一般
今日の神戸は気持ちよく青空が広がりました。
シンボルツリーのシマトネリコの若葉も青々となにかうれしそう。

今日も一日事務所でデスクワークに没頭する予定でしたが、昨日の未明、家内の祖母が永眠したという事で夕方からはお通夜に参列する事になり思いがけず忙しい一日となりました。
100歳を迎える直前の大往生ということで、「順番」という言葉も脳裏に浮かびましたが、数年前まで元気にモランボンで焼き肉を食べていた事を思い出したりして少し感傷に浸らない事もありませんでした。
以下はJACKなる同業者の会のメンバーに送ったメールの(余談の)転載です。
今の私の正直な気持ちということで、備忘録がてらここにも残しておきたいと思います。
享年99歳。
大往生という事で悲しみよりも長い人生を全うされた事への尊敬の念の方が強いというのが正直なところですが、

訃報を耳にしてやっと“人は100年生きる”という事を改めて理解した気がします。

今年で45歳になる私は自分の足で人生を歩み出してやっと30年弱、

もしかするとこれから今までの歩みの倍の時間がある事になります。

常日頃からことあるごとに考える死というゴールをどう迎えるべきかという問いと、何の為に生きるかという大命題を前にして、思いのほかふ
んだんにある時間に気付いたことで、やっぱり、目指すべきは今すぐに手にすべき目先の成果ではなく、これからまだまだ続く人生全体に豊かな実りをもたらすための基礎体力をつけることに焦点を合わせるべき、今はまだそんな時期なのではないかと思った次第です。


人の死は様々な教えをもたらしてくれるものですね、、

そんなこんなで仏になったおばあさんさんの前で無事に三途の川を渡ってくれる事を祈りつつ、お香を焚いて来ました。
さて、お題目は今日がお稽古の日という事で事業にも繋がる
『お稽古』=『古(いにしへ)を稽(かむがへ)ること』
=『学び習得する事』についての気付きです。
今日の午前中は以前から何度も導入を考えては見送って来た社内業務システムの導入について専門のお会社の方にお越し頂いて社員向けのプレゼンをして頂きました。

そもそも建築会社におけるシステムとは社内の業務フローやシクミのことで、すみれでも(一応、)現在も社内で組み立てた自前のものが機能しているわけです。
でも、システムエンジニアという職業の人はそのシステムを使い易く組み立てることだけを専門に行われている訳で、我々が事業の規模が大きくなるに従って場当たり的に作り、継ぎ足してきたものとは根本的なレベルが全く違います。
今回は社内の効率化を図る上で業務フローを見直す事をきっかけにしてシステム屋さんからの導入を検討する事になったという訳です。
それは全体を良くする為にそれぞれの細かな部分を個別に切り取り、一つずつの改善を積み重ねて全体の流れをコントロールする事に他なりません。
茶の湯の世界では、割稽古という考え方で、一つ一つの所作を徹底的に繰り返し学ぶ事があります。
例えば袱紗のたたみ方、ただひたすらその単純な所作だけを繰り返す事で自然と身体が動くようになるまで叩き込み、指先に動作を克明に覚えさせます。
その細部の所作を一つずつ完璧に出来るようになって初めて全体を通してのお点前をする事が出来るようになる訳ですね、
細分化と徹底的な繰り返しによる習得。
社内全体の業務フローもここに焦点を合わせて一つずつ片付けて行かないといつまでたっても根本的な効率化を叶える事は出来ません。
会社全体の効率化を図るという言う事は結局そんなことなんだなあ、とdate kit社の敏腕若手営業マン、森クンのプレゼンを聞きながら考えていました。
千里の道も一歩からってところなのでしょう、
遠い道程のようですが一歩ずつの歩みを無くして辿り着く事は無いというアタリマエ理論を愚直に守り、これからも細部に拘って精進して行きたいと思います。
そんなお稽古の日の気付きでした。(笑)

    私たちすみれ建築工房は

『建築業を通して地域社会に貢献する』

を理念にモノづくりの本質を守り、
『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。


EM珪藻土山崎の無垢杉材を使った自然素材の新築住宅。
女性コーディネターとつくる想いを叶えるスタイルリフォーム。
21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。

を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。

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「お稽古の日に思う、割稽古の重要性。」への2件のフィードバック

  1. 奥様のおばあさまのお悔やみを申しあげます。
    お疲れが出ませんように。
    割稽古のお話、算数の九九の暗記を思い出しました。
    基本で苦手なところを徹底して繰り返し、全体を仕上げていく、
    必要なことですね。
    素敵なお話ありがとうございます、

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